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第6章 アストルフォ月へ行く
22 二人の気持ち
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「お前の事が……好きだからだよ。司藤」
黒崎八式は内心驚いていた。ひどく冷静な自分に。
(何だよオレ。上手く行かないって分かってたら、こんなにもすんなりと……
言えるんじゃねえか。ずっと……小学生の頃から想ってた事をよ)
「……えっ、好きって……黒崎。それって……」
アイは目を丸くしている。泣き腫らした顔に疑問符が浮かんでいる。
「好きだ。幼馴染だとか、級友としてとかじゃあなく。
一人の女として。アイ、お前の事が……好きだ」
はっきりと、噛み締めるように。誤解のしようがないほどに。
黒崎はアイの瞳を見つめ、自分の想いを――告白した。
(すっげェな。絶対噛むか、途中ではぐらかしてお茶を濁すって思ってたのに。
現実とは思えねえ。そういやここ、過去の精神世界なんだっけ?
まァ言っちまったモンはしょうがねえ……クソ、どうにでもなれだ!)
「……こんな時に、すまねえな。
『本音を言え』って諭した以上、オレも自分の気持ちに嘘をつく訳には――」
そこまで言って黒崎は、想定していた反応がない事に気づいた。
彼女は自分の事を泣くほど嫌っているのだ。すぐさま「バッカじゃないの!?」とか、自分を罵るなり何なりするだろう。そうしていつもの調子を取り戻してくれれば――と思ったのだが。
アイは茫然自失としていた。黒崎にもはっきり分かるほど顔面が紅潮している。
何か言葉を紡ごうと必死になっているが、小声でブツクサ呟くばかりで、意味のある内容は聞き取れない。
(……えっ。ちょっと、何この反応。
想定外なんだけど。っていうか、リアクションどう取ればいいわけ!?)
明らかに挙動不審な幼馴染を見て、黒崎も思考が纏まらず混乱しかけていた。
非常にまずい。今の司藤はまさに――先ほど彼女自身が言っていた「気の利いたセリフひとつ浮かばない」という状況そのものではないか。
(うああ、畜生! 何やってんだオレ! ドサクサに紛れて、自分の欲望丸出しの告白なんざしちまって!
今必要なのは、そんな事じゃねえだろう。オレの気持ちなんぞより、司藤を立ち直らせるのが大事なハズだ!)
黒崎はそう思い直した。心の奥底で、何かがチクリと痛むのを感じながら。
半ば放心状態だった司藤の肩を掴み――おもむろに自分の方を見つめさせる。
距離が近い。このまま――されてしまうのだろうか。
次の瞬間、黒崎は意地悪な笑みを浮かべて言った。
「……どうだ司藤。今の感じ」
「……えっ? どうって……どういう、事?」
黒崎の言葉の意図を掴めず、アイは顔を赤らめたまま目を白黒させている。
「告白のリハーサルってヤツだよ。お前確か、綺織浩介に告白した時にさ。
ラブのつもりで言ったのにライクと勘違いされて空振りに終わってただろ?」
「……う、うん。確かに……そう言ったけど」
「今みたいな感じでどうよ? ああいう風に伝えれば、相手が勘違いしたりするのを防げるだろ?
どうだった? 感想を教えてくれよ」
務めて明るいノリで、黒崎は笑みを作ってみせた。
対するアイはというと、顔を俯かせて気恥ずかしげに、途切れ途切れに言った。
「……すごく、ドキドキ……した……黒崎なのに……
ホントに、わたしのこと……好き……なのかなって……」
「よっしゃ! そう思ってくれたんだったら、大成功だな!
なあ司藤。実はオレの事も、満更じゃないって思ったりした?」
調子に乗って、ニヤニヤした顔で尋ねてみる。
アイも流石にふくれっ面になっていた。
「……うーっ! そ、そんな訳ないでしょ!? 黒崎のアホ!
確かに良かったけど! こっちも結構その気になっちゃいそうだったけど!
わたしの憧れは、その、あくまで綺織先輩なんだからねっ!」
「……そう、か。だったら……こんな所に閉じ籠もってる場合じゃねえよな?
