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8.拝啓、報告します人魚ははれんちでした
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「え、ええと。ごめん! 君のだとは知らずに」
「か、かえしてくださればそれでいいです……。もう予備がないんです」
そ、それは本当に悪かった。この二枚の貝殻は彼女の下着だったってことだよね。
右手に握りしめたままの貝殻もといブラジャーをどうやって彼女に返したものかと、彼女の海の上に出た半分ほどの顔とブラジャーへ交互に目を移す。
焦れたのか彼女の方から波打ち際近くまでやってきて……お、おおう。
恥ずかしそうに両手で小さな胸を覆い、僕から視線を逸らす彼女であったが、僕が凝視したのはささやかなおっぱいではない。
腰から10センチくらいしか見えていないけど、鱗だ。彼女の腰から下はまるで魚のような鱗でびっしりと覆われていたのだ。
濡れた薄紫の髪からはポタポタと水滴が落ち、彼女の海の青を切り取ったかのような淡い水色の鱗に滴っている。
「こ、ここに置けばいいのかな」
「は、恥ずかしがるなんて、へ、変な子だって思っています?」
「い、いやいや。当然だろ。後ろを向くか……ま、待って」
彼女がそのままぴょんぴょん跳ねて浜辺まで出て来た。完全に露わになる彼女の下半身は魚のようなヒレだった。
髪色と鱗の色も相まって彼女はさながら海の妖精を想起させる。
上半身が可憐な少女で下半身が魚……人魚!?
開いた口が塞がらないぞ……物語の中でしか出会えない人魚が目の前にいるなんて。不可思議な釣りやクラフトの特性があったことで、ここは物語のような世界なんじゃないかと覚悟していたわけだが、いざ目にするとやっぱり驚きで腰を抜かしそうになる。
釣り竿を持った方の手を彼女に向け、待ったをかけた。
続いて彼女から背を向け貝殻のブラジャーを後ろ手に回す。
ブラジャーを受け取った彼女は装着し始めたかな? 見えないし衣擦れの音なんてのもしないので、今どうなっているのか分からない。
「……これで『また無くしちゃっんだー』とはやされなくて済みます」
「謝ってどうこうなるものじゃないけど、ごめんね」
「いいんです。えっと」
「日下部白夜。日下部でも白夜でも好きに呼んでくれたら」
「ビャクヤさん……変わったお名前ですね。わたしはニーナです」
さすがにもう振り返ってもいいよね。
顔を合わせぬまま自己紹介ってのもなんだか座りが悪い。
振り返って改めて――。
「ちょ、ちょっと」
「どうかされましたか?」
きょとんと首を傾げる人魚ことニーナに対し頬が熱くなる。
彼女は人魚だから、僕と習慣が違うのはいい。いいのだけど、僕は人間だから、そ、そのつまり。
ばたぱたと喘ぐように手を振り、再び彼女から背を向けた。
「脚になるなんて思ってもいなかったんだ。悪い」
「へ? ビャクヤさん、泡の中のような服を着ておられますし、もしやここで生活を?」
「認識の違いがありそうだから、少しばかり待っていてもらえるかな? すぐに戻るよ」
「何か問題がありましたか?」
問題は大ありだよ!
彼女の魚のヒレが人間のような下半身に変化していたんだ。
それはいい。地上を歩くには二本の足の方が断然動きやすいから。
だけど、おっぱいが見えることは恥ずかしがるわけだろ。なのになんで下半身がすっぽんぽんで何とも思わないんだよ。
隠しもしないし。
事故だ。事故でつい見てしまった。生えてない。どこがとは言えないけど。
「少し落ち着いてきた……何も小屋に戻らなくてもいいか」
上着の白いシャツを脱ぎ、後ろ手に彼女へ手渡す。
「これを?」
「腰に巻きつけてもらえるかな?」
「上着じゃないんですか?」
「そうなのだけど、僕が気になって仕方ないからそれで隠して欲しい」
「そうですね。ここは地上ですし。泡の中と同じですものね」
灌木の上に腰かけた彼女は太ももの上に僕のシャツを被せていた。
さしあたりこれで。いろいろ気になる発言が多かったのだけど、何から話せばよいものか。
「僕は少し前からここで生活をしているんだ」
「ビャクヤさんも? わたしも同じことを考えていたんです!」
うわあ。さっそく謎の食いつきをされてしまった。
ますますこんがらがってきたじゃないか。
僕の考えをよそにニーナはまくし立てるように言葉を続ける。
それにしてもまるで警戒心がない。初めて出会った人にまるで旧知の仲のように接するのはいかがなものか。
僕も似たようなものだから、お互い様だけどね。
「わたし、どうしても男の人のカッコよさが分からないんです。女の子しか好きになれないのかも」
「へ、へえ」
「業を煮やした両親は『番になれ』とか言って無理やり男の人を紹介しようとしたり。わたし、女の子しか愛せないかも。い、いや違うんです。男の人は男の人で頼りになったりはするんです。だけど、生理的に受け付けないというか。ビャクヤさんもですよね!」
「う、うん。そら、男とキスしたりなんかはごめんだけど」
それは僕が男だからで。人の趣味にどうこう言うつもりはない。
彼女が女性しか愛せないなら、それはそれでいいんじゃないのかな。この世界では認められていないのかもしれない?
