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第8章 ランペドゥーサ島の決戦
7 その後の戦い★
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その場で起きた光景に、固唾を飲んで見守っていた誰もが驚き、絶句していた。
マルフィサも、フェローも、ソブリノも。両陣営の従者たちも。誰もが予想だにしなかったのだ。あの圧倒的な力を持つアフリカ大王・アグラマンが決闘に敗れる様などというものは。
だが今、女騎士ブラダマンテと、その想い人・騎士ロジェロの――想像を絶する連携の前に。無敵の大王は落馬し、地上に突き落とされてしまった。
大王の長槍は、ブラダマンテの兜の羽根飾りを弾き飛ばしたに過ぎず……誰の目にも勝敗は明らかだった。
「……や、やったッ……!」
ロジェロもブラダマンテも、ごく短時間の戦いであったが――決着を迎え、緊張が解けると同時にどっと疲労感が押し寄せてきた。
無我夢中だった。息もつかせぬほど馬を操り、武器を振るい、動き回り――互いに言葉を交えずとも、歴戦の騎士としての経験と勘が、状況に応じた最適解を導き出した。二人の一糸乱れぬ連携劇は、その賜物であった。
「素敵ィ……とっても素晴らしい一撃だったわ。
まさかこのアタシが――馬から叩き落とされちゃうなんてねェ」
アグラマンは仰向けに倒れた状態から、ゆっくりと起き上がった。
「どうすんだ? 大王サマ。決闘はまだ続けるのか?」
ロジェロ――黒崎八式が問うと、大王は肩をすくめた。
「いいえ。まァそりゃ、ここで負けを認めず地上戦――という手もあるけれど。
美しくないでしょ? 馬上の槍の突き合いで負けたってのに、食い下がって戦闘続行っていうのもね……ねえ、フェロー」
「ぐッ……確かに、そうだな……」
水を向けられて、スペイン最強の騎士フェローは赤面してそっぽを向いた。
彼は昔、槍の試合に負けた後に剣の勝負を挑んだ事があるのだった。
「あの時は俺も、アンジェリカの色香に目が眩んでいた。今は反省している」
「ソブリノはまだ負けてないし、アタシの最も信頼する将軍ではあるけれど――彼は一騎打ちをするには歳を取りすぎているわ。
もともとアタシ一人で、アンタ達を相手取って圧倒してやるつもりだったの……アテが、外れちゃったわねェ」
決闘に敗北したというのに、アグラマンの心は奇妙なまでに晴れやかだった。
今日という日まで、己の力を十全に発揮する機会に恵まれなかった。常に本性をひた隠して生きて行かねばならなかった。
このランペドゥーサの地で彼は初めて――本当の自分をさらけ出し、全力を尽くしたのだ。その事実こそが肝要であり、結果は重要ではない。
「ホント――ロジェロにブラダマンテ。見事な連携だったわァ。
これがいわゆる『愛の力』って奴かしらね?」
何となしに、からかうように口にしたアグラマンだったが。
「愛」の単語が出た途端、ロジェロは魔馬からずり落ちそうになり――ブラダマンテも真っ赤になって、戦槍を取り落としそうになった。
「ちょっ……いきなり恥ずかしい台詞吐かないでよね!
黒……ロジェロと連携できたのだって、たまたまよ、たまたま!」
女騎士は大慌てで否定した。先刻までの洗練された戦いぶりから一転。その動きは精彩に欠き、あからさまに動揺している。
「そ、そう……? あんな事前に申し合わせたような動きを、一瞬の判断でやってのけた訳でしょ?
俗に言う『以心伝心』っていうラブラブ状態一歩手前って感じじゃない?」
「ふ、ふざけんなてめェッ! ま、負けたのが悔しいからって、こっちの心を掻き乱そうったってそうは行かねえぞ!」
黒崎からも抗議の声が上がった。こちらも彼女に負けないぐらい赤面して狼狽えている。
(うっわぁ……なんて分かりやすい……
公然と好き合ってる者同士とは思えないほど初々しいわねェ。
もう何でもいいから、とっとと結婚しちゃった方が良くない? コイツら)
アグラマンは内心、呆れてしまった。もしあの時点で決着がつかず、愛の話題を出していたら――二人はたちまち連携が崩れ、ギクシャクし、あっという間に形勢逆転していたかも知れない。
「一応、褒め称えてるつもりなんだけど……まァいいわ。
とにかく決闘はアタシ達の負けって事で。何か欲しいモノある?
