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第6章 アストルフォ月へ行く
6 エンジェル・フォール(仮)
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ブラダマンテ――司藤アイは、エチオピアに到着する直前、下田三郎との念話を思い出していた。
ииииииииии
『アイ君! 今どこにいるんだ?
大至急、エチオピアに向かって欲しいのだが――』
「あ、心配しないで下田教授。今メリッサの変身したペガサスに乗って、ちょうど向かってる最中だから!」
『なん――だと――』
下田の助言を先回りするような形で、すでにアイがエチオピアに急行しているのを知り。彼は絶句し、しばらく返事が来なかった。
「どうしたの? 下田教授」
『いや――何でもない。アイ君。エチオピア行きは、誰から提案を受けたんだ?』
「メリッサにだけど……それがどうかしたの?
ロジェロ――黒崎もアストルフォと一緒に、エチオピアにいるって言うし。
特におかしな話でもないんじゃない?」
『そうか……アイ君。一応言っておくが、メリッサの言動に注意を払うように。
今回のエチオピアで何が起こるのか、事前に知っている恐れがある』
下田の警告に、アイは思わず怪訝そうな声を上げた。
「何言ってるの下田。メリッサは確かに、普段から言動おかしいけどさ。
そんなまるで、わたしを裏切るかもしれないみたいに言わないで」
言いつつアイも、マルセイユで再会した時のメリッサに、不審を抱かなかった訳ではない。
だが仮に、メリッサが自分に何か隠し事をしていたとしても――それは決して、自分を陥れる為ではないような気がするのだ。
『彼女を信じたいならそれでもいい。だが最低限、注意はしておいてくれ』
「…………分かったわよ」
アイは珍しく不機嫌に、ぶっきらぼうに答えた。
普段からあれだけセクハラまがいの事案をやられているのに、不思議とメリッサには悪感情を抱いていない。
家族同然の親友を疑われて、アイは若干苛立っていたのだった。
ииииииииии
幻獣ヒポグリフに乗ったアストルフォ。
名馬ラビカンに乗ったロジェロ。
天馬ペガサスに乗ったブラダマンテ。
三人とも、空飛ぶ馬を所持しており自由自在に飛翔できる。ナイル源流があると言われる、高山の険しい環境に悩まされる心配はほぼない。
ただ経験上、一気に上昇すると気圧差で鼓膜が破れる等、損傷の恐れがある。
三人は山を旋回するようにしながら、少しずつ高度を上げていく方法を取る事にした。
山頂に到達するまでの間は、特に注意を払う必要もない。
聖者の住まうとされる山であるためか、切り立った崖に苔のように繁茂する樹木はまばらである。
所々岩肌がむき出しになった山は、山頂に近づくにつれ雲が濃くなっていき――ナイルの源流たる滝も、凄まじい高さから地上へ向かって落下していく。さながら天使の滑り台である。
「綺麗……とっても素敵な眺めね!」ブラダマンテは感極まって叫んだ。
『雲を流れる滝があるなんて――虹が見えますわ。
来てよかったですわね、ブラダマンテ』
メリッサも情景の美しさに魅了されたらしく、うっとりした様子で言った。
「すげェな――まるでベネズエラのエンジェル・フォールだ」黒崎も感嘆した。
エンジェル・フォール。雲の上から流れる滝。天界から直接、恵みの水が滴るが如く。
滝の落ちる距離が余りにも長いため、水流は質量を失い、ほぼ水煙となる。エチオピアはアフリカでも豊かな雨量を誇る地であるが、現在は乾期。王都にいた時は乾燥していた空気も、徐々に湿り気を帯びていた。また標高が上がるにつれ、蒸し暑かった気温も下がりつつあった。
(ここがエンジェル・フォールみたいな地形って事は――山頂は恐らく、真っ平な台地だ。
確か東京都と同じぐらいの面積があるって聞いた事あるな。ナイルの源流もそこから来てんのか?)
黒崎は以前、図鑑で読んだ知識を総動員して推測していた。
実際のエチオピアにある、青ナイル川の源流はこのような地形ではない。物語の世界だけの架空の設定――すなわち、この先に何が待ち構えているかは全く未知数であるという事だ。
「よしッ! ここは一発、気分転換と行こう!」
突如アストルフォは言い放ち、ヒポグリフを駆って滝の中へと飛び込んだ!
