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19.きゅっきゅ
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夕飯用の魚を焼いていたら、祈祷か儀式を終えたニーナが小屋に戻ってきた。
カモメや僕が途中でいなくなったことは特に気にした様子がなく、ホッとする。
あれ以上、あの場に留まっておくことができなかったんだ。僕の理性が破壊されかれなかったからさ。
パックなんて始まる前からいなくなったし。
僕は「えいやさー」まではその場に留まったじゃないか。上出来だよ。
「ビャクヤさん。お塩は作らないのですか?」
「一度作ろうとして、うまく行かなくてね」
「そうなんですか? だったら、わたしが作っちゃいますよ! お塩があると保存食にも使えますし!」
「海水を蒸発させるくらいならすぐできるよ」
「そうなんですか!」
食い入るようにニーナが迫ってくる。
彼女も僕のクラフト特性のことを知っているはずだけど……。
土鍋に海水をいれて、と思ったが取りに行くのも面倒だね。
しかし、ニーナがささっと海水を汲みに行ってくれたのだった。
「ありがとう。それじゃあさっそく」
鍋を火にかけ、蒸発していく姿を想像し手をかざす。
クラフトの特性が発動したことを示す手の平の光があり、一瞬にして海水が干上がった。
「すごいです! 人間の魔法って」
「人間が使えるのかは分からないけどね」
「このままだとダメなんです」
「そうなのか」
ニーナ曰く、苦い成分を除かなければダメらしい。
やり方はとても単純で、海水を乾燥させて残った白い粉を集めて少し湿らせ、布に包んで振りまわすだけ。
お、そうか。振り回した時に出て来る水分が「にがり」なんだ。
大豆があればこれで豆腐を作ることもできるのか。記憶が曖昧で本当に豆腐ができるとは言い切れない……けどね!
ニーナが持参した布をブンブン振り回している間に、僕はカピーへクルミを食べさせている。
魚はとっくに焼けていて、香ばしい匂いが鼻孔をくすぐっていた。
夢中になるのはよいのだけど、せっかくの暖かい焼き魚なのだから食べちゃおうよ。
「ニーナ。食べよう」
「はいい」
もしゃもしゃとクルミを食べるカピーを眺めつつ、焼き魚に口をつける。
うん、いけるいける。
この魚はヒラマサだったかな。あの後、また釣れたんだよね。大きいから内臓だけとって丸ごと焼くのではなく、ちゃんと黒曜石のナイフで三枚に捌いたんだ。
食べきれない分は燻製と一夜干しにしている。もちろん他の食べきれなかった魚もね!
パックが朝からこれらの魚を食べていたような食べていなかったような。ともあれ、昨日までに保管した魚は全て完食していた。
僕は一匹も食べていないんだけどね! パックだけじゃなくニーナも食べているのかも?
そのことで僕に思うところはない。むしろ、食べてくれた方がよいと思っている。すぐに腐っちゃうしねえ。
僕は何のかんので毎日釣りに出かけているから、結局在庫がどんどん増える。そもそも、食糧は誰かの腹の中に入って初めて生きるのだ。
腐ったら元も子もない。だったら、食べきれる量だけ釣れよって話なのだけど、まだ三人で食べる量が把握しきれてないんだよ。
「そんじゃあ、食べたら寝る準備をしちゃうか」
「いえ、まだです!」
ちまちまと小さく口をあけて魚を食べていたニーナが待ったをかけてきた。
「へ?」
「雨の日に困らないように。晴れているうちに準備しませんか?」
「確かに。準備はしたいところなんだけど、暗くてよく見えないんだよな」
「わたしはこのくらいの暗さならまだ平気です! お家に使える素材を集めておきますね!」
「無理のない範囲でな」
手伝いたいのはやまやまなのだが、まるで見えない。
火が燃えているところだけは見えるけど、火の灯りだと色までよく分からないんだよね。
虫やらも多いから、ちゃんと見えない状態は危険だ。
いってらっしゃいと彼女を見送ったところで、ハタと気が付く。
彼女をこのままいかせてはいけない!
「ニーナ!」
ぐ、行ってしまったか。案外足が速い。
仕方ない。彼女を探すか。そう遠くには行っていないはず。
「パック、火は消したのだけど、念のためしばらく見ていてくれるか」
「くあ」
窯の傍で一声鳴いたカモメのパックが「任せておけ」と首を上にあげる。
寝そべるカピーの頭を撫で、彼にも「行ってくるよ」と告げた。
すると、カピーがむくりと立ち上がり僕の脛に鼻を擦りつけてくる。
「カピーも行くって?」
「きゅ」
きゅんきゅんする鳴き声を発したカピーの目が光った。
お、おおお。
「カピーが照らしてくれるの?」
「きゅっきゅ」
僕の歩調に合わせて、カピーもとことことついてくる。
こいつはいい。懐中電灯で照らしたかのように、景色がクリアに見えるじゃないか。
ニーナが向かった場所はたぶん――。
いた。予想通りだったぞ。
浜辺で奇妙な準備体操をする美しい薄紫の髪をした女の子を発見した。
「ニーナ!」
「はれ、ビャクヤさん」
「やっぱりそうだったか。ニーナが準備をすると言ったら海の中に潜るんじゃないかって」
「そうですよー。家作りに使えそうなものを拾ってこようかなと」
「泡の中だと資源は全部海の中からだものな」
「はいそうですー」
やっぱりそうだったか!
