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第2章
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「ついに明日は日曜日。飛鳥と遊園地デートだ~。」数日前にガールフレンドの飛鳥と遊園地デートの約束をした悟は土曜日まで仕事に勤しみついに土曜日の夜になった。「明日は寝坊したくないから早く寝よう。」と午後9時に消灯をした悟だったがデートが楽しみでなかなか寝付けない。結局一晩中悶々としていると夜が明けた。悟は寝不足の顔で着替えて
待ち合わせの場所に行った。ベンチに座って待っている時はあくびを何度もしていたが,飛鳥が来た途端にあくびがスパッとなくなり目がシャキッとしていた。
「じゃあ行こっか。」「うん。」2人は遊園地のチケットを買って中に入った。ゲートには「ようこそ波弾ゆうえんちへ!」とポップな字体で書かれておりその横にはマスコットキャラクターが笑顔で手を挙げている。
最初のうちは2人とも手を繋いでいなかったが,5分もするうちに手を繋いでいた。メリーゴーランドに観覧車などいろんなアトラクションで遊んでお腹が空いたので売店でジャンクフードを買い2人で食べている時,悟の携帯が鳴った。
悟は一旦席を外して電話に出た。電話の主は甲斐だった。「悟,休みの日にすまないが現場に向かってくれないか?爆弾 が仕掛けられたと言う通報が入った。場所は今から言う。」「わかりました。」
「場所は木屋民遊園地だ。」悟は甲斐の発言に耳を疑った。「いや,甲斐さん。今僕その木屋民遊園地にいます。」しばらくの沈黙の後「はぁ!?」と甲斐の驚きの声が聴こえて悟は思わず携帯を耳から外した。「とにかく、遊園地内に捜査本部を設置する。お前は先に行って状況を確認しろ。じゃあ現場に着いたら連絡する。」と甲斐が指示するとすぐに電話が切れた。悟は少し考えてから飛鳥の元に戻った。「おかえり。誰からの電話?」
「あぁ仕事の電話。ごめん。現場に向かってくれって言われちゃったから。行くね。ほんとにごめん。」と悟は手を合わせて謝った。「大丈夫だよ。仕事ならしょうがないよ。警察官なんだもんね。行ってきて。」と飛鳥に了承を得ると走って行った。捜査本部は遊園地が一望できるスタッフルームに設置された。「すみません警視庁捜査一課の松下というものです。」と警察手帳を見せた。
「あぁどうも刑事さん。えっとなんで私服なんですか?」とスタッフが不思議そうに聞くと「あの僕は今日たまたまこの遊園地にプライベートできてまして。それでこの一件を聞いて。って感じです。」と経緯を説明した。
するとそこへいろんな機材を持った捜査員が入ってきた。甲斐と斉藤・波沢の姿もある。「悟。休みの日にすまないな。なんでお前はここにいるんだ?」と甲斐が興味津々に聞いてきたが「今はそれどころじゃないんで。あとで話します。」とその場を凌いだ。「よしそれじゃあ。そろそろ始めるぞ。全員集合。」と波沢が号令をかけると全捜査員と遊園地のスタッフが集まり情報共有を開始した。
「犯人から電話が来たのが今からおよそ1時間前です。爆弾を解除する条件は約10分後に犯人から連絡が来るとのことです。」スタッフがこれまでの経緯を話した。「とにかく犯人からの連絡を待とう。」と全体的な方針を示した。
その後各捜査員が機材の準備をしていると電話が鳴った。捜査員から合図が出るとスタッフは電話をとった。
「もしもし」すると犯人から「もしもし。爆弾を解除する条件だけど1000万用意して。制限時間は1時間ね。じゃあまた連絡する。」と電話が切れた。
