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31.おめでとうございます。次のエリアです
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「え、え、え? どうなってるの?」
「誠に勝手ながら、釣りあげさせてもらったよ」
困惑する彼女に竹竿を掲げて見せる。
「あなた、あれ? 私たちの魅了の歌を聞いたはずなのに、あれ?」
「あれが……魅了だと……」
絶句した。僕には一生理解できそうにないぜ、海の種族のことは。
「それに……あなた、この匂い、男の子よね? 私の姿を見ても魅了されないなんて」
「ごめん……正直、もうお腹一杯です」
肉感的な水の羽衣とかを身に着けていてくれたら、コロッと行ったかもしれない。
だけど、そのスタイルはダメだ。そこにいる残念マーメイドのイメージに引っ張られるからな。
「わかった。あなた。びーえるとかいうやつね。不健全よ。男と女のめくるめく愛が分からないなんて」
「ダメだこいつ。はやく何とかしないと」
「ひどーい。こんな可愛いセイレーンさんのブラジャーを引っ張っておいて」
「あ、やっぱりそこに引っかかったんだな」
そうか。何もニーナだけがあんなのじゃなかったんだな。海の種族の女子はみんなこんなのなんだ。
むしろニーナの方が僕から見たらまだまともかもしれん。
今はセイレーンとかいう痴女の歌に魅了されているようで口を開いたまま涎を垂らしているけど。
一方セイレーンは何を思ったのか自分のおっぱいを寄せてゆさゆさとしている。
もういいから帰ってくれないかな……。自分で引っ張り上げておいて何なんだけど。
「やっぱり魅了されない。少しでも惹かれたら魅了できるはずなのに」
「岩礁に住んでいたのかな?」
彼女の発言を完全に無視して、聞きたいことを聞いてみた。
すると、彼女はうんうんと大仰な仕草で頷き、ぷるるんとおっぱいまで上下に揺らす。
突然自分の住処に島が押し寄せてきたら、怒り心頭で魅了して沈めてやろうと思われても仕方ない。
酷い態度だと思っていたけど、彼女はワザと意味不明な塩対応をしていたのかも。
僕の想いとは裏腹に彼女はペロッと舌を出し唇を舐める。
「滅多に船なんて通らないの。陸地がやってきたから、ワクワクして音楽を奏でたのよ」
「そっか。すぐに離れるから、元の穏やかな生活に戻ってくれると嬉しい。迷惑をかけた」
「別に何ともなってないから気にしないでいいわよ。セイレーンはいたずら好きだけど、細かいことは気にしない寛大な心を持っているの」
「そいつはありがたい」
深々と頭を下げ、心からの謝罪をした。
「いいのよお」とどこかのおばさんのように手の平を上下させたセイレーンは恥ずかし気もなく立ち上がり、腰に両手を当てる。
どやあ、見ろーとでも言ってんのか……? ちなみに彼女もニーナと同じで生えてない。何がとは言わないが。
もうお腹一杯です。ほんとに。
「君の仲間にもごめん、と伝えてくれると嬉しい」
「分かったわ。この綺麗な岩を少し頂いていってもいいかしら」
「うん。ニーナが拾ってくれたものだけど」
「ニーナ? あのガタイのいいお兄さんかしら?」
「ううん。あっちの涎垂らしている君と同じような格好をした女の子の方だよ」
「わたしたちの美しい音色に魅了された子ね」
「そう……なのかな……」
「あなたくらいのものよ。音楽でもわたしの姿を見ても魅了されなかったのは」
悔しそうに口をいーっとするセイレーンであった。
それにしても、空に逃げ出したパックはともかくとして、あの二人をどうにかしないと。
「ニーナとナマズンを元に戻したいのだけど、放っておいたら元に戻るのかな?」
「王子様のキスで目覚めるんじゃないかしら」
「ほんとかよ」
「ほ、ほんとうよ?」
目が泳いでいるんだけど、僕があからさまな嘘で騙されるとでも思っているのか?
