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9.男の人って……
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「地形が変わったから危険な生物がいるかもしれないと警戒していたのかな?」
「はい。ですが、ビャクヤさんが、その」
「僕が無事なら無事だろうと。いやいや、責めているわけじゃないから。今のところ凶悪そうな動物はいないよ」
「す、すいません。わたしも以前、島に住もうかなと思ったことはあるんです。でも、一人じゃ不安で心細くて……」
一日で逃げ帰ったらしい。それならお友達とくれば……彼女の特殊性から難しいのか。
女の子しか愛せないとか言ってたものな。
「僕が近くにいて平気なの?」
「はい。男の人でも一緒に生活ができないというわけじゃないんです。抱き合ったりするのが苦手なだけで」
さっき初対面の僕を抱きしめていたよね。謎の勘違いで慰めてきた……。
うーん。ハッキリと言っておいた方がいいな。
「分かっているとは思うけど、僕は男だよ。それも必要ないってさっき言っただろ」
「いえいえいえ。そんな。男の人なんてありえないですよお。またまたあ」
「……君の言う男の人の特徴を教えてもらえるか?」
「変なことを聞きますね。ビャクヤさん。分かりました。しかとお聞きくださいね!」
鼻の頭を指先で撫で颯爽と立ち上がるニーナ。
へへんと胸を反らし指を一本立てる様はまるで教師のよう。下をちゃんと着てれば、だけど。
これだとただの痴女だよ、目のやり場に困る。
「男の人はわたしたちと同じで足を変化させることができます」
「ヒレから二本の足にってことだよね」
「はい。ですが、男女で顔がまるで異なるんです。男の人の顔はええと、こんな感じです」
ニーナがしゃがんで砂浜に指で絵を描く。
やべえ、絵心が無さ過ぎてよく分からん。
「首から上が魚のような感じ?」
「魚とは少し違います。こう髭がありまして、口が大きくて」
「こんな感じかな?」
「そうです!」
代わって僕が砂浜に絵を描いてみた。
彼女の種族の男は、首から下は人間と同じような体をしていて、顔がナマズだ。
ナマズも魚の一種だと思うのだけど、彼女が想像した魚の顔はサバとかその辺だったのだろう。
僕もお近づきになるのは勇気がいるかもしれん。
「それで顔の作りから僕の性別を勘違いしたと」
「へ? どこからどう見ても男の人には見えませんよ。髭も生えてませんし、お肌も真っ黒じゃないですもの」
そうか、ナマズの頭は真っ黒なのか。僕の知っているナマズと同じだね。
やばい。現実逃避しそうになってしまったぞ。
向き合わなきゃ、現実と。異なる種族の溝は深い……。
「僕は人間という種族なんだよ。だから、君のように下半身をヒレに変化させることはできないんだ。泳げないし」
「人間……? もしかして地上種さんなんですか!」
「海中で生活できないという意味だったら、地上種ってことになるかな」
「ひゃあああ。驚きました。握手させてください」
僕の了解も得ずに両手で僕の右手を握った彼女が腕を上下させる。
勢いが良すぎて座る僕が引っ張り上げられそうになるほど。
ここに来て僕は彼女が一人で島に上陸し住もうとした理由が別のところにあると察してきた。
彼女の名誉のためにもこれ以上詮索するのは止めておこう。きっとろくでもない理由に違いない。
「地上種ってどんな種族がいるの?」
「わたしは陸地まで行ったことがありませんので、よくわからないです……」
な、なんか地雷に触れてしまったようだ。
ニーナにずううんと影が差し、地面にのののとか書きそうな勢いになっている。
お友達と嫌な思い出でもあるのかもしれない……。
え、ええと。急いで話題を変えるとしようか。
「そ、そっか。ところで、この辺りは近くに陸とか島はないのかな?」
「わたしだってわたしだって。へ? 陸とか島ですか」
「そそ」
「島から……そうですね。お腹が減るまで頑張って泳いでも陸はないです」
突っ込み待ちか? そうなのか、いや、素でやっているのか。
島から数時間とか時速どれくらいで泳ぐのかとか全く分からない。
「わ、分かった。ここは絶海の孤島ってわけかな」
「ずっとずっと海です。この島も小さな島ですし……わたしくらいしか知っている人もいないと思います!」
「おおー。予想はしていたけど、やっぱり近くに陸地や島はないんだな」
「予想? 見渡すだけで分かるのですか! すごいです!」
いや、見ても分からんし。
キラキラした目で見つめてこられても困ってしまう。
「いやほら、鳥がいないし。それに漂着物も見ないだろ。だから近くに何もないんじゃないかって」
「地上種さんはわたしたちと観察の仕方が違うんですね!」
漂着物は海流の関係とかもあるとは思う。鳥だってそもそも渡り鳥がここを通らないだけなのかもしれない。
僅かではあるが海中から小瓶を引き上げているし、何もないってわけじゃ……いや、ひょっとしたらニーナたちの種族が残したものかも?