「1000万なんて用意できるわけない。しかも1時間でって。無茶だ。」スタッフがそう嘆くと「ご安心ください。一応警察の方でレプリカの札束を用意させていただきました。これを使いましょう。」とレプリカを持った斉藤が提案した。そして1時間後再び犯人から電話がかかってきた。「もしもし。1000万は用意できた。このあとどうすればいい。」「へぇ~。1000万用意できたの?すごいねぇ~。じゃあそのお金をなんでもいいけどとにかく中身が見えない袋に入れて噴水の前に来て。じゃあ待ってるよ。」と電話が切れた。
「噴水の前か。ここから噴水は結構距離があります。」とスタッフが指を差した方向を見るとかなり遠くに小さく噴水が見えた。「しかも1000万となると結構重い。」「パトロール用の車があります。それを使いましょう」とスタッフが提案するとすぐに車が用意されレプリカを積んだ車が発車した。運転席には園長
助手席には波沢が後部座席には斉藤が乗っている。「もうすぐで噴水前に着きます。」噴水の前にはワゴンが一台止まっていた。車から降りた園長がワゴンのバックドアを開けると爆弾が仕掛けられていた。爆弾には5:00と表示されていた。それに気づいた波沢はすぐに捜査本部に連絡した。すると数分後に爆弾処理班が到着し,なんの苦もなく解除に成功した。そのことを聞いた甲斐と悟は安堵したが,まだ犯人が捕まったわけではない。と再び気持ちを引き締めて捜査に戻った。そこへ犯人から電話がかかってきた。「爆弾を解除できたようだね。おめでとう。それじゃあ僕はこれで。楽しかったよ。」と電話が切れた。悟は本部から犯人を探していると観覧車に乗っている不審な人物を発見した。「ちょっと甲斐さん。あの観覧車に乗ってる人,怪しくないですか?」「観覧車?あ~あいつか。確かに怪しいな一応行ってみるか。」と甲斐と悟は観覧車を目指して走り出した。もう少しで観覧車の前に着くという頃,背後から「あれ?悟くん?」と話しかけられた。2人が振り向くと飛鳥が立っていた。甲斐は驚いて「飛鳥!?なんで?ってか悟くん?あ!もしかしてお前ら付き合ってんの?」と疑問と推測で2人を問い詰めた。「あっ,えっと,そうです。」と悟はもう言い逃れができないと思い正直に話した。
甲斐は舌打ちをして「とにかく今は犯人の確保が先だ。飛鳥!お前,あとでゆっくり話をしよう。行くぞ。」と甲斐は再び走って行った。「飛鳥。ごめん。」と悟は謝って甲斐の後を追った。2人が観覧車の前に近づくと犯人はまだ観覧車の中にいた。そして犯人が降りてきた時悟が近づいて「警察の者ですが、お話を伺ってもよろしいですか?」と話しかけると犯人は走って逃走した。「逃すか!」と甲斐は全速力で追いかけてすぐに犯人の身柄を確保した。しばらくしてパトカーが到着し連行された。
犯人は「お金に困ってた時,『ヤンミキ』っていう組織から1000万を稼げる
仕事があるって話を持ちかけられて。そのまま今回の犯行に及んだ。」と供述している。
『ヤンミキ』というワードに悟以外の捜査一課メンバーが反応した。
「あの,『ヤンミキ』ってなんなんですか?」と聞くと「僕たちの因縁の相手だ。20年前から僕たちは『ヤンミキ』について捜査をしている。しかし,なかなか決着をつけられなかった。しかし,もう決着をつけなければならない。」と田中が説明をした。
仕事が終わりそれぞれが帰路に着き、
悟も帰ろうとした時「悟,ちょっと飯食いに行かねぇか?」と甲斐が誘ってきた。「はい。大丈夫ですよ。」と許可を出した悟は「なんで?」と少し疑問に思った。
そして甲斐とファミレスに行くと飛鳥が待っていた。「あれ?飛鳥なんで?・・・あ!」と気づいた悟は「やっちまったー」と心の中で思ったがもう逃げられないと悟り飛鳥の隣に座った対面には甲斐が座る。料理をそれぞれ注文して待っている間に。「それで。お前らいつから付き合ってんだ?」と2人を睨んで聞いた。「えっと,大学生の頃からです。」と少し俯き気味に悟は言った。
