20 / 197
第2章 悪徳の魔女アルシナと海魔オルク
6 ブラダマンテ、魔女の島に着く
しおりを挟む
日が没し、地中海は夜闇の色を受けて黒く染まった。
星々が躊躇いがちに輝き、白き半月の放つ明かりが、おぼろげに水平線を浮かび上がらせる。
夜空に、流星のごとく舞う――翼持つ白馬ペガサスの姿があった。
その背に跨るは、白いスカーフ、白い羽根飾りの兜、白き盾を持つ女騎士ブラダマンテ。その身を固める白を基調とした装備は、彼女自身の潔癖と誠実さを表しているという。
(すっごい! 気持ちいい! いい眺め!
ペガサスに乗って海を渡るなんて……ファンタジー世界ならではよね!)
ブラダマンテの中に宿る魂、司藤アイは、素直に喜んでいた。
身に受ける潮風。眼下に広がる海原や島々を軽々と飛翔し、めぐるましく変わっていく景色。天を彩る宝石の如き、星々をちりばめた夜空。
中世騎士ファンタジー「狂えるオルランド」の世界に来てからというもの。
ロクな目に遭っていなかった彼女だったが、この時ばかりは幻想的な体験を満喫していた。
『――気分が晴れましたか? ブラダマンテ』
背を預けるペガサスから、女性の声がした。
天馬に変身している尼僧メリッサだ。
「ありがとう、メリッサ。空を飛ぶって……素敵ね!」
平凡な女子高生ならではの、端的な感想を述べるアイ。
メリッサは少々戸惑ったが、ブラダマンテが楽しげにしている様子に満足したのか、それ以上は何も言わなかった。
(表立って言い募る気こそないようですが、やはりブラダマンテは――
ロジェロ様の事を気にかけておられたのですね。ご自分から救出しに行きたいとおっしゃるとは。
何にせよ、元気になられたようで良かった)
「メリッサ。魔女アルシナの島はやっぱり遠いの?」
『ご心配には及びませんわ。
天馬となった私にかかれば、今夜のうちには辿り着けます。
夜であれば闇に紛れて侵入できますし、アルシナの住む都は――たとえ夜でも、すぐにそれと分かるでしょう』
メリッサの言葉は、程なくして真実だと分かった。
天馬は、日に千里を走ると言われる汗血馬が草原を駆けるが如く、障害物のない地中海をただひたすら翔けた。
そして見えてくる。地中海に浮かぶ、小さな島。その沿岸にあるのは、黄金や白金、あるいは金剛石で飾り立てられたように光り輝く、加飾と絢爛に満ちた楽園と見紛うばかりの街。
あれこそが悪徳の魔女の住まう、誘惑の都なのだろう。
「フランク王国の都パリでも、あんな豪勢な街並みじゃなかったわ。
すごい――けど。何か、怖いわね。
夜になっても眠らない人々。あんまり楽しそうに見えないし……」
その目映い輝きは、アイのかつていた現代日本の繁華街にも引けを取らないほどであったが。
何かがおかしい。街の煌びやかさ、華やかさに比べ、行き交う人々の姿は極端に少ない。
かろうじて歩いている人の姿を見かけても、彼らは笑顔こそ浮かべているが、何かに追い立てられているかのようにせわしない。
ここが「物語」の世界であるという事を鑑みても、一際胡散臭い、作り物めいた楽園であった。
『ブラダマンテ。貴女の抱く違和感は正しいものです』とメリッサ。
『この街は、魔女アルシナによって作られた偽物の街。彼女に見初められた旅人や騎士を捕らえ、逃がさないための撒き餌なのです。
道を歩く人たちも――魔女の使い魔たちであり、人間のフリをしているだけなのですから』
こんな恐ろしげな場所に、ロジェロは――黒崎は、捕われているのか。
アイは微かな焦燥を覚え、決意を新たにした。
「ロジェロを、救い出さなきゃね。
メリッサ。目立たない場所に降りましょう。
アイツがどこにいるか、情報を得ないと」
『分かりました、ブラダマンテ――』
ブラダマンテを乗せた天馬は、街の光の届かない島の反対側に降りた。
メリッサは変身を解き、素早く着替えを済ませ――二人は早速ロジェロ救出計画を練る事となった。
**********
魔女アルシナの住む街に向かう際、必ず通らなければならない箇所がある。
ホブゴブリンたちの潜む山岳近くの道。そしてその先にある吊り橋だ。
道をやってくる騎士の姿が見える。白い意匠を凝らした武具を纏った、清廉なるブラダマンテだ。
通りがかった彼女の姿を見て、ホブゴブリンたちは一斉に山を下りてきた。先の海賊たちと同様、この地に足を踏み入れようとする哀れな犠牲者の命を啜る為に。
奇怪で乱雑な、混沌とした異形の戦列を見ても、ブラダマンテはいささかも怯む事なく……己の腰の両刃剣を抜いた。
妖魔の群れはたちまち、ブラダマンテを取り囲んだ。
猫と、猿と、ミミズクの顔をしたホブゴブリンがジリジリと近寄り、三方向から同時に女騎士に飛びかかった!
