【完結】冷遇され続けた私、悪魔公爵と結婚して社交界の花形になりました~妹と継母の陰謀は全てお見通しです~

深山きらら

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第七章 新しい始まり

愛の証

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 エリアナとアレクシスは、王都での生活を終えて、北の城へと戻っていた。
 懐かしい城。
 二人の愛が育まれた場所。

「ただいま」

 エリアナは、城の門をくぐりながら言った。
 使用人たちが、温かく二人を迎えた。

「お帰りなさいませ!」
「ご無事で何よりです!」

 エリアナは、一人一人に挨拶をした。

 城に戻って、エリアナは心の底からほっとしていた。
 ここは、本当に自分の家だ。
 愛する人がいて、温かい人々がいて——
 居場所がある。

 その夜、エリアナとアレクシスは、バルコニーに立っていた。
 満天の星空が、広がっている。

「きれい……」

 エリアナは、感嘆の声を上げた。

「ああ。北の星は、特別に美しい」

 アレクシスが、エリアナを後ろから抱きしめた。

「エリアナ、君に話がある」
「何ですか?」
「私は、君を愛している」
「わたくしも、愛しています」
「そして——」

 アレクシスは、エリアナを自分の方へ向かせた。
 その青い瞳が、真剣にエリアナをみつめている。

「きみとの子供が欲しい」

 その言葉に、エリアナの心臓が跳ねた。

「子供……」
「ああ。私たちの子供。君に似た、優しく美しい子供」

 エリアナの目に、涙があふれた。

「わたくしも……あなたとの子供が欲しいです」
「本当か?」
「はい。あなたを愛し、あなたに愛される子供……それが、どれほど幸せか、わたくしは知っていますから」

 二人は、抱き合った。
 そして、口づけを交わした。
 その夜、二人は深く愛し合った。これまでにないほど深く、情熱的に。
 新しい命への願いを込めて。



 数週間後、エリアナは体調の変化に気づいた。
 朝、目覚めると、軽い吐き気がある。

「どうした?」

 アレクシスが、心配そうに尋ねた。

「少し、気分が……」

 医師を呼ぶと、診察の結果——

「おめでとうございます、公爵夫人。ご懐妊です」

 その言葉に、エリアナは目を見開いた。

「本当に……?」
「はい。間違いございません」

 エリアナは、アレクシスを見た。彼も、信じられないという顔をしていた。
 そして——二人は、抱き合った。

「エリアナ……」
「アレクシス……わたくしたち、親になるのですね」
「ああ……」

 アレクシスの声が、震えていた。
 彼の目には、涙が浮かんでいた。
 厳格で、感情を表に出さないアレクシスが、今、泣いている。

「私は……父親になれるだろうか」
「なれます」

 エリアナは、彼の頬を両手ではさんだ。

「あなたは、きっと素晴らしい父親になります。優しく、強く、愛情深い父親に」
「君のような母親がいてくれるなら、私も父親として頑張れる」

 二人は、長い間抱き合っていた。

 新しい命。
 それは、二人の愛の証。
 危機を乗り越えた今だからこそ、喜びもひとしおだった。
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