【R18】アトリエの少女

RINFAM

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6話

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 やばかった。本能って制御できないもんなんだな、と、つくづく思い知らされた。

 俺の可愛い恋人 酉島ゆずは。まだ17歳になったばかりの、女子高生。
 一見すると可愛いだけの普通の少女に見えるけど、実は少しばかり性に奔放でかなり大胆。男の怖さを知らないっていうか、ちょっと…いや、かなり天然で純粋で危ういところのある女の子だ、と俺は思っている。
 まあ、そうでもなければ、そもそもあんな怪しげなバイトに引っ掛かったりしないだろうし、その上さらに疑問も感じず何度もあの場所へ通いつめたりなんかしないだろう。
 なにせあの館と主とは、どこをどう考えても怪しすぎるし。いや本当に。

 とはいえ、あの場所のおかげで俺はゆずはと出会えた訳だから、この奇妙な偶然と運命の導きに感謝するべきなのかも知れないけれど。

 天然で純粋で、奔放なゆずは。 
 そんな彼女と俺とは、ついこの前、想いを通じ合せて恋人になったばかりだ。
「いつでも私のこと、好きにしてイイのよ♡」
 そう言ってゆずはは俺に身も心も許してくれようとするが、俺としてはなるたけ彼女の魅惑的なお誘いに乗らぬよう自制し続けている。何故って、
「ゆずはが高校卒業したら、ね」
「むう~~っ」
 やはり未成年の少女である彼女を、男の醜い欲望で穢してしまうことが背徳的で、どうしても躊躇われてしまうからだ。だからせめて、ゆずはが高校を卒業するまでは…と考えているんだけれど。
 ゆずはは俺のそういう所も『好きだ』と言ってくれたし、『待ってる』とも言ってくれたのだが、何故か『ソレとこれとは別!!』と言わんばかりに、日々、俺の欲望を煽る様な大胆すぎる仕草を見せてくる。
「ゆずは…あのな?」
「んふ。似合う?」
 家の合鍵を渡してあるから、彼女は好きな時にやって来ては、こまめに俺の家を掃除したり、手料理を作って俺の帰りを待っていてくれたりした。
 それは、まるで喪った家族が戻ってきてくれたみたいな、温かくて嬉しい気持ちを俺に思い出させてくれるものだったのだけれど。しかし──
「や…似合う…つか、可愛いけど……な」
「ハグして良いのよ?」
「……………ッ」
 それは同時に、俺の理性と自制心と欲望の戦いの場だったりもした。
 なぜって、そら、好きな女に裸エプロンとか、彼シャツとか、やたら露出の多い感じで出迎えられたりしたら…なあ??
 まあその、とりあえず、無邪気な笑顔で両腕を差し出す仕草が激可愛過ぎて、彼シャツ姿のゆずはをしっかりハグしちゃってた俺だけど。
「ただいま…ゆずは」
「ん♡…お帰りなさい」
 平均よりも小柄なゆずはは、抱き締めるとホントに腕の中へすっぽりと納まる。そして、いつも甘いイイ匂いがした。それは、使ってるシャンプー等の人工的な香りと、ゆずは本来の体臭とが入り混じった、鼻孔と男心をくすぐる独特な良い香りだ。
 やっぱ女の子って、イイ匂いのする生き物なんだな。なんて、ハグしながら思う。
「ん……ん…♡」
「……ゆずは」
 これくらいなら良いだろう。許されるだろう。