「お、おいアストルフォ!?」
唐突な行動に面喰って、ロジェロは思わず叫んだが。
アストルフォの姿はしばらく滝の中に隠れて見えなくなり――しばらくすると、水浸しになったまま勢いよく外に飛び出していた。
「ははッ! こいつは中々、気持ちがいいぞ!
みんなもどうだい? 思いっきり水浴びしたいだろう?」
水を滴らせつつ、無邪気に誘うアストルフォ。ロジェロは呆れ顔になったが……
「うん、何か面白そうね! メリッサ、行ける?」
『ブラダマンテがお望みとあらばッ!』
「なッ……司藤、じゃなかったブラダマンテ! お前までッ!?」
次の瞬間、天馬に跨ったブラダマンテもまた滝の中へ消えた。
雨が豊富とはいえ乾期のエチオピアでは、水浴びや入浴も自重しなければならなかった。それを考えれば、アストルフォやブラダマンテが豊富な水の中にダイブしたくなる気持ちは分からないではないが――
ロジェロが戸惑っていると、滝からブラダマンテが凄まじいスピードで顔を出し彼の眼前で止まった。
「ぶえっぷ!? お前ッ……! 冷てえじゃねえか!?」
「ロジェロも飛び込んでみなさいよ。すっごく気持ちいいわよ?」
「あー……クッソ! 分かったよ。行きゃあいいんだろう、行けば!」
結局三人仲良く、エンジェル・フォールの洗礼を受けるのであった。
そして滝の奥に足場があるのを、アストルフォが発見した。馬を休ませる意味も兼ねて一旦、そこで休息を取る事にした。
**********
滝の奥は洞窟のようになっており、山頂とは別の水源が川を形作っていた。
足場に腰かけたロジェロは、洞窟の川で仲良く水を飲んでいる幻獣ヒポグリフと名馬ラビカンの様子を眺めていた。
(ラビカンの奴、楽しそうだな。空気しか食わない魔法生物って聞いた事あるが。
水もちゃんと飲むんだな。もしかすると今まで独りぼっちで案外、寂しかったりしてな)
「なーにニヤニヤしながら見ちゃってるの、黒崎」
不意に声をかけられ、ロジェロ――黒崎はビクリとした。
ブラダマンテ――司藤アイが、すぐ隣まで来て座っていたのだ。
「ちょ……お前、近すぎねえか?」
「仕方ないじゃない、足場が狭いんだもの」
改めて周囲を見ると、確かに平らな地面は少ない。
ちょっと足を踏み外せば断崖絶壁であり、どうしても休息できる範囲は限られてしまう。
「……っていうか司藤、現実世界の名前で呼んでいいのか?」
「誰もいないわ。メリッサの変身した天馬だって今、近くにいないでしょ」
言われてようやく黒崎は気づく。ヒポグリフとラビカンの隣にはペガサスの姿はない。
「……じゃあ彼女は今、どこにいるんだ?」
「アストルフォが洞窟の奥で水浴びできそうな場所を見つけた、って聞いて……こっそり後を尾けていったわ」
再会したばかりの時の緊張感は今のところない。黒崎は少し安堵した。
「へえ――メリッサさんって、アストルフォの事好きだったりするのかね」
「さあ? そこはよく分からないけど……でも、彼女の事だから好奇心とか、欲望とか衝動とか、そんな理由よきっと。
アストルフォなら水浴びで全裸になるだろうから、それが見たいんじゃない? だってメリッサだもの」
「『メリッサだもの』ってお前……何なら司藤、お前も見に行けば?」
つい出た軽口に、アイは微笑んで「バーカ」と言いながら黒崎の頭を小突いた。
「しっかし、アフォの奴もどんだけ身綺麗にしたいんだか。
滝のシャワーでも十分、砂埃は洗い流せたろうに……」
「シャワーだけじゃ体の疲れって取れにくいのよ?
わたしも出来るんなら思いっきり水浴びしたいなぁ」
アイも水浴び場に興味が湧いたのか、不意に立ち上がろうとした。
ところが――もともと足場が狭い上、川の水で濡れた地面は湿っており、彼女はバランスを崩して足を滑らせてしまった。
「きゃっ――!?」
「司藤……バカ、危ねえッ!」
アイの身体を支えようと、咄嗟に黒崎が手を伸ばした結果。
二人は折り重なるように倒れてしまい、盛大な水飛沫が上がった。
ииииииииии
『アイ君! 今どこにいるんだ?
