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第6章 アストルフォ月へ行く
8 巨大湖と宮殿に住む聖者
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ロジェロ――黒崎八式は、アイとの気まずい空気に耐えられず「アストルフォの様子を見に行く」と言ってその場を離れた。
思いがけない事故から彼女に馬乗りになってしまったが、お互い鎧を着たままだったのだ。できる事と言えば口づけくらいのもの。
そもそもそんな事を狙っていた訳ではなかった。
だがアイの羞恥に塗れた赤面と涙を見て、黒崎はすっかりたじろいでしまった。
(もしかしたら――なんて、都合のいい事を考えてたけど。
そんな訳なかったか。だよな。あいつが好きなのはあくまで綺織の奴で――
憎たらしい腐れ縁のオレなんざ、最初から眼中になかったって話さ)
不可抗力とはいえ押し倒す形となった今回。アイは普段とは反応が違った。
正直、少し期待していた。バカだのスケベだの罵られて、怒りつつも受け流してくれる彼女を。
そうしたら、またいつもの調子に戻れる。悪友同士らしく口論して、ストレスも発散して。
だがアイは消沈したままだった。あの時に似ていた。
綺織浩介に告白して、空振りに終わった時に見た、あの泣き顔。
本気で落ち込んでいた。それに気づくのが遅すぎた。何と言っていいのか分からないまま――それが現実世界のアイと会った最後の時間となった。
(またアイツに――あんな顔、させちまうなんて)
どう詫びればいいか分からない。黒崎にとって彼女の涙はトラウマに近かった。
ふと足音がした。ブラダマンテ――司藤アイだ。黒崎からすれば見知った腐れ縁の女子高生の顔。
「――あ、し、司藤。その……」
「どうかしたの? 『ロジェロ』」
「!」
アイの呼びかけに黒崎は思わず目を見開き、彼女をまじまじと見つめた。
目に泣き腫らした跡はあるが、微笑みを浮かべている。彼にとっては屈託のない魅力的な、幼馴染の笑顔だ。
しかしアイは今確かに、黒崎に対し「ロジェロ」と呼びかけた。アストルフォやメリッサが近くにいるのかとも思ったが、辺りには他に誰もいない。
「さっき押し倒した事なら、気にしなくていいわ。
そもそもあなたとは、結婚を誓い合った仲なんだから。
恥ずかしがったりする方がおかしい。そう思わない?」
「…………」
先刻のぎこちない態度から一転して、さばさばした物言いである。
余りにも急な変化。黒崎は戸惑うばかりであった。
「許して、くれるのか? 司――」
黒崎の口をアイの指が塞ぎ、悪戯っぽく言葉を遮る。
「許すも許さないもないでしょ?
崖から落ちそうになったのを、愛しき人の手で救われたんだから。
感謝こそすれ、非難する謂れなんて、ないわよ」
殊勝に思える言葉だが、その意図する所は黒崎にも分かった。
アイは「ブラダマンテ」になりきっているのだ。舞台俳優が役を演じるが如く。
今までだってそうだったし、ラブコメめいた歯の浮くような台詞の応酬だって、皆に恋仲だと思わせるための演技だった筈だ。
なのに何故か、黒崎は目の前の幼馴染の存在が、遠くに感じられた。
口を塞がれたのは偶然かもしれないが――まるで「司藤」と呼びかけるのを事前に封じられたかのように思える。
それでも黒崎は、勇気を振り絞って口を開いた。
「司藤……お前、どうしちまったんだよ急に?」
「ロジェロこそ、さっきから何を言っているの?
わたしは『ブラダマンテ』。クレルモン公エイモンの娘にして、十二勇士の一人リナルドの妹。
想い人の名前を間違えるなんて――高山の空気の薄さに頭をやられちゃったんじゃない?」
その時、彼女に起きた変化に――黒崎は目を疑った。
見慣れた幼馴染の顔が、ほんの一瞬であるが……金髪碧眼の西洋風の美女のものに変化したのだ。
(な……んだよッ……今のは……目の錯覚……!?
今の顔……まさか、アレは……本来の……『ブラダマンテ』の顔……?)