ブルブルと首を振った彼女は意を決したように口を開く。
「ビャクヤさん、わたしもしばらくここで暮らさせていただけませんか?」
「え、えっと。島は僕のものではないから、許可も何も僕からは言えないけど」
「わたしが下着だって作ります! ここなら大型の猛獣も、地上種だっていないはずです」
「地上種? あと僕にブラジャーは必要ないから」
な、何かな。僕の胸元をじっと見て悲しそうな顔をしているのは。
どうやって慰めたものなのかとか考えているのか? ひょっとして彼女、僕のことを女子だと思ってないか?
ポンと肩を叩かれぎゅっとされてしまった。その時はらりと彼女の腰からシャツが落ちる。
「わたしだってさんざ胸の小ささは揶揄されました。で、でも。マーメイドたるもの乳の大きさだけじゃないはずです」
「あ、えっと……」
ニーナの体の柔らかさにドキマギしていたら、何だかよくわからないフォローをしてきたぞ。
胸だけが柔らかいものだと思っていたのだけど、胸だけが貝殻越しで硬い感触しかない。こう、全身がやわらか……はっ、僕は何を。
やんわりと彼女から体を離し、灌木に腰かける。
一方で彼女はシャツを拾わず、僕の隣にちょこんと座った。
「頭が追いついてこない。初めて会う君に洗いざらい喋ってしまうのは問題だと思っている。だけど、正直に全部説明をするから、聞いてもらえるかな?」
「はい。わたしのことも何でも聞いてください! これからご一緒するのですから」
島で住むことは確定なのね。
この様子だと彼女は以前から島の周辺で魚をとっているわけなのだし、いままでどうして住もうとしなかったんだろう。
その辺も聞いてみたい。まずは僕の事情からだな。
「荒唐無稽な話なのだけど。僕は5日前にここへ突然連れてこられたんだ」
「そ、そうなのですか! で、でも。ビャクヤさんがやったのか他の方なのかは分かりませんが、合点がいきます」
「それは僕が住み始めてからの島と以前の島の環境が異なっていた?」
「はい。五日前から急に島の様子が変わっちゃったんです。それで、上陸するのを控えていたんです」
「島の地形が変わっていたとか?」
「たぶん。そうです。お気に入りの海中洞窟が無くなっていたんです」
地上はともかく海中の地形が変わっていた、となると他にも僕が来る前と比べて変化していることがありそうだな。
ともあれ、そろそろ置きっぱなしになったシャツのことに気が付いてくれないものだろうか。
「か、かえしてくださればそれでいいです……。もう予備がないんです」
そ、それは本当に悪かった。この二枚の貝殻は彼女の下着だったってことだよね。
右手に握りしめたままの貝殻もといブラジャーをどうやって彼女に返したものかと、彼女の海の上に出た半分ほどの顔とブラジャーへ交互に目を移す。
焦れたのか彼女の方から波打ち際近くまでやってきて……お、おおう。
恥ずかしそうに両手で小さな胸を覆い、僕から視線を逸らす彼女であったが、僕が凝視したのはささやかなおっぱいではない。
腰から10センチくらいしか見えていないけど、鱗だ。彼女の腰から下はまるで魚のような鱗でびっしりと覆われていたのだ。
濡れた薄紫の髪からはポタポタと水滴が落ち、彼女の海の青を切り取ったかのような淡い水色の鱗に滴っている。
「こ、ここに置けばいいのかな」
「は、恥ずかしがるなんて、へ、変な子だって思っています?」
「い、いやいや。当然だろ。後ろを向くか……ま、待って」
彼女がそのままぴょんぴょん跳ねて浜辺まで出て来た。完全に露わになる彼女の下半身は魚のようなヒレだった。
髪色と鱗の色も相まって彼女はさながら海の妖精を想起させる。
上半身が可憐な少女で下半身が魚……人魚!?
開いた口が塞がらないぞ……物語の中でしか出会えない人魚が目の前にいるなんて。不可思議な釣りやクラフトの特性があったことで、ここは物語のような世界なんじゃないかと覚悟していたわけだが、いざ目にするとやっぱり驚きで腰を抜かしそうになる。
釣り竿を持った方の手を彼女に向け、待ったをかけた。
続いて彼女から背を向け貝殻のブラジャーを後ろ手に回す。
ブラジャーを受け取った彼女は装着し始めたかな? 見えないし衣擦れの音なんてのもしないので、今どうなっているのか分からない。
「……これで『また無くしちゃっんだー』とはやされなくて済みます」
「謝ってどうこうなるものじゃないけど、ごめんね」
「いいんです。えっと」
「日下部白夜。日下部でも白夜でも好きに呼んでくれたら」
「ビャクヤさん……変わったお名前ですね。わたしはニーナです」
さすがにもう振り返ってもいいよね。
顔を合わせぬまま自己紹介ってのもなんだか座りが悪い。
振り返って改めて――。
「ちょ、ちょっと」
「どうかされましたか?」
きょとんと首を傾げる人魚ことニーナに対し頬が熱くなる。
彼女は人魚だから、僕と習慣が違うのはいい。いいのだけど、僕は人間だから、そ、そのつまり。
ばたぱたと喘ぐように手を振り、再び彼女から背を向けた。
「脚になるなんて思ってもいなかったんだ。悪い」
「へ? ビャクヤさん、泡の中のような服を着ておられますし、もしやここで生活を?」
「認識の違いがありそうだから、少しばかり待っていてもらえるかな? すぐに戻るよ」
「何か問題がありましたか?」
問題は大ありだよ!