大至急、エチオピアに向かって欲しいのだが――』
「あ、心配しないで下田教授。今メリッサの変身したペガサスに乗って、ちょうど向かってる最中だから!」
『なん――だと――』
下田の助言を先回りするような形で、すでにアイがエチオピアに急行しているのを知り。彼は絶句し、しばらく返事が来なかった。
「どうしたの? 下田教授」
『いや――何でもない。アイ君。エチオピア行きは、誰から提案を受けたんだ?』
「メリッサにだけど……それがどうかしたの?
ロジェロ――黒崎もアストルフォと一緒に、エチオピアにいるって言うし。
特におかしな話でもないんじゃない?」
『そうか……アイ君。一応言っておくが、メリッサの言動に注意を払うように。
今回のエチオピアで何が起こるのか、事前に知っている恐れがある』
下田の警告に、アイは思わず怪訝そうな声を上げた。
「何言ってるの下田。メリッサは確かに、普段から言動おかしいけどさ。
そんなまるで、わたしを裏切るかもしれないみたいに言わないで」
言いつつアイも、マルセイユで再会した時のメリッサに、不審を抱かなかった訳ではない。
だが仮に、メリッサが自分に何か隠し事をしていたとしても――それは決して、自分を陥れる為ではないような気がするのだ。
『彼女を信じたいならそれでもいい。だが最低限、注意はしておいてくれ』
「…………分かったわよ」
アイは珍しく不機嫌に、ぶっきらぼうに答えた。
普段からあれだけセクハラまがいの事案をやられているのに、不思議とメリッサには悪感情を抱いていない。
家族同然の親友を疑われて、アイは若干苛立っていたのだった。
ииииииииии
幻獣ヒポグリフに乗ったアストルフォ。
名馬ラビカンに乗ったロジェロ。
天馬ペガサスに乗ったブラダマンテ。
三人とも、空飛ぶ馬を所持しており自由自在に飛翔できる。ナイル源流があると言われる、高山の険しい環境に悩まされる心配はほぼない。
ただ経験上、一気に上昇すると気圧差で鼓膜が破れる等、損傷の恐れがある。
三人は山を旋回するようにしながら、少しずつ高度を上げていく方法を取る事にした。
山頂に到達するまでの間は、特に注意を払う必要もない。
聖者の住まうとされる山であるためか、切り立った崖に苔のように繁茂する樹木はまばらである。
所々岩肌がむき出しになった山は、山頂に近づくにつれ雲が濃くなっていき――ナイルの源流たる滝も、凄まじい高さから地上へ向かって落下していく。さながら天使の滑り台である。
「綺麗……とっても素敵な眺めね!」ブラダマンテは感極まって叫んだ。
『雲を流れる滝があるなんて――虹が見えますわ。
来てよかったですわね、ブラダマンテ』
メリッサも情景の美しさに魅了されたらしく、うっとりした様子で言った。
「すげェな――まるでベネズエラのエンジェル・フォールだ」黒崎も感嘆した。
エンジェル・フォール。雲の上から流れる滝。天界から直接、恵みの水が滴るが如く。
滝の落ちる距離が余りにも長いため、水流は質量を失い、ほぼ水煙となる。エチオピアはアフリカでも豊かな雨量を誇る地であるが、現在は乾期。王都にいた時は乾燥していた空気も、徐々に湿り気を帯びていた。また標高が上がるにつれ、蒸し暑かった気温も下がりつつあった。
(ここがエンジェル・フォールみたいな地形って事は――山頂は恐らく、真っ平な台地だ。
確か東京都と同じぐらいの面積があるって聞いた事あるな。ナイルの源流もそこから来てんのか?)
黒崎は以前、図鑑で読んだ知識を総動員して推測していた。
実際のエチオピアにある、青ナイル川の源流はこのような地形ではない。物語の世界だけの架空の設定――すなわち、この先に何が待ち構えているかは全く未知数であるという事だ。
「よしッ! ここは一発、気分転換と行こう!」
突如アストルフォは言い放ち、ヒポグリフを駆って滝の中へと飛び込んだ!
