91 / 197
第6章 アストルフォ月へ行く
6 エンジェル・フォール(仮)
しおりを挟む
ブラダマンテ――司藤アイは、エチオピアに到着する直前、下田三郎との念話を思い出していた。
ииииииииии
『アイ君! 今どこにいるんだ?
大至急、エチオピアに向かって欲しいのだが――』
「あ、心配しないで下田教授。今メリッサの変身したペガサスに乗って、ちょうど向かってる最中だから!」
『なん――だと――』
下田の助言を先回りするような形で、すでにアイがエチオピアに急行しているのを知り。彼は絶句し、しばらく返事が来なかった。
「どうしたの? 下田教授」
『いや――何でもない。アイ君。エチオピア行きは、誰から提案を受けたんだ?』
「メリッサにだけど……それがどうかしたの?
ロジェロ――黒崎もアストルフォと一緒に、エチオピアにいるって言うし。
特におかしな話でもないんじゃない?」
『そうか……アイ君。一応言っておくが、メリッサの言動に注意を払うように。
今回のエチオピアで何が起こるのか、事前に知っている恐れがある』
下田の警告に、アイは思わず怪訝そうな声を上げた。
「何言ってるの下田。メリッサは確かに、普段から言動おかしいけどさ。
そんなまるで、わたしを裏切るかもしれないみたいに言わないで」
言いつつアイも、マルセイユで再会した時のメリッサに、不審を抱かなかった訳ではない。
だが仮に、メリッサが自分に何か隠し事をしていたとしても――それは決して、自分を陥れる為ではないような気がするのだ。
『彼女を信じたいならそれでもいい。だが最低限、注意はしておいてくれ』
「…………分かったわよ」
アイは珍しく不機嫌に、ぶっきらぼうに答えた。
普段からあれだけセクハラまがいの事案をやられているのに、不思議とメリッサには悪感情を抱いていない。
家族同然の親友を疑われて、アイは若干苛立っていたのだった。
ииииииииии
幻獣ヒポグリフに乗ったアストルフォ。
名馬ラビカンに乗ったロジェロ。
天馬ペガサスに乗ったブラダマンテ。
三人とも、空飛ぶ馬を所持しており自由自在に飛翔できる。ナイル源流があると言われる、高山の険しい環境に悩まされる心配はほぼない。
ただ経験上、一気に上昇すると気圧差で鼓膜が破れる等、損傷の恐れがある。
三人は山を旋回するようにしながら、少しずつ高度を上げていく方法を取る事にした。
山頂に到達するまでの間は、特に注意を払う必要もない。
聖者の住まうとされる山であるためか、切り立った崖に苔のように繁茂する樹木はまばらである。
所々岩肌がむき出しになった山は、山頂に近づくにつれ雲が濃くなっていき――ナイルの源流たる滝も、凄まじい高さから地上へ向かって落下していく。さながら天使の滑り台である。
「綺麗……とっても素敵な眺めね!」ブラダマンテは感極まって叫んだ。
『雲を流れる滝があるなんて――虹が見えますわ。
来てよかったですわね、ブラダマンテ』
メリッサも情景の美しさに魅了されたらしく、うっとりした様子で言った。
「すげェな――まるでベネズエラのエンジェル・フォールだ」黒崎も感嘆した。
エンジェル・フォール。雲の上から流れる滝。天界から直接、恵みの水が滴るが如く。
滝の落ちる距離が余りにも長いため、水流は質量を失い、ほぼ水煙となる。エチオピアはアフリカでも豊かな雨量を誇る地であるが、現在は乾期。王都にいた時は乾燥していた空気も、徐々に湿り気を帯びていた。また標高が上がるにつれ、蒸し暑かった気温も下がりつつあった。
(ここがエンジェル・フォールみたいな地形って事は――山頂は恐らく、真っ平な台地だ。
確か東京都と同じぐらいの面積があるって聞いた事あるな。ナイルの源流もそこから来てんのか?)
黒崎は以前、図鑑で読んだ知識を総動員して推測していた。
実際のエチオピアにある、青ナイル川の源流はこのような地形ではない。物語の世界だけの架空の設定――すなわち、この先に何が待ち構えているかは全く未知数であるという事だ。
「よしッ! ここは一発、気分転換と行こう!」
突如アストルフォは言い放ち、ヒポグリフを駆って滝の中へと飛び込んだ!
