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第5章 狂えるオルランド
5 尼僧メリッサの正体
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女騎士ブラダマンテはパリを発つ事になった。
もともとマルセイユの守備隊長の任を担っていた身であり、パリ救援に駆けつけたのも、正式なシャルルマーニュの要請あっての事ではない。
今回は敵将・アルジェリア王ロドモン討伐という大金星を上げた為、罪は不問とされたが――その代わり賞与もなく、任地に戻るよう主命が下った。
(ま、手柄目当てじゃなかったから……問題ナシよね。
むしろ変に英雄に祭り上げられて、自由に行動できなくなっても困るし)
ブラダマンテ――司藤アイは楽観的だった。
マイエンス家のガヌロン伯爵からの、ピナベル捜索の依頼。彼が消息を絶ったというヴァロンブローザは北イタリア寄りの地だ。
フランス中央部のリヨンを経由して、任地マルセイユに一旦戻ってから向かう方が、ルート的にも無駄がない。
ブラダマンテが馬を進めて数日。尼僧メリッサが白馬に乗って合流してきた。
「お久しぶりですわブラダマンテ!」
「久しぶりって――まだ別れて四日とかじゃない」
「聞きましたわよ! あの悪名高いピナベル捜索の依頼を受けたんですって?」
「えぇえ……ガヌロンさんからの依頼、密会形式だったんだけど……
なんで知っちゃってるわけ? メリッサ――」
思わず呆れて尋ねてしまったが――何しろ今までもメタ発言の多かった彼女だ。
ブラダマンテの一挙手一投足に関する情報収集に余念がないであろう事は容易に想像がつく。よってアイは深く考えない事にした。
「それは――私の秘密。知りたいです?」
「いえ特には」
即答され、メリッサはショックを受けた様子だったが……咳払いして続けた。
「――ともかく。ピナベルですか。彼にはお気をつけ下さいね。
何か怪しい素振りを見せたら、ブッ殺しちゃってもいいと思いますよ?」
「メリッサ、あなたねえ……ブルネロと戦う前にもそんな事言ってたわよね。
今回だってピナベルさんと戦う訳じゃないわ。行方不明になってるから探すってだけ」
女騎士の言葉に、尼僧は一瞬信じられないといった表情を浮かべた。
(今回の件、話をそのまま受け取れば……
マイエンス家の筆頭が、不倶戴天と言ってもいいほど険悪なクレルモン家の令嬢に、自分の血族を捜索させようってお話ですわよね。
二家の確執を知っている者なら、間違いなく裏を疑う謎依頼ですわ)
つまりフランク王国の人間ならば、ガヌロンの言葉を額面通り受け取る者はほぼいないと言っていい。
しかしブラダマンテからは、彼の依頼内容を疑っている素振りは微塵も感じられない。いささか無防備すぎるのではないか。
「殺す殺さないの判断は、ブラダマンテにお任せしますわ。
ですがくれぐれもご用心を。心優しい貴女にその気がなくても、向こうもそうとは限らないのですから」
「分かった、分かったわよメリッサ。……用心するから」
「では、ご武運を祈らせていただきますわ」
「えっ……一緒に来てくれないの?」
意外そうな声を上げる女騎士。
メリッサは一瞬、心底嬉しそうに顔面を弛緩させ、デレデレとした笑みを浮かべたが――即座にキリッと顔を引き締めてから言った。
「まあブラダマンテ! それは愛の告白と受け取っても?」
「なんでそーなるのよ」
「分かりますわ……私のようなスーパー頼りになる美少女尼僧がいないと、心細くなるって事くらい!」
「間違ってはないけど、あなたはもうちょっと謙虚になるべきだと思う」
「ごめんなさいね。私の方も、色々と用件をこなさなければならなくて――
でもいずれ、来るべき時には必ず――お傍に馳せ参じて、お助けいたしますわ。約束します」
「メリッサ――」
尼僧は笑顔で手を振って、南へと向かうブラダマンテと別れた。
彼女の姿が見えなくなる頃――夕暮れが近づき、辺りを闇が覆い始める。
メリッサが振り返ると、黒いフードを纏った3人の「影」を連れた、厳めしい顔つきの魔術師が馬に乗って佇んでいた。
「……別れの挨拶は済んだか? 『メリッサ』」
「はい――マラジジ様」
メリッサは跪いた。
魔術師マラジジ。シャルルマーニュ十二勇士の一人にして、テュルパンと同じく騎士として数えられぬ者。異教の悪魔の名を冠する一族「アシュタルト」を率い、フランク王国の裏側で暗躍する老人だ。
「うぬら『アシュタルト』の使命は、フランク王国の守護――とりわけシャルルマーニュの血縁の者たちをな。
クレルモン家のブラダマンテ。確かに彼女は逸材じゃが……余り入れ込み過ぎるでない。
うぬに与えし『メリッサ』という役目も仮初のモノ。うぬが死ねば、代わりの者が『メリッサ』を務める。それを忘れるな」
冷然と言い放つマラジジ。メリッサは頭を垂れたまま……消え入りそうな声で「はい」と答えた。
ブラダマンテの協力者として物語に唐突に登場し、出自が謎に包まれていた尼僧メリッサ。彼女は預言者マーリンの子孫などではなかった。遥か昔、遠い異教の地において打ち破られし部族の生き残り。「アシュタルト」としてマラジジの一族に隷属しなければ生きていく術の無かった、虐げられし民の末裔だった。
今のメリッサからは、完全に表情が消えていた。
先刻までの熱っぽい笑顔など、初めから存在しなかったかのように。
やがて夜が訪れ――その場にいた魔術師と「影」の4人は、いずこかへと去っていった。
**********
パリーリヨンーマルセイユの道程は、さしたる事件もなく通る事ができた。
ブラダマンテはようやく、己の任地であり地中海の威容を見渡せる港町に戻って来たのだ。
「相変わらず……いい眺めね! ここ」
ブラダマンテは潮の香りを目いっぱい吸い込み、懐かしくも癒される光景を堪能した。
だが感慨にふけっている場合ではない。未だ自分の代わりに防衛任務に当たっているであろう兄リッチャルデットに会い、今後の方針を相談しなければならない。
早速城に通されると、リッチャルデットは満面の笑みを浮かべて妹を出迎えた。
「よくぞ無事で戻った、我が妹ブラダマンテよ!
