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第7章 オルランド討伐作戦
23 セリカン王グラダッソの猛追
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イングランド王子アストルフォの一行は、セリカン王グラダッソ率いる騎兵との絶望的な戦いを余儀なくされた。
ただでさえ数で劣っていた所に、ピナベルやドゥドン、野人グィードといった約半数の騎士たちを北の森に逃がしたのだ。まともにぶつかれば万に一つも勝ち目はない。
寡兵なりに彼らの士気は高かった。
基本脳筋であり、物語世界の騎士道を体現する騎士たちは、決死の状況においても物怖じしたりはしないのだ(但しピナベルは除く)。
中でも散々モブ騎士と揶揄された四人組のうち三人の奮戦ぶりは目を瞠るものがあった。
「もっと来いやオラァ! 散々俺をモブだの雑魚だの馬鹿にしやがって!
お前らの顔をピナベルだと思えば、一人残らず張り倒せる気がしてくるぜッ!」
怒りの咆哮を上げ黒騎兵を次々平らげるは、白騎士グリフォン。智将オリヴィエの息子だ。
「あんまカッカすんなよ、グリフォン!
力みすぎるとこの長丁場、保たなくなるぞ!」
突出気味のグリフォンの脇を固め、黒騎兵相手に奮闘するは、同じくオリヴィエの息子、黒騎士アクィラン。
二人の活躍は、屈強で圧倒的な数を誇る敵を相手に全く引けを取らなかった。
名前が挙がる事こそ少ないが、一角の実力者である事に違いはないのだ。何しろあの猛者マンドリカルドと一騎打ちして敗れはしたものの、大した怪我もなく生き残っているのだから。
「ファッハハハ、苦戦しておるようですなァグラダッソ殿。
敵は小勢とはいえ、それなりに実力を備えているようだ」
兵力差を物ともせず迫り来る白と黒の騎士を見て、ずいと前に進み出たのはチェルケス王サクリパンであった。
「我輩にお任せあれ。サラセン人一の伊達男、サクリパンが参る!」
意気揚々と戦斧を掲げ、馬を走らせるサクリパン。
彼が雄叫びを上げつつアクィラン・グリフォンの下へ近づいていくと――
「あろほげごぎゃあッ!?」
突如横から出てきた戦槍が、サクリパンを乗っていた馬ごと吹き飛ばした。
自称サラセン人一の伊達男は情けない悲鳴を上げ、無様に地面に転がり、大の字に倒れて気絶した。馬は死んだ。
「ご無事かッ! お二人とも!」
文字通り横槍を入れてきたのは、モブ騎士四人組の一人サンソン。こう見えてもダマスカス馬上槍試合の優勝者だ。
「フッ、案ずるなサンソン。我らを誰だと思っている!」
「あそこに見える桁外れの巨体の男……彼奴がこの軍を率いる王グラダッソか!」
「済まぬがお味方をこれ以上危険に晒す訳には行かぬ。早々に貴殿を討ち取らせて貰うぞッ!」
三人の騎士が横並びし、一直線にグラダッソに向かって突撃する。
バヤールに乗る巨漢の王グラダッソはその様子を見て――心を動かされた素振りもなく、おもむろに動き出した。
馬上でありながら、両刃剣を抜いた。オルランドの持っていた聖剣デュランダルだ。
「あれは……デュランダルか! 気をつけろよグリフォン。
あの剣は鎧では防げぬと聞くからな!」
「おうッ!!」
グラダッソも三騎士の動きに合わせ騎行する。
山が動き出したような、重厚かつ剣呑な意気。彼の跨るバヤールの巨体は、他の馬の2倍はあろうかという質量と迫力を以て、三人の騎士たちの戦意と勇気に冷や水を浴びせかけた。