とまあ、可能性の一つってことで。
「ここで住むのは問題ないのだけど、泡の中だったっけ。そこから必要なものを持ってくるとかしなくてもいいの?」
「取りに戻ります! 不束者ですがよろしくお願いします」
両膝をついてお辞儀をするニーナであったが、相も変わらず下半身は……いや、もう何も言うまい。
「ここで釣りをして待っているから」
「明日になっちゃうかもしれません。荷物を持ってだと、泳ぐのも遅くなっちゃいます」
「分かった。僕は急がないし、好きな時に来てくれれば」
「はい!」
泡の中までは結構距離があるらしい。泡の中の都市って見てみたいけど、水の中で息ができない人間だと厳しいな。
元気よく返事をしたニーナは脚をヒレに変えて、パタパタと尾びれを振る。
ジャンプして進もうとしたようだけど、二回目で前のめりに倒れ込んだ。
「だ、大丈夫?」
「はいい」
砂まみれになった顔を起こし、えへへと微笑む彼女に不安しか覚えない。
水の中に入ってからヒレに変えればいいだけじゃないのか、と思ったが、彼女に肩をかして波打ち際まで進む。
「ありがとうございます。では、また後でですう」
「本気で気を付けてくれよ。途中で迷子になったとか、鮫に襲われたとか嫌だからな」
「鮫を見かけたら狩ります!」
「……思ったよりわんぱくだな……。だけど、狩りをしたら荷物が増えるだろ」
「あ、そうでした」
ニーナはてへへと可愛らしく口元に手を当てる。
彼女を見送ってから、元の位置に戻り竹竿を……の前に放置されたままのシャツを拾い上げてパンパンと砂を落とす。
「無事に戻って来いよー」と心の中で呟きつつ、竹竿を構える僕であった。
◇◇◇
「おおお。強い引きだ」
強かろうが何だろうが、不思議な糸と針でできた竹竿は決してバラさないのだ。
力を込めて引っ張り上げる。釣りの場合、最後は網ですくい上げるのだけど、竹竿ならその必要もない。
自分で針を外さない限り、決して魚が逃れることはないというチートっぷり。
釣れた魚は25センチほどもあるカンパチだった。黄色いラインが特徴的な魚である。
籠に魚を入れたらすぐに次へ。
竹竿を振るい、ぽちゃんと着水したら5つ数えて引き上げた。
今度はアオリイカ! イカが食べられるのは嬉しい。
いいねいいね。今日は何だか美味しそうなものが沢山かかるぞ。
「なんて調子に乗っていると、こうだものな」
針に引っかかったワカメに苦笑いする。
続いて小さな貝を引き上げた。
「お、メバルか」
縞々模様に大きな目をした魚はメバルというらしい。
海の書があるから、すぐさまどんな魚か分かるのがありがたい。
と釣りに精を出していたため、気が付くのが遅れた。
事件はすぐそこで起ころうとしていたのだ。
「はい。ですが、ビャクヤさんが、その」
「僕が無事なら無事だろうと。いやいや、責めているわけじゃないから。今のところ凶悪そうな動物はいないよ」
「す、すいません。わたしも以前、島に住もうかなと思ったことはあるんです。でも、一人じゃ不安で心細くて……」
一日で逃げ帰ったらしい。それならお友達とくれば……彼女の特殊性から難しいのか。
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「はい。男の人でも一緒に生活ができないというわけじゃないんです。抱き合ったりするのが苦手なだけで」
さっき初対面の僕を抱きしめていたよね。謎の勘違いで慰めてきた……。
うーん。ハッキリと言っておいた方がいいな。
「分かっているとは思うけど、僕は男だよ。それも必要ないってさっき言っただろ」
「いえいえいえ。そんな。男の人なんてありえないですよお。またまたあ」
「……君の言う男の人の特徴を教えてもらえるか?」
「変なことを聞きますね。ビャクヤさん。分かりました。しかとお聞きくださいね!」
鼻の頭を指先で撫で颯爽と立ち上がるニーナ。
へへんと胸を反らし指を一本立てる様はまるで教師のよう。下をちゃんと着てれば、だけど。
これだとただの痴女だよ、目のやり場に困る。
「男の人はわたしたちと同じで足を変化させることができます」
「ヒレから二本の足にってことだよね」
「はい。ですが、男女で顔がまるで異なるんです。男の人の顔はええと、こんな感じです」
ニーナがしゃがんで砂浜に指で絵を描く。
やべえ、絵心が無さ過ぎてよく分からん。
「首から上が魚のような感じ?」
「魚とは少し違います。こう髭がありまして、口が大きくて」
「こんな感じかな?」
「そうです!」
代わって僕が砂浜に絵を描いてみた。
彼女の種族の男は、首から下は人間と同じような体をしていて、顔がナマズだ。
ナマズも魚の一種だと思うのだけど、彼女が想像した魚の顔はサバとかその辺だったのだろう。
僕もお近づきになるのは勇気がいるかもしれん。
「それで顔の作りから僕の性別を勘違いしたと」
「へ? どこからどう見ても男の人には見えませんよ。髭も生えてませんし、お肌も真っ黒じゃないですもの」
そうか、ナマズの頭は真っ黒なのか。僕の知っているナマズと同じだね。
やばい。現実逃避しそうになってしまったぞ。