まさかあのアルジェリア王を討ち取るとは! お陰で私の素性はバレてしまったがな!」
「――無理を言って、しかもずっと帰って来れなくて。ごめんなさい、兄さん」
リッチャルデットが妹になりすましていた件は露見してしまったが、マルセイユの人々は特に気にした様子もなかった。
クレルモン家でも武勇の知られた男であり、防衛任務の長としては信頼できる為であろう。
「過ぎた事は仕方ないさ。それよりもだ妹よ! ちょっと今――扱いに困っている客人がいてな。
見た目はサラセン人に間違いないのだが、その――見目麗しき美女なので、邪険に扱う訳にも行かず。このマルセイユに留め置いているのだよ」
リッチャルデットが言うには、2日ほど前にボロボロの状態でマルセイユに到着した船に乗っており、衰弱しきっていたらしい。
さすがに見過ごす訳にも行かなかった兄は、マルセイユの人々を説得し、城の中で治療のため看病をしているという。
ブラダマンテは早速その女性に会う事にした。
賢明なる読者諸氏ならば、彼女の正体にすぐに思い至るのではないだろうか。
インドの王女マルフィサ。ブラダマンテの恋人ロジェロの妹である。アストルフォの所持する恐怖の角笛の影響で逃亡した結果、このマルセイユまで流れ着いてきてしまったのだ。
もともとマルセイユの守備隊長の任を担っていた身であり、パリ救援に駆けつけたのも、正式なシャルルマーニュの要請あっての事ではない。
今回は敵将・アルジェリア王ロドモン討伐という大金星を上げた為、罪は不問とされたが――その代わり賞与もなく、任地に戻るよう主命が下った。
(ま、手柄目当てじゃなかったから……問題ナシよね。
むしろ変に英雄に祭り上げられて、自由に行動できなくなっても困るし)
ブラダマンテ――司藤アイは楽観的だった。
マイエンス家のガヌロン伯爵からの、ピナベル捜索の依頼。彼が消息を絶ったというヴァロンブローザは北イタリア寄りの地だ。
フランス中央部のリヨンを経由して、任地マルセイユに一旦戻ってから向かう方が、ルート的にも無駄がない。
ブラダマンテが馬を進めて数日。尼僧メリッサが白馬に乗って合流してきた。
「お久しぶりですわブラダマンテ!」
「久しぶりって――まだ別れて四日とかじゃない」
「聞きましたわよ! あの悪名高いピナベル捜索の依頼を受けたんですって?」
「えぇえ……ガヌロンさんからの依頼、密会形式だったんだけど……
なんで知っちゃってるわけ? メリッサ――」
思わず呆れて尋ねてしまったが――何しろ今までもメタ発言の多かった彼女だ。
ブラダマンテの一挙手一投足に関する情報収集に余念がないであろう事は容易に想像がつく。よってアイは深く考えない事にした。
「それは――私の秘密。知りたいです?」
「いえ特には」
即答され、メリッサはショックを受けた様子だったが……咳払いして続けた。
「――ともかく。ピナベルですか。彼にはお気をつけ下さいね。
何か怪しい素振りを見せたら、ブッ殺しちゃってもいいと思いますよ?」
「メリッサ、あなたねえ……ブルネロと戦う前にもそんな事言ってたわよね。
今回だってピナベルさんと戦う訳じゃないわ。行方不明になってるから探すってだけ」
女騎士の言葉に、尼僧は一瞬信じられないといった表情を浮かべた。
(今回の件、話をそのまま受け取れば……
マイエンス家の筆頭が、不倶戴天と言ってもいいほど険悪なクレルモン家の令嬢に、自分の血族を捜索させようってお話ですわよね。
二家の確執を知っている者なら、間違いなく裏を疑う謎依頼ですわ)
つまりフランク王国の人間ならば、ガヌロンの言葉を額面通り受け取る者はほぼいないと言っていい。
しかしブラダマンテからは、彼の依頼内容を疑っている素振りは微塵も感じられない。いささか無防備すぎるのではないか。
「殺す殺さないの判断は、ブラダマンテにお任せしますわ。
ですがくれぐれもご用心を。心優しい貴女にその気がなくても、向こうもそうとは限らないのですから」
「分かった、分かったわよメリッサ。……用心するから」
「では、ご武運を祈らせていただきますわ」
「えっ……一緒に来てくれないの?」
意外そうな声を上げる女騎士。