目をしばたたかせた黒崎の前にいるのは、すでに幼馴染の少女の姿。
しかしどこかしら、虚ろな――先刻までと違う、どこか達観したような空気を纏っている。
やがてアイ――女騎士ブラダマンテは、呆気にとられた黒崎の手を取り、そっと握った。
「さ、行きましょ。アストルフォとメリッサの所へ。二人で一緒に」
「…………」
「ひょっとしたらまた滑るかもしれないわ。
そうならないよう支え合いましょ、ロジェロ」
「……ああ、分かった……」
「ブラダマンテ」となったアイは、ひどく上機嫌だ。
本当に嬉しそうに、「ロジェロ」と呼びかけた黒崎と手を繋ぐ。
それは先ほど戸惑っていた同じ人物とは思えない。傍から見れば二人はさも恋人同士のように映るだろう。
しかし黒崎はそうは思えなかった。アイの演技から――自分にとっても、何より彼女自身にとっても、大事な「何か」が抜け落ちたような気がしてならなかった。
**********
二人で奥へ進むと、天馬の姿のメリッサが所在なさげにたむろしていた。
ブラダマンテが微笑み、馬の首を撫でる。何か違和感を覚えてメリッサがビクリと震えたように見えたのは、気のせいだろうか? 黒崎には判別がつかなかった。
さらに奥に進むと、水浴びを終えたアストルフォがいて、寄り添うブラダマンテ達を見て満面の笑みを浮かべて出迎えた。なお、ちゃんと服は着ている。
「なかなか清い泉だった。君たちもどうだい? さっぱりするよ!」
「ううん、遠慮しとくわ。でもありがとう、アストルフォ」
ロジェロに寄り添ったまま、ブラダマンテはにこやかに言った。
アストルフォはブラダマンテの微妙な変化に気づいていないらしく、ロジェロと仲睦まじくしている様子を素直に喜んでいるようだ。
エンジェル・フォールでの休息を終えた一行は、再び山頂を目指した。
雲に隠れて今まで見えにくかったが、近づくにつれ山のあちこちに広大なナイル滝が見えてきて、轟々と恐るべき音を立て水を吐き出している。
山頂は平坦――いわゆるテーブル・マウンテンと呼ばれる台地になっていた。
緑と水に満ちた自然が広がっており、生き物も小さな昆虫や、イボだらけの黒いカエルなど、生存競争とは無縁そうな無害な小動物を時折見かけるだけだ。
「ねえ――こんな所にホントに、人なんか住んでるのかしら?」
「オレも正直不安すぎる。むしろ住んでたら奇跡すぎんぞ……」
アイと黒崎は顔を見合わせ、不安そうに囁き合った。
しかし、例の能天気なイングランド王子はと言うと。
「はっはっは! どうしたんだい二人とも!
この台地の中心部にはきっと、聖者の住まう超豪華な宮殿があるに違いない! 早く進もうじゃあないか!」
全く疑う余地なく、ヒポグリフを進めてナイル川の源流を追っていく。
「……すごいわね、アストルフォ……あのちっとも物怖じしないポジティブさ、ちょっと見習うべきかも」
「やめとけ。アレはポジティブじゃない。アフォの中のアフォって言うんだ。ああなったら色々とオシマイだぜ」
台地に繁茂する樹木は、進めど進めど大自然が続くようにしか見えない。
さりとて単独行動するアストルフォを放置する訳にも行かず。
二人は彼を見失わないよう、騎乗した空飛ぶ馬を進めて後を追った。
しばらくして、生い茂る樹林を抜けると――そこには大海と見紛うほどの巨大湖が広がっていた。
タナ湖と呼ばれる青ナイル川の源流。現実世界においては海抜1800メートル、総面積3000平方キロメートルにも及ぶ。日本の茨城県(約6000平方キロメートル)の約半分が水没したと例えれば、その雄大さも伝わるかもしれない。
幾つもの島が浮かぶ巨大な湖の中心部には――アストルフォの言った通り、目も眩むばかりに黄金色に輝いた宮殿が鎮座していた。
「なッ……!?」
「嘘……でしょ……!」
「はっはっは。何を驚いているんだい、ロジェロ君! ブラダマンテ!
ボクの予想通り、聖者ヨハネの住まう豪華な宮殿が見つかった! パラダイスは本当にあったんだね!」
大喜びのアストルフォを後目に、アイと黒崎の疑念は膨らみつつあった。
おかしい。都合が良すぎる。
「アストルフォ、何か嫌な予感がする。もうちょっと慎重にだな……」
「何を言うんだいロジェロ君。キリスト教徒だったら誰もが痺れる憧れる、聖者とお会いできるかもしれないんだよ!
