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思い立ったときのこと
朝食について
しおりを挟む食べて寝て起きる。生きる上で大事な工程を踏まえたミッコさんは、
「新しい朝が来ます」
いつも通り、おはようとは言わずに宣言してみせた。
「もう来てますよ」
「そうか。そうだね」
ミッコさんの朝食は凄まじいもので、コンソメベースの卵スープとバゲット一本、ベーコンを250グラムとブロッコリー一房分を塩茹でしたものにトマト一つ。見ているこちらがお腹いっぱいになってしまうものだ。複雑な調理過程のものではないので毎朝僕が作っている。これだけ食べてくれれば嬉しくもなるのが道理だろう。
「ごちそうさまでした」
一緒に作ったコンソメスープを飲み終えた僕は、お粗末様でしたと答えて食器を片付けた。食べ終えてすぐ満足げに寝そべるミッコさんのために料理係を買って出ている僕は、見たかったものを見れたので外出することにした。
「寒いな……」
冬なら寒い。当然だ。
ふと、僕の足は幼馴染のいつもいる公園へと向かった。
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