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幕間4
遅れてきたクリスマス ~魔法の肩たたき券~・後編
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1月6日。ロジェロの部屋をノックする音が響いた。
「黒崎、いる?――入るわよ」
入ってきたのは、ブラダマンテ――司藤アイである。
物語の登場人物たちにとっては、彼女の顔は見目麗しき女騎士のものに映るが。
幼馴染にして腐れ縁の悪友である黒崎八式にとって、しょっちゅう口喧嘩ばかりしている馴染み深い、平凡な顔であった。
「お、おう……司藤か。どうしたんだ?」
「どうって、ちょっと様子を見に来ただけ。
なんか最近、黒崎の挙動がおかしいって小耳に挟んだからさ。
疲れてるんじゃないかなーって心配になったのよ。大丈夫?」
どうやらアストルフォとの一件以来、黒崎の悶々とした態度は表に出てしまっていたらしい。
アイは本当に黒崎の事を気にかけて部屋を訪れたのだろう。
ごく自然に、黒崎の腰かけているベッドの隣に座る。距離が近い。
「え、いや、その……き、気のせいだよ」
「という割には、ホントに挙動不審よね」
(お前が意識もせずに間近にいるからだよッ!?)
喉元まで出かかった言葉をどうにか飲み込む黒崎。
しどろもどろになる彼に、アイはしばらく考え込んだ後――言った。
「黒崎。ちょっと背中、壁にくっつけてみて」
「な、何だよ急に」
「いいから」
有無を言わせぬ口調のアイに従い、黒崎は立ち上がって壁に背中を寄せた。
「踵と背中とお尻と頭くっつけてみて。いいわ、じゃあ――」
(うおッ!?)
アイは黒崎の肩に手を入れていた。
アイの右手が背中でモゾモゾと動き、微妙にこそばゆい感触だ。
「ちょっと、動かないでよ。目算狂っちゃうでしょ」
「司藤お前、手を入れるならその前に言ってくれよ!」
「ああ、ごめんごめん……んー、拳が入るほどじゃあないけど、手の平よりは隙間あるわね。
ちょっと肩甲骨が内向きになってるわ。解きほぐさないと」
「え、それって――」
「肩揉んであげるわよ。こういうのって独りじゃできないでしょ?
ホラ横になって。わたし、こういうの結構得意だから」
「…………」
そんな訳で、なし崩し的に司藤アイによるマッサージが始まった。
(……本当に、チケットに書いた通りになった……
偶然なのか? それとも……)
アイは言葉通り、肩揉みの類は手馴れているらしく。
実際凝り気味だった肩は徐々にほぐされていき、気持ちよかったが……堪能している余裕は黒崎には全く無かった。
もし「魔法の肩たたき券」に本当に魔力が宿っており、この「肩たたき」もその為に起こった出来事であるなら――
「あれ? おっかしいわね……こんだけ揉みほぐしたら、緊張の度合いも緩むハズなんだけど」
(お前が悪いんじゃねえんだ。あのチケットと、それ持ち込んできたアフォのせいだよッ!?)