変に警戒なんかしたら失礼に当たる! ここは堂々と進み、中へと入れて貰おうじゃあないか」
アストルフォはヒポグリフを地上に降ろして下馬し、宮殿に入ろうとしている。
すると門が物々しく開き――中から全身白ずくめの神々しい老人が現れた。白い衣服、白い頭髪、腹部まで伸びた白い髭。
キリスト教徒の記憶を持つブラダマンテ及びアストルフォは、この人物をよく知っていた。
聖人の概念を持つ全ての宗派において、伝説の聖者として崇敬されている使徒。ゼベダイの子・聖ヨハネである。
思いがけない事故から彼女に馬乗りになってしまったが、お互い鎧を着たままだったのだ。できる事と言えば口づけくらいのもの。
そもそもそんな事を狙っていた訳ではなかった。
だがアイの羞恥に塗れた赤面と涙を見て、黒崎はすっかりたじろいでしまった。
(もしかしたら――なんて、都合のいい事を考えてたけど。
そんな訳なかったか。だよな。あいつが好きなのはあくまで綺織の奴で――
憎たらしい腐れ縁のオレなんざ、最初から眼中になかったって話さ)
不可抗力とはいえ押し倒す形となった今回。アイは普段とは反応が違った。
正直、少し期待していた。バカだのスケベだの罵られて、怒りつつも受け流してくれる彼女を。
そうしたら、またいつもの調子に戻れる。悪友同士らしく口論して、ストレスも発散して。
だがアイは消沈したままだった。あの時に似ていた。
綺織浩介に告白して、空振りに終わった時に見た、あの泣き顔。
本気で落ち込んでいた。それに気づくのが遅すぎた。何と言っていいのか分からないまま――それが現実世界のアイと会った最後の時間となった。
(またアイツに――あんな顔、させちまうなんて)
どう詫びればいいか分からない。黒崎にとって彼女の涙はトラウマに近かった。
ふと足音がした。ブラダマンテ――司藤アイだ。黒崎からすれば見知った腐れ縁の女子高生の顔。
「――あ、し、司藤。その……」
「どうかしたの? 『ロジェロ』」
「!」
アイの呼びかけに黒崎は思わず目を見開き、彼女をまじまじと見つめた。
目に泣き腫らした跡はあるが、微笑みを浮かべている。彼にとっては屈託のない魅力的な、幼馴染の笑顔だ。
しかしアイは今確かに、黒崎に対し「ロジェロ」と呼びかけた。アストルフォやメリッサが近くにいるのかとも思ったが、辺りには他に誰もいない。
「さっき押し倒した事なら、気にしなくていいわ。
そもそもあなたとは、結婚を誓い合った仲なんだから。
恥ずかしがったりする方がおかしい。そう思わない?」
「…………」
先刻のぎこちない態度から一転して、さばさばした物言いである。
余りにも急な変化。黒崎は戸惑うばかりであった。
「許して、くれるのか? 司――」
黒崎の口をアイの指が塞ぎ、悪戯っぽく言葉を遮る。
「許すも許さないもないでしょ?
崖から落ちそうになったのを、愛しき人の手で救われたんだから。
感謝こそすれ、非難する謂れなんて、ないわよ」
殊勝に思える言葉だが、その意図する所は黒崎にも分かった。
アイは「ブラダマンテ」になりきっているのだ。舞台俳優が役を演じるが如く。
今までだってそうだったし、ラブコメめいた歯の浮くような台詞の応酬だって、皆に恋仲だと思わせるための演技だった筈だ。
なのに何故か、黒崎は目の前の幼馴染の存在が、遠くに感じられた。
口を塞がれたのは偶然かもしれないが――まるで「司藤」と呼びかけるのを事前に封じられたかのように思える。
それでも黒崎は、勇気を振り絞って口を開いた。
「司藤……お前、どうしちまったんだよ急に?」
「ロジェロこそ、さっきから何を言っているの?
わたしは『ブラダマンテ』。クレルモン公エイモンの娘にして、十二勇士の一人リナルドの妹。
想い人の名前を間違えるなんて――高山の空気の薄さに頭をやられちゃったんじゃない?」
その時、彼女に起きた変化に――黒崎は目を疑った。
見慣れた幼馴染の顔が、ほんの一瞬であるが……金髪碧眼の西洋風の美女のものに変化したのだ。
(な……んだよッ……今のは……目の錯覚……!?
今の顔……まさか、アレは……本来の……『ブラダマンテ』の顔……?)