 抱き締めている内にそういう気持ちが疼いて来て、俺はゆずはの広いおでこにキスをし、それから、小さく微笑むピンク色の唇にも口付けを落とす。ゆずははそんな俺からのキスを拒むことなく、むしろ積極的に自ら小さな舌を差し出して俺を内へと誘い込んでくれた。
「あ…ふっ、ん……♡」
 彼女の唇は甘くて、湿って温かくて、何度も何度でも味わいたくなる。
「ん♡……ん、んっ」
 堪らず伸ばされた可愛い舌を絡め取って弄ぶと、ゆずははその身体をぴくぴくと小さく歓喜に震わせた。
 時に娼婦みたいな大胆さを見せるくせに、行為自体は不慣れで初々しい反応を見せるゆずは。彼女の持つその稀有な二面性に俺は、どうしようもなくこの魂を惹かれてならない。
「ん、ふっ、ふぁ♡……透さ…ッ」
「ゆず……ゆずは……ッ」
 気が付くと俺もゆずはも、息をするのも忘れた様に互いの唇を求め合っていた。
「あ……あっ、もっと♡…ん、んっ♡」
 腕の中の柔らかな身体がしなる。逃すものかと強い力でかき抱く。ぴくぴくと痙攣を激しくするゆずは。キスの合間に漏れる吐息と喘ぎ。必死に俺の背へしがみ付く細い腕。反面、快楽に怯えて逃げを打つ身体。
 何もかもが愛おしくて。堪らなく可愛くて。もっともっとと求めてしまいそうになる。
「はあ……っ」
 大き過ぎる俺のシャツを、ざっくり着ただけのゆずはの姿。キスの合間に盗み見たそれは、ボタンを全部止めていたのにも関わらず、胸元が露わになって豊かな胸の谷間がバッチリ見えてしまっていた。しかも下はパンティ1枚だ。ブラすら着けていない。
「………あっ♡」
 彼女を抱き締めながら俺は、勢い、手を伸ばして尻を掴んでしまっていた。弾力があって柔かくて、ずっと触っていたくなる魅惑的な尻。
「ゆずは……」
 直に触れたくなってパンティの下へ手を差し入れ、スベスベした肌の感触を楽しみつつ揉みしだく。すると、ゆずはは白い頬を真っ赤に染めて恥ずかしがった。可愛い。
「あ……あっ、あ♡♡」
 両手でぐいぐいと持ち上げるようにして揉んでやると、背の小さなゆずはは、爪先立ちになって俺の手に自らの尻を差し出してくる。きっと、感じているんだろう。時折、柔らかな尻に力が入り、快楽に耐えている様子が掌の感触で解る。
「ん…ん、透さ♡……透さん…♡」
 性的な涙を溢れさせる大きな瞳。見上げてくる視線が色っぽ過ぎてどきりとした。しかも吐息に混じって微かに聞こえる水音…それは、俺が尻を揉むたびに彼女の股の間から響いて来ていて──
「………………ッッ!!」
 やばい。このままだと歯止めが効かなくなる。
「あ…………っ!?」
 ハッとして己の暴走に気付いた俺は、身を引き千切る思いでゆずはから離れた。途端、ゆずはは残念そうな、不満そうな、それでいて、ほんの少しホッとしたみたいな複雑な表情で俺の顔を見上げてくる。
「もう、お終い?」
「あ~~、うん…」
 続けたいのは山々だけどね、と頭を掻きつつ言うと、ゆずははニッコリ微笑んで、
「じゃあ、私…透さんにお尻揉まれて濡れちゃった♡から、パンティ履き替えて来るね?」
「……………………ッッッッッッッッ!!!」
 などと、悶絶しそうな発言を残して行ってしまった。
 玄関先に1人残された俺が、妄想に股間を熱くしてしまったのは言うまでもない。


 ゆずはが高校を卒業するまで、最低あと1年は我慢しなきゃならん訳だが、はたして俺の自制心はそれまで持ってくれるだろうか??