勝者として当然の権利だから、何でも言ってくれて構わないわよォ」
そう言って大王は、従者たちに命じて、様々な武具や貴金属を持って来させた。流石にサラセン帝国軍の首魁、並みの騎士や小国の王には及びもつかない財力を、今なお抱えている。
「そこまで言うんなら、ありがたく――頂戴するぜ」
「あたしは武器がいい! ロジェロ兄さん」
「うん、分かってるから。好きなの貰っとけ」
お約束な兄妹のやり取りを見て、ブラダマンテは可笑しくなって吹き出した。
「あ、そうだブラダマンテちゃん。
アナタには、伝えておかないといけない事があるんだったわ」
アグラマンは思い出したようにぽつりと漏らした。
「東ローマ帝国の皇太子――レオ。アイツには気をつけなさい」
「えっ…………?」
唐突に出てきた予想外の名前に、ブラダマンテ――司藤アイは呆然となった。
東ローマ皇太子レオ。彼の正体をアイは知っている。彼の肉体に宿る魂の名は――綺織浩介。現実世界における、彼女の憧れの先輩である。
**********
エジプト、カイロ。
ここはサラセン帝国の頂点に君臨する、帝君の住まう宮殿がある都。
「――戦は散々な結果となりましたな」
「アグラマンは――どこでしたっけか。辺鄙な孤島で、無謀な一騎打ちをフランク騎士どもに挑み……無様に敗死したとか」
「何とも締まらない最期ですなァ。あの若造、何を考えていたのやら……?」
会議の場に集う重臣たちから、口々と大王を嘲笑する言葉が漏れた。
「まァ良かったではありませんか。どうせ彼は敗戦の責任を取らせる為、処刑する手筈だったのでしょう?」
「帝君の血を引くとはいえ、所詮は妾の子。長々と生きておっては邪魔な存在よ」
「ここまでの一連の流れ――全て織り込み済みだとしたら、帝君の深謀遠慮は流石と言わざるを得ませんな」
重臣たちは上座に悠然と佇む、老齢の帝君の顔色を伺うように褒めそやした。
「然り。これで余計な争いの芽を摘むことが出来た。元々無謀な戦争。どうせ失敗するなら厄介者をあてがえば事足りる」
「やっと終わって一安心ですな。これで帝君の地位はつつがなく、正統なるご子息ゴーディソ様に受け継がれるというもの」
「今後の帝国の繁栄と、神のたゆまぬ恩寵を祈って――アッラーは偉大なり」
『アッラーは偉大なり!!』
エジプトの中央政府はまだ知らない。普通に舞い戻れば命が危うくなると悟ったアグラマンが、一計を案じた事を――
**********
数年後。シリア王ノランドが息子の反乱に遭い、政権を転覆させられた際――軍人奴隷らは皆、父王を裏切り王子の側に従った。その時マムルーク騎兵を率いていたのは――死んだ筈のアグラマンに瓜二つであったという。
サラセン帝国はシリアの離反に呼応するように、各地で続々と反乱が起こった。次代のシリア王を旗頭とし、中央に牙を剥いた反乱軍に加わったのは――ガルボの地を引き継いだソブリノの子や、アルジェリアの指導者となったイブン・ルスタムなど……いずれも若く、血気盛んな新たな力である。その中心にいた人物が誰であったか――今更繰り述べるまでもない事だろう。
━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━
《 作者落書き・その11 》
アフリカ大王アグラマン。ランペドゥーサ島にて。
マルフィサも、フェローも、ソブリノも。両陣営の従者たちも。誰もが予想だにしなかったのだ。あの圧倒的な力を持つアフリカ大王・アグラマンが決闘に敗れる様などというものは。
だが今、女騎士ブラダマンテと、その想い人・騎士ロジェロの――想像を絶する連携の前に。無敵の大王は落馬し、地上に突き落とされてしまった。
大王の長槍は、ブラダマンテの兜の羽根飾りを弾き飛ばしたに過ぎず……誰の目にも勝敗は明らかだった。
「……や、やったッ……!」
ロジェロもブラダマンテも、ごく短時間の戦いであったが――決着を迎え、緊張が解けると同時にどっと疲労感が押し寄せてきた。
無我夢中だった。息もつかせぬほど馬を操り、武器を振るい、動き回り――互いに言葉を交えずとも、歴戦の騎士としての経験と勘が、状況に応じた最適解を導き出した。二人の一糸乱れぬ連携劇は、その賜物であった。
「素敵ィ……とっても素晴らしい一撃だったわ。
まさかこのアタシが――馬から叩き落とされちゃうなんてねェ」
アグラマンは仰向けに倒れた状態から、ゆっくりと起き上がった。
「どうすんだ? 大王サマ。決闘はまだ続けるのか?」
ロジェロ――黒崎八式が問うと、大王は肩をすくめた。
「いいえ。まァそりゃ、ここで負けを認めず地上戦――という手もあるけれど。
美しくないでしょ? 馬上の槍の突き合いで負けたってのに、食い下がって戦闘続行っていうのもね……ねえ、フェロー」
「ぐッ……確かに、そうだな……」
水を向けられて、スペイン最強の騎士フェローは赤面してそっぽを向いた。
彼は昔、槍の試合に負けた後に剣の勝負を挑んだ事があるのだった。
「あの時は俺も、アンジェリカの色香に目が眩んでいた。今は反省している」
「ソブリノはまだ負けてないし、アタシの最も信頼する将軍ではあるけれど――彼は一騎打ちをするには歳を取りすぎているわ。
もともとアタシ一人で、アンタ達を相手取って圧倒してやるつもりだったの……アテが、外れちゃったわねェ」
決闘に敗北したというのに、アグラマンの心は奇妙なまでに晴れやかだった。
今日という日まで、己の力を十全に発揮する機会に恵まれなかった。常に本性をひた隠して生きて行かねばならなかった。
このランペドゥーサの地で彼は初めて――本当の自分をさらけ出し、全力を尽くしたのだ。その事実こそが肝要であり、結果は重要ではない。
「ホント――ロジェロにブラダマンテ。見事な連携だったわァ。
これがいわゆる『愛の力』って奴かしらね?」
何となしに、からかうように口にしたアグラマンだったが。
「愛」の単語が出た途端、ロジェロは魔馬からずり落ちそうになり――ブラダマンテも真っ赤になって、戦槍を取り落としそうになった。
「ちょっ……いきなり恥ずかしい台詞吐かないでよね!