メリッサは一瞬、心底嬉しそうに顔面を弛緩させ、デレデレとした笑みを浮かべたが――即座にキリッと顔を引き締めてから言った。
「まあブラダマンテ! それは愛の告白と受け取っても?」
「なんでそーなるのよ」
「分かりますわ……私のようなスーパー頼りになる美少女尼僧がいないと、心細くなるって事くらい!」
「間違ってはないけど、あなたはもうちょっと謙虚になるべきだと思う」
「ごめんなさいね。私の方も、色々と用件をこなさなければならなくて――
でもいずれ、来るべき時には必ず――お傍に馳せ参じて、お助けいたしますわ。約束します」
「メリッサ――」
尼僧は笑顔で手を振って、南へと向かうブラダマンテと別れた。
彼女の姿が見えなくなる頃――夕暮れが近づき、辺りを闇が覆い始める。
メリッサが振り返ると、黒いフードを纏った3人の「影」を連れた、厳めしい顔つきの魔術師が馬に乗って佇んでいた。
「……別れの挨拶は済んだか? 『メリッサ』」
「はい――マラジジ様」
メリッサは跪いた。
魔術師マラジジ。シャルルマーニュ十二勇士の一人にして、テュルパンと同じく騎士として数えられぬ者。異教の悪魔の名を冠する一族「アシュタルト」を率い、フランク王国の裏側で暗躍する老人だ。
「うぬら『アシュタルト』の使命は、フランク王国の守護――とりわけシャルルマーニュの血縁の者たちをな。
クレルモン家のブラダマンテ。確かに彼女は逸材じゃが……余り入れ込み過ぎるでない。
うぬに与えし『メリッサ』という役目も仮初のモノ。うぬが死ねば、代わりの者が『メリッサ』を務める。それを忘れるな」
冷然と言い放つマラジジ。メリッサは頭を垂れたまま……消え入りそうな声で「はい」と答えた。
ブラダマンテの協力者として物語に唐突に登場し、出自が謎に包まれていた尼僧メリッサ。彼女は預言者マーリンの子孫などではなかった。遥か昔、遠い異教の地において打ち破られし部族の生き残り。「アシュタルト」としてマラジジの一族に隷属しなければ生きていく術の無かった、虐げられし民の末裔だった。
今のメリッサからは、完全に表情が消えていた。
先刻までの熱っぽい笑顔など、初めから存在しなかったかのように。
やがて夜が訪れ――その場にいた魔術師と「影」の4人は、いずこかへと去っていった。
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パリーリヨンーマルセイユの道程は、さしたる事件もなく通る事ができた。
ブラダマンテはようやく、己の任地であり地中海の威容を見渡せる港町に戻って来たのだ。
「相変わらず……いい眺めね! ここ」
ブラダマンテは潮の香りを目いっぱい吸い込み、懐かしくも癒される光景を堪能した。
だが感慨にふけっている場合ではない。未だ自分の代わりに防衛任務に当たっているであろう兄リッチャルデットに会い、今後の方針を相談しなければならない。
早速城に通されると、リッチャルデットは満面の笑みを浮かべて妹を出迎えた。
「よくぞ無事で戻った、我が妹ブラダマンテよ!
まさかあのアルジェリア王を討ち取るとは! お陰で私の素性はバレてしまったがな!」
「――無理を言って、しかもずっと帰って来れなくて。ごめんなさい、兄さん」
リッチャルデットが妹になりすましていた件は露見してしまったが、マルセイユの人々は特に気にした様子もなかった。
クレルモン家でも武勇の知られた男であり、防衛任務の長としては信頼できる為であろう。
「過ぎた事は仕方ないさ。それよりもだ妹よ! ちょっと今――扱いに困っている客人がいてな。
見た目はサラセン人に間違いないのだが、その――見目麗しき美女なので、邪険に扱う訳にも行かず。このマルセイユに留め置いているのだよ」
リッチャルデットが言うには、2日ほど前にボロボロの状態でマルセイユに到着した船に乗っており、衰弱しきっていたらしい。
さすがに見過ごす訳にも行かなかった兄は、マルセイユの人々を説得し、城の中で治療のため看病をしているという。
ブラダマンテは早速その女性に会う事にした。
賢明なる読者諸氏ならば、彼女の正体にすぐに思い至るのではないだろうか。
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