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第30話 サンドシティに到着
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「驚かせてしまってごめん。体調は問題ない?」
「うん、平気」
「お詫びに水や食べ物……といっても魚じゃ……そうだ、これどう」
「わあ、キラキラしてる」
取り出したるはゲーム内通貨シェルであった。海の中じゃ鋳造したりはできないなと思って。
シェルは銀と何かの合金の硬化という設定だったはず。銀色できらきらしているから彼女にとっては珍しいかなと思って。
現在の通貨であるジェムはカードにチャージだから、硬貨とかないんだよな。
気に入ってもらえたようなので彼女にゲーム内通貨を数枚手渡す。対する彼女はキラキラした目で硬貨を上や下から眺めている。
「でっかいタコ足のモンスターに追われてたりしなかった?」
「あ、タコーン! お兄さん、どこに行ったか分かる?」
「音にびっくりして離れていったみたいだよ、そのタコーンというのは襲いかかってこないの?」
「タコーンは噛まないよ。だってワタシの可愛い相棒なんだもの」
察するに彼女はスキュラ版の魔物使いなのかな? 魔物使いのペットなら安心だ。
事情を知らなかったとは言え悪いことをしたなあ。彼女は見ての通り最悪な出会い方をした俺たちにでさえ友好的だし、タコ足も彼女の操る魔物だとすれば、襲い掛かってくることもない。
アーニーと顔を見合わせて、まいったなと頭をかく。彼女は彼女で眉根を寄せ困り顔である。
「あ、スキュラさん、ちょっとだけ待ってて」
「ワタシはララ」
「ララさん、わたしはアーニー、よろしくね」
「うん」
アーニーはスキュラのララと自己紹介しつつも、船室に引っ込み、間も無く戻って来た。手に服? を抱えて。
「わたしから、これ、服は普段着ないよね?」
「服? 布を纏うの?」
「うん、水着なんだこれ。わたしのだから、陸にいる間だけでもつけてみてね」
「ん?」
アーニーが持っていたのは彼女の水着だったご様子。
確かにララは何も着ていない。海中だし、洗濯はもちろんのこと布を編むこともできないからなあ。スキュラは陸上でも息ができるから、地上で色々ものづくりも可能は可能か。貝殻やサンゴのアクセサリー作りとかならやっているかもしれないのだけど、服を着る習慣はないようだな。
きゃきゃしながらアーニーがララに水着の装着を手伝っているけど、ここには俺だけじゃなく船員もいるわけで。って今更か。
「じゃあ、またね!」
ブンブンと手を振り、ララは海へ帰って行った。
「巨大なモンスターが見えたら仕方なかったとはいえ、回り道になっちゃったな」
「はいー、一言声をかけてから通過すればよかったですね」
よっし、改めてドワーフ船長と船員たちに安全だと伝えることにしよう。
スキュラのララとやり取りをしている間、そっと見守っていてくれていて待たせていたからね。
「おーい、もう安全だぞー」
「あいよ、んじゃ、改めて行くぜー」
帆が張られ、船が再び速度をあげる。
◇◇◇
その後は特にトラブルもなくサンドシティに到着した。
「おおー」
港に降り立ち感嘆の声が漏れる。数百年の間にこんな街ができていたとは驚きだ。
ゲーム内にも砂海近くと中に集落はあったけど、街と呼べるほどの規模をもつところはなかった。アーニーの住んでいた街といい、ゲーム時代から比べると人口自体が相当増えているのかも? もっとも世界は広いので、俺が旅している地域に人口が集中してきている線もあるから安易に決めつけるのは危険だ。
「んじゃ、気をつけてな」
「兄ちゃんたち、またな!」
船長と船員に見送られ、港を後にした。
「街を散策してみようか」
「はい!」
元気よく返事したアーニーが尻尾をパタパタとさせる。どんな街なのかとても楽しみ。
「うん、平気」
「お詫びに水や食べ物……といっても魚じゃ……そうだ、これどう」
「わあ、キラキラしてる」
取り出したるはゲーム内通貨シェルであった。海の中じゃ鋳造したりはできないなと思って。
シェルは銀と何かの合金の硬化という設定だったはず。銀色できらきらしているから彼女にとっては珍しいかなと思って。
現在の通貨であるジェムはカードにチャージだから、硬貨とかないんだよな。
気に入ってもらえたようなので彼女にゲーム内通貨を数枚手渡す。対する彼女はキラキラした目で硬貨を上や下から眺めている。
「でっかいタコ足のモンスターに追われてたりしなかった?」
「あ、タコーン! お兄さん、どこに行ったか分かる?」
「音にびっくりして離れていったみたいだよ、そのタコーンというのは襲いかかってこないの?」
「タコーンは噛まないよ。だってワタシの可愛い相棒なんだもの」
察するに彼女はスキュラ版の魔物使いなのかな? 魔物使いのペットなら安心だ。
事情を知らなかったとは言え悪いことをしたなあ。彼女は見ての通り最悪な出会い方をした俺たちにでさえ友好的だし、タコ足も彼女の操る魔物だとすれば、襲い掛かってくることもない。
アーニーと顔を見合わせて、まいったなと頭をかく。彼女は彼女で眉根を寄せ困り顔である。
「あ、スキュラさん、ちょっとだけ待ってて」
「ワタシはララ」
「ララさん、わたしはアーニー、よろしくね」
「うん」
アーニーはスキュラのララと自己紹介しつつも、船室に引っ込み、間も無く戻って来た。手に服? を抱えて。
「わたしから、これ、服は普段着ないよね?」
「服? 布を纏うの?」
「うん、水着なんだこれ。わたしのだから、陸にいる間だけでもつけてみてね」
「ん?」
アーニーが持っていたのは彼女の水着だったご様子。
確かにララは何も着ていない。海中だし、洗濯はもちろんのこと布を編むこともできないからなあ。スキュラは陸上でも息ができるから、地上で色々ものづくりも可能は可能か。貝殻やサンゴのアクセサリー作りとかならやっているかもしれないのだけど、服を着る習慣はないようだな。
きゃきゃしながらアーニーがララに水着の装着を手伝っているけど、ここには俺だけじゃなく船員もいるわけで。って今更か。
「じゃあ、またね!」
ブンブンと手を振り、ララは海へ帰って行った。
「巨大なモンスターが見えたら仕方なかったとはいえ、回り道になっちゃったな」
「はいー、一言声をかけてから通過すればよかったですね」
よっし、改めてドワーフ船長と船員たちに安全だと伝えることにしよう。
スキュラのララとやり取りをしている間、そっと見守っていてくれていて待たせていたからね。
「おーい、もう安全だぞー」
「あいよ、んじゃ、改めて行くぜー」
帆が張られ、船が再び速度をあげる。
◇◇◇
その後は特にトラブルもなくサンドシティに到着した。
「おおー」
港に降り立ち感嘆の声が漏れる。数百年の間にこんな街ができていたとは驚きだ。
ゲーム内にも砂海近くと中に集落はあったけど、街と呼べるほどの規模をもつところはなかった。アーニーの住んでいた街といい、ゲーム時代から比べると人口自体が相当増えているのかも? もっとも世界は広いので、俺が旅している地域に人口が集中してきている線もあるから安易に決めつけるのは危険だ。
「んじゃ、気をつけてな」
「兄ちゃんたち、またな!」
船長と船員に見送られ、港を後にした。
「街を散策してみようか」
「はい!」
元気よく返事したアーニーが尻尾をパタパタとさせる。どんな街なのかとても楽しみ。
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