不老不死になって困ってます!

東雲

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1章

2.どうやらボクは幽閉されたらしいです

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「ふぁぁぁ」

可愛らしいあくびをして脳に目一杯まで酸素を取り込みます。

ようやく頭が回り始めました。


目覚めた頭で周りを確認してみるとここはボクの自室ではなく別の部屋だということが分かりました。窓や鏡はなく、部屋の広さも10畳ほど。ベッドがぽつんと置かれていてその上にはぬいぐるみ、ベッドの横にはテーブルと椅子が二つ置いてあるだけ。


この部屋からの唯一の出口である扉は鍵がかけられているようで開きません。

うん!これはもしかしてではなく完全に閉じ込められてしましました!


......なんでっ!?

こうなったの!!


ふぅふぅ。うん!落ち着こう

まずは状況整理!ボクの得意なことだ!

ベッドの上で女の子座りになり頬に手を当てる。


ええと確かボクは王様、父上のところに行こうとしたけど体に異常がないか確認するためにステータスを鑑定してもらってなぜかそのまま寝てしまいました。いや眠らされたが正しいでしょう。


リズに魔法を掛けられてボクは眠ったのです。

「けどなぜでしょう...。」


なぜ私は眠らされたのか。その必要があったのでしょうか。

考えられる原因はいくつかありますが


1、ボクがいると不都合が起きる

2、実はボクはリズに誘拐された

3、ステータスに何らかの異常があった


状況的には3が一番可能性が高そうですね。に、2もありえなくはなさそうですがっ!

リズは私付きのメイドとはいえ王家に忠誠を誓っています。私利私欲で動くことはないでしょう。


ステータスに異常があってボクがいると不都合がある。これが最適解でしょうか。1と3両方が答えだと思います。


まぁここでいくら考えたところで何もわからないのですが。

今のボクが分かることは一つです。


どうやらボクは幽閉されました。


だからなんでっ!


「ふぅふぅ」

落ち着きましょう。クールに!そうクールなるのです!

今は時間がありますからね!もう一度状況を整理します。


今更ながら気づきました。ボクの話し方が変わっています...。七宮誠は丁寧な話し方をする人間ではありましたが心のなかでもここまで丁寧に話していたわけではありません。なるほど...転生を認識したときに違和感は感じませんでしたがそれはボクが寝込んでいたらしいときに少しずつ二つの意識を統合していたからですね。


ボクにはフィリスとして記憶も誠としての記憶もあります。ごちゃごちゃになってしまった弊害でしょう。


もしかしたら幽閉されたのはボクがフィリスでないと思われたからかもしれない。

徐々に心拍数はあがってそれに伴い息も上がっていきます。胸が苦しくてうずくまります。

地球で16年間生きてきたけど感情はフィリスのほうに引きずられているようです。

「うっぐすうう。ぴぎゃああああああ!」


父上にお母様、兄上に姉様に嫌われたかもしれない。フィリスはいらない子だと判断されたかもしれない。そう考え始めると涙が止まらなくなりました。


「お嬢様!?お嬢様!」

さっきまで鍵がかけられて開かなかったドアからリズが慌てて入りボクのところまで飛んできました。


「お嬢様!?どうさなれたのですか!?」

「りじぅ...ぐすん。ボクはフィーはいらない子なの?」

涙でいっぱいになり視界がぼやけたままリズのほうを向いて聞きました。

「っ!?違います!国王様も王妃様も誰もフィリス様をお嫌いになんてなっていません!」

リズはボクの背まで手を伸ばし強く抱きしめます。

「ホント?なんでフィーはここに閉じ込められているの?」

「これはお嬢様を守るためです。リズを信じてください。もうすぐしたら国王様方がいらっしゃいます。」

よかった...ボクは捨てられたわけではなかったみたいだ。


安心したら眠たくなってきた。なんだか今日のボクは眠ってばっかだ...な...
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