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王国の危機
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それから晩餐まで、私はみっちり旦那を再教育した。
腕ひしぎにコブラツイスト、ブレーンバスターまでお見舞いして今までの怒りをぶちまけつつ、王国がどれだけ傾いているかもきっちりと説明した。私はちゃんと自分の手が届く範囲の人たちにお願いして、王国の経済事情はしっかりと調べてあるのだ。
はっきりと、いつ暴動が起きてもおかしくない。
地下組織的に、革命を起こそうといくつかの集団が作られているし、そこには義憤にかられた王国の騎士や下級の役人も含まれている。
圧迫されまくった財政事情では騎士への給料も下がっていて、士気は低い。
もし暴動を起こされたら抑え切れないだろう。
くわえて、それに乗じて隣国が領地を乗っ取るために手を出してくるかもしれない。領地は狭くとも、土地としては重要度が高いのがこの王国だ。
虎視眈々と狙われていてもおかしくはない。
「そんなヒドい状態になっていたなんて……」
「むしろ第一王子という立場にいるあんたが知らないのがびっくりだわ」
「めんぼくない」
しょんぼりと旦那はうなだれる。
バカだけど、素直でもある。だからこそ私は結婚したのだ。元々は本当に大人しくて誠実なのだ。バカだけど。
だからこそ、立派になるためには手綱を握る必要があった。
もう大丈夫とは思うけれど。あ、ちなみにちゃんと関節技は関節が外れるギリギリをキープしたから痛みは残らないはずだ。たぶん。きっと。あんまり自信ないけど。
ともあれ、旦那がキッチリ謝って素直になったのでよし、である。
「とにかく、民に課せられた重税はすぐにでも取り払うべきだわ」
私の提案に、旦那は頷く。
「確かに……まずいと思う。こんなことに気づかなかったなんて、俺はなんてバカだったんだ」
すっかり落ち込む旦那。
いやまぁ、気づけただけマシだと思うよ。ちゃんと反省してるし。こういう王族らしくない、人間的な部分に私は惚れたのだ。
「あらためて、ありがとう、アリシャ」
「あなた……」
旦那は私の手をとって、真剣なまなざしを送ってくる。うん、イケメン。
「君が伴侶で本当によかった。君に惚れて、君に告白して本当によかった。あらためて。愛してるよ、アリシャ」
「私もよ。愛してる」
うう、見つめられると照れる。
やっぱり私、旦那が好きなんだなぁ。
「これから二人でがんばっていこう。そのためにも、王国をなんとかしないと」
「だから改革をするわよ。あなた。今すぐ王のところへいって財務大臣の拝命をいただいてきなさい」
私は指示を出す。
「財務大臣?」
「今までの王にあれこれどうこう言うのでは遅いし、ベスの横槍が入るのは目に見えているわ。実際、何度もあったし」
どういう嗅覚かは知らないが、インターセプト力はかなり高い。
それならば、それそのものをさせなければいいのだ。
つまり、国家の財政事情そのものを握ってしまえばいい。
ベスのことだから、旦那がそこまで知恵が回らないと思っているだろうし、そもそも騙し続けて豪遊していられると思い込んでいる。
彼女にとって、敵になりうるのは私だけなのだから。
そしてその私を順調に弱らせていると思っている。はっ、甘いわ。小娘め。
「実権を握る必要があるってことか」
「そうなるわ」
「しかし、父上が容認してくれるかどうか、だな」
旦那は思案顔になった。
確かに財務大臣は現時点で拝命している貴族がいる。その状況で国王を説得するのは骨が折れるかもしれない。
あのベスにはバカみたいに甘いし、国民に重税を課すことを辞さないアホではあるが、国王としての品格は辛うじて保っている。いや、保ててないんだけど、とにかくそういう政治に関わる部分は厳しい。
そもそも旦那は政治に関しては勉強中、という立場だ。
でも、だからこそ。
「何言ってるの。簡単よ」
私は指を一本立てて、にやっと笑う。
「財務大臣を説得しちゃえばいいのよ」
「説得?」
「ええ。説得は任せて。すぐに渡りはつけられるわよね? 善は急げ。すぐに動くわよ」
◇ ◇ ◇
第一王子から直々の呼び出しとなれば、財務大臣といえどすぐに駆けつけてきた。見るからに疲弊しているその姿は同情するしかない。