綺織のヤツも見つけてさ。一緒に物語世界を脱出しなきゃなんねえよな。
んで、改めてもう一回、告白してやれよ。今度は勘違いの余地もねえぐらいに、ハッキリとな。今のオレみたいに」
心にもない事を言っているな、と黒崎は寂しい気持ちになったが。
目の前の大好きな幼馴染が元気を取り戻してくれるなら、それでもいいか――と無理矢理自分を納得させた。
「わざわざアンタに言われなくたって、そうするわよ!
いいわ、行きましょ! 外でアストルフォやメリッサ、待ってるんでしょ?」
「……ああ、心配して待ってる。元気になったんなら、行こうぜ」
立ち上がったアイは、そっと黒崎に自分の右手を差し出した。
「……ん? どうした」
「どうした、じゃないでしょ! 手、繋いで行くのよ。
二人で戻った時に、お互い仲悪そうに見えちゃったら、メリッサ達が余計な心配しちゃうじゃない。
それを防ぐためよ! それ以上の意味なんてないわ!」
「なるほど、流石は演劇部のエース。お芝居に余念がない事で」
内心ドキリとしたのを悟られないよう、お道化た口調で黒崎は言い、アイの手を取った。
螺旋階段を下りる途中、ポソリとアイは口を開いた。
「……ありがと、黒崎」
「えっ」
「本気でわたしの事、心配してくれたの――伝わったから。
もう大丈夫。アンタの為にも、みんなの為にも。わたしもう『ブラダマンテ』をやめようなんて思わない。余計な気回さなくていいから。
ちゃんとやり遂げてみせるわ。わたしなりのやり方でね」
「……そうか。なら良かった」
突如振り返られ、向けられた顔を見て――黒崎は思わずそっぽを向いた。
(……ああ、クソッ。お前こそ、余計な気回すんじゃねえよ。
そんな屈託なく笑われて、お礼言われたんじゃ――ダメだと分かってても、諦めきれなくなるじゃねえか)
「よし、そんなら司藤。綺織に再会してフラれたら、罰としてオレと付き合うってのはどうだ?」
「バッカじゃないの!? そんな節操のない真似、できる訳ないじゃない!
そもそもなんでフラれる前提なのよ!? わたしってばそんなに魅力ない!?」
「そういう事を確認する前に、涙と鼻水でガビガビになったその顔、何とかした方がいいぞー?」
「むがーっ!? アンタほんと、デリカシーってモンがないの!? 乙女の敵! アストルフォ!!」
結局道中怒鳴り合いながら、二人は塔を出ていったのだった。
**********
司藤アイは内心、気が気ではなかった。
(本当にビックリした……黒崎ってば。
凄く雰囲気出して告白めいた事、するんだもの! あれだけ優しくしてもらった後にされたんじゃ、コロッといっちゃいそうだったわ)
告白「めいた」事――本当に、そうだったのだろうか。
(でも、この世界に来てからずっと……黒崎にはお世話になりっぱなしだったわ。
励ましてくれて。命を懸けてくれて。今こうして、助けにまで来てくれて。
本当だったら惚れたりして。気持ちに応えてもいいんじゃないかって、思える)
しかし、それは出来なかった。
黒崎の事を意識しすぎれば、また言葉が出なくなる。
ブラダマンテを演じ切れなくなる。そうなればまた、皆に心配をかけてしまう。
黒崎にハッキリと言葉にされて、ようやくアイは理解した。
漠然とではあるが、今まで渦巻いていた、その感情の正体に。
(ゴメンね、黒崎。今のわたし――心の中がまだ、ぐちゃぐちゃなんだ。
黒崎の気持ちに応えていいのか、本当に好きなのかどうかも――判らない。でも今みたいな状態で、安易に答えを出しちゃダメなんだって事だけは、分かる)
黒崎が冗談半分で話を流してくれたので、アイは安堵してしまった。
怒ったフリをして、元気を取り戻した風を装えた。「ブラダマンテ」に頼らなくても、自分は演技ができる。少しだけ彼女は自信を取り戻した。
何より自分が怒り出した時、黒崎に安心したような表情が浮かんだのを、アイは見逃さなかった。
いつもの調子に戻ったアイを見てホッとしたのだ。つまり今望まれているのは「腐れ縁」としての、自分なのだ――と。
(それでも、必要とされているのは純粋に嬉しいって思う。
笑っちゃうわね。どんだけ寂しがり屋なのよ、わたし……
『ブラダマンテ』としての使命に決着をつける事だけを考えよう。
みんなが望む、いつも通りのわたしで居続ける為には――それしかない!)
黒崎八式は内心驚いていた。ひどく冷静な自分に。
(何だよオレ。上手く行かないって分かってたら、こんなにもすんなりと……
言えるんじゃねえか。ずっと……小学生の頃から想ってた事をよ)
「……えっ、好きって……黒崎。それって……」
アイは目を丸くしている。泣き腫らした顔に疑問符が浮かんでいる。
「好きだ。幼馴染だとか、級友としてとかじゃあなく。
一人の女として。アイ、お前の事が……好きだ」
はっきりと、噛み締めるように。誤解のしようがないほどに。
黒崎はアイの瞳を見つめ、自分の想いを――告白した。
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現実とは思えねえ。そういやここ、過去の精神世界なんだっけ?
まァ言っちまったモンはしょうがねえ……クソ、どうにでもなれだ!)
「……こんな時に、すまねえな。
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そこまで言って黒崎は、想定していた反応がない事に気づいた。
彼女は自分の事を泣くほど嫌っているのだ。すぐさま「バッカじゃないの!?」とか、自分を罵るなり何なりするだろう。そうしていつもの調子を取り戻してくれれば――と思ったのだが。
アイは茫然自失としていた。黒崎にもはっきり分かるほど顔面が紅潮している。
何か言葉を紡ごうと必死になっているが、小声でブツクサ呟くばかりで、意味のある内容は聞き取れない。
(……えっ。ちょっと、何この反応。
想定外なんだけど。っていうか、リアクションどう取ればいいわけ!?)
明らかに挙動不審な幼馴染を見て、黒崎も思考が纏まらず混乱しかけていた。
非常にまずい。今の司藤はまさに――先ほど彼女自身が言っていた「気の利いたセリフひとつ浮かばない」という状況そのものではないか。
(うああ、畜生! 何やってんだオレ! ドサクサに紛れて、自分の欲望丸出しの告白なんざしちまって!
今必要なのは、そんな事じゃねえだろう。オレの気持ちなんぞより、司藤を立ち直らせるのが大事なハズだ!)
黒崎はそう思い直した。心の奥底で、何かがチクリと痛むのを感じながら。
半ば放心状態だった司藤の肩を掴み――おもむろに自分の方を見つめさせる。
距離が近い。このまま――されてしまうのだろうか。
次の瞬間、黒崎は意地悪な笑みを浮かべて言った。
「……どうだ司藤。今の感じ」
「……えっ? どうって……どういう、事?」
黒崎の言葉の意図を掴めず、アイは顔を赤らめたまま目を白黒させている。
「告白のリハーサルってヤツだよ。お前確か、綺織浩介に告白した時にさ。
ラブのつもりで言ったのにライクと勘違いされて空振りに終わってただろ?」
「……う、うん。確かに……そう言ったけど」
「今みたいな感じでどうよ? ああいう風に伝えれば、相手が勘違いしたりするのを防げるだろ?
どうだった? 感想を教えてくれよ」
務めて明るいノリで、黒崎は笑みを作ってみせた。
対するアイはというと、顔を俯かせて気恥ずかしげに、途切れ途切れに言った。
「……すごく、ドキドキ……した……黒崎なのに……
ホントに、わたしのこと……好き……なのかなって……」
「よっしゃ! そう思ってくれたんだったら、大成功だな!
なあ司藤。実はオレの事も、満更じゃないって思ったりした?」
調子に乗って、ニヤニヤした顔で尋ねてみる。
アイも流石にふくれっ面になっていた。
「……うーっ! そ、そんな訳ないでしょ!? 黒崎のアホ!
確かに良かったけど! こっちも結構その気になっちゃいそうだったけど!
わたしの憧れは、その、あくまで綺織先輩なんだからねっ!」
「……そう、か。だったら……こんな所に閉じ籠もってる場合じゃねえよな?