内心申し訳ないと思いつつも、言い出せずに押し黙る。
うつ伏せになっているため、表情を悟られない事だけが救いである。
やがて黒崎は、ある考えに達した。
どうしても確認しておきたい事があったからだ。
「……なあ司藤。お前今でも、綺織浩介の事……好きなのか?」
「えっ……何よ、急に」
「頼む。正直に……答えてくれ」
「…………」
いつになく真剣な口調に気圧されたのか――アイはしばし沈黙した後、ゆっくりと口を開いた。
「最初に告白した時は、これが『好き』って気持ちなんだ、って思ってた。
でも今は……ちょっと、分からないかな?」
「……分からない?」
「うん。今にして思えば、あの時のわたし、周りにほとんど味方がいなくって。
そんな時だったから、先輩の気遣いや優しさが……本当に嬉しかったの」
「そうか……」
「こっちの世界に来てから……メリッサやアストルフォ、ロジェスティラさんにテュルパンさん……色んな人に良くしてもらって。
もちろん、黒崎もよ? これまでずっと、アンタにもいっぱい助けてもらった。本当に感謝してる。わたしが『ブラダマンテ』だから、という理由もあるのかな? って思いもしたけれど」
「…………」
黒崎は不意に起き上がった。
今度はアイが驚く番である。
「ちょっと、黒崎……?」
「じゃあもし、お前が感謝してるって人から、好意を寄せられたら……?」
「そりゃ勿論、嬉しい、けど……」
今まで照れ隠しめいて「綺織先輩が好き」と公言して憚らなかった司藤アイ。
黒崎も無意識に委縮し、一歩踏み込む事ができなかった。しかし本音を聞いた、今ならば――
「く、黒崎。待って、やめて――」
「悪い司藤。もう我慢できない。オレはお前の事が――」
先ほどと立ち位置が逆転した。
黒崎は自分でも驚くほど、衝動的になっていた。
気がつけばベッドの上にアイを寝転がせ、仰向けになった彼女と見つめ合う。
普段であれば状況に流されるなどあり得ない。
チケットの魔力なのか、黒崎の願望が膨れ上がった結果なのか。それは定かではない。
アイも状況を悟ったのだろうか。頬を染めながら、迫る黒崎の顔を直視できず――
ぴき、という嫌な音が、黒崎の首筋で鳴った。
「…………ッ!?」
「ちょ、ちょっと大丈夫!? だから待ってって言ったのに!」
肩を押さえて痛みにうずくまる黒崎。
勢いに任せて唇を奪おうとした天罰? なのだろうか。
「マッサージまだ途中だったのよ。急に動いたりしたら筋を痛めちゃうわ」
「……もっと早く言ってくれない?」
「ご、ごめん……って、なんでわたしが謝んなきゃならないのよ!?
いきなり起き上がって、こっちにしなだれかかってきたの黒崎でしょ?」
声を荒げるアイ。心なしか頬も紅潮している様子である。
「そうだけど……それはお前がっ……!」
言いかけ、黒崎は慌てて口をつぐんだ。
まさかアイに「思わせぶりな事を言って自分をその気にさせた」せいだ、などと言えるハズもない。
「『お前が』?…………何よ?」
「いや、何でもない……済まなかった」
結局黒崎は、しばらく安静と休養が必要だと診断された。
無理な体勢をして、より痛めた首筋と肩を、アイにしばらく看病される羽目になってしまった。
**********
二日ほど前。黒崎の部屋のゴミ箱に、クシャクシャに丸められた羊皮紙――「魔法の肩たたき券」。
それをこっそり取り出す人影があった。
「まあ……行為について、何も書かれてませんわね……」
安心したような、ガッカリしたような声を上げた、怪しい人物の正体は……尼僧メリッサである。
黒崎は「ブラダマンテ」の名前をチケットに書いただけで、具体的な行為については何も書き記さなかったのだ。
万一「司藤アイ」の名前を書き、証拠として残ったら大変な事になる……と思い留まったのかもしれない。
(しかしこれはッ……いわゆるひとつの大チャンスという奴なのでは……!
アストルフォ様とロジェロ様の会話はこっそり盗み聞きしましたわ!
つまりこの空欄に、私が書き加えたら……ブラダマンテが私の言う通りになってくれる、という事!
いいですわね! 最高ですわ! 濃厚な接吻を交わした後はお互い生まれたままの姿になって、くんずほぐれつめくるめく官能の世界を……うへへへへ、想像しただけで涎と鼻血が止まりませんわァーッ!)
妄想を暴走させまくった変態尼僧はその日、ブラダマンテにいかに羞恥プレイをさせるか、という事ばかり考えていた。
しかし空欄の枠は限られている。とてもではないがメリッサの豊かすぎる想像力の全てを書き記す事などおぼつかない。
結局、幾度も重ね書きをした結果、羊皮紙はインクで真っ黒になり、何が書いてあったのか判別すらできない状態となった。
さしもの魔法のチケットも、コレでは効果を発揮しようがない。しかも――
「……また何かスケベな事考えてるの? メリッサ」
「はッ!? ブラダマンテ……もしかして早速、肩たたき券の効果が!?
据え膳食わぬは女の恥! 遠慮なく頂戴いたしますわッ!」
「何訳の分かんない事言ってんのよッ!? 人を見るなり発情すんなッ!?