爆音が轟いた。
いや、実際に爆発が起きた訳ではない。しかし――そう表現するしかないほどの激突音が戦場に響いた。
刹那、アクィラン・グリフォン・サンソンの三人は乗っている馬ごと宙を舞い、弾き飛ばされ、あるいは巻き込まれて地面に引きずり倒されてしまった。
「……名も武勇も響かぬ烏合の衆が、調子づきおって」
グラダッソは面白くもなさそうに吐き捨てた。敗れた三人にも、倒された味方のサクリパンにも、一瞥もくれない。
「さて――アストルフォはどこかな?」
グラダッソが馬速を上げ、戦場を進むと――アストルフォ率いる軍は未だに死闘を繰り広げ、踏み止まっていた。
(ほう――守りを固め、持ちこたえておる。あの三人組が儂を討ち取っておれば、生き残る目もあったやもしれぬがな)
このまま放っておいても、アストルフォの軍は全滅するだろう。
現に数に劣る彼らは黒騎兵の包囲と激しい攻勢の前に、一人減り、二人減り……壮絶な悪戦苦闘を繰り広げている。
「くッ……やはりこれ以上は無理かッ……!」
味方の苦境に歯噛みしながら、アストルフォは戦い続けている。が、それも時間の問題だろう。
「しまった! グラダッソが来ている!」
「アストルフォ殿をお守りしろッ!」
フランク騎士たちは絶望的な状況でありながら互いを叱咤するものの――彼らの動きには精彩なく、疲労の色が濃い。
「フン。今のお前たちに、先の三人組以上の実力者はおらぬようだな。
所詮クズはいくら寄り集まったところでクズなのだ。無駄な抵抗は苦しみを永らえるだけと心得よ!」
グラダッソの巨体が動く。万事休す――かに見えた。
突如、突風が巻き起こった。翼の羽ばたく音がしたかと思うと、アストルフォは幻獣ヒポグリフの背に乗り換え、大空を舞っていた。
「ヒポグリフ!? 船で待たせていたハズなのに……来てくれたのかッ」
生き残ったフランク騎士たちは歓声を上げた。あの高さならば弓矢も届かない。例え彼らが全滅したとしても、アストルフォの身の安全は保障されたようなものだ。
ところが――グラダッソはニヤリと笑みを大きくした。
「愚かな。天に逃れたからといって、このグラダッソから逃れた事にはならぬ」
グラダッソはバヤールを駆る。主人の意を察したのか――もともと大きかった馬はさらに急激に肥大する! 北欧神話の八脚軍馬を彷彿とさせる、筋骨隆々の怪物に変化し――勢いよく飛び上がった!
「!…………そんな、馬鹿なッ…………!?」
アストルフォは目を疑った。グラダッソの名馬バヤールは、助走からの跳躍だけでアストルフォのいる空中まで迫って来たのだ。
次の瞬間。グラダッソの持つデュランダルが振るわれ――アストルフォは無残に吹き飛ばされた。
ただでさえ数で劣っていた所に、ピナベルやドゥドン、野人グィードといった約半数の騎士たちを北の森に逃がしたのだ。まともにぶつかれば万に一つも勝ち目はない。
寡兵なりに彼らの士気は高かった。
基本脳筋であり、物語世界の騎士道を体現する騎士たちは、決死の状況においても物怖じしたりはしないのだ(但しピナベルは除く)。
中でも散々モブ騎士と揶揄された四人組のうち三人の奮戦ぶりは目を瞠るものがあった。
「もっと来いやオラァ! 散々俺をモブだの雑魚だの馬鹿にしやがって!
お前らの顔をピナベルだと思えば、一人残らず張り倒せる気がしてくるぜッ!」
怒りの咆哮を上げ黒騎兵を次々平らげるは、白騎士グリフォン。智将オリヴィエの息子だ。
「あんまカッカすんなよ、グリフォン!
力みすぎるとこの長丁場、保たなくなるぞ!」
突出気味のグリフォンの脇を固め、黒騎兵相手に奮闘するは、同じくオリヴィエの息子、黒騎士アクィラン。
二人の活躍は、屈強で圧倒的な数を誇る敵を相手に全く引けを取らなかった。
名前が挙がる事こそ少ないが、一角の実力者である事に違いはないのだ。何しろあの猛者マンドリカルドと一騎打ちして敗れはしたものの、大した怪我もなく生き残っているのだから。
「ファッハハハ、苦戦しておるようですなァグラダッソ殿。
敵は小勢とはいえ、それなりに実力を備えているようだ」
兵力差を物ともせず迫り来る白と黒の騎士を見て、ずいと前に進み出たのはチェルケス王サクリパンであった。
「我輩にお任せあれ。サラセン人一の伊達男、サクリパンが参る!」
意気揚々と戦斧を掲げ、馬を走らせるサクリパン。
彼が雄叫びを上げつつアクィラン・グリフォンの下へ近づいていくと――
「あろほげごぎゃあッ!?」
突如横から出てきた戦槍が、サクリパンを乗っていた馬ごと吹き飛ばした。
自称サラセン人一の伊達男は情けない悲鳴を上げ、無様に地面に転がり、大の字に倒れて気絶した。馬は死んだ。
「ご無事かッ! お二人とも!」
文字通り横槍を入れてきたのは、モブ騎士四人組の一人サンソン。こう見えてもダマスカス馬上槍試合の優勝者だ。
「フッ、案ずるなサンソン。我らを誰だと思っている!」
「あそこに見える桁外れの巨体の男……彼奴がこの軍を率いる王グラダッソか!」
「済まぬがお味方をこれ以上危険に晒す訳には行かぬ。早々に貴殿を討ち取らせて貰うぞッ!」
三人の騎士が横並びし、一直線にグラダッソに向かって突撃する。
バヤールに乗る巨漢の王グラダッソはその様子を見て――心を動かされた素振りもなく、おもむろに動き出した。
馬上でありながら、両刃剣を抜いた。オルランドの持っていた聖剣デュランダルだ。
「あれは……デュランダルか! 気をつけろよグリフォン。
あの剣は鎧では防げぬと聞くからな!」
「おうッ!!」
グラダッソも三騎士の動きに合わせ騎行する。
山が動き出したような、重厚かつ剣呑な意気。彼の跨るバヤールの巨体は、他の馬の2倍はあろうかという質量と迫力を以て、三人の騎士たちの戦意と勇気に冷や水を浴びせかけた。
爆音が轟いた。
いや、実際に爆発が起きた訳ではない。しかし――そう表現するしかないほどの激突音が戦場に響いた。
刹那、アクィラン・グリフォン・サンソンの三人は乗っている馬ごと宙を舞い、弾き飛ばされ、あるいは巻き込まれて地面に引きずり倒されてしまった。
「……名も武勇も響かぬ烏合の衆が、調子づきおって」
グラダッソは面白くもなさそうに吐き捨てた。敗れた三人にも、倒された味方のサクリパンにも、一瞥もくれない。
「さて――アストルフォはどこかな?」
グラダッソが馬速を上げ、戦場を進むと――アストルフォ率いる軍は未だに死闘を繰り広げ、踏み止まっていた。
(ほう――守りを固め、持ちこたえておる。あの三人組が儂を討ち取っておれば、生き残る目もあったやもしれぬがな)
このまま放っておいても、アストルフォの軍は全滅するだろう。
現に数に劣る彼らは黒騎兵の包囲と激しい攻勢の前に、一人減り、二人減り……壮絶な悪戦苦闘を繰り広げている。
「くッ……やはりこれ以上は無理かッ……!」
味方の苦境に歯噛みしながら、アストルフォは戦い続けている。が、それも時間の問題だろう。
「しまった! グラダッソが来ている!」
「アストルフォ殿をお守りしろッ!」
フランク騎士たちは絶望的な状況でありながら互いを叱咤するものの――彼らの動きには精彩なく、疲労の色が濃い。
「フン。今のお前たちに、先の三人組以上の実力者はおらぬようだな。
所詮クズはいくら寄り集まったところでクズなのだ。無駄な抵抗は苦しみを永らえるだけと心得よ!」
グラダッソの巨体が動く。万事休す――かに見えた。
突如、突風が巻き起こった。翼の羽ばたく音がしたかと思うと、アストルフォは幻獣ヒポグリフの背に乗り換え、大空を舞っていた。
「ヒポグリフ!? 船で待たせていたハズなのに……来てくれたのかッ」
生き残ったフランク騎士たちは歓声を上げた。あの高さならば弓矢も届かない。例え彼らが全滅したとしても、アストルフォの身の安全は保障されたようなものだ。
ところが――グラダッソはニヤリと笑みを大きくした。
「愚かな。天に逃れたからといって、このグラダッソから逃れた事にはならぬ」
グラダッソはバヤールを駆る。主人の意を察したのか――もともと大きかった馬はさらに急激に肥大する! 北欧神話の八脚軍馬を彷彿とさせる、筋骨隆々の怪物に変化し――勢いよく飛び上がった!
「!…………そんな、馬鹿なッ…………!?」
アストルフォは目を疑った。グラダッソの名馬バヤールは、助走からの跳躍だけでアストルフォのいる空中まで迫って来たのだ。
次の瞬間。グラダッソの持つデュランダルが振るわれ――アストルフォは無残に吹き飛ばされた。
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