止めにきて正解だよ。カピーの怪光線があったから、つまずくことなく浜辺まで来れてよかった。
ニーナは慣れているのかもしれないけど、抜けているところもあるし。夜中に海中だと僕やパックでは手も足もでない。
安全最優先で考えるなら日中にすべきだ。
「僕はてっきり、小屋の周囲で枝とか葉、藁なんてものを拾うんだと思っていたんだ」
「お家を作るのでしたら石灰質の何かがよいのですー」
「海の中だと遠すぎるよ。気軽に行って戻って来れる場所じゃないだろ。行くにしても明日以降にしようよ」
「わかりましたー」
素直にお願いを聞いてくれたニーナに向け、微笑みを返す。
彼女は僕と習慣が違い過ぎるから、「僕にとっての」奇行が目立つだけで生真面目な性格をしているんじゃないかって思っているんだ。
僕やパックの言葉に対しても真摯に受け止め、真剣に考えてくれているように思えるし、純真無垢なところもあるのでは?
ん?
唐突にニーナが僕の腕に自分の腕を絡ませ、それと同時に彼女の髪の毛が触れる。
不意打ちについ頬が熱くなってしまった。ニーナだというのに、なんたる不覚!
こんな時に限ってふんわりとした笑顔を僕に向けたりしているんだよなあ。もう!
「ニーナ?」
「暗いところがダメだと言っていたのに、追いかけてきてくれたんですよね」
「うん」
「帰り道はわたしがしっかり掴んでおきますので、安心してくださいね!」
「えっと、カピーの目があるから、うん。でも、ありがとう」
「はい!」
足元ではカピーが周囲を明るく照らしてくれていた。
う、うーん。
彼女は天然なのかもしれん。
白夜の心の探偵メモに追記しておこう。
余談ではあるが、この日の「どこどこどーん」は海水パンツだった。
縦ストライプの赤白の派手なデザインの。
これまでサバイバルにちょこっと役に立つアイテムが出ていたのだけど、方向性の違うものも出るんだな。
カモメや僕が途中でいなくなったことは特に気にした様子がなく、ホッとする。
あれ以上、あの場に留まっておくことができなかったんだ。僕の理性が破壊されかれなかったからさ。
パックなんて始まる前からいなくなったし。
僕は「えいやさー」まではその場に留まったじゃないか。上出来だよ。
「ビャクヤさん。お塩は作らないのですか?」
「一度作ろうとして、うまく行かなくてね」
「そうなんですか? だったら、わたしが作っちゃいますよ! お塩があると保存食にも使えますし!」
「海水を蒸発させるくらいならすぐできるよ」
「そうなんですか!」
食い入るようにニーナが迫ってくる。
彼女も僕のクラフト特性のことを知っているはずだけど……。
土鍋に海水をいれて、と思ったが取りに行くのも面倒だね。
しかし、ニーナがささっと海水を汲みに行ってくれたのだった。
「ありがとう。それじゃあさっそく」
鍋を火にかけ、蒸発していく姿を想像し手をかざす。
クラフトの特性が発動したことを示す手の平の光があり、一瞬にして海水が干上がった。
「すごいです! 人間の魔法って」
「人間が使えるのかは分からないけどね」
「このままだとダメなんです」
「そうなのか」
ニーナ曰く、苦い成分を除かなければダメらしい。
やり方はとても単純で、海水を乾燥させて残った白い粉を集めて少し湿らせ、布に包んで振りまわすだけ。
お、そうか。振り回した時に出て来る水分が「にがり」なんだ。
大豆があればこれで豆腐を作ることもできるのか。記憶が曖昧で本当に豆腐ができるとは言い切れない……けどね!
ニーナが持参した布をブンブン振り回している間に、僕はカピーへクルミを食べさせている。
魚はとっくに焼けていて、香ばしい匂いが鼻孔をくすぐっていた。
夢中になるのはよいのだけど、せっかくの暖かい焼き魚なのだから食べちゃおうよ。
「ニーナ。食べよう」
「はいい」
もしゃもしゃとクルミを食べるカピーを眺めつつ、焼き魚に口をつける。
うん、いけるいける。
この魚はヒラマサだったかな。あの後、また釣れたんだよね。大きいから内臓だけとって丸ごと焼くのではなく、ちゃんと黒曜石のナイフで三枚に捌いたんだ。
食べきれない分は燻製と一夜干しにしている。もちろん他の食べきれなかった魚もね!