ざんっ、と風を切る音がして、猿の顔の妖魔が利き腕を斬られ、耳障りな悲鳴を上げた。残りの二匹は僅かにタイミングをずらされ、跳躍を躱されてしまい不様に地面に転がった。
その様子を見てホブゴブリンたちは怒声を上げる。ロバとダチョウに乗った新手が、鼻息荒く突撃を敢行した。
ブラダマンテは突進から目を逸らさず、すんでの所で身を捻り転がるようにして場を逃れる。と同時に――ロバの右前脚を深々と切り裂いた。ロバはつんのめり、乗り手たる妖魔は勢いよく身を投げ出された。ダチョウに乗ったもう一匹とまともに激突し、二匹とも仲良く頭にタンコブを作って気絶した。
ホブゴブリン部隊を率いる長と思しき、太鼓腹の禿げた妖魔は、ヒステリックに奇声を上げて部下に次々と突撃するよう命じた。
ところが彼らの攻撃は全く功を奏さない。女騎士ブラダマンテの最低限の動作、防御、反撃の前に、なす術もなくあしらわれていく。
ブラダマンテ――司藤アイは、不思議な感覚を抱きながら妖魔たちの攻撃を軽々といなしていた。
(コイツら、見た目は不気味だけど……大した事ないわ!
殺気を隠そうともしないから、どこから来るか丸分かりだし。攻撃方法もメチャクチャ。
マルセイユに攻めてきたサラセン兵たちの方が、まだずっと手ごわかったんじゃない……?)
アイはマルセイユ守備の任務や日々の鍛錬を経て、ブラダマンテ本来のチートな身体能力と鋭敏な感覚に慣れつつあった。
ホブゴブリンらの名誉の為に言及すれば、彼らの腕力やスピードは一般的な人間の兵士のそれを軽く凌駕する。しかしながら、歴戦の強者の感覚に近づいたアイにとって、彼らの動きは相対的に脆弱で隙だらけに見えてしまうのだ。
無数の妖魔たちは命こそ奪われなかったが、ブラダマンテと交錯する度に手酷い傷を負い、戦う力と意欲を根こそぎ奪われてしまった。
妖魔全体の数からすれば、痛手を負った者は1割にも満たない。
にも関わらず、ホブゴブリンたちは只ならぬ手練れの女騎士相手に、徐々に恐怖が伝播し、包囲網がじりじりと遠ざかりつつあった。
やがてホブゴブリンの指揮官、太鼓腹の禿げた妖魔は更なる突撃命令を出そうとした矢先……ブラダマンテと完全に目が合ってしまった。
「あなたね? 連中を率いているボスはッ!」
ブラダマンテは我が意を得たりとばかりに凄まじい勢いで、でっぷり太った妖魔に突進する!
