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第5章 狂えるオルランド
3 ブラダマンテ、ガヌロンと対面する
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女騎士ブラダマンテは、アルジェリア王ロドモンを討ち取った後、三日ほど休養していた。
フランク国王シャルルマーニュから功績を讃えられたものの、戦闘による負傷を癒す必要があったからだ。
同じくテュルパン大司教も、ロドモンとの戦いで重傷を負った身であったのだが――
「ブラダマンテ殿! お加減はいかがかな?」
筋骨逞しいレームの大司教は、なんと翌日には起き上がり、何事もなかったかのようにブラダマンテを見舞っていた。
「テュルパンさん、もう怪我はいいんですか――?」
「うむ! まだまだサラセン帝国軍との戦いは続く。いつまでも休んではおれん!
それにあれしきの事、怪我の内にも入らぬよ!」
後の「ローランの歌」にて、頭蓋を割られても平然と戦い続けていただけの事はある。
かんらかんらと高笑いを上げ、元気そうに筋トレを始めようとするテュルパン。
ベッドで寝ている隣で暑苦しい事をされては堪らないと、さすがにブラダマンテに止められたが。
「そう言うブラダマンテ殿の回復具合も大したものよ!
並の人間がその重傷を負えば、最低二週間は意識が戻らぬ事も有り得ように」
テュルパンの回復力が飛び抜けてチートなだけで、ブラダマンテの治癒力も侮りがたいものだった。
全治二週間の怪我が、わずか三日で完治に至ってしまったのだから。
「ブラダマンテ殿。傷が癒え次第、会っていただきたい方がおられるのだが」
テュルパンは咳払いをしてから、やや躊躇いがちに彼女と面会を希望する者の名を告げた。
マイエンス家の筆頭、ガヌロン伯爵。オルランドの義父であり、ブラダマンテの属するクレルモン家とは、犬猿の仲の人物である。
**********
ブラダマンテはガヌロンの面会の申し出を承諾した。
表向きは彼の息子ボルドウィンの命を救った礼を述べたいという体裁だ。
早速彼女は、ガヌロンの待つ居室へと赴いたのだった。
「急にお呼びだてして済まないね。
――お初にお目にかかる。吾輩はマイエンス家のガヌロン。
此度の戦では、我が愚息ボルドウィンが世話になった。感謝している」
ガヌロンは穏やかな口調で礼を言い――彼女の顔をまじまじと見て、感嘆の声を漏らした。
「なるほど。噂に違わぬ凛々しき御器量をお持ちのようだ。
エイモン殿にとっても、自慢の娘でしょうな」
ブラダマンテはガヌロンと面会するのは初めてだった。
彼がしたように、まじまじとその顔を見つめる。受けた印象は――
(このガヌロンって人……ものすっごく悪人面よね……
よく奸臣だの何だの、黒い噂が後を絶たないけれど――確かに何か企んでるって疑われても不思議じゃないかも……)
落ち窪んだ瞳。神経質そうな鋭い目つき。鉤鼻。こけた頬。余り好印象を受ける面相ではない。
騎士道「物語」においてはしばしば、ガヌロンは「裏切り者」だの「面従腹背」だの後ろ指を差される役どころなのだが――それも納得の容貌といったところか。
「あっ……その、ごめんなさい」
ブラダマンテはつい、じーっと見続けていた事を謝罪した。
ガヌロンも察したようで、口の端を釣り上げて「構わぬよ」と答えた。
「吾輩も己の容姿については自覚しておる。
まあこの悪人面のお陰で、我が主君シャルルマーニュのお役に立てている訳でもあるがな」
その言葉を聞いて、ブラダマンテ――司藤アイは何となく察した。
(そっか――シャルルマーニュの命令で、悪役を演じているだけなんだわ。この人……
演劇の世界でも悪役を演じる人って、優しくて、穏やかな人が多いものね)
そうでもなければ、好きこのんで汚れ役を引き受けたりしないのだろう。
逆に善玉ばかり演じている美男美女の俳優が、チヤホヤされる余り裏では傲慢だったりする事もあるのだから。
「我がクレルモン家でも、マイエンス家の方を悪く言う人が多いです。
でも――必要だから行っているのでしょう? 敵を騙すためとか、国内の不満のガス抜きのためとか。
それを真に受ける人が大勢いるのは悲しい事ですけれど、こういう対話を通じて――せめて裏ではお互いをよく知る事ができたらなって、わたしは思います」
熱っぽく語る美貌の女騎士に、ガヌロンは今度こそ目を丸くした。
ブラダマンテは語り終えると、沈黙を保ったままの伯爵に対し戸惑いを覚えた。
「え――あの、わたし。何かおかしい事言いました?」
「いや……そんな事はない。ただ意外だっただけだ。
クレルモン家は兄弟姉妹、みな容姿に優れておる一族ゆえな。
失礼な話だが、ブラダマンテ殿がそのようにお考えとは、思ってもみなかった」
(あ、しまった。つい――ブラダマンテじゃなくて、わたし自身の視点でモノを語っちゃった)
才色兼備たる物語世界のブラダマンテならともかく。
現実世界の司藤アイは誇れるような才覚もなく、容姿だって十人並だ。舞台俳優にとって、ルックスよりも重要なのは演技力や存在感だとよく言われるが――その二つだって一朝一夕の努力で身に着くような代物ではない。
だからこそなのか。シャルルマーニュに「悪役」の資質を見出され、演じる事に成功しているガヌロンに――アイは素直に羨望を抱いた。
「実はお呼びしたのには、もう一つ理由があってね。貴女になら頼めそうだ」
ガヌロンは改まって、ブラダマンテに対する依頼を述べた。
行方知れずになっているマイエンス家の騎士・ピナベルの捜索である。
「ピナベルさんって確か――」
「うむ。我が一族の騎士なのだが、お世辞にも出来の良い男ではなくてな。
臆病だし、卑怯だし、周りに流されて悪事を働くし、恐妻家で嫁に逆らえぬしで――有り体に言ってボンクラと呼んで差し支えない」
(評価めっちゃ厳しい!?)