「お、おいアストルフォ!?」
唐突な行動に面喰って、ロジェロは思わず叫んだが。
アストルフォの姿はしばらく滝の中に隠れて見えなくなり――しばらくすると、水浸しになったまま勢いよく外に飛び出していた。
「ははッ! こいつは中々、気持ちがいいぞ!
みんなもどうだい? 思いっきり水浴びしたいだろう?」
水を滴らせつつ、無邪気に誘うアストルフォ。ロジェロは呆れ顔になったが……
「うん、何か面白そうね! メリッサ、行ける?」
『ブラダマンテがお望みとあらばッ!』
「なッ……司藤、じゃなかったブラダマンテ! お前までッ!?」
次の瞬間、天馬に跨ったブラダマンテもまた滝の中へ消えた。
雨が豊富とはいえ乾期のエチオピアでは、水浴びや入浴も自重しなければならなかった。それを考えれば、アストルフォやブラダマンテが豊富な水の中にダイブしたくなる気持ちは分からないではないが――
ロジェロが戸惑っていると、滝からブラダマンテが凄まじいスピードで顔を出し彼の眼前で止まった。
「ぶえっぷ!? お前ッ……! 冷てえじゃねえか!?」
「ロジェロも飛び込んでみなさいよ。すっごく気持ちいいわよ?」
「あー……クッソ! 分かったよ。行きゃあいいんだろう、行けば!」
結局三人仲良く、エンジェル・フォールの洗礼を受けるのであった。
そして滝の奥に足場があるのを、アストルフォが発見した。馬を休ませる意味も兼ねて一旦、そこで休息を取る事にした。
**********
滝の奥は洞窟のようになっており、山頂とは別の水源が川を形作っていた。
足場に腰かけたロジェロは、洞窟の川で仲良く水を飲んでいる幻獣ヒポグリフと名馬ラビカンの様子を眺めていた。
(ラビカンの奴、楽しそうだな。空気しか食わない魔法生物って聞いた事あるが。
水もちゃんと飲むんだな。もしかすると今まで独りぼっちで案外、寂しかったりしてな)
「なーにニヤニヤしながら見ちゃってるの、黒崎」
不意に声をかけられ、ロジェロ――黒崎はビクリとした。
ブラダマンテ――司藤アイが、すぐ隣まで来て座っていたのだ。
「ちょ……お前、近すぎねえか?」
「仕方ないじゃない、足場が狭いんだもの」
改めて周囲を見ると、確かに平らな地面は少ない。
ちょっと足を踏み外せば断崖絶壁であり、どうしても休息できる範囲は限られてしまう。
「……っていうか司藤、現実世界の名前で呼んでいいのか?」
「誰もいないわ。メリッサの変身した天馬だって今、近くにいないでしょ」
言われてようやく黒崎は気づく。ヒポグリフとラビカンの隣にはペガサスの姿はない。
「……じゃあ彼女は今、どこにいるんだ?」
「アストルフォが洞窟の奥で水浴びできそうな場所を見つけた、って聞いて……こっそり後を尾けていったわ」
再会したばかりの時の緊張感は今のところない。黒崎は少し安堵した。
「へえ――メリッサさんって、アストルフォの事好きだったりするのかね」
「さあ? そこはよく分からないけど……でも、彼女の事だから好奇心とか、欲望とか衝動とか、そんな理由よきっと。
アストルフォなら水浴びで全裸になるだろうから、それが見たいんじゃない? だってメリッサだもの」
「『メリッサだもの』ってお前……何なら司藤、お前も見に行けば?」
つい出た軽口に、アイは微笑んで「バーカ」と言いながら黒崎の頭を小突いた。
「しっかし、アフォの奴もどんだけ身綺麗にしたいんだか。
滝のシャワーでも十分、砂埃は洗い流せたろうに……」
「シャワーだけじゃ体の疲れって取れにくいのよ?
わたしも出来るんなら思いっきり水浴びしたいなぁ」
アイも水浴び場に興味が湧いたのか、不意に立ち上がろうとした。
ところが――もともと足場が狭い上、川の水で濡れた地面は湿っており、彼女はバランスを崩して足を滑らせてしまった。
「きゃっ――!?」
「司藤……バカ、危ねえッ!」
アイの身体を支えようと、咄嗟に黒崎が手を伸ばした結果。
二人は折り重なるように倒れてしまい、盛大な水飛沫が上がった。
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