彼女の魚のヒレが人間のような下半身に変化していたんだ。
それはいい。地上を歩くには二本の足の方が断然動きやすいから。
だけど、おっぱいが見えることは恥ずかしがるわけだろ。なのになんで下半身がすっぽんぽんで何とも思わないんだよ。
隠しもしないし。
事故だ。事故でつい見てしまった。生えてない。どこがとは言えないけど。
「少し落ち着いてきた……何も小屋に戻らなくてもいいか」
上着の白いシャツを脱ぎ、後ろ手に彼女へ手渡す。
「これを?」
「腰に巻きつけてもらえるかな?」
「上着じゃないんですか?」
「そうなのだけど、僕が気になって仕方ないからそれで隠して欲しい」
「そうですね。ここは地上ですし。泡の中と同じですものね」
灌木の上に腰かけた彼女は太ももの上に僕のシャツを被せていた。
さしあたりこれで。いろいろ気になる発言が多かったのだけど、何から話せばよいものか。
「僕は少し前からここで生活をしているんだ」
「ビャクヤさんも? わたしも同じことを考えていたんです!」
うわあ。さっそく謎の食いつきをされてしまった。
ますますこんがらがってきたじゃないか。
僕の考えをよそにニーナはまくし立てるように言葉を続ける。
それにしてもまるで警戒心がない。初めて出会った人にまるで旧知の仲のように接するのはいかがなものか。
僕も似たようなものだから、お互い様だけどね。
「わたし、どうしても男の人のカッコよさが分からないんです。女の子しか好きになれないのかも」
「へ、へえ」
「業を煮やした両親は『番になれ』とか言って無理やり男の人を紹介しようとしたり。わたし、女の子しか愛せないかも。い、いや違うんです。男の人は男の人で頼りになったりはするんです。だけど、生理的に受け付けないというか。ビャクヤさんもですよね!」
「う、うん。そら、男とキスしたりなんかはごめんだけど」
それは僕が男だからで。人の趣味にどうこう言うつもりはない。
彼女が女性しか愛せないなら、それはそれでいいんじゃないのかな。この世界では認められていないのかもしれない?
ブルブルと首を振った彼女は意を決したように口を開く。
「ビャクヤさん、わたしもしばらくここで暮らさせていただけませんか?」
「え、えっと。島は僕のものではないから、許可も何も僕からは言えないけど」
「わたしが下着だって作ります! ここなら大型の猛獣も、地上種だっていないはずです」
「地上種? あと僕にブラジャーは必要ないから」
な、何かな。僕の胸元をじっと見て悲しそうな顔をしているのは。
どうやって慰めたものなのかとか考えているのか? ひょっとして彼女、僕のことを女子だと思ってないか?
ポンと肩を叩かれぎゅっとされてしまった。その時はらりと彼女の腰からシャツが落ちる。
「わたしだってさんざ胸の小ささは揶揄されました。で、でも。マーメイドたるもの乳の大きさだけじゃないはずです」
「あ、えっと……」
ニーナの体の柔らかさにドキマギしていたら、何だかよくわからないフォローをしてきたぞ。
胸だけが柔らかいものだと思っていたのだけど、胸だけが貝殻越しで硬い感触しかない。こう、全身がやわらか……はっ、僕は何を。
やんわりと彼女から体を離し、灌木に腰かける。
一方で彼女はシャツを拾わず、僕の隣にちょこんと座った。
「頭が追いついてこない。初めて会う君に洗いざらい喋ってしまうのは問題だと思っている。だけど、正直に全部説明をするから、聞いてもらえるかな?」
「はい。わたしのことも何でも聞いてください! これからご一緒するのですから」
島で住むことは確定なのね。
この様子だと彼女は以前から島の周辺で魚をとっているわけなのだし、いままでどうして住もうとしなかったんだろう。
その辺も聞いてみたい。まずは僕の事情からだな。
「荒唐無稽な話なのだけど。僕は5日前にここへ突然連れてこられたんだ」
「そ、そうなのですか! で、でも。ビャクヤさんがやったのか他の方なのかは分かりませんが、合点がいきます」
「それは僕が住み始めてからの島と以前の島の環境が異なっていた?」
「はい。五日前から急に島の様子が変わっちゃったんです。それで、上陸するのを控えていたんです」
「島の地形が変わっていたとか?」
「たぶん。そうです。お気に入りの海中洞窟が無くなっていたんです」
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