ブラダマンテは過去、ピナベルの手によって谷底に突き落とされた事があるが。
同じ一族のガヌロンからもここまで酷評を受ける男だとは正直思わなかった。
「だがあんな者でも、我が一族の男である事に変わりはない。
今は我が家系に連なるピナベルの父・アンセルモ伯が捜索を続けているのだが――未だ成果は上がっておらぬ。
すでに死亡したという噂まで飛び交っている始末なのだ」
本来なら身内で始末をつけるべき話であり、持ちかける事じたいおこがましいのだが――とガヌロンは言うのだが。
ブラダマンテは不思議と、この悪役を演じる伯爵の申し出を断りたくないという思いが勝った。
「お話は分かりました、ガヌロン伯爵。
わたしでよければ、微力ながら手伝わせていただきます」
「おお――それはありがたい」
ガヌロンの話によれば、ピナベルはヴァロンブローザなる地にて消息を絶ったという(なおこの地名、現実世界には存在しない架空の名称である)。
ブラダマンテは承諾したが、ガヌロンは額面通り彼女を全面的に信頼した訳ではなかった。何故なら彼は、ピナベルとブラダマンテの確執の情報をすでに得ていたからだ。この依頼にて彼女の反応や行動を見極め、マイエンス家にとって将来敵となるか否かを見定める事が、彼の狙いだった。
そんな彼の思惑など知る由もなく、ブラダマンテは密かにパリを発ち、一路南を目指す事となった。
フランク国王シャルルマーニュから功績を讃えられたものの、戦闘による負傷を癒す必要があったからだ。
同じくテュルパン大司教も、ロドモンとの戦いで重傷を負った身であったのだが――
「ブラダマンテ殿! お加減はいかがかな?」
筋骨逞しいレームの大司教は、なんと翌日には起き上がり、何事もなかったかのようにブラダマンテを見舞っていた。
「テュルパンさん、もう怪我はいいんですか――?」
「うむ! まだまだサラセン帝国軍との戦いは続く。いつまでも休んではおれん!
それにあれしきの事、怪我の内にも入らぬよ!」
後の「ローランの歌」にて、頭蓋を割られても平然と戦い続けていただけの事はある。
かんらかんらと高笑いを上げ、元気そうに筋トレを始めようとするテュルパン。
ベッドで寝ている隣で暑苦しい事をされては堪らないと、さすがにブラダマンテに止められたが。
「そう言うブラダマンテ殿の回復具合も大したものよ!