目をしばたたかせた黒崎の前にいるのは、すでに幼馴染の少女の姿。
しかしどこかしら、虚ろな――先刻までと違う、どこか達観したような空気を纏っている。
やがてアイ――女騎士ブラダマンテは、呆気にとられた黒崎の手を取り、そっと握った。
「さ、行きましょ。アストルフォとメリッサの所へ。二人で一緒に」
「…………」
「ひょっとしたらまた滑るかもしれないわ。
そうならないよう支え合いましょ、ロジェロ」
「……ああ、分かった……」
「ブラダマンテ」となったアイは、ひどく上機嫌だ。
本当に嬉しそうに、「ロジェロ」と呼びかけた黒崎と手を繋ぐ。
それは先ほど戸惑っていた同じ人物とは思えない。傍から見れば二人はさも恋人同士のように映るだろう。
しかし黒崎はそうは思えなかった。アイの演技から――自分にとっても、何より彼女自身にとっても、大事な「何か」が抜け落ちたような気がしてならなかった。
**********
二人で奥へ進むと、天馬の姿のメリッサが所在なさげにたむろしていた。
ブラダマンテが微笑み、馬の首を撫でる。何か違和感を覚えてメリッサがビクリと震えたように見えたのは、気のせいだろうか? 黒崎には判別がつかなかった。
さらに奥に進むと、水浴びを終えたアストルフォがいて、寄り添うブラダマンテ達を見て満面の笑みを浮かべて出迎えた。なお、ちゃんと服は着ている。
「なかなか清い泉だった。君たちもどうだい? さっぱりするよ!」
「ううん、遠慮しとくわ。でもありがとう、アストルフォ」
ロジェロに寄り添ったまま、ブラダマンテはにこやかに言った。
アストルフォはブラダマンテの微妙な変化に気づいていないらしく、ロジェロと仲睦まじくしている様子を素直に喜んでいるようだ。
エンジェル・フォールでの休息を終えた一行は、再び山頂を目指した。
雲に隠れて今まで見えにくかったが、近づくにつれ山のあちこちに広大なナイル滝が見えてきて、轟々と恐るべき音を立て水を吐き出している。
山頂は平坦――いわゆるテーブル・マウンテンと呼ばれる台地になっていた。
緑と水に満ちた自然が広がっており、生き物も小さな昆虫や、イボだらけの黒いカエルなど、生存競争とは無縁そうな無害な小動物を時折見かけるだけだ。
「ねえ――こんな所にホントに、人なんか住んでるのかしら?」
「オレも正直不安すぎる。むしろ住んでたら奇跡すぎんぞ……」
アイと黒崎は顔を見合わせ、不安そうに囁き合った。
しかし、例の能天気なイングランド王子はと言うと。
「はっはっは! どうしたんだい二人とも!
この台地の中心部にはきっと、聖者の住まう超豪華な宮殿があるに違いない! 早く進もうじゃあないか!」
全く疑う余地なく、ヒポグリフを進めてナイル川の源流を追っていく。
「……すごいわね、アストルフォ……あのちっとも物怖じしないポジティブさ、ちょっと見習うべきかも」
「やめとけ。アレはポジティブじゃない。アフォの中のアフォって言うんだ。ああなったら色々とオシマイだぜ」
台地に繁茂する樹木は、進めど進めど大自然が続くようにしか見えない。
さりとて単独行動するアストルフォを放置する訳にも行かず。
二人は彼を見失わないよう、騎乗した空飛ぶ馬を進めて後を追った。
しばらくして、生い茂る樹林を抜けると――そこには大海と見紛うほどの巨大湖が広がっていた。
タナ湖と呼ばれる青ナイル川の源流。現実世界においては海抜1800メートル、総面積3000平方キロメートルにも及ぶ。日本の茨城県(約6000平方キロメートル)の約半分が水没したと例えれば、その雄大さも伝わるかもしれない。
幾つもの島が浮かぶ巨大な湖の中心部には――アストルフォの言った通り、目も眩むばかりに黄金色に輝いた宮殿が鎮座していた。
「なッ……!?」
「嘘……でしょ……!」
「はっはっは。何を驚いているんだい、ロジェロ君! ブラダマンテ!
ボクの予想通り、聖者ヨハネの住まう豪華な宮殿が見つかった! パラダイスは本当にあったんだね!」
大喜びのアストルフォを後目に、アイと黒崎の疑念は膨らみつつあった。
おかしい。都合が良すぎる。
「アストルフォ、何か嫌な予感がする。もうちょっと慎重にだな……」
「何を言うんだいロジェロ君。キリスト教徒だったら誰もが痺れる憧れる、聖者とお会いできるかもしれないんだよ!
変に警戒なんかしたら失礼に当たる! ここは堂々と進み、中へと入れて貰おうじゃあないか」
アストルフォはヒポグリフを地上に降ろして下馬し、宮殿に入ろうとしている。
すると門が物々しく開き――中から全身白ずくめの神々しい老人が現れた。白い衣服、白い頭髪、腹部まで伸びた白い髭。
キリスト教徒の記憶を持つブラダマンテ及びアストルフォは、この人物をよく知っていた。
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