パックが朝からこれらの魚を食べていたような食べていなかったような。ともあれ、昨日までに保管した魚は全て完食していた。
僕は一匹も食べていないんだけどね! パックだけじゃなくニーナも食べているのかも?
そのことで僕に思うところはない。むしろ、食べてくれた方がよいと思っている。すぐに腐っちゃうしねえ。
僕は何のかんので毎日釣りに出かけているから、結局在庫がどんどん増える。そもそも、食糧は誰かの腹の中に入って初めて生きるのだ。
腐ったら元も子もない。だったら、食べきれる量だけ釣れよって話なのだけど、まだ三人で食べる量が把握しきれてないんだよ。
「そんじゃあ、食べたら寝る準備をしちゃうか」
「いえ、まだです!」
ちまちまと小さく口をあけて魚を食べていたニーナが待ったをかけてきた。
「へ?」
「雨の日に困らないように。晴れているうちに準備しませんか?」
「確かに。準備はしたいところなんだけど、暗くてよく見えないんだよな」
「わたしはこのくらいの暗さならまだ平気です! お家に使える素材を集めておきますね!」
「無理のない範囲でな」
手伝いたいのはやまやまなのだが、まるで見えない。
火が燃えているところだけは見えるけど、火の灯りだと色までよく分からないんだよね。
虫やらも多いから、ちゃんと見えない状態は危険だ。
いってらっしゃいと彼女を見送ったところで、ハタと気が付く。
彼女をこのままいかせてはいけない!
「ニーナ!」
ぐ、行ってしまったか。案外足が速い。
仕方ない。彼女を探すか。そう遠くには行っていないはず。
「パック、火は消したのだけど、念のためしばらく見ていてくれるか」
「くあ」
窯の傍で一声鳴いたカモメのパックが「任せておけ」と首を上にあげる。
寝そべるカピーの頭を撫で、彼にも「行ってくるよ」と告げた。
すると、カピーがむくりと立ち上がり僕の脛に鼻を擦りつけてくる。
「カピーも行くって?」
「きゅ」
きゅんきゅんする鳴き声を発したカピーの目が光った。
お、おおお。
「カピーが照らしてくれるの?」
「きゅっきゅ」
僕の歩調に合わせて、カピーもとことことついてくる。
こいつはいい。懐中電灯で照らしたかのように、景色がクリアに見えるじゃないか。
ニーナが向かった場所はたぶん――。
いた。予想通りだったぞ。
浜辺で奇妙な準備体操をする美しい薄紫の髪をした女の子を発見した。
「ニーナ!」
「はれ、ビャクヤさん」
「やっぱりそうだったか。ニーナが準備をすると言ったら海の中に潜るんじゃないかって」
「そうですよー。家作りに使えそうなものを拾ってこようかなと」
「泡の中だと資源は全部海の中からだものな」
「はいそうですー」
やっぱりそうだったか!
止めにきて正解だよ。カピーの怪光線があったから、つまずくことなく浜辺まで来れてよかった。
ニーナは慣れているのかもしれないけど、抜けているところもあるし。夜中に海中だと僕やパックでは手も足もでない。
安全最優先で考えるなら日中にすべきだ。
「僕はてっきり、小屋の周囲で枝とか葉、藁なんてものを拾うんだと思っていたんだ」
「お家を作るのでしたら石灰質の何かがよいのですー」
「海の中だと遠すぎるよ。気軽に行って戻って来れる場所じゃないだろ。行くにしても明日以降にしようよ」
「わかりましたー」
素直にお願いを聞いてくれたニーナに向け、微笑みを返す。
彼女は僕と習慣が違い過ぎるから、「僕にとっての」奇行が目立つだけで生真面目な性格をしているんじゃないかって思っているんだ。
僕やパックの言葉に対しても真摯に受け止め、真剣に考えてくれているように思えるし、純真無垢なところもあるのでは?
ん?
唐突にニーナが僕の腕に自分の腕を絡ませ、それと同時に彼女の髪の毛が触れる。
不意打ちについ頬が熱くなってしまった。ニーナだというのに、なんたる不覚!
こんな時に限ってふんわりとした笑顔を僕に向けたりしているんだよなあ。もう!
「ニーナ?」
「暗いところがダメだと言っていたのに、追いかけてきてくれたんですよね」
「うん」
「帰り道はわたしがしっかり掴んでおきますので、安心してくださいね!」
「えっと、カピーの目があるから、うん。でも、ありがとう」
「はい!」
足元ではカピーが周囲を明るく照らしてくれていた。
う、うーん。
彼女は天然なのかもしれん。
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