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14.拝啓、うんやさーって何なんでしょうか
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殺風景な小屋だった。何の変哲もない小屋だったんだ。
それが採集に出かけている間にこんなことになっていたなんて。
「少しお待ちを。ビャクヤさん」
「あ、うん……」
あの貝殻リュックは背側と前側で取り外しできたんだあ。は、ははは。
大きな貝殻はお鍋にもなるそうで。
鍋にはホホジロザメの頭が鎮座しておられる。ぐつぐつと煮こまれているよるようで、貝殻鍋からは湯気が立っていた。
そいつをおもむろにニーナが両端を掴んで持ち上げ、天に掲げる。
「せめて足を閉じろおおお!」
「うんやさー。うんやさー。海の英霊シーシアスよ。我らを御守りくださいー」
ガニ股になって左右に貝殻鍋を動かすニーナの顔は真剣そのもの。だが、自分の格好を考えて欲しい。
あんまりな光景に僕はよろよろと部屋の隅の壁に手をつき、そのままずりずりと倒れ込む。
体育座りをして影を背負った僕は壁に向かって指先で「の」の字を書くことでなんとか正気を保つ。
あれは違う、アレは違うんだ。
どこにでもいるような可愛らしい女子高校生とかじゃない。別の生物なんだよ。だから、大丈夫。大丈夫だ、僕。
女子への憧れの気持ちを決して失っちゃダメだ。
きっとパックは煮込まれる鮫の頭を見て、そしてカピーはこの何とも言えない魚の匂いを避けるために外に出たに違いない。
「ビャクヤさんもよければご一緒に」
「お断りだあああ!」
わざわざしゃがみ込んで鮫の顔をこちらに向けてくるニーナの正気を疑う。
彼女としては真面目に謎の儀式をやっているのだろうけど、僕にとっては奇行以外の何者でもない。
ほっといてくれ。僕は貝になる。膝を両手で抱え込み、頭を埋めた。
「そうでした。ビャクヤさんは地上種さんでしたね」
何やら勝手に納得した彼女は再び「うんやさー」と唱え始める。
勝手に儀式でもサバトでも何でもしてくれ。だけど、僕を巻き込むのはやめような。
頭を無にして待つこと数分くらい。
ようやく、「うんやさー」が聞こえなくなった。
「終わりました。ビャクヤさん」
「くあ」
ちゃっかりカモメ姿のパックも部屋の中に入ってきて、力なく鳴く。
げんなりするよな、そら……。
「見様見真似でしたが、たぶん大丈夫です」
ふうと大仕事をやってのけたかのように満足気な息を吐くニーナへため息しか出ない。
こっちは大丈夫じゃないんだけど、と突っ込みたい気持ちを抑え体を起こす。
「聞きたくないけど、かなり、聞きたくないけど。何をしたんだ?」
『小屋は呪われました』と指南書に追記されていても「ですよねー」と納得するぞ。
あと、その得意気な顔をやめろ!
「安全祈願です。新しい家を建てた時とかお引越しした時に英霊シーシアスへ祈りを捧げるんです」
「鮫の頭を使って?」
「小さくてごめんなさい。本当はもっと大きな頭を使うんですが、さすがに持参はできなかったので」
「そうか、たまたま鮫がとれてよかったな」
「はい! 荷物を置いた後、狩りに行こうと思ってましたので!」
呪いの類いじゃないってのが分かったら、もうその先を聞きたくないというのにニーナが興奮した様子でまくしたてる。
うんやさーの儀式は地鎮祭のようなものらしい。
村や街の男衆が儀式を執り行い、ああしてガニ股になって巨大な魚の頭を掲げ踊るんだって。ナマズが「うんやさー」とやっている姿を想像すると不気味過ぎるだろ。
自分の想像力はとても貧困なんだなと変な事を考えてしまったよ。
時に事実というのは想像力の斜め上を突き抜ける。
「では、食べましょう! ビャクヤさん」
満面の笑顔でズズイと鮫鍋(頭のみ)を前にやるニーナに対し、たらりと額から冷や汗が流れ落ちた。
正直、イモムシを食べるより嫌だ。
「いや。僕には相棒がいるからさ」
「カピーさん? 愛らしいあの子を、名前まで付けておいて……ビャクヤさん、鬼畜ですう」
「待てや。カピーを食べようとしたとか想像してないか? カピーは果物とか木の実しか食べないんだよ。彼一人だけ違うものってのは可哀そうだろ」
「ごめんなさい! ビャクヤさんは相棒思いの方でした!」
ふう。どうにかやり過ごしたぞ。
あ。すまん、パック。君を犠牲にしてしまった。
ところがどっこい、いざ食べ始めるとパックが真っ先に鮫の目玉を突っつく。
そして、目玉を取り合いニーナと戦争が勃発。
二個あるんだから分ければいいじゃないかと説得し、事なきを得る……。
さすがの二人でも鮫の歯は食べずに残す。ひょっとしたら食べちゃうんじゃないかとドキドキしていたけど、ホッとした。
鮫の歯を煎餅でもかじるようにバリバリいったとなると、人間と相当食事事情が変わるかなと思って。
杞憂で良かった。
◇◇◇