そいつは禿げ上がった頭部に滝の汗を流し、逃げようとしたがもう遅かった。
女騎士の刃が閃き、ホブゴブリン指揮官の鼻っ柱に命中した。激痛の衝撃が脳内を駆け巡り、狂ったような絶叫を上げてのたうち回る。
その様子を見た妖魔どもは、とうとう完全に戦意喪失した。
ブラダマンテが威嚇するように剣を振るい、周辺を見渡すと――怪物どもは我先にと、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった。
(……ふう。怪物とはいえ、恐怖を感じるなら人間相手とそんなに変わりはない。
戦意を挫くなら、いたずらに殺すより痛みで怯ませ――隙を見て司令塔を叩けばいい。
そうすれば、最低限の攻撃と犠牲で戦いを制する事ができるッ)
アイがブラダマンテとして鍛錬に従事した日々の中で思い出した、女騎士としての記憶。
それは父であるクレルモン公エイモンが彼女に学ばせた、軍を預かる者としての兵法と心構えであった。
ホブゴブリン部隊を追い散らし、一息ついたブラダマンテの前に、漆黒の狼に跨った狂暴そうな大女が現れた。
様々な宝石をこれ見よがしにちりばめた、悪趣味な黄金の鎧を纏った――ホブゴブリンの女王エリフィラである。
「へえ……アンタ、少しはやるじゃないか。
アタシの手下どもをこうも簡単に退けるとはねェ……だがその力、果たしてこのエリフィラ様に通じるかなァ!?」
星々が躊躇いがちに輝き、白き半月の放つ明かりが、おぼろげに水平線を浮かび上がらせる。
夜空に、流星のごとく舞う――翼持つ白馬ペガサスの姿があった。
その背に跨るは、白いスカーフ、白い羽根飾りの兜、白き盾を持つ女騎士ブラダマンテ。その身を固める白を基調とした装備は、彼女自身の潔癖と誠実さを表しているという。
(すっごい! 気持ちいい! いい眺め!
ペガサスに乗って海を渡るなんて……ファンタジー世界ならではよね!)
ブラダマンテの中に宿る魂、司藤アイは、素直に喜んでいた。
身に受ける潮風。眼下に広がる海原や島々を軽々と飛翔し、めぐるましく変わっていく景色。天を彩る宝石の如き、星々をちりばめた夜空。
中世騎士ファンタジー「狂えるオルランド」の世界に来てからというもの。
ロクな目に遭っていなかった彼女だったが、この時ばかりは幻想的な体験を満喫していた。
『――気分が晴れましたか? ブラダマンテ』
背を預けるペガサスから、女性の声がした。
天馬に変身している尼僧メリッサだ。
「ありがとう、メリッサ。空を飛ぶって……素敵ね!」
平凡な女子高生ならではの、端的な感想を述べるアイ。
メリッサは少々戸惑ったが、ブラダマンテが楽しげにしている様子に満足したのか、それ以上は何も言わなかった。
(表立って言い募る気こそないようですが、やはりブラダマンテは――
ロジェロ様の事を気にかけておられたのですね。ご自分から救出しに行きたいとおっしゃるとは。
何にせよ、元気になられたようで良かった)
「メリッサ。魔女アルシナの島はやっぱり遠いの?」
『ご心配には及びませんわ。
天馬となった私にかかれば、今夜のうちには辿り着けます。
夜であれば闇に紛れて侵入できますし、アルシナの住む都は――たとえ夜でも、すぐにそれと分かるでしょう』
メリッサの言葉は、程なくして真実だと分かった。
天馬は、日に千里を走ると言われる汗血馬が草原を駆けるが如く、障害物のない地中海をただひたすら翔けた。
そして見えてくる。地中海に浮かぶ、小さな島。その沿岸にあるのは、黄金や白金、あるいは金剛石で飾り立てられたように光り輝く、加飾と絢爛に満ちた楽園と見紛うばかりの街。
あれこそが悪徳の魔女の住まう、誘惑の都なのだろう。
「フランク王国の都パリでも、あんな豪勢な街並みじゃなかったわ。
すごい――けど。何か、怖いわね。
夜になっても眠らない人々。あんまり楽しそうに見えないし……」
その目映い輝きは、アイのかつていた現代日本の繁華街にも引けを取らないほどであったが。
何かがおかしい。街の煌びやかさ、華やかさに比べ、行き交う人々の姿は極端に少ない。
かろうじて歩いている人の姿を見かけても、彼らは笑顔こそ浮かべているが、何かに追い立てられているかのようにせわしない。
ここが「物語」の世界であるという事を鑑みても、一際胡散臭い、作り物めいた楽園であった。
『ブラダマンテ。貴女の抱く違和感は正しいものです』とメリッサ。
『この街は、魔女アルシナによって作られた偽物の街。彼女に見初められた旅人や騎士を捕らえ、逃がさないための撒き餌なのです。
道を歩く人たちも――魔女の使い魔たちであり、人間のフリをしているだけなのですから』
こんな恐ろしげな場所に、ロジェロは――黒崎は、捕われているのか。
アイは微かな焦燥を覚え、決意を新たにした。
「ロジェロを、救い出さなきゃね。
メリッサ。目立たない場所に降りましょう。
アイツがどこにいるか、情報を得ないと」
『分かりました、ブラダマンテ――』
ブラダマンテを乗せた天馬は、街の光の届かない島の反対側に降りた。
メリッサは変身を解き、素早く着替えを済ませ――二人は早速ロジェロ救出計画を練る事となった。
**********
魔女アルシナの住む街に向かう際、必ず通らなければならない箇所がある。
ホブゴブリンたちの潜む山岳近くの道。そしてその先にある吊り橋だ。
道をやってくる騎士の姿が見える。白い意匠を凝らした武具を纏った、清廉なるブラダマンテだ。
通りがかった彼女の姿を見て、ホブゴブリンたちは一斉に山を下りてきた。先の海賊たちと同様、この地に足を踏み入れようとする哀れな犠牲者の命を啜る為に。
奇怪で乱雑な、混沌とした異形の戦列を見ても、ブラダマンテはいささかも怯む事なく……己の腰の両刃剣を抜いた。
妖魔の群れはたちまち、ブラダマンテを取り囲んだ。
猫と、猿と、ミミズクの顔をしたホブゴブリンがジリジリと近寄り、三方向から同時に女騎士に飛びかかった!
ざんっ、と風を切る音がして、猿の顔の妖魔が利き腕を斬られ、耳障りな悲鳴を上げた。残りの二匹は僅かにタイミングをずらされ、跳躍を躱されてしまい不様に地面に転がった。
その様子を見てホブゴブリンたちは怒声を上げる。ロバとダチョウに乗った新手が、鼻息荒く突撃を敢行した。
ブラダマンテは突進から目を逸らさず、すんでの所で身を捻り転がるようにして場を逃れる。と同時に――ロバの右前脚を深々と切り裂いた。ロバはつんのめり、乗り手たる妖魔は勢いよく身を投げ出された。ダチョウに乗ったもう一匹とまともに激突し、二匹とも仲良く頭にタンコブを作って気絶した。
ホブゴブリン部隊を率いる長と思しき、太鼓腹の禿げた妖魔は、ヒステリックに奇声を上げて部下に次々と突撃するよう命じた。
ところが彼らの攻撃は全く功を奏さない。女騎士ブラダマンテの最低限の動作、防御、反撃の前に、なす術もなくあしらわれていく。
ブラダマンテ――司藤アイは、不思議な感覚を抱きながら妖魔たちの攻撃を軽々といなしていた。
(コイツら、見た目は不気味だけど……大した事ないわ!
殺気を隠そうともしないから、どこから来るか丸分かりだし。攻撃方法もメチャクチャ。
マルセイユに攻めてきたサラセン兵たちの方が、まだずっと手ごわかったんじゃない……?)
アイはマルセイユ守備の任務や日々の鍛錬を経て、ブラダマンテ本来のチートな身体能力と鋭敏な感覚に慣れつつあった。
ホブゴブリンらの名誉の為に言及すれば、彼らの腕力やスピードは一般的な人間の兵士のそれを軽く凌駕する。しかしながら、歴戦の強者の感覚に近づいたアイにとって、彼らの動きは相対的に脆弱で隙だらけに見えてしまうのだ。
無数の妖魔たちは命こそ奪われなかったが、ブラダマンテと交錯する度に手酷い傷を負い、戦う力と意欲を根こそぎ奪われてしまった。
妖魔全体の数からすれば、痛手を負った者は1割にも満たない。
にも関わらず、ホブゴブリンたちは只ならぬ手練れの女騎士相手に、徐々に恐怖が伝播し、包囲網がじりじりと遠ざかりつつあった。
やがてホブゴブリンの指揮官、太鼓腹の禿げた妖魔は更なる突撃命令を出そうとした矢先……ブラダマンテと完全に目が合ってしまった。
「あなたね? 連中を率いているボスはッ!」
ブラダマンテは我が意を得たりとばかりに凄まじい勢いで、でっぷり太った妖魔に突進する!
そいつは禿げ上がった頭部に滝の汗を流し、逃げようとしたがもう遅かった。
女騎士の刃が閃き、ホブゴブリン指揮官の鼻っ柱に命中した。激痛の衝撃が脳内を駆け巡り、狂ったような絶叫を上げてのたうち回る。
その様子を見た妖魔どもは、とうとう完全に戦意喪失した。
ブラダマンテが威嚇するように剣を振るい、周辺を見渡すと――怪物どもは我先にと、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった。
(……ふう。怪物とはいえ、恐怖を感じるなら人間相手とそんなに変わりはない。
戦意を挫くなら、いたずらに殺すより痛みで怯ませ――隙を見て司令塔を叩けばいい。
そうすれば、最低限の攻撃と犠牲で戦いを制する事ができるッ)
アイがブラダマンテとして鍛錬に従事した日々の中で思い出した、女騎士としての記憶。
それは父であるクレルモン公エイモンが彼女に学ばせた、軍を預かる者としての兵法と心構えであった。
ホブゴブリン部隊を追い散らし、一息ついたブラダマンテの前に、漆黒の狼に跨った狂暴そうな大女が現れた。
様々な宝石をこれ見よがしにちりばめた、悪趣味な黄金の鎧を纏った――ホブゴブリンの女王エリフィラである。
「へえ……アンタ、少しはやるじゃないか。
アタシの手下どもをこうも簡単に退けるとはねェ……だがその力、果たしてこのエリフィラ様に通じるかなァ!?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢が攻略対象ではないオレに夢中なのだが?!
naomikoryo
ファンタジー
【★♪★♪★♪★本当に完結!!読んでくれた皆さん、ありがとうございます★♪★♪★♪★】
気づけば異世界、しかも「ただの数学教師」になってもうた――。
大阪生まれ大阪育ち、関西弁まるだしの元高校教師カイは、偶然助けた学園長の口利きで王立魔法学園の臨時教師に。
魔方陣を数式で解きほぐし、強大な魔法を片っ端から「授業」で説明してしまう彼の授業は、生徒たちにとって革命そのものだった。
しかし、なぜか公爵令嬢ルーティアに追いかけ回され、
気づけば「奥様気取り」で世話を焼かれ、学園も学園長も黙認状態。
王子やヒロイン候補も巻き込み、王国全体を揺るがす大事件に次々と遭遇していくカイ。
「ワイはただ、教師やりたいだけやのに!」
異世界で数学教師が無自覚にチートを発揮し、
悪役令嬢と繰り広げる夫婦漫才のような恋模様と、国家規模のトラブルに振り回される物語。
笑いとバトルと甘々が詰まった異世界ラブコメ×ファンタジー!
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主』
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる