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16.ブラジャーは要らないんだよおお
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「お、こんなところに」
5分やそこら歩かないうちに綿毛の群生地を発見した。
島の書によると綿毛は「綿花」と記載されていたのだ! これで、麻と綿花が揃ったわけである。
僕たちが過ごす分にはこれで十分かな。加工する方が大変だ。
綿花って確か紡いで糸にして、それを編んで……と中々大変な工程があったはず。
いくつかつまんで、両手で一杯になったところであぐらをかく。
カモメが僕の膝の上にちゃっかり乗っかって、じーっと綿花の綿毛の束を見つめている。
糸になった姿を想像し、手を綿毛にかざす。
手がぼんやりと光り、みるみるうちに糸となった。
「くあああ!」
「あれ、火をつけるところを見てなかったっけ。クラフトの特性って能力を持っていてさ。これで、土鍋とかも作ったんだよ」
糸をそのまま持っていてもなあ。
それほど長くもないし。そうだ。
再び手をかざすと、糸がひとりでに紡がれていき輪になる。手編みのミサンガを想像したのだけど、ちょうどいいんじゃないか。
つんと膝に乗るカモメの嘴をつつく。
「くあ?」
何だと僕を見上げたカモメの首に編んだばかりのミサンガをつけてみた。
「思った通り、ピッタリだ」
「くあ」
軍手を装着しているから、草むらにも気にせず手を伸ばせる。
となったらやっぱりいろいろ採集していきたくなるってもんだ。歩きながらも時折立ち止まって、目に付く草や木の実を島の書で調べていく。
歩みは遅いけど、これはこれで楽しいものだ。
ツクシにゼンマイ、ヨモギまで。探せば結構見つかる。恐らく、いや採集の熟練度が関係していると思う。
ただの素人がこうも簡単に野草を発見できるわけがないさ。
見つかることはありがたいことなので、不満というわけじゃない。大歓迎だよ。持っててよかった採集の特性。
えっちらおっちら散策をしつつ進んで行くと、急に視界が開けた。
海だ!
ええと小屋から左手に真っ直ぐ進んで島の端まで到達した。寄り道ばかりの歩みだったので、もう太陽が真上にあがろうとしている。
ここで釣りをすることもできるけど……そっと海岸の際まで……は行けずに1メートルほどの距離までじわじわと進む。
海岸は切り立った崖になっていてさ。海面からの高さがだいたい20メートルと少しといったところ。
そんな環境だから足が竦んでこれ以上進むことができない。頭だけ出して下を覗き込むくらいならできるかもしれん。
万が一、足を滑らせたらひとたまりもないから、わざわざ無理することもないか。
といっても、怖いもの見たさってあるじゃないか。
両膝をつき、身を乗り出すが全然端まで届いていない。そんな俺をあざ笑うかのようにカモメがのっしのっしと堂々たる足どりで横切って行く。
「落ちるって」
分かっていても言ってしまう自分も大概だよな。
崖からよっと踏み出したカモメはバサバサ―っと翼をはためかせ空を駆ける。
空から崖を見下ろす気持ちはどのようなものか。きっと僕も空を飛べたら気持ちいんだろうな。
ハングライダーとか作れたらこの崖から飛び降りて、なんてこともできるかもしれないよな?
その時はパックと一緒に空の旅を楽しむのも悪くない。
小屋から見て北側に進むか、南側に進むか迷ったけど、夜までに戻れないかもしれないから南に進むことに決めた。
僕一人なら一晩くらい野宿をしても問題ない。でも、カピーを待たせているし。彼をそのままにしておくわけにはいかないだろ?