「きゃあ。カピーさんのお目目が! 可愛すぎます」
「そ、そうかな……」
恒例となったカピーの振り返りタイムもニーナとパックがいると、賑やかになるなあ。
そうそう、服は着たままだったけど、食事の後に雨がやんで焚火で乾かすことができた。
彼女らは文字が読めないので、壁に映し出された「すたーたす」も読むことができない。
すたーたすは軽く流して、お楽しみのガチャタイムだ。
『デイリーガチャを引きますか?』
「うん」
『どこどこどこどーん』
さて、今日は何が出るかな。軍手はかなり役に立った。主に鮫の頭で。
む。むむ。この見慣れた白色の薬品ボトルは……オキシドールと書いている。
容量が500ミリリットルなので、長く使えそうだ。消毒ができるのは嬉しい。指先をきったり、脚を擦りむいたりなんてことは日常茶飯事だからね。
破傷風の予防にもなるぞ。
「今日のところはゆっくり休んで」
「はい!」
「やっぱり当たり前のようにベッドで添い寝するのね」
「ダ、ダメでしたか?」
「男の子が苦手とか言っていた気がするんだけど」
「ビャクヤさんは女の子と同じ顔のタイプだから大丈夫なんです! 好みです!」
ちょ。面と向かって何てこと言うんだよ。
かああっと頬が熱くなってしまう。もちろん、ニーナは首を横に傾けにこにこしている。
「待って。何をしようとしているの?」
「これ取ります。貝殻が当たってゴワゴワします」
「いや、そのままで頼む。ついでに、脚からヒレに変化できる?」
「はい。こうですか?」
よっし。それなら大丈夫だ。万が一、僕が錯乱してニーナに覆いかぶさったとしても下半身が魚なら間違いは起こらないからな。
この性格だ。興奮したら負けな気がする。だけど、何が起こるか分からないからな。
下半身だけじゃなく上半身まですっぽんぽんになろうとしていたくらいだし。
「それじゃ、おやすみ」
「おやすみですう」
狭い、が、事件続きだったこともあり、すぐに意識が遠くなってきた。
――ところが。
ビタンビタンとヒレに叩かれ目が覚める。
やはりこいつ、斜め上を行きやがるな。脚ならばこうはならなかったのだけど、ヒレが鞭のようにしなりお尻に当たる。
こんなことで負けるものか。
寝る。寝るのだ。
……。びたーん。
「寝れるかあああ!」
一人乗り突っ込みをしたが、大声を出してもニーナは起きるどころかご機嫌にヒレをフリフリしている。
空には満月が登り、僕の顔を照らしていた。
それが採集に出かけている間にこんなことになっていたなんて。
「少しお待ちを。ビャクヤさん」
「あ、うん……」
あの貝殻リュックは背側と前側で取り外しできたんだあ。は、ははは。
大きな貝殻はお鍋にもなるそうで。
鍋にはホホジロザメの頭が鎮座しておられる。ぐつぐつと煮こまれているよるようで、貝殻鍋からは湯気が立っていた。
そいつをおもむろにニーナが両端を掴んで持ち上げ、天に掲げる。
「せめて足を閉じろおおお!」
「うんやさー。うんやさー。海の英霊シーシアスよ。我らを御守りくださいー」
ガニ股になって左右に貝殻鍋を動かすニーナの顔は真剣そのもの。だが、自分の格好を考えて欲しい。
あんまりな光景に僕はよろよろと部屋の隅の壁に手をつき、そのままずりずりと倒れ込む。
体育座りをして影を背負った僕は壁に向かって指先で「の」の字を書くことでなんとか正気を保つ。
あれは違う、アレは違うんだ。
どこにでもいるような可愛らしい女子高校生とかじゃない。別の生物なんだよ。だから、大丈夫。大丈夫だ、僕。
女子への憧れの気持ちを決して失っちゃダメだ。
きっとパックは煮込まれる鮫の頭を見て、そしてカピーはこの何とも言えない魚の匂いを避けるために外に出たに違いない。
「ビャクヤさんもよければご一緒に」
「お断りだあああ!」
わざわざしゃがみ込んで鮫の顔をこちらに向けてくるニーナの正気を疑う。
彼女としては真面目に謎の儀式をやっているのだろうけど、僕にとっては奇行以外の何者でもない。
ほっといてくれ。僕は貝になる。膝を両手で抱え込み、頭を埋めた。
「そうでした。ビャクヤさんは地上種さんでしたね」
何やら勝手に納得した彼女は再び「うんやさー」と唱え始める。
勝手に儀式でもサバトでも何でもしてくれ。だけど、僕を巻き込むのはやめような。
頭を無にして待つこと数分くらい。
ようやく、「うんやさー」が聞こえなくなった。
「終わりました。ビャクヤさん」
「くあ」
ちゃっかりカモメ姿のパックも部屋の中に入ってきて、力なく鳴く。
げんなりするよな、そら……。
「見様見真似でしたが、たぶん大丈夫です」
ふうと大仕事をやってのけたかのように満足気な息を吐くニーナへため息しか出ない。
こっちは大丈夫じゃないんだけど、と突っ込みたい気持ちを抑え体を起こす。
「聞きたくないけど、かなり、聞きたくないけど。何をしたんだ?」
『小屋は呪われました』と指南書に追記されていても「ですよねー」と納得するぞ。
あと、その得意気な顔をやめろ!