ねちゃああっとした視線をセイレーンに向ける。
すると彼女はワザとやっているのかというほど動揺し、冷や汗を流していた。
「それで、どうやったら元に戻るのかな?」
「王子様のキスで」
「ニーナはともかく、ナマズンに王子様はないだろ?」
「ちゅーしたら教えてあげてもよくってよ?」
海の種族の女子とは金輪際関わりたくない気持ちになってきたぞ。
ナマズンは紳士だというのに、どうしてこうも男女で差があるのだ。
このままお帰り頂きたいのはやまやまだけど、二人が涎を垂らしたままになっちゃうのは困る。
恐らく放置しておけば元に戻るはず。
しかし、地球とまるで異なる世界だから、永続的な効果である可能性を否定できない。
「分かった。口づけすればいいんだな?」
「そうよお。むぐう」
セイレーンを抱きよせ強引に唇を奪う。ささっと彼女から顔を離そうとしたら、はしっと僕の背に手を回し、今度は自分から僕に唇を合わせてきた。
やがて顔を離した彼女は耳まで真っ赤になってほうと艶やかな息を吐く。
「こ、これでいいよな?」
「だ、ダイタン。危うくあなたに落ちそうになったわ」
「……頼むから、どうかそのままで転がり落ちないでくれ」
「だ、大丈夫よ。や、約束は約束ね。セイレーンは約束は守るわ」
「どうすればいいんだ?」
「魅了の効果は歌や音色が聞こえなくなってから、水をかければいいわよ」
「分かった」
念には念をと、教えてもらっておいてよかったよ。
このまま放置していても、元に戻らなかったのか。恐るべし、セイレーンの魅了。
◇◇◇
――その日の夜。
蝋のゆらゆらと揺れる灯りの元、指南書を開いている。あぐらをかく僕の隣ではパックがワクワクした様子で僕が本を読み上げるのを待っていた。
あの後、井戸からヤカンに水を汲み砂浜に戻るとセイレーンの姿は既になく、ぼへーっと口を開けたままのニーナとナマズンだけが残されていたんだ。
頭から水をかけたら無事に元に戻ってくれた。
ナマズンは海に帰って行き、僕らは島を移動させながら釣りを楽しむ。
どれくらい進めば元の位置にまで戻るのか分からないので、反対向きに倒したレバーは浜辺から離れる時に真っ直ぐに戻しておいた。
「あんちゃん、ページが増えてる?」
「そうみたい。今日はいろいろあったからなあ……」
指南書の白紙だったページに何やら文字が書きこまれている。
指南書は何かイベントが起こると順次更新されていく。
『おめでとうございます。第三の海「灼熱海」が解放されました』
読み上げながら、こめかみがひくつく。
パックは「すげえすげえ」とか言っているけど、この名称で行きたくなるか?
ご丁寧にまだまだ続きがある。
『条件三、特定生物の来訪数が五を達成したしました。
灼熱海は第一の海から南方になります。
達成条件は非公開になります。是非、いろいろお試しくださいね』
これだけじゃないらしい。
海域が切り替わると島の植物も一変するって書いている。
「次は南ですかー。灼熱海……そこまで遠出したことありません」
「知っているの?」
「いえー。そんな海のこと聞いたこともありません。呼び方が違うのでしょうか」
「う、うーん」
ベッドの上でヒレをびったんびったんさせながら、ニーナが口を挟んでくる。
彼女でも聞いたことがないって、相当遠いところにあるのだろうか。灼熱海って。
悩む僕に目をきらっきらにさせたパックが両手をひろげ口を開く。
「なあなあ。あんちゃん、さっそく行ってみようぜ!」
「ちょっとなあ。変化が大き過ぎて迷う。指南書の情報によると僕らがいるのは第一の海なんだよな。名前は『青海』だって」
「行かないの?」
「行かないと言ってないよ。生活環境をもう少し整えてからでもいいかなってさ」
灼熱海とやらに入り、すぐに元の青海に戻れるのならいい。
超絶に暑くて、全員熱中症で倒れてレバーの前でダウンとかするかもしれないし。
僕は慎重なのだ。急ぐ理由があるならまだしも、今の状況で食うに困らず生活できている。
「それよりほら。今日は何が出るのか見ようぜ。カピー」
床で寝そべるカピーの頭を撫でると、むくりと彼が立ち上がった。
目が光り、壁に文字が映し出される。