 ゆずはとの恋人生活はもちろん楽しいし、嬉しいし、幸せだけれど。いつか俺の理性と自制心が擦り切れて、彼女に酷いことをしてしまうんじゃないかと不安だった。
 もちろんゆずはは俺という男に何もかもを赦してくれているから、男の欲望と衝動と行為を『酷いこと』などと思わず受け入れてくれるだろうけども。
「透さ♡……あっ、あっ♡、透さん…ッッ♡♡」
 現実で我慢をしている反動か、夢の中で俺は、もう何度もゆずはを犯していた。
 豊かな白い乳房を思うさま弄び、濡れたアソコに自身のモノを埋め込んでは、痺れるような快楽に腰を蠢かし続ける自身の姿。それを浅ましく醜いと思いつつも、歓喜と悦楽に酔っている──そんな夢だ。
「透さん♡…もっと…!」
 夢の中で俺に抱かれるゆずはは、本当に可愛くてエロくて最高だった。俺という男を虜にしてやまない、サキュバスそのものの様に妖艶で美しかったのだ。
 俺はそんな彼女が愛しくて愛しくて。
 欲しくて欲しくて堪らなくて。
 どれだけ抱いても満足できないほど、夢の中のゆずはを求め続けていた。
「……ほんと、最低……」
 おかげで夢を見て目が覚めた後は、大抵、猛烈な自己嫌悪に襲われてしまっていた。これも、動物として自然な反応だとは理解していても、朝から元気に勃起した自身のモノが恨めしく思える。
 たぶんきっとゆずはは、こんな俺でも受け入れてくれるだろうけど。求めれば拒まないだろうけど。今少しの間は清らかなままで居させてあげたいと、清らかなままでいて欲しいと願う俺は、やはりどこか歪んで矛盾しているのかも知れない。


「ゆずは……目線を少し落として」
「ん…ん、こう……?」
「そうだ。良いぞ……」
 とりあえず今は、彼女との恋人生活を楽しみつつ、ゆずはをモデルにした絵を描きたい。この絵を描き上げたい。俺がずっとずっと求めていた『少女の姿』を形として残したい。そう思った。
 しかし、モデルとしてのゆずはは、ハッキリ言って素人だ。
 だけどいつでも俺の求めに応えようと必死になってくれる。
 ずっと同じポーズを取り続ける苦痛に耐え、俺に自らの恥ずかしい姿を惜しみなく晒してくれるゆずは。俺はそんな彼女の姿を、本当に美しいと思う。
「あ…あ……透…さん…ッ♡」
「ゆずは…綺麗だ」
 俺の視線にゆずはは白い頬を染めた。そして自分への賞賛を紡ぐ俺の言葉で、嬉しそうげにほんのり口元を綻ばせて微笑んだ。そんな様子が抱き締めたいくらい可愛い。
 ああ。もう、ヤバい。
 こんな時、つくづく思い知る。
 ヤバいくらいに俺は、ゆずはのことが好きなんだって。
 そして彼女への想いが、彼女を知るほどに深まっていくのが解る。
 どんどん深く、強く、濃密に。
「私も……私も、透さんのこと♡」
「愛してるよ…ゆずは」
「ん……♡」
 モデルとしての仕事を終えると、ゆずはは恥ずかしそうに身体を隠して服を着る。さっきまでの娼婦みたいな大胆さは陰を潜め、普通の17歳の少女へと戻るのだ。いつものように俺の視線で濡れた身体を、可愛い衣服の下に隠して。
「お疲れ様、ゆずは」
「ん…透さん」
 ありがとうの意を込めて彼女を抱き締め、小さく可憐な唇に口付けすると、ゆずはは大きな目を閉じて俺を受け入れた。腕の中の小さな身体が、ピクピクと細かく震えている。感じているのだ。俺の口付けに。抱擁に。俺という存在に。
「透さ…あ……んん…♡」
 息が苦しくなるほどの口付けに、ゆずはは苦しげに眉を寄せた。その表情がとてつもなく色っぽい。うっすらと染まった頬が、男の欲を誘って止まない。いつも思うけど、本当に危険だ。ともすれば衝動を止められなくなる。
「あのね?…透さん。お願いがあるんだけど…」
「ん、なに、ゆずは」
 根性と気力でキスにとどめて身を離すと、ゆずはが悪戯な猫みたいな顔で擦り寄ってきた。なんだろ、お願いとか、珍しい。『何でも言って』と、可愛い彼女のおねだりに、ほのぼのした気分で答えたら、
「今日、ここに泊めて欲しいの♡」
「ああ、イイよ……って―――――――――はああ!?」
 凶悪な笑顔でゆずはは言い、実は寝間着も用意してるのよ、と、色っぽい透け透けのどこをどう隠してるつもりなのか解んない服を自分の鞄から取り出して見せたのだった。
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