並の人間がその重傷を負えば、最低二週間は意識が戻らぬ事も有り得ように」
テュルパンの回復力が飛び抜けてチートなだけで、ブラダマンテの治癒力も侮りがたいものだった。
全治二週間の怪我が、わずか三日で完治に至ってしまったのだから。
「ブラダマンテ殿。傷が癒え次第、会っていただきたい方がおられるのだが」
テュルパンは咳払いをしてから、やや躊躇いがちに彼女と面会を希望する者の名を告げた。
マイエンス家の筆頭、ガヌロン伯爵。オルランドの義父であり、ブラダマンテの属するクレルモン家とは、犬猿の仲の人物である。
**********
ブラダマンテはガヌロンの面会の申し出を承諾した。
表向きは彼の息子ボルドウィンの命を救った礼を述べたいという体裁だ。
早速彼女は、ガヌロンの待つ居室へと赴いたのだった。
「急にお呼びだてして済まないね。
――お初にお目にかかる。吾輩はマイエンス家のガヌロン。
此度の戦では、我が愚息ボルドウィンが世話になった。感謝している」
ガヌロンは穏やかな口調で礼を言い――彼女の顔をまじまじと見て、感嘆の声を漏らした。
「なるほど。噂に違わぬ凛々しき御器量をお持ちのようだ。
エイモン殿にとっても、自慢の娘でしょうな」
ブラダマンテはガヌロンと面会するのは初めてだった。
彼がしたように、まじまじとその顔を見つめる。受けた印象は――
(このガヌロンって人……ものすっごく悪人面よね……
よく奸臣だの何だの、黒い噂が後を絶たないけれど――確かに何か企んでるって疑われても不思議じゃないかも……)
落ち窪んだ瞳。神経質そうな鋭い目つき。鉤鼻。こけた頬。余り好印象を受ける面相ではない。
騎士道「物語」においてはしばしば、ガヌロンは「裏切り者」だの「面従腹背」だの後ろ指を差される役どころなのだが――それも納得の容貌といったところか。
「あっ……その、ごめんなさい」
ブラダマンテはつい、じーっと見続けていた事を謝罪した。
ガヌロンも察したようで、口の端を釣り上げて「構わぬよ」と答えた。
「吾輩も己の容姿については自覚しておる。
まあこの悪人面のお陰で、我が主君シャルルマーニュのお役に立てている訳でもあるがな」
その言葉を聞いて、ブラダマンテ――司藤アイは何となく察した。
(そっか――シャルルマーニュの命令で、悪役を演じているだけなんだわ。この人……
演劇の世界でも悪役を演じる人って、優しくて、穏やかな人が多いものね)
そうでもなければ、好きこのんで汚れ役を引き受けたりしないのだろう。
逆に善玉ばかり演じている美男美女の俳優が、チヤホヤされる余り裏では傲慢だったりする事もあるのだから。
「我がクレルモン家でも、マイエンス家の方を悪く言う人が多いです。
でも――必要だから行っているのでしょう? 敵を騙すためとか、国内の不満のガス抜きのためとか。
それを真に受ける人が大勢いるのは悲しい事ですけれど、こういう対話を通じて――せめて裏ではお互いをよく知る事ができたらなって、わたしは思います」
熱っぽく語る美貌の女騎士に、ガヌロンは今度こそ目を丸くした。
ブラダマンテは語り終えると、沈黙を保ったままの伯爵に対し戸惑いを覚えた。
「え――あの、わたし。何かおかしい事言いました?」
「いや……そんな事はない。ただ意外だっただけだ。
クレルモン家は兄弟姉妹、みな容姿に優れておる一族ゆえな。
失礼な話だが、ブラダマンテ殿がそのようにお考えとは、思ってもみなかった」
(あ、しまった。つい――ブラダマンテじゃなくて、わたし自身の視点でモノを語っちゃった)
才色兼備たる物語世界のブラダマンテならともかく。
現実世界の司藤アイは誇れるような才覚もなく、容姿だって十人並だ。舞台俳優にとって、ルックスよりも重要なのは演技力や存在感だとよく言われるが――その二つだって一朝一夕の努力で身に着くような代物ではない。
だからこそなのか。シャルルマーニュに「悪役」の資質を見出され、演じる事に成功しているガヌロンに――アイは素直に羨望を抱いた。
「実はお呼びしたのには、もう一つ理由があってね。貴女になら頼めそうだ」
ガヌロンは改まって、ブラダマンテに対する依頼を述べた。
行方知れずになっているマイエンス家の騎士・ピナベルの捜索である。
「ピナベルさんって確か――」
「うむ。我が一族の騎士なのだが、お世辞にも出来の良い男ではなくてな。
臆病だし、卑怯だし、周りに流されて悪事を働くし、恐妻家で嫁に逆らえぬしで――有り体に言ってボンクラと呼んで差し支えない」
(評価めっちゃ厳しい!?)
ブラダマンテは過去、ピナベルの手によって谷底に突き落とされた事があるが。
同じ一族のガヌロンからもここまで酷評を受ける男だとは正直思わなかった。
「だがあんな者でも、我が一族の男である事に変わりはない。
今は我が家系に連なるピナベルの父・アンセルモ伯が捜索を続けているのだが――未だ成果は上がっておらぬ。
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ブラダマンテは不思議と、この悪役を演じる伯爵の申し出を断りたくないという思いが勝った。
「お話は分かりました、ガヌロン伯爵。
わたしでよければ、微力ながら手伝わせていただきます」
「おお――それはありがたい」
ガヌロンの話によれば、ピナベルはヴァロンブローザなる地にて消息を絶ったという(なおこの地名、現実世界には存在しない架空の名称である)。
ブラダマンテは承諾したが、ガヌロンは額面通り彼女を全面的に信頼した訳ではなかった。何故なら彼は、ピナベルとブラダマンテの確執の情報をすでに得ていたからだ。この依頼にて彼女の反応や行動を見極め、マイエンス家にとって将来敵となるか否かを見定める事が、彼の狙いだった。
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