「お、おいアストルフォ!?」
唐突な行動に面喰って、ロジェロは思わず叫んだが。
アストルフォの姿はしばらく滝の中に隠れて見えなくなり――しばらくすると、水浸しになったまま勢いよく外に飛び出していた。
「ははッ! こいつは中々、気持ちがいいぞ!
みんなもどうだい? 思いっきり水浴びしたいだろう?」
水を滴らせつつ、無邪気に誘うアストルフォ。ロジェロは呆れ顔になったが……
「うん、何か面白そうね! メリッサ、行ける?」
『ブラダマンテがお望みとあらばッ!』
「なッ……司藤、じゃなかったブラダマンテ! お前までッ!?」
次の瞬間、天馬に跨ったブラダマンテもまた滝の中へ消えた。
雨が豊富とはいえ乾期のエチオピアでは、水浴びや入浴も自重しなければならなかった。それを考えれば、アストルフォやブラダマンテが豊富な水の中にダイブしたくなる気持ちは分からないではないが――
ロジェロが戸惑っていると、滝からブラダマンテが凄まじいスピードで顔を出し彼の眼前で止まった。
「ぶえっぷ!? お前ッ……! 冷てえじゃねえか!?」
「ロジェロも飛び込んでみなさいよ。すっごく気持ちいいわよ?」
「あー……クッソ! 分かったよ。行きゃあいいんだろう、行けば!」
結局三人仲良く、エンジェル・フォールの洗礼を受けるのであった。
そして滝の奥に足場があるのを、アストルフォが発見した。馬を休ませる意味も兼ねて一旦、そこで休息を取る事にした。
**********
滝の奥は洞窟のようになっており、山頂とは別の水源が川を形作っていた。
足場に腰かけたロジェロは、洞窟の川で仲良く水を飲んでいる幻獣ヒポグリフと名馬ラビカンの様子を眺めていた。
(ラビカンの奴、楽しそうだな。空気しか食わない魔法生物って聞いた事あるが。
水もちゃんと飲むんだな。もしかすると今まで独りぼっちで案外、寂しかったりしてな)
「なーにニヤニヤしながら見ちゃってるの、黒崎」
不意に声をかけられ、ロジェロ――黒崎はビクリとした。
ブラダマンテ――司藤アイが、すぐ隣まで来て座っていたのだ。
「ちょ……お前、近すぎねえか?」
「仕方ないじゃない、足場が狭いんだもの」
改めて周囲を見ると、確かに平らな地面は少ない。
ちょっと足を踏み外せば断崖絶壁であり、どうしても休息できる範囲は限られてしまう。
「……っていうか司藤、現実世界の名前で呼んでいいのか?」
「誰もいないわ。メリッサの変身した天馬だって今、近くにいないでしょ」
言われてようやく黒崎は気づく。ヒポグリフとラビカンの隣にはペガサスの姿はない。
「……じゃあ彼女は今、どこにいるんだ?」
「アストルフォが洞窟の奥で水浴びできそうな場所を見つけた、って聞いて……こっそり後を尾けていったわ」
再会したばかりの時の緊張感は今のところない。黒崎は少し安堵した。
「へえ――メリッサさんって、アストルフォの事好きだったりするのかね」
「さあ? そこはよく分からないけど……でも、彼女の事だから好奇心とか、欲望とか衝動とか、そんな理由よきっと。
アストルフォなら水浴びで全裸になるだろうから、それが見たいんじゃない? だってメリッサだもの」
「『メリッサだもの』ってお前……何なら司藤、お前も見に行けば?」
つい出た軽口に、アイは微笑んで「バーカ」と言いながら黒崎の頭を小突いた。
「しっかし、アフォの奴もどんだけ身綺麗にしたいんだか。
滝のシャワーでも十分、砂埃は洗い流せたろうに……」
「シャワーだけじゃ体の疲れって取れにくいのよ?
わたしも出来るんなら思いっきり水浴びしたいなぁ」
アイも水浴び場に興味が湧いたのか、不意に立ち上がろうとした。
ところが――もともと足場が狭い上、川の水で濡れた地面は湿っており、彼女はバランスを崩して足を滑らせてしまった。
「きゃっ――!?」
「司藤……バカ、危ねえッ!」
アイの身体を支えようと、咄嗟に黒崎が手を伸ばした結果。
二人は折り重なるように倒れてしまい、盛大な水飛沫が上がった。
ииииииииии
『アイ君! 今どこにいるんだ?