カピーは一人でも平気そうだけど、僕が心配で気にしてしまうんだ。この島に来て以来ずっと一緒の相棒なわけだしさ。
崖に沿って海岸沿いを散策しながら、てくてくと歩いて行く。
お、この景色は。大きな木が一本あって、急に広がる砂浜が見えた。
どうやらいつもの砂浜まで戻ってきたらしい。
「釣りをしてから小屋に戻ろうか」
「くあ」
カモメと並んで懐かしささえ覚える砂浜の釣り場へと向かう。
◇◇◇
「真っ直ぐ右手に進んで崖まで来たわけだろ。反対側ってどうだった? お、釣れた」
よく見えなかったけど、傾斜がきつくなっていたと思うんだ。あのあたりから小高い丘か、山に成っているんじゃいかって思って。
パックなら空から見えたかもと聞いてみたが、カモメ姿だと喋ることができないようだ。
少し考えれば分かることだった。喋ることができるのなら、「くあくあ」鳴かないよな。
「え、ええ……」
何このデジャブ。
釣れたのは貝殻に紐を通したアレである。
すっかり忘れてた。彼女の事を。
お約束と言わんばかりに波間からニーナが顔を出す。
「それわたしのですうう」
「釣ろうと思ってブラジャーを釣り上げたわけじゃないんだ」
「やっぱり欲しいんですね」
「(ブラジャーを)投げるぞ。海水からあがらずに海中でつけるんだぞ」
「もちろんですう。あがったら恥ずかしいじゃないですか」
真っ赤になってずぶずぶと海の中に潜ってしまうニーナだった。
下半身に関しても、おっぱいの百分の一でもいいから気にしてくれたらいいのに。
貝殻ブラジャーを遠投してから、何事も無かったかのように釣りを再開する。僕にしてはよく飛んだ方だ。10メートルくらいかなあ。
ぼちゃんと海中に落ちたら、その辺りで水しぶきがあがり、ニーナのヒレが水間から見えた。
「んじゃ、再開しようかな」
釣りを開始して一発目でブラジャーが釣れたわけで、まだ何も得物を取っていない。
手首を返し竹竿を振る。
軽く力を入れただけでも有り得ない飛距離を稼いでくれる竹竿パワーにいつも感謝しているぜ。釣りの特性バンザイだ。
5つ数えてっと。
手ごたえあり。最初のころは何も引っかからないことも多かったけど、最近はほぼ何か釣れる。熟練度の影響だと思う。
「またかよ! 反対側に浮きを投げただろ!」
貝殻ブラジャーを手に取り、憮然とした顔で叫ぶ。
「かえしてくださいー!」
「いない方へと思って、何でそこにいるんだよ!」
ニーナのヒレは確かに確認した。浮きを投げ入れた時点から30メートル以上は離れていたはずだ。
それなのに、竹竿を振るって浮きが着水する僅かな間に彼女はそこまで移動していた。
無駄に速いなおい!
「わ、分かりました。ビャクヤさんって女の子みたいな顔をしているのに、結構えっちですね」
「いきなり何なんだよ! 訳が分からん」
「えっちなビャクヤさんのお願いは分かりました。砂浜で着替えます! で、でも。わたしからのお願いも聞いて欲しいです」
「勝手に話を……」
「わたしだけ置いていって、寂しかったんですう。ちゃんとごめんなさいして欲しいんです」
「ごめんなさい。悪かった」
完全にニーナのことが頭から飛んでいたんだよ。下半身丸出しで藪の中を歩くのもどうかと思うけど、忘れていたことは確か。
自分が同じことをされたらと思うと、素直に謝罪の言葉が出た。
ちょ、おっぱいを両手で隠した姿で海から上がってきたじゃないかよ!
断じて僕は頼んでなんかいない。逆だ。海の中で着替えてくれと言ったじゃないか。
「ニーナ」
「はいい。見ないでくださいい。恥ずかしいです……」
「ブラジャーを持っていないけど」
「……海の中でした」
くるりと踵を返し海の中へ沈んで行くニーナなのであった。
5分やそこら歩かないうちに綿毛の群生地を発見した。
島の書によると綿毛は「綿花」と記載されていたのだ! これで、麻と綿花が揃ったわけである。
僕たちが過ごす分にはこれで十分かな。加工する方が大変だ。
綿花って確か紡いで糸にして、それを編んで……と中々大変な工程があったはず。
いくつかつまんで、両手で一杯になったところであぐらをかく。
カモメが僕の膝の上にちゃっかり乗っかって、じーっと綿花の綿毛の束を見つめている。
糸になった姿を想像し、手を綿毛にかざす。
手がぼんやりと光り、みるみるうちに糸となった。
「くあああ!」
「あれ、火をつけるところを見てなかったっけ。クラフトの特性って能力を持っていてさ。これで、土鍋とかも作ったんだよ」
糸をそのまま持っていてもなあ。
それほど長くもないし。そうだ。
再び手をかざすと、糸がひとりでに紡がれていき輪になる。手編みのミサンガを想像したのだけど、ちょうどいいんじゃないか。
つんと膝に乗るカモメの嘴をつつく。
「くあ?」
何だと僕を見上げたカモメの首に編んだばかりのミサンガをつけてみた。
「思った通り、ピッタリだ」
「くあ」
軍手を装着しているから、草むらにも気にせず手を伸ばせる。
となったらやっぱりいろいろ採集していきたくなるってもんだ。歩きながらも時折立ち止まって、目に付く草や木の実を島の書で調べていく。
歩みは遅いけど、これはこれで楽しいものだ。
ツクシにゼンマイ、ヨモギまで。探せば結構見つかる。恐らく、いや採集の熟練度が関係していると思う。
ただの素人がこうも簡単に野草を発見できるわけがないさ。
見つかることはありがたいことなので、不満というわけじゃない。大歓迎だよ。持っててよかった採集の特性。
えっちらおっちら散策をしつつ進んで行くと、急に視界が開けた。
海だ!