「まぁいいや。俺が何を言っても結局1番大事なのは飛鳥の気持ちだからな。」と2人の交際を渋々認めた。
それと同時に料理が運ばれてきて「いただきます!」と頬張った。
待ち合わせの場所に行った。ベンチに座って待っている時はあくびを何度もしていたが,飛鳥が来た途端にあくびがスパッとなくなり目がシャキッとしていた。
「じゃあ行こっか。」「うん。」2人は遊園地のチケットを買って中に入った。ゲートには「ようこそ波弾ゆうえんちへ!」とポップな字体で書かれておりその横にはマスコットキャラクターが笑顔で手を挙げている。
最初のうちは2人とも手を繋いでいなかったが,5分もするうちに手を繋いでいた。メリーゴーランドに観覧車などいろんなアトラクションで遊んでお腹が空いたので売店でジャンクフードを買い2人で食べている時,悟の携帯が鳴った。
悟は一旦席を外して電話に出た。電話の主は甲斐だった。「悟,休みの日にすまないが現場に向かってくれないか?爆弾 が仕掛けられたと言う通報が入った。場所は今から言う。」「わかりました。」
「場所は木屋民遊園地だ。」悟は甲斐の発言に耳を疑った。「いや,甲斐さん。今僕その木屋民遊園地にいます。」しばらくの沈黙の後「はぁ!?」と甲斐の驚きの声が聴こえて悟は思わず携帯を耳から外した。「とにかく、遊園地内に捜査本部を設置する。お前は先に行って状況を確認しろ。じゃあ現場に着いたら連絡する。」と甲斐が指示するとすぐに電話が切れた。悟は少し考えてから飛鳥の元に戻った。「おかえり。誰からの電話?」
「あぁ仕事の電話。ごめん。現場に向かってくれって言われちゃったから。行くね。ほんとにごめん。」と悟は手を合わせて謝った。「大丈夫だよ。仕事ならしょうがないよ。警察官なんだもんね。行ってきて。」と飛鳥に了承を得ると走って行った。捜査本部は遊園地が一望できるスタッフルームに設置された。「すみません警視庁捜査一課の松下というものです。」と警察手帳を見せた。
「あぁどうも刑事さん。えっとなんで私服なんですか?」とスタッフが不思議そうに聞くと「あの僕は今日たまたまこの遊園地にプライベートできてまして。それでこの一件を聞いて。って感じです。」と経緯を説明した。
するとそこへいろんな機材を持った捜査員が入ってきた。甲斐と斉藤・波沢の姿もある。「悟。休みの日にすまないな。なんでお前はここにいるんだ?」と甲斐が興味津々に聞いてきたが「今はそれどころじゃないんで。あとで話します。」とその場を凌いだ。「よしそれじゃあ。そろそろ始めるぞ。全員集合。」と波沢が号令をかけると全捜査員と遊園地のスタッフが集まり情報共有を開始した。
「犯人から電話が来たのが今からおよそ1時間前です。爆弾を解除する条件は約10分後に犯人から連絡が来るとのことです。」スタッフがこれまでの経緯を話した。「とにかく犯人からの連絡を待とう。」と全体的な方針を示した。
その後各捜査員が機材の準備をしていると電話が鳴った。捜査員から合図が出るとスタッフは電話をとった。
「もしもし」すると犯人から「もしもし。爆弾を解除する条件だけど1000万用意して。制限時間は1時間ね。じゃあまた連絡する。」と電話が切れた。
「1000万なんて用意できるわけない。しかも1時間でって。無茶だ。」スタッフがそう嘆くと「ご安心ください。一応警察の方でレプリカの札束を用意させていただきました。これを使いましょう。」とレプリカを持った斉藤が提案した。そして1時間後再び犯人から電話がかかってきた。「もしもし。1000万は用意できた。このあとどうすればいい。」「へぇ~。1000万用意できたの?すごいねぇ~。じゃあそのお金をなんでもいいけどとにかく中身が見えない袋に入れて噴水の前に来て。じゃあ待ってるよ。」と電話が切れた。
「噴水の前か。ここから噴水は結構距離があります。」とスタッフが指を差した方向を見るとかなり遠くに小さく噴水が見えた。「しかも1000万となると結構重い。」「パトロール用の車があります。それを使いましょう」とスタッフが提案するとすぐに車が用意されレプリカを積んだ車が発車した。運転席には園長
助手席には波沢が後部座席には斉藤が乗っている。「もうすぐで噴水前に着きます。」噴水の前にはワゴンが一台止まっていた。車から降りた園長がワゴンのバックドアを開けると爆弾が仕掛けられていた。爆弾には5:00と表示されていた。それに気づいた波沢はすぐに捜査本部に連絡した。すると数分後に爆弾処理班が到着し,なんの苦もなく解除に成功した。そのことを聞いた甲斐と悟は安堵したが,まだ犯人が捕まったわけではない。と再び気持ちを引き締めて捜査に戻った。そこへ犯人から電話がかかってきた。「爆弾を解除できたようだね。おめでとう。それじゃあ僕はこれで。楽しかったよ。」と電話が切れた。悟は本部から犯人を探していると観覧車に乗っている不審な人物を発見した。「ちょっと甲斐さん。あの観覧車に乗ってる人,怪しくないですか?」「観覧車?あ~あいつか。確かに怪しいな一応行ってみるか。」と甲斐と悟は観覧車を目指して走り出した。もう少しで観覧車の前に着くという頃,背後から「あれ?悟くん?」と話しかけられた。2人が振り向くと飛鳥が立っていた。甲斐は驚いて「飛鳥!?なんで?ってか悟くん?あ!もしかしてお前ら付き合ってんの?」と疑問と推測で2人を問い詰めた。「あっ,えっと,そうです。」と悟はもう言い逃れができないと思い正直に話した。
甲斐は舌打ちをして「とにかく今は犯人の確保が先だ。飛鳥!お前,あとでゆっくり話をしよう。行くぞ。」と甲斐は再び走って行った。「飛鳥。ごめん。」と悟は謝って甲斐の後を追った。2人が観覧車の前に近づくと犯人はまだ観覧車の中にいた。そして犯人が降りてきた時悟が近づいて「警察の者ですが、お話を伺ってもよろしいですか?」と話しかけると犯人は走って逃走した。「逃すか!」と甲斐は全速力で追いかけてすぐに犯人の身柄を確保した。しばらくしてパトカーが到着し連行された。
犯人は「お金に困ってた時,『ヤンミキ』っていう組織から1000万を稼げる
仕事があるって話を持ちかけられて。そのまま今回の犯行に及んだ。」と供述している。
『ヤンミキ』というワードに悟以外の捜査一課メンバーが反応した。
「あの,『ヤンミキ』ってなんなんですか?」と聞くと「僕たちの因縁の相手だ。20年前から僕たちは『ヤンミキ』について捜査をしている。しかし,なかなか決着をつけられなかった。しかし,もう決着をつけなければならない。」と田中が説明をした。
仕事が終わりそれぞれが帰路に着き、
悟も帰ろうとした時「悟,ちょっと飯食いに行かねぇか?」と甲斐が誘ってきた。「はい。大丈夫ですよ。」と許可を出した悟は「なんで?」と少し疑問に思った。
そして甲斐とファミレスに行くと飛鳥が待っていた。「あれ?飛鳥なんで?・・・あ!」と気づいた悟は「やっちまったー」と心の中で思ったがもう逃げられないと悟り飛鳥の隣に座った対面には甲斐が座る。料理をそれぞれ注文して待っている間に。「それで。お前らいつから付き合ってんだ?」と2人を睨んで聞いた。「えっと,大学生の頃からです。」と少し俯き気味に悟は言った。
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