少し考えれば分かることだ。
ベスのせいで財政は火の車。常に金策に頭を悩ませているのに、負担は増えていくばかりで、こちらの進言は耳にも貸してもらえない。くわえて、民に重税を課して激しい恨みも買っている状態で、心休まる暇はない。
もし暴動が起これば、財務大臣は確実にギロチンいきだろうし。
そんな責務を、それでも全うしているこの大臣は偉いと思う。
確か、妃の一族の人だったと思うけど。
「財務大臣の、引継ぎ、ですか……っ!?」
私の提案に、財務大臣は一気に目を輝かせた。
そりゃそうだ。今にも辞めたいよね、うん。分かる。分かるぞう。
「うむ。昨今の国家の財政事情を見るに、我ら王族が直々にメスを入れて断固とした改革をしていかねばならぬと思った。そちでは、残念ながら我ら王族には逆らえない。故に、逆らえる立場である我が担うのがふさわしいと思うのだ」
「第一王子……っ!」
「それに、我の勉強にもなるしな」
「しかし、本当によろしいのですか? おっしゃられるように、財政事情はとてもよくありません。いつ崩壊してもおかしくないのです」
「案ずるな。プランはある。それに、財政事情が元通りになったらまた財務大臣を担ってもらおうとも思っているからな」
「つまり、財務事情を学ぶために一時的に立場を譲ってもらって、後見人としてサポートしてほしいのです」
第一王子のフォローを、私がしれっと入れる。
こうすれば、相手のプライドも傷つけないで済む。
「本当によろしいのですね」
「うむ。国を憂うならば、だ。おっと、我はそちを責めていないからな?」
「ありがとうございます」
財務大臣はあっさりと引継ぎを快諾してくれた。
重責から開放されるからだろう。よーし、こっちの作戦通り。
これでお財布のヒモは握れた。
それから、第一王子と財務大臣は結託して国王に進言、財務大臣が病とケガを患ったことにして、一時的な引継ぎとして第一王子が担うことになった。
国王は最初こそ難色を示したが、財務大臣が見事な話術で説得してみせてくれた。本当は私がやるべきところだったんだけど、財務大臣から進言してくれる方が自然だったので助かった。
よーし。それじゃ、改革といきましょうか。
腕ひしぎにコブラツイスト、ブレーンバスターまでお見舞いして今までの怒りをぶちまけつつ、王国がどれだけ傾いているかもきっちりと説明した。私はちゃんと自分の手が届く範囲の人たちにお願いして、王国の経済事情はしっかりと調べてあるのだ。
はっきりと、いつ暴動が起きてもおかしくない。
地下組織的に、革命を起こそうといくつかの集団が作られているし、そこには義憤にかられた王国の騎士や下級の役人も含まれている。
圧迫されまくった財政事情では騎士への給料も下がっていて、士気は低い。
もし暴動を起こされたら抑え切れないだろう。
くわえて、それに乗じて隣国が領地を乗っ取るために手を出してくるかもしれない。領地は狭くとも、土地としては重要度が高いのがこの王国だ。
虎視眈々と狙われていてもおかしくはない。
「そんなヒドい状態になっていたなんて……」
「むしろ第一王子という立場にいるあんたが知らないのがびっくりだわ」
「めんぼくない」
しょんぼりと旦那はうなだれる。
バカだけど、素直でもある。だからこそ私は結婚したのだ。元々は本当に大人しくて誠実なのだ。バカだけど。
だからこそ、立派になるためには手綱を握る必要があった。
もう大丈夫とは思うけれど。あ、ちなみにちゃんと関節技は関節が外れるギリギリをキープしたから痛みは残らないはずだ。たぶん。きっと。あんまり自信ないけど。
ともあれ、旦那がキッチリ謝って素直になったのでよし、である。
「とにかく、民に課せられた重税はすぐにでも取り払うべきだわ」
私の提案に、旦那は頷く。
「確かに……まずいと思う。こんなことに気づかなかったなんて、俺はなんてバカだったんだ」
すっかり落ち込む旦那。
いやまぁ、気づけただけマシだと思うよ。ちゃんと反省してるし。こういう王族らしくない、人間的な部分に私は惚れたのだ。
「あらためて、ありがとう、アリシャ」
「あなた……」
旦那は私の手をとって、真剣なまなざしを送ってくる。うん、イケメン。
「君が伴侶で本当によかった。君に惚れて、君に告白して本当によかった。あらためて。愛してるよ、アリシャ」