鎮まれッ! ハウス!!」
メリッサの逞しすぎる想像力のお陰で、ブラダマンテ――司藤アイは貞操の危機を脱したのである。
(閑話・了)
「黒崎、いる?――入るわよ」
入ってきたのは、ブラダマンテ――司藤アイである。
物語の登場人物たちにとっては、彼女の顔は見目麗しき女騎士のものに映るが。
幼馴染にして腐れ縁の悪友である黒崎八式にとって、しょっちゅう口喧嘩ばかりしている馴染み深い、平凡な顔であった。
「お、おう……司藤か。どうしたんだ?」
「どうって、ちょっと様子を見に来ただけ。
なんか最近、黒崎の挙動がおかしいって小耳に挟んだからさ。
疲れてるんじゃないかなーって心配になったのよ。大丈夫?」
どうやらアストルフォとの一件以来、黒崎の悶々とした態度は表に出てしまっていたらしい。
アイは本当に黒崎の事を気にかけて部屋を訪れたのだろう。
ごく自然に、黒崎の腰かけているベッドの隣に座る。距離が近い。
「え、いや、その……き、気のせいだよ」
「という割には、ホントに挙動不審よね」
(お前が意識もせずに間近にいるからだよッ!?)
喉元まで出かかった言葉をどうにか飲み込む黒崎。
しどろもどろになる彼に、アイはしばらく考え込んだ後――言った。
「黒崎。ちょっと背中、壁にくっつけてみて」
「な、何だよ急に」
「いいから」
有無を言わせぬ口調のアイに従い、黒崎は立ち上がって壁に背中を寄せた。
「踵と背中とお尻と頭くっつけてみて。いいわ、じゃあ――」
(うおッ!?)
アイは黒崎の肩に手を入れていた。
アイの右手が背中でモゾモゾと動き、微妙にこそばゆい感触だ。
「ちょっと、動かないでよ。目算狂っちゃうでしょ」
「司藤お前、手を入れるならその前に言ってくれよ!」
「ああ、ごめんごめん……んー、拳が入るほどじゃあないけど、手の平よりは隙間あるわね。
ちょっと肩甲骨が内向きになってるわ。解きほぐさないと」
「え、それって――」
「肩揉んであげるわよ。こういうのって独りじゃできないでしょ?
ホラ横になって。わたし、こういうの結構得意だから」
「…………」
そんな訳で、なし崩し的に司藤アイによるマッサージが始まった。
(……本当に、チケットに書いた通りになった……
偶然なのか? それとも……)
アイは言葉通り、肩揉みの類は手馴れているらしく。
実際凝り気味だった肩は徐々にほぐされていき、気持ちよかったが……堪能している余裕は黒崎には全く無かった。
もし「魔法の肩たたき券」に本当に魔力が宿っており、この「肩たたき」もその為に起こった出来事であるなら――
「あれ? おっかしいわね……こんだけ揉みほぐしたら、緊張の度合いも緩むハズなんだけど」
(お前が悪いんじゃねえんだ。あのチケットと、それ持ち込んできたアフォのせいだよッ!?)
内心申し訳ないと思いつつも、言い出せずに押し黙る。
うつ伏せになっているため、表情を悟られない事だけが救いである。
やがて黒崎は、ある考えに達した。
どうしても確認しておきたい事があったからだ。
「……なあ司藤。お前今でも、綺織浩介の事……好きなのか?」
「えっ……何よ、急に」
「頼む。正直に……答えてくれ」
「…………」
いつになく真剣な口調に気圧されたのか――アイはしばし沈黙した後、ゆっくりと口を開いた。
「最初に告白した時は、これが『好き』って気持ちなんだ、って思ってた。
でも今は……ちょっと、分からないかな?」
「……分からない?」
「うん。今にして思えば、あの時のわたし、周りにほとんど味方がいなくって。
そんな時だったから、先輩の気遣いや優しさが……本当に嬉しかったの」
「そうか……」
「こっちの世界に来てから……メリッサやアストルフォ、ロジェスティラさんにテュルパンさん……色んな人に良くしてもらって。
もちろん、黒崎もよ? これまでずっと、アンタにもいっぱい助けてもらった。本当に感謝してる。わたしが『ブラダマンテ』だから、という理由もあるのかな? って思いもしたけれど」
「…………」
黒崎は不意に起き上がった。
今度はアイが驚く番である。
「ちょっと、黒崎……?」
「じゃあもし、お前が感謝してるって人から、好意を寄せられたら……?」
「そりゃ勿論、嬉しい、けど……」
今まで照れ隠しめいて「綺織先輩が好き」と公言して憚らなかった司藤アイ。
黒崎も無意識に委縮し、一歩踏み込む事ができなかった。しかし本音を聞いた、今ならば――
「く、黒崎。待って、やめて――」
「悪い司藤。もう我慢できない。オレはお前の事が――」
先ほどと立ち位置が逆転した。
黒崎は自分でも驚くほど、衝動的になっていた。
気がつけばベッドの上にアイを寝転がせ、仰向けになった彼女と見つめ合う。
普段であれば状況に流されるなどあり得ない。
チケットの魔力なのか、黒崎の願望が膨れ上がった結果なのか。それは定かではない。
アイも状況を悟ったのだろうか。頬を染めながら、迫る黒崎の顔を直視できず――
ぴき、という嫌な音が、黒崎の首筋で鳴った。
「…………ッ!?」
「ちょ、ちょっと大丈夫!? だから待ってって言ったのに!」
肩を押さえて痛みにうずくまる黒崎。
勢いに任せて唇を奪おうとした天罰? なのだろうか。
「マッサージまだ途中だったのよ。急に動いたりしたら筋を痛めちゃうわ」
「……もっと早く言ってくれない?」
「ご、ごめん……って、なんでわたしが謝んなきゃならないのよ!?
いきなり起き上がって、こっちにしなだれかかってきたの黒崎でしょ?」
声を荒げるアイ。心なしか頬も紅潮している様子である。
「そうだけど……それはお前がっ……!」
言いかけ、黒崎は慌てて口をつぐんだ。
まさかアイに「思わせぶりな事を言って自分をその気にさせた」せいだ、などと言えるハズもない。
「『お前が』?…………何よ?」
「いや、何でもない……済まなかった」
結局黒崎は、しばらく安静と休養が必要だと診断された。
無理な体勢をして、より痛めた首筋と肩を、アイにしばらく看病される羽目になってしまった。
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二日ほど前。黒崎の部屋のゴミ箱に、クシャクシャに丸められた羊皮紙――「魔法の肩たたき券」。
それをこっそり取り出す人影があった。
「まあ……行為について、何も書かれてませんわね……」
安心したような、ガッカリしたような声を上げた、怪しい人物の正体は……尼僧メリッサである。
黒崎は「ブラダマンテ」の名前をチケットに書いただけで、具体的な行為については何も書き記さなかったのだ。
万一「司藤アイ」の名前を書き、証拠として残ったら大変な事になる……と思い留まったのかもしれない。
(しかしこれはッ……いわゆるひとつの大チャンスという奴なのでは……!
アストルフォ様とロジェロ様の会話はこっそり盗み聞きしましたわ!
つまりこの空欄に、私が書き加えたら……ブラダマンテが私の言う通りになってくれる、という事!
いいですわね! 最高ですわ! 濃厚な接吻を交わした後はお互い生まれたままの姿になって、くんずほぐれつめくるめく官能の世界を……うへへへへ、想像しただけで涎と鼻血が止まりませんわァーッ!)
妄想を暴走させまくった変態尼僧はその日、ブラダマンテにいかに羞恥プレイをさせるか、という事ばかり考えていた。
しかし空欄の枠は限られている。とてもではないがメリッサの豊かすぎる想像力の全てを書き記す事などおぼつかない。
結局、幾度も重ね書きをした結果、羊皮紙はインクで真っ黒になり、何が書いてあったのか判別すらできない状態となった。
さしもの魔法のチケットも、コレでは効果を発揮しようがない。しかも――
「……また何かスケベな事考えてるの? メリッサ」
「はッ!? ブラダマンテ……もしかして早速、肩たたき券の効果が!?
据え膳食わぬは女の恥! 遠慮なく頂戴いたしますわッ!」
「何訳の分かんない事言ってんのよッ!? 人を見るなり発情すんなッ!?
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