大至急、エチオピアに向かって欲しいのだが――』
「あ、心配しないで下田教授。今メリッサの変身したペガサスに乗って、ちょうど向かってる最中だから!」
『なん――だと――』
下田の助言を先回りするような形で、すでにアイがエチオピアに急行しているのを知り。彼は絶句し、しばらく返事が来なかった。
「どうしたの? 下田教授」
『いや――何でもない。アイ君。エチオピア行きは、誰から提案を受けたんだ?』
「メリッサにだけど……それがどうかしたの?
ロジェロ――黒崎もアストルフォと一緒に、エチオピアにいるって言うし。
特におかしな話でもないんじゃない?」
『そうか……アイ君。一応言っておくが、メリッサの言動に注意を払うように。
今回のエチオピアで何が起こるのか、事前に知っている恐れがある』
下田の警告に、アイは思わず怪訝そうな声を上げた。
「何言ってるの下田。メリッサは確かに、普段から言動おかしいけどさ。
そんなまるで、わたしを裏切るかもしれないみたいに言わないで」
言いつつアイも、マルセイユで再会した時のメリッサに、不審を抱かなかった訳ではない。
だが仮に、メリッサが自分に何か隠し事をしていたとしても――それは決して、自分を陥れる為ではないような気がするのだ。
『彼女を信じたいならそれでもいい。だが最低限、注意はしておいてくれ』
「…………分かったわよ」
アイは珍しく不機嫌に、ぶっきらぼうに答えた。
普段からあれだけセクハラまがいの事案をやられているのに、不思議とメリッサには悪感情を抱いていない。
家族同然の親友を疑われて、アイは若干苛立っていたのだった。
ииииииииии
幻獣ヒポグリフに乗ったアストルフォ。
名馬ラビカンに乗ったロジェロ。
天馬ペガサスに乗ったブラダマンテ。
三人とも、空飛ぶ馬を所持しており自由自在に飛翔できる。ナイル源流があると言われる、高山の険しい環境に悩まされる心配はほぼない。
ただ経験上、一気に上昇すると気圧差で鼓膜が破れる等、損傷の恐れがある。
三人は山を旋回するようにしながら、少しずつ高度を上げていく方法を取る事にした。
山頂に到達するまでの間は、特に注意を払う必要もない。
聖者の住まうとされる山であるためか、切り立った崖に苔のように繁茂する樹木はまばらである。
所々岩肌がむき出しになった山は、山頂に近づくにつれ雲が濃くなっていき――ナイルの源流たる滝も、凄まじい高さから地上へ向かって落下していく。さながら天使の滑り台である。
「綺麗……とっても素敵な眺めね!」ブラダマンテは感極まって叫んだ。
『雲を流れる滝があるなんて――虹が見えますわ。
来てよかったですわね、ブラダマンテ』
メリッサも情景の美しさに魅了されたらしく、うっとりした様子で言った。
「すげェな――まるでベネズエラのエンジェル・フォールだ」黒崎も感嘆した。
エンジェル・フォール。雲の上から流れる滝。天界から直接、恵みの水が滴るが如く。
滝の落ちる距離が余りにも長いため、水流は質量を失い、ほぼ水煙となる。エチオピアはアフリカでも豊かな雨量を誇る地であるが、現在は乾期。王都にいた時は乾燥していた空気も、徐々に湿り気を帯びていた。また標高が上がるにつれ、蒸し暑かった気温も下がりつつあった。
(ここがエンジェル・フォールみたいな地形って事は――山頂は恐らく、真っ平な台地だ。
確か東京都と同じぐらいの面積があるって聞いた事あるな。ナイルの源流もそこから来てんのか?)
黒崎は以前、図鑑で読んだ知識を総動員して推測していた。
実際のエチオピアにある、青ナイル川の源流はこのような地形ではない。物語の世界だけの架空の設定――すなわち、この先に何が待ち構えているかは全く未知数であるという事だ。
「よしッ! ここは一発、気分転換と行こう!」
突如アストルフォは言い放ち、ヒポグリフを駆って滝の中へと飛び込んだ!