「私もよ。愛してる」
うう、見つめられると照れる。
やっぱり私、旦那が好きなんだなぁ。
「これから二人でがんばっていこう。そのためにも、王国をなんとかしないと」
「だから改革をするわよ。あなた。今すぐ王のところへいって財務大臣の拝命をいただいてきなさい」
私は指示を出す。
「財務大臣?」
「今までの王にあれこれどうこう言うのでは遅いし、ベスの横槍が入るのは目に見えているわ。実際、何度もあったし」
どういう嗅覚かは知らないが、インターセプト力はかなり高い。
それならば、それそのものをさせなければいいのだ。
つまり、国家の財政事情そのものを握ってしまえばいい。
ベスのことだから、旦那がそこまで知恵が回らないと思っているだろうし、そもそも騙し続けて豪遊していられると思い込んでいる。
彼女にとって、敵になりうるのは私だけなのだから。
そしてその私を順調に弱らせていると思っている。はっ、甘いわ。小娘め。
「実権を握る必要があるってことか」
「そうなるわ」
「しかし、父上が容認してくれるかどうか、だな」
旦那は思案顔になった。
確かに財務大臣は現時点で拝命している貴族がいる。その状況で国王を説得するのは骨が折れるかもしれない。
あのベスにはバカみたいに甘いし、国民に重税を課すことを辞さないアホではあるが、国王としての品格は辛うじて保っている。いや、保ててないんだけど、とにかくそういう政治に関わる部分は厳しい。
そもそも旦那は政治に関しては勉強中、という立場だ。
でも、だからこそ。
「何言ってるの。簡単よ」
私は指を一本立てて、にやっと笑う。
「財務大臣を説得しちゃえばいいのよ」
「説得?」
「ええ。説得は任せて。すぐに渡りはつけられるわよね? 善は急げ。すぐに動くわよ」
◇ ◇ ◇
第一王子から直々の呼び出しとなれば、財務大臣といえどすぐに駆けつけてきた。見るからに疲弊しているその姿は同情するしかない。
少し考えれば分かることだ。
ベスのせいで財政は火の車。常に金策に頭を悩ませているのに、負担は増えていくばかりで、こちらの進言は耳にも貸してもらえない。くわえて、民に重税を課して激しい恨みも買っている状態で、心休まる暇はない。
もし暴動が起これば、財務大臣は確実にギロチンいきだろうし。
そんな責務を、それでも全うしているこの大臣は偉いと思う。
確か、妃の一族の人だったと思うけど。
「財務大臣の、引継ぎ、ですか……っ!?」
私の提案に、財務大臣は一気に目を輝かせた。
そりゃそうだ。今にも辞めたいよね、うん。分かる。分かるぞう。
「うむ。昨今の国家の財政事情を見るに、我ら王族が直々にメスを入れて断固とした改革をしていかねばならぬと思った。そちでは、残念ながら我ら王族には逆らえない。故に、逆らえる立場である我が担うのがふさわしいと思うのだ」
「第一王子……っ!」
「それに、我の勉強にもなるしな」
「しかし、本当によろしいのですか? おっしゃられるように、財政事情はとてもよくありません。いつ崩壊してもおかしくないのです」
「案ずるな。プランはある。それに、財政事情が元通りになったらまた財務大臣を担ってもらおうとも思っているからな」
「つまり、財務事情を学ぶために一時的に立場を譲ってもらって、後見人としてサポートしてほしいのです」
第一王子のフォローを、私がしれっと入れる。
こうすれば、相手のプライドも傷つけないで済む。
「本当によろしいのですね」
「うむ。国を憂うならば、だ。おっと、我はそちを責めていないからな?」
「ありがとうございます」
財務大臣はあっさりと引継ぎを快諾してくれた。
重責から開放されるからだろう。よーし、こっちの作戦通り。
これでお財布のヒモは握れた。
それから、第一王子と財務大臣は結託して国王に進言、財務大臣が病とケガを患ったことにして、一時的な引継ぎとして第一王子が担うことになった。
国王は最初こそ難色を示したが、財務大臣が見事な話術で説得してみせてくれた。本当は私がやるべきところだったんだけど、財務大臣から進言してくれる方が自然だったので助かった。
よーし。それじゃ、改革といきましょうか。
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