「安全祈願です。新しい家を建てた時とかお引越しした時に英霊シーシアスへ祈りを捧げるんです」
「鮫の頭を使って?」
「小さくてごめんなさい。本当はもっと大きな頭を使うんですが、さすがに持参はできなかったので」
「そうか、たまたま鮫がとれてよかったな」
「はい! 荷物を置いた後、狩りに行こうと思ってましたので!」
呪いの類いじゃないってのが分かったら、もうその先を聞きたくないというのにニーナが興奮した様子でまくしたてる。
うんやさーの儀式は地鎮祭のようなものらしい。
村や街の男衆が儀式を執り行い、ああしてガニ股になって巨大な魚の頭を掲げ踊るんだって。ナマズが「うんやさー」とやっている姿を想像すると不気味過ぎるだろ。
自分の想像力はとても貧困なんだなと変な事を考えてしまったよ。
時に事実というのは想像力の斜め上を突き抜ける。
「では、食べましょう! ビャクヤさん」
満面の笑顔でズズイと鮫鍋(頭のみ)を前にやるニーナに対し、たらりと額から冷や汗が流れ落ちた。
正直、イモムシを食べるより嫌だ。
「いや。僕には相棒がいるからさ」
「カピーさん? 愛らしいあの子を、名前まで付けておいて……ビャクヤさん、鬼畜ですう」
「待てや。カピーを食べようとしたとか想像してないか? カピーは果物とか木の実しか食べないんだよ。彼一人だけ違うものってのは可哀そうだろ」
「ごめんなさい! ビャクヤさんは相棒思いの方でした!」
ふう。どうにかやり過ごしたぞ。
あ。すまん、パック。君を犠牲にしてしまった。
ところがどっこい、いざ食べ始めるとパックが真っ先に鮫の目玉を突っつく。
そして、目玉を取り合いニーナと戦争が勃発。
二個あるんだから分ければいいじゃないかと説得し、事なきを得る……。
さすがの二人でも鮫の歯は食べずに残す。ひょっとしたら食べちゃうんじゃないかとドキドキしていたけど、ホッとした。
鮫の歯を煎餅でもかじるようにバリバリいったとなると、人間と相当食事事情が変わるかなと思って。
杞憂で良かった。
◇◇◇
「きゃあ。カピーさんのお目目が! 可愛すぎます」
「そ、そうかな……」
恒例となったカピーの振り返りタイムもニーナとパックがいると、賑やかになるなあ。
そうそう、服は着たままだったけど、食事の後に雨がやんで焚火で乾かすことができた。
彼女らは文字が読めないので、壁に映し出された「すたーたす」も読むことができない。
すたーたすは軽く流して、お楽しみのガチャタイムだ。
『デイリーガチャを引きますか?』
「うん」
『どこどこどこどーん』
さて、今日は何が出るかな。軍手はかなり役に立った。主に鮫の頭で。
む。むむ。この見慣れた白色の薬品ボトルは……オキシドールと書いている。
容量が500ミリリットルなので、長く使えそうだ。消毒ができるのは嬉しい。指先をきったり、脚を擦りむいたりなんてことは日常茶飯事だからね。
破傷風の予防にもなるぞ。
「今日のところはゆっくり休んで」
「はい!」
「やっぱり当たり前のようにベッドで添い寝するのね」
「ダ、ダメでしたか?」
「男の子が苦手とか言っていた気がするんだけど」
「ビャクヤさんは女の子と同じ顔のタイプだから大丈夫なんです! 好みです!」
ちょ。面と向かって何てこと言うんだよ。
かああっと頬が熱くなってしまう。もちろん、ニーナは首を横に傾けにこにこしている。
「待って。何をしようとしているの?」
「これ取ります。貝殻が当たってゴワゴワします」
「いや、そのままで頼む。ついでに、脚からヒレに変化できる?」
「はい。こうですか?」
よっし。それなら大丈夫だ。万が一、僕が錯乱してニーナに覆いかぶさったとしても下半身が魚なら間違いは起こらないからな。
この性格だ。興奮したら負けな気がする。だけど、何が起こるか分からないからな。
下半身だけじゃなく上半身まですっぽんぽんになろうとしていたくらいだし。
「それじゃ、おやすみ」
「おやすみですう」
狭い、が、事件続きだったこともあり、すぐに意識が遠くなってきた。
――ところが。
ビタンビタンとヒレに叩かれ目が覚める。
やはりこいつ、斜め上を行きやがるな。脚ならばこうはならなかったのだけど、ヒレが鞭のようにしなりお尻に当たる。
こんなことで負けるものか。
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