向き合わなきゃ、現実と。異なる種族の溝は深い……。
「僕は人間という種族なんだよ。だから、君のように下半身をヒレに変化させることはできないんだ。泳げないし」
「人間……? もしかして地上種さんなんですか!」
「海中で生活できないという意味だったら、地上種ってことになるかな」
「ひゃあああ。驚きました。握手させてください」
僕の了解も得ずに両手で僕の右手を握った彼女が腕を上下させる。
勢いが良すぎて座る僕が引っ張り上げられそうになるほど。
ここに来て僕は彼女が一人で島に上陸し住もうとした理由が別のところにあると察してきた。
彼女の名誉のためにもこれ以上詮索するのは止めておこう。きっとろくでもない理由に違いない。
「地上種ってどんな種族がいるの?」
「わたしは陸地まで行ったことがありませんので、よくわからないです……」
な、なんか地雷に触れてしまったようだ。
ニーナにずううんと影が差し、地面にのののとか書きそうな勢いになっている。
お友達と嫌な思い出でもあるのかもしれない……。
え、ええと。急いで話題を変えるとしようか。
「そ、そっか。ところで、この辺りは近くに陸とか島はないのかな?」
「わたしだってわたしだって。へ? 陸とか島ですか」
「そそ」
「島から……そうですね。お腹が減るまで頑張って泳いでも陸はないです」
突っ込み待ちか? そうなのか、いや、素でやっているのか。
島から数時間とか時速どれくらいで泳ぐのかとか全く分からない。
「わ、分かった。ここは絶海の孤島ってわけかな」
「ずっとずっと海です。この島も小さな島ですし……わたしくらいしか知っている人もいないと思います!」
「おおー。予想はしていたけど、やっぱり近くに陸地や島はないんだな」
「予想? 見渡すだけで分かるのですか! すごいです!」
いや、見ても分からんし。
キラキラした目で見つめてこられても困ってしまう。
「いやほら、鳥がいないし。それに漂着物も見ないだろ。だから近くに何もないんじゃないかって」
「地上種さんはわたしたちと観察の仕方が違うんですね!」
漂着物は海流の関係とかもあるとは思う。鳥だってそもそも渡り鳥がここを通らないだけなのかもしれない。
僅かではあるが海中から小瓶を引き上げているし、何もないってわけじゃ……いや、ひょっとしたらニーナたちの種族が残したものかも?
とまあ、可能性の一つってことで。
「ここで住むのは問題ないのだけど、泡の中だったっけ。そこから必要なものを持ってくるとかしなくてもいいの?」
「取りに戻ります! 不束者ですがよろしくお願いします」
両膝をついてお辞儀をするニーナであったが、相も変わらず下半身は……いや、もう何も言うまい。
「ここで釣りをして待っているから」
「明日になっちゃうかもしれません。荷物を持ってだと、泳ぐのも遅くなっちゃいます」
「分かった。僕は急がないし、好きな時に来てくれれば」
「はい!」
泡の中までは結構距離があるらしい。泡の中の都市って見てみたいけど、水の中で息ができない人間だと厳しいな。
元気よく返事をしたニーナは脚をヒレに変えて、パタパタと尾びれを振る。
ジャンプして進もうとしたようだけど、二回目で前のめりに倒れ込んだ。
「だ、大丈夫?」
「はいい」
砂まみれになった顔を起こし、えへへと微笑む彼女に不安しか覚えない。
水の中に入ってからヒレに変えればいいだけじゃないのか、と思ったが、彼女に肩をかして波打ち際まで進む。
「ありがとうございます。では、また後でですう」
「本気で気を付けてくれよ。途中で迷子になったとか、鮫に襲われたとか嫌だからな」
「鮫を見かけたら狩ります!」
「……思ったよりわんぱくだな……。だけど、狩りをしたら荷物が増えるだろ」
「あ、そうでした」
ニーナはてへへと可愛らしく口元に手を当てる。
彼女を見送ってから、元の位置に戻り竹竿を……の前に放置されたままのシャツを拾い上げてパンパンと砂を落とす。
「無事に戻って来いよー」と心の中で呟きつつ、竹竿を構える僕であった。
◇◇◇
「おおお。強い引きだ」
強かろうが何だろうが、不思議な糸と針でできた竹竿は決してバラさないのだ。
力を込めて引っ張り上げる。釣りの場合、最後は網ですくい上げるのだけど、竹竿ならその必要もない。
自分で針を外さない限り、決して魚が逃れることはないというチートっぷり。
釣れた魚は25センチほどもあるカンパチだった。黄色いラインが特徴的な魚である。
籠に魚を入れたらすぐに次へ。
竹竿を振るい、ぽちゃんと着水したら5つ数えて引き上げた。
今度はアオリイカ! イカが食べられるのは嬉しい。
いいねいいね。今日は何だか美味しそうなものが沢山かかるぞ。
「なんて調子に乗っていると、こうだものな」
針に引っかかったワカメに苦笑いする。
続いて小さな貝を引き上げた。
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縞々模様に大きな目をした魚はメバルというらしい。
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