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「俺んとこの子になるか、ラルカティア…?」
一応、警察にも通報したが、一家の行方は杳として知れず、連絡すらまるでつかなかった。そう、ラルカは実にあっさりと、親兄弟から捨てられてしまったのだ。
だが、俺はこの機を幸いとして、ラルカを俺の養子にすると決めていた。
もちろんラルカ本人に、その気があれば、の話だけれども。
「ラルカの好きな方を選ぶんだ」
「……俺の?」
俺の養子となるか、施設の世話になるか。小さなラルカに残されたのは、たった2つだけの選択肢。そのどちらを選ぶかは、ラルカ本人の意志次第。
「俺の好きな方……」
「ああ、そうだ」
本心ではもちろん、ラルカには俺を選んで欲しかった。だが、こればかりは子供の意志が最優先で、その選択は他人である俺にはどうにもできないことだったのだ。
「あの、俺……クルトさんと居たい」
「…………ラルカ…ッ!!」
しかし幸いにもラルカは、俺と暮らすことを選んでくれた。
「クルトさ……クルトさんッッ!」
児童施設の役人の前でハッキリと意志を示したラルカは、小さな両手を広げて俺にしがみ付いてきた。そんな温かく、小さな身体をしっかと抱き締め、俺は歓びに顔を綻ばせながら改めて宣言する。
「そうか。なら、今から俺はお前の『家族』だ。よろしくな…『ラルカ』!」
「……ッ!!はい。クルトさん!!」
瞬間、輝く太陽みたいに笑ったラルカの顔を、俺は生涯忘れることはないと思う。
「お父さんたちは…やっぱり俺のこと、要らなかったんだね…」
「ラルカ……」
その後、養子縁組の手続きをする際、ラルカは少し寂しげにそう言った。そんな彼の顔を見ながら、最初俺は、子供を捨てるなんて酷い親だと憤ったものだ。
けれど、考えてみればラルカは、ずいぶんと気遣われた方だと後になって思い直した。
何故なら少なくとも彼の両親は、ラルカを路上に放置するなどして捨てたりはしなかったから。そして、もしかするとそのまま引き取ってくれるかもしれない、と、僅かな希望に期待してラルカを俺に預けたのではないかと、ふと、そう思えてしまったからだ
もちろん、本当のことなど決して解りはしない。
だが、俺は楽観的にそう考えることにして、小さなラルカにも同じ考えを伝えた。当然のことだがそれは、彼を捨てた両親を擁護してのことではない。その方がきっとラルカの為だと思えたからだ。
捨てられたという事実は変えようもない。
ならば、少しでも救いのある方を信じて欲しかった。
ラルカの為に。
ラルカ自身の幸福の為に。
「そっか……きっとそうだね!」
「ああ……きっとそうだ」
でもこれからは俺がお前を護るから。家族として、お前のことを大切にするから。
寂しげな顔で笑って見せるラルカに、俺の心から強く想う俺自身の誓いを伝えると、彼は嬉しそうな顔で笑って言った。
「俺もクルトさんのこと、守るよ!」
小さな手を、いっぱいに広げて。
眩しいほどの、微笑みを浮かべて。
一応、警察にも通報したが、一家の行方は杳として知れず、連絡すらまるでつかなかった。そう、ラルカは実にあっさりと、親兄弟から捨てられてしまったのだ。
だが、俺はこの機を幸いとして、ラルカを俺の養子にすると決めていた。
もちろんラルカ本人に、その気があれば、の話だけれども。
「ラルカの好きな方を選ぶんだ」
「……俺の?」
俺の養子となるか、施設の世話になるか。小さなラルカに残されたのは、たった2つだけの選択肢。そのどちらを選ぶかは、ラルカ本人の意志次第。
「俺の好きな方……」
「ああ、そうだ」
本心ではもちろん、ラルカには俺を選んで欲しかった。だが、こればかりは子供の意志が最優先で、その選択は他人である俺にはどうにもできないことだったのだ。
「あの、俺……クルトさんと居たい」
「…………ラルカ…ッ!!」
しかし幸いにもラルカは、俺と暮らすことを選んでくれた。
「クルトさ……クルトさんッッ!」
児童施設の役人の前でハッキリと意志を示したラルカは、小さな両手を広げて俺にしがみ付いてきた。そんな温かく、小さな身体をしっかと抱き締め、俺は歓びに顔を綻ばせながら改めて宣言する。
「そうか。なら、今から俺はお前の『家族』だ。よろしくな…『ラルカ』!」
「……ッ!!はい。クルトさん!!」
瞬間、輝く太陽みたいに笑ったラルカの顔を、俺は生涯忘れることはないと思う。
「お父さんたちは…やっぱり俺のこと、要らなかったんだね…」
「ラルカ……」
その後、養子縁組の手続きをする際、ラルカは少し寂しげにそう言った。そんな彼の顔を見ながら、最初俺は、子供を捨てるなんて酷い親だと憤ったものだ。
けれど、考えてみればラルカは、ずいぶんと気遣われた方だと後になって思い直した。
何故なら少なくとも彼の両親は、ラルカを路上に放置するなどして捨てたりはしなかったから。そして、もしかするとそのまま引き取ってくれるかもしれない、と、僅かな希望に期待してラルカを俺に預けたのではないかと、ふと、そう思えてしまったからだ
もちろん、本当のことなど決して解りはしない。
だが、俺は楽観的にそう考えることにして、小さなラルカにも同じ考えを伝えた。当然のことだがそれは、彼を捨てた両親を擁護してのことではない。その方がきっとラルカの為だと思えたからだ。
捨てられたという事実は変えようもない。
ならば、少しでも救いのある方を信じて欲しかった。
ラルカの為に。
ラルカ自身の幸福の為に。
「そっか……きっとそうだね!」
「ああ……きっとそうだ」
でもこれからは俺がお前を護るから。家族として、お前のことを大切にするから。
寂しげな顔で笑って見せるラルカに、俺の心から強く想う俺自身の誓いを伝えると、彼は嬉しそうな顔で笑って言った。
「俺もクルトさんのこと、守るよ!」
小さな手を、いっぱいに広げて。
眩しいほどの、微笑みを浮かべて。
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