『デイリーガチャを引きますか?』
「頼む」
『どこどこどこどーん』
さあて、箱の中には何が入っているかなあ。
ゆっくりと立ち上がって、箱に手をかける。
中にはビニール傘が入っていた。
明日はテラスの改造をやろうかな。畑ぽいものも作ってみたいし、やりたいことがまだまだある。
灼熱海はその後でも遅くないさ。
「んじゃ、ま、寝ようか」
そんなこんなで今日も僕の一日が過ぎていく。
明日は穏やかになるのか、それとも思わぬ珍客が現れるのか楽しみでならない。
おしまい
「誠に勝手ながら、釣りあげさせてもらったよ」
困惑する彼女に竹竿を掲げて見せる。
「あなた、あれ? 私たちの魅了の歌を聞いたはずなのに、あれ?」
「あれが……魅了だと……」
絶句した。僕には一生理解できそうにないぜ、海の種族のことは。
「それに……あなた、この匂い、男の子よね? 私の姿を見ても魅了されないなんて」
「ごめん……正直、もうお腹一杯です」
肉感的な水の羽衣とかを身に着けていてくれたら、コロッと行ったかもしれない。
だけど、そのスタイルはダメだ。そこにいる残念マーメイドのイメージに引っ張られるからな。
「わかった。あなた。びーえるとかいうやつね。不健全よ。男と女のめくるめく愛が分からないなんて」
「ダメだこいつ。はやく何とかしないと」
「ひどーい。こんな可愛いセイレーンさんのブラジャーを引っ張っておいて」
「あ、やっぱりそこに引っかかったんだな」
そうか。何もニーナだけがあんなのじゃなかったんだな。海の種族の女子はみんなこんなのなんだ。
むしろニーナの方が僕から見たらまだまともかもしれん。
今はセイレーンとかいう痴女の歌に魅了されているようで口を開いたまま涎を垂らしているけど。
一方セイレーンは何を思ったのか自分のおっぱいを寄せてゆさゆさとしている。
もういいから帰ってくれないかな……。自分で引っ張り上げておいて何なんだけど。
「やっぱり魅了されない。少しでも惹かれたら魅了できるはずなのに」
「岩礁に住んでいたのかな?」
彼女の発言を完全に無視して、聞きたいことを聞いてみた。
すると、彼女はうんうんと大仰な仕草で頷き、ぷるるんとおっぱいまで上下に揺らす。
突然自分の住処に島が押し寄せてきたら、怒り心頭で魅了して沈めてやろうと思われても仕方ない。
酷い態度だと思っていたけど、彼女はワザと意味不明な塩対応をしていたのかも。
僕の想いとは裏腹に彼女はペロッと舌を出し唇を舐める。
「滅多に船なんて通らないの。陸地がやってきたから、ワクワクして音楽を奏でたのよ」
「そっか。すぐに離れるから、元の穏やかな生活に戻ってくれると嬉しい。迷惑をかけた」
「別に何ともなってないから気にしないでいいわよ。セイレーンはいたずら好きだけど、細かいことは気にしない寛大な心を持っているの」
「そいつはありがたい」
深々と頭を下げ、心からの謝罪をした。
「いいのよお」とどこかのおばさんのように手の平を上下させたセイレーンは恥ずかし気もなく立ち上がり、腰に両手を当てる。
どやあ、見ろーとでも言ってんのか……? ちなみに彼女もニーナと同じで生えてない。何がとは言わないが。
もうお腹一杯です。ほんとに。
「君の仲間にもごめん、と伝えてくれると嬉しい」
「分かったわ。この綺麗な岩を少し頂いていってもいいかしら」
「うん。ニーナが拾ってくれたものだけど」
「ニーナ? あのガタイのいいお兄さんかしら?」
「ううん。あっちの涎垂らしている君と同じような格好をした女の子の方だよ」
「わたしたちの美しい音色に魅了された子ね」
「そう……なのかな……」
「あなたくらいのものよ。音楽でもわたしの姿を見ても魅了されなかったのは」
悔しそうに口をいーっとするセイレーンであった。
それにしても、空に逃げ出したパックはともかくとして、あの二人をどうにかしないと。
「ニーナとナマズンを元に戻したいのだけど、放っておいたら元に戻るのかな?」
「王子様のキスで目覚めるんじゃないかしら」
「ほんとかよ」
「ほ、ほんとうよ?」
目が泳いでいるんだけど、僕があからさまな嘘で騙されるとでも思っているのか?
ねちゃああっとした視線をセイレーンに向ける。
すると彼女はワザとやっているのかというほど動揺し、冷や汗を流していた。
「それで、どうやったら元に戻るのかな?」
「王子様のキスで」
「ニーナはともかく、ナマズンに王子様はないだろ?」
「ちゅーしたら教えてあげてもよくってよ?」
海の種族の女子とは金輪際関わりたくない気持ちになってきたぞ。
ナマズンは紳士だというのに、どうしてこうも男女で差があるのだ。
このままお帰り頂きたいのはやまやまだけど、二人が涎を垂らしたままになっちゃうのは困る。
恐らく放置しておけば元に戻るはず。
しかし、地球とまるで異なる世界だから、永続的な効果である可能性を否定できない。
「分かった。口づけすればいいんだな?」
「そうよお。むぐう」
セイレーンを抱きよせ強引に唇を奪う。ささっと彼女から顔を離そうとしたら、はしっと僕の背に手を回し、今度は自分から僕に唇を合わせてきた。
やがて顔を離した彼女は耳まで真っ赤になってほうと艶やかな息を吐く。
「こ、これでいいよな?」
「だ、ダイタン。危うくあなたに落ちそうになったわ」
「……頼むから、どうかそのままで転がり落ちないでくれ」
「だ、大丈夫よ。や、約束は約束ね。セイレーンは約束は守るわ」
「どうすればいいんだ?」
「魅了の効果は歌や音色が聞こえなくなってから、水をかければいいわよ」
「分かった」
念には念をと、教えてもらっておいてよかったよ。
このまま放置していても、元に戻らなかったのか。恐るべし、セイレーンの魅了。
◇◇◇
――その日の夜。
蝋のゆらゆらと揺れる灯りの元、指南書を開いている。あぐらをかく僕の隣ではパックがワクワクした様子で僕が本を読み上げるのを待っていた。
あの後、井戸からヤカンに水を汲み砂浜に戻るとセイレーンの姿は既になく、ぼへーっと口を開けたままのニーナとナマズンだけが残されていたんだ。
頭から水をかけたら無事に元に戻ってくれた。
ナマズンは海に帰って行き、僕らは島を移動させながら釣りを楽しむ。
どれくらい進めば元の位置にまで戻るのか分からないので、反対向きに倒したレバーは浜辺から離れる時に真っ直ぐに戻しておいた。
「あんちゃん、ページが増えてる?」
「そうみたい。今日はいろいろあったからなあ……」
指南書の白紙だったページに何やら文字が書きこまれている。
指南書は何かイベントが起こると順次更新されていく。
『おめでとうございます。第三の海「灼熱海」が解放されました』
読み上げながら、こめかみがひくつく。
パックは「すげえすげえ」とか言っているけど、この名称で行きたくなるか?
ご丁寧にまだまだ続きがある。
『条件三、特定生物の来訪数が五を達成したしました。
灼熱海は第一の海から南方になります。
達成条件は非公開になります。是非、いろいろお試しくださいね』
これだけじゃないらしい。
海域が切り替わると島の植物も一変するって書いている。
「次は南ですかー。灼熱海……そこまで遠出したことありません」
「知っているの?」
「いえー。そんな海のこと聞いたこともありません。呼び方が違うのでしょうか」
「う、うーん」
ベッドの上でヒレをびったんびったんさせながら、ニーナが口を挟んでくる。
彼女でも聞いたことがないって、相当遠いところにあるのだろうか。灼熱海って。
悩む僕に目をきらっきらにさせたパックが両手をひろげ口を開く。
「なあなあ。あんちゃん、さっそく行ってみようぜ!」
「ちょっとなあ。変化が大き過ぎて迷う。指南書の情報によると僕らがいるのは第一の海なんだよな。名前は『青海』だって」
「行かないの?」
「行かないと言ってないよ。生活環境をもう少し整えてからでもいいかなってさ」
灼熱海とやらに入り、すぐに元の青海に戻れるのならいい。
超絶に暑くて、全員熱中症で倒れてレバーの前でダウンとかするかもしれないし。
僕は慎重なのだ。急ぐ理由があるならまだしも、今の状況で食うに困らず生活できている。
「それよりほら。今日は何が出るのか見ようぜ。カピー」
床で寝そべるカピーの頭を撫でると、むくりと彼が立ち上がった。
目が光り、壁に文字が映し出される。
『デイリーガチャを引きますか?』
「頼む」
『どこどこどこどーん』
さあて、箱の中には何が入っているかなあ。
ゆっくりと立ち上がって、箱に手をかける。
中にはビニール傘が入っていた。
明日はテラスの改造をやろうかな。畑ぽいものも作ってみたいし、やりたいことがまだまだある。
灼熱海はその後でも遅くないさ。
「んじゃ、ま、寝ようか」
そんなこんなで今日も僕の一日が過ぎていく。
明日は穏やかになるのか、それとも思わぬ珍客が現れるのか楽しみでならない。
おしまい
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