「お、おいアストルフォ!?」
唐突な行動に面喰って、ロジェロは思わず叫んだが。
アストルフォの姿はしばらく滝の中に隠れて見えなくなり――しばらくすると、水浸しになったまま勢いよく外に飛び出していた。
「ははッ! こいつは中々、気持ちがいいぞ!
みんなもどうだい? 思いっきり水浴びしたいだろう?」
水を滴らせつつ、無邪気に誘うアストルフォ。ロジェロは呆れ顔になったが……
「うん、何か面白そうね! メリッサ、行ける?」
『ブラダマンテがお望みとあらばッ!』
「なッ……司藤、じゃなかったブラダマンテ! お前までッ!?」
次の瞬間、天馬に跨ったブラダマンテもまた滝の中へ消えた。
雨が豊富とはいえ乾期のエチオピアでは、水浴びや入浴も自重しなければならなかった。それを考えれば、アストルフォやブラダマンテが豊富な水の中にダイブしたくなる気持ちは分からないではないが――
ロジェロが戸惑っていると、滝からブラダマンテが凄まじいスピードで顔を出し彼の眼前で止まった。
「ぶえっぷ!? お前ッ……! 冷てえじゃねえか!?」
「ロジェロも飛び込んでみなさいよ。すっごく気持ちいいわよ?」
「あー……クッソ! 分かったよ。行きゃあいいんだろう、行けば!」
結局三人仲良く、エンジェル・フォールの洗礼を受けるのであった。
そして滝の奥に足場があるのを、アストルフォが発見した。馬を休ませる意味も兼ねて一旦、そこで休息を取る事にした。
**********
滝の奥は洞窟のようになっており、山頂とは別の水源が川を形作っていた。
足場に腰かけたロジェロは、洞窟の川で仲良く水を飲んでいる幻獣ヒポグリフと名馬ラビカンの様子を眺めていた。
(ラビカンの奴、楽しそうだな。空気しか食わない魔法生物って聞いた事あるが。
水もちゃんと飲むんだな。もしかすると今まで独りぼっちで案外、寂しかったりしてな)
「なーにニヤニヤしながら見ちゃってるの、黒崎」
不意に声をかけられ、ロジェロ――黒崎はビクリとした。
ブラダマンテ――司藤アイが、すぐ隣まで来て座っていたのだ。
「ちょ……お前、近すぎねえか?」
「仕方ないじゃない、足場が狭いんだもの」
改めて周囲を見ると、確かに平らな地面は少ない。
ちょっと足を踏み外せば断崖絶壁であり、どうしても休息できる範囲は限られてしまう。
「……っていうか司藤、現実世界の名前で呼んでいいのか?」
「誰もいないわ。メリッサの変身した天馬だって今、近くにいないでしょ」
言われてようやく黒崎は気づく。ヒポグリフとラビカンの隣にはペガサスの姿はない。
「……じゃあ彼女は今、どこにいるんだ?」
「アストルフォが洞窟の奥で水浴びできそうな場所を見つけた、って聞いて……こっそり後を尾けていったわ」
再会したばかりの時の緊張感は今のところない。黒崎は少し安堵した。
「へえ――メリッサさんって、アストルフォの事好きだったりするのかね」
「さあ? そこはよく分からないけど……でも、彼女の事だから好奇心とか、欲望とか衝動とか、そんな理由よきっと。
アストルフォなら水浴びで全裸になるだろうから、それが見たいんじゃない? だってメリッサだもの」
「『メリッサだもの』ってお前……何なら司藤、お前も見に行けば?」
つい出た軽口に、アイは微笑んで「バーカ」と言いながら黒崎の頭を小突いた。
「しっかし、アフォの奴もどんだけ身綺麗にしたいんだか。
滝のシャワーでも十分、砂埃は洗い流せたろうに……」
「シャワーだけじゃ体の疲れって取れにくいのよ?
わたしも出来るんなら思いっきり水浴びしたいなぁ」
アイも水浴び場に興味が湧いたのか、不意に立ち上がろうとした。
ところが――もともと足場が狭い上、川の水で濡れた地面は湿っており、彼女はバランスを崩して足を滑らせてしまった。
「きゃっ――!?」
「司藤……バカ、危ねえッ!」
アイの身体を支えようと、咄嗟に黒崎が手を伸ばした結果。
二人は折り重なるように倒れてしまい、盛大な水飛沫が上がった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる