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13Day Adios
しおりを挟むレーザーが私の周りを行き交う。
そのレーザーは鏡に反射し光が網目状に繋がる「美にはほど遠い出来」であり、少々肩透かしな世界であった。
ここは「電子部族」が住まうネットワーク活動を奨励する集団の世界だ。
何処へ行こうとも、何処へ逃げようとも、ネットワークによって成り立つ世界であることは理解出来るだろう。
「ネットワークによって成り立つ」このキーワードは、すでに散りばめられ脳に焼き付けられている。
このブリキ仕立ての世界で、13日の時を過ごす。
そして私はJay(ジェイ)と呼ばれている。
迷い込んだ末に13日ここで過ごす者だ。
5 Day
不思議な事に、この世界にはオーロラが存在しており、不気味に目立っていた。
さらに原色の道化師が空の上にいる事に気がついた。
道化師は手を差し伸べ言う「さあ現像の花畑へ行きましょう」と。
甘い香りの向こう側。
美しくも激しい目眩の中、息を切らし追いかける言葉に、乾いた穴は何処まで広がっていくのか。
堕ちて行くのも時間の問題。
そうなれば目眩に身を沈めれば、この空を雨雲が覆い尽くして行く。
それを知るために過去を語ろう。
1~3 Day/over 1 Day
目覚めた私は電子部族達に助けられた。
知らない場所、知らない人達、知らない世界。
オマケにレーザーが行き交う。
周りは優しく手助けをしてくれるが不安は募ってくばかり。
腹立たしいほどに晴天の空に舌を鳴らす。
けれどすぐさま、空の雰囲気が変わっていった。
それはまるで零れたインクのように空が滲んで行く。
気がつけば誰かにより眠らされた。
目覚めは日差しは悪戯の記憶が窓からそっと擦り寄って来た。
穏やかな波に守られて眠っていたようだ。
子守り歌のような囀りは誤りざわめく波の中、遠くで私を呼ぶ声が聞こえた。
6~7 Day
風の行方を肌に感じる日。
昨日の道化師は現像の花園へ向かわせようとしていた。
そして少し幼い顔の私が小さな声で言った「課題が見出される庭園」と。
その最後の言葉が部屋中を、駆け回っている。
私は庭園へ向かうため情報を集めたが何も進展はなく、誰も知らないらしい。
どうしたものかと思い、不意に手にした本から落ちたのは、謎の花一輪。
8~10 Day
まだ少し肌寒い日の朝はどこか物憂げであった。
花を手に外に出ると今迄そこになかった物があった。
それはCaravanによく似た船だった。
私は咄嗟に船に乗り物色と探索をした。
船を動かそうにも動かぬ。
そこで何の装置か分からない瓶状の中に花を落としてみた。
するとみるみるうちに船は起動音を響かせる。
私は咄嗟に帆を張り舵をとった。
1日かけ辿り着いた場所は、かつて賢者が作り上げたプロペラによって活動する街だった。
知らないはずの街を歩いて行く。
初めての場所なのに何故か知っていて、懐かしく思える。
そうここは「課題の見出される庭園」だ。
庭園に向かうまで誰ともすれ違っては居ない。
ましてや人の気配すらない。
ここに何があると言うのか、私は分からない。
分からないからこそ探すのだ。
私がこの世界に迷い込んでから10日が経った。
そして今、私はプロペラを稼働させようとしている。
だが、ご存知の通り動かない。
ならばとあの花を使ってみる。
花は光となり鏡に反射し網目状に繋がる。
その繋がった先にあったのはブリキの人形。
「Ω-13」だ。
11~12 Day
Ω-13をブリキ仕立てのパーツから純金製のパーツに取り替える作業を行う。
いつかこの「Ω-13」は誰かの助けになるような気がする。
やがてこの世界がくれた日々も色あせて行く日がくるのかもしれない。
けれど「Ω-13」によって先へと引き継がれるのを望んでいる。
その時、原色の道化師が姿を見せた。
「主を先に進める訳には行かない。」
道化師は酷く焦った表情で何かを恐れている。
「主は何度繰り返しても結末は変わらぬ。」
やはり原色の道化師は先の時間へ行かせてはくれない。
道化師の先に見えた道は黒く染まっていた。
それは黒化と呼ばれるもので原因は不明。
道化師と黒化に対抗するべく独自仕様のマシンを組み上げた。
少しでも道化師の動きを止め向こうへ渡る。
これがこの世界の最後の活動になる予感を胸に私は道化師に挑む。
13 Day
独自仕様のマシンで戦いを挑んでいた最終局面、私は赤化し消滅した。
Zero:この記録は少し穴があるようだ。
P:仕方ない。この世界はあやふやなのだ。
Zero:この経験ログから次なる場所は特定されたか?
P:不確かな情報ではあるが、特定済みである。
Zero:ならいい。例え不確かであっても場所さえ分かればどうにでもなる。
P:Adios Jay…次なる場所で待つ。
Zero:引き続き記録のログを頼んだ。Pierrotよ。
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