綺織のヤツも見つけてさ。一緒に物語世界を脱出しなきゃなんねえよな。
んで、改めてもう一回、告白してやれよ。今度は勘違いの余地もねえぐらいに、ハッキリとな。今のオレみたいに」
心にもない事を言っているな、と黒崎は寂しい気持ちになったが。
目の前の大好きな幼馴染が元気を取り戻してくれるなら、それでもいいか――と無理矢理自分を納得させた。
「わざわざアンタに言われなくたって、そうするわよ!
いいわ、行きましょ! 外でアストルフォやメリッサ、待ってるんでしょ?」
「……ああ、心配して待ってる。元気になったんなら、行こうぜ」
立ち上がったアイは、そっと黒崎に自分の右手を差し出した。
「……ん? どうした」
「どうした、じゃないでしょ! 手、繋いで行くのよ。
二人で戻った時に、お互い仲悪そうに見えちゃったら、メリッサ達が余計な心配しちゃうじゃない。
それを防ぐためよ! それ以上の意味なんてないわ!」
「なるほど、流石は演劇部のエース。お芝居に余念がない事で」
内心ドキリとしたのを悟られないよう、お道化た口調で黒崎は言い、アイの手を取った。
螺旋階段を下りる途中、ポソリとアイは口を開いた。
「……ありがと、黒崎」
「えっ」
「本気でわたしの事、心配してくれたの――伝わったから。
もう大丈夫。アンタの為にも、みんなの為にも。わたしもう『ブラダマンテ』をやめようなんて思わない。余計な気回さなくていいから。
ちゃんとやり遂げてみせるわ。わたしなりのやり方でね」
「……そうか。なら良かった」
突如振り返られ、向けられた顔を見て――黒崎は思わずそっぽを向いた。
(……ああ、クソッ。お前こそ、余計な気回すんじゃねえよ。
そんな屈託なく笑われて、お礼言われたんじゃ――ダメだと分かってても、諦めきれなくなるじゃねえか)
「よし、そんなら司藤。綺織に再会してフラれたら、罰としてオレと付き合うってのはどうだ?」
「バッカじゃないの!? そんな節操のない真似、できる訳ないじゃない!
そもそもなんでフラれる前提なのよ!? わたしってばそんなに魅力ない!?」
「そういう事を確認する前に、涙と鼻水でガビガビになったその顔、何とかした方がいいぞー?」
「むがーっ!? アンタほんと、デリカシーってモンがないの!? 乙女の敵! アストルフォ!!」
結局道中怒鳴り合いながら、二人は塔を出ていったのだった。
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司藤アイは内心、気が気ではなかった。
(本当にビックリした……黒崎ってば。
凄く雰囲気出して告白めいた事、するんだもの! あれだけ優しくしてもらった後にされたんじゃ、コロッといっちゃいそうだったわ)
告白「めいた」事――本当に、そうだったのだろうか。
(でも、この世界に来てからずっと……黒崎にはお世話になりっぱなしだったわ。
励ましてくれて。命を懸けてくれて。今こうして、助けにまで来てくれて。
本当だったら惚れたりして。気持ちに応えてもいいんじゃないかって、思える)
しかし、それは出来なかった。
黒崎の事を意識しすぎれば、また言葉が出なくなる。
ブラダマンテを演じ切れなくなる。そうなればまた、皆に心配をかけてしまう。
黒崎にハッキリと言葉にされて、ようやくアイは理解した。
漠然とではあるが、今まで渦巻いていた、その感情の正体に。
(ゴメンね、黒崎。今のわたし――心の中がまだ、ぐちゃぐちゃなんだ。
黒崎の気持ちに応えていいのか、本当に好きなのかどうかも――判らない。でも今みたいな状態で、安易に答えを出しちゃダメなんだって事だけは、分かる)
黒崎が冗談半分で話を流してくれたので、アイは安堵してしまった。
怒ったフリをして、元気を取り戻した風を装えた。「ブラダマンテ」に頼らなくても、自分は演技ができる。少しだけ彼女は自信を取り戻した。
何より自分が怒り出した時、黒崎に安心したような表情が浮かんだのを、アイは見逃さなかった。
いつもの調子に戻ったアイを見てホッとしたのだ。つまり今望まれているのは「腐れ縁」としての、自分なのだ――と。
(それでも、必要とされているのは純粋に嬉しいって思う。
笑っちゃうわね。どんだけ寂しがり屋なのよ、わたし……
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