ええと小屋から左手に真っ直ぐ進んで島の端まで到達した。寄り道ばかりの歩みだったので、もう太陽が真上にあがろうとしている。
ここで釣りをすることもできるけど……そっと海岸の際まで……は行けずに1メートルほどの距離までじわじわと進む。
海岸は切り立った崖になっていてさ。海面からの高さがだいたい20メートルと少しといったところ。
そんな環境だから足が竦んでこれ以上進むことができない。頭だけ出して下を覗き込むくらいならできるかもしれん。
万が一、足を滑らせたらひとたまりもないから、わざわざ無理することもないか。
といっても、怖いもの見たさってあるじゃないか。
両膝をつき、身を乗り出すが全然端まで届いていない。そんな俺をあざ笑うかのようにカモメがのっしのっしと堂々たる足どりで横切って行く。
「落ちるって」
分かっていても言ってしまう自分も大概だよな。
崖からよっと踏み出したカモメはバサバサ―っと翼をはためかせ空を駆ける。
空から崖を見下ろす気持ちはどのようなものか。きっと僕も空を飛べたら気持ちいんだろうな。
ハングライダーとか作れたらこの崖から飛び降りて、なんてこともできるかもしれないよな?
その時はパックと一緒に空の旅を楽しむのも悪くない。
小屋から見て北側に進むか、南側に進むか迷ったけど、夜までに戻れないかもしれないから南に進むことに決めた。
僕一人なら一晩くらい野宿をしても問題ない。でも、カピーを待たせているし。彼をそのままにしておくわけにはいかないだろ?
カピーは一人でも平気そうだけど、僕が心配で気にしてしまうんだ。この島に来て以来ずっと一緒の相棒なわけだしさ。
崖に沿って海岸沿いを散策しながら、てくてくと歩いて行く。
お、この景色は。大きな木が一本あって、急に広がる砂浜が見えた。
どうやらいつもの砂浜まで戻ってきたらしい。
「釣りをしてから小屋に戻ろうか」
「くあ」
カモメと並んで懐かしささえ覚える砂浜の釣り場へと向かう。
◇◇◇
「真っ直ぐ右手に進んで崖まで来たわけだろ。反対側ってどうだった? お、釣れた」
よく見えなかったけど、傾斜がきつくなっていたと思うんだ。あのあたりから小高い丘か、山に成っているんじゃいかって思って。
パックなら空から見えたかもと聞いてみたが、カモメ姿だと喋ることができないようだ。
少し考えれば分かることだった。喋ることができるのなら、「くあくあ」鳴かないよな。
「え、ええ……」
何このデジャブ。
釣れたのは貝殻に紐を通したアレである。
すっかり忘れてた。彼女の事を。
お約束と言わんばかりに波間からニーナが顔を出す。
「それわたしのですうう」
「釣ろうと思ってブラジャーを釣り上げたわけじゃないんだ」
「やっぱり欲しいんですね」
「(ブラジャーを)投げるぞ。海水からあがらずに海中でつけるんだぞ」
「もちろんですう。あがったら恥ずかしいじゃないですか」
真っ赤になってずぶずぶと海の中に潜ってしまうニーナだった。
下半身に関しても、おっぱいの百分の一でもいいから気にしてくれたらいいのに。
貝殻ブラジャーを遠投してから、何事も無かったかのように釣りを再開する。僕にしてはよく飛んだ方だ。10メートルくらいかなあ。
ぼちゃんと海中に落ちたら、その辺りで水しぶきがあがり、ニーナのヒレが水間から見えた。
「んじゃ、再開しようかな」
釣りを開始して一発目でブラジャーが釣れたわけで、まだ何も得物を取っていない。
手首を返し竹竿を振る。
軽く力を入れただけでも有り得ない飛距離を稼いでくれる竹竿パワーにいつも感謝しているぜ。釣りの特性バンザイだ。
5つ数えてっと。
手ごたえあり。最初のころは何も引っかからないことも多かったけど、最近はほぼ何か釣れる。熟練度の影響だと思う。
「またかよ! 反対側に浮きを投げただろ!」
貝殻ブラジャーを手に取り、憮然とした顔で叫ぶ。
「かえしてくださいー!」
「いない方へと思って、何でそこにいるんだよ!」
ニーナのヒレは確かに確認した。浮きを投げ入れた時点から30メートル以上は離れていたはずだ。
それなのに、竹竿を振るって浮きが着水する僅かな間に彼女はそこまで移動していた。
無駄に速いなおい!
「わ、分かりました。ビャクヤさんって女の子みたいな顔をしているのに、結構えっちですね」
「いきなり何なんだよ! 訳が分からん」
「えっちなビャクヤさんのお願いは分かりました。砂浜で着替えます! で、でも。わたしからのお願いも聞いて欲しいです」
「勝手に話を……」
「わたしだけ置いていって、寂しかったんですう。ちゃんとごめんなさいして欲しいんです」
「ごめんなさい。悪かった」
完全にニーナのことが頭から飛んでいたんだよ。下半身丸出しで藪の中を歩くのもどうかと思うけど、忘れていたことは確か。
自分が同じことをされたらと思うと、素直に謝罪の言葉が出た。
ちょ、おっぱいを両手で隠した姿で海から上がってきたじゃないかよ!
断じて僕は頼んでなんかいない。逆だ。海の中で着替えてくれと言ったじゃないか。
「ニーナ」
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「ブラジャーを持っていないけど」
「……海の中でした」
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