黒……ロジェロと連携できたのだって、たまたまよ、たまたま!」
女騎士は大慌てで否定した。先刻までの洗練された戦いぶりから一転。その動きは精彩に欠き、あからさまに動揺している。
「そ、そう……? あんな事前に申し合わせたような動きを、一瞬の判断でやってのけた訳でしょ?
俗に言う『以心伝心』っていうラブラブ状態一歩手前って感じじゃない?」
「ふ、ふざけんなてめェッ! ま、負けたのが悔しいからって、こっちの心を掻き乱そうったってそうは行かねえぞ!」
黒崎からも抗議の声が上がった。こちらも彼女に負けないぐらい赤面して狼狽えている。
(うっわぁ……なんて分かりやすい……
公然と好き合ってる者同士とは思えないほど初々しいわねェ。
もう何でもいいから、とっとと結婚しちゃった方が良くない? コイツら)
アグラマンは内心、呆れてしまった。もしあの時点で決着がつかず、愛の話題を出していたら――二人はたちまち連携が崩れ、ギクシャクし、あっという間に形勢逆転していたかも知れない。
「一応、褒め称えてるつもりなんだけど……まァいいわ。
とにかく決闘はアタシ達の負けって事で。何か欲しいモノある?
勝者として当然の権利だから、何でも言ってくれて構わないわよォ」
そう言って大王は、従者たちに命じて、様々な武具や貴金属を持って来させた。流石にサラセン帝国軍の首魁、並みの騎士や小国の王には及びもつかない財力を、今なお抱えている。
「そこまで言うんなら、ありがたく――頂戴するぜ」
「あたしは武器がいい! ロジェロ兄さん」
「うん、分かってるから。好きなの貰っとけ」
お約束な兄妹のやり取りを見て、ブラダマンテは可笑しくなって吹き出した。
「あ、そうだブラダマンテちゃん。
アナタには、伝えておかないといけない事があるんだったわ」
アグラマンは思い出したようにぽつりと漏らした。
「東ローマ帝国の皇太子――レオ。アイツには気をつけなさい」
「えっ…………?」
唐突に出てきた予想外の名前に、ブラダマンテ――司藤アイは呆然となった。
東ローマ皇太子レオ。彼の正体をアイは知っている。彼の肉体に宿る魂の名は――綺織浩介。現実世界における、彼女の憧れの先輩である。
**********
エジプト、カイロ。
ここはサラセン帝国の頂点に君臨する、帝君の住まう宮殿がある都。
「――戦は散々な結果となりましたな」
「アグラマンは――どこでしたっけか。辺鄙な孤島で、無謀な一騎打ちをフランク騎士どもに挑み……無様に敗死したとか」
「何とも締まらない最期ですなァ。あの若造、何を考えていたのやら……?」
会議の場に集う重臣たちから、口々と大王を嘲笑する言葉が漏れた。
「まァ良かったではありませんか。どうせ彼は敗戦の責任を取らせる為、処刑する手筈だったのでしょう?」
「帝君の血を引くとはいえ、所詮は妾の子。長々と生きておっては邪魔な存在よ」
「ここまでの一連の流れ――全て織り込み済みだとしたら、帝君の深謀遠慮は流石と言わざるを得ませんな」
重臣たちは上座に悠然と佇む、老齢の帝君の顔色を伺うように褒めそやした。
「然り。これで余計な争いの芽を摘むことが出来た。元々無謀な戦争。どうせ失敗するなら厄介者をあてがえば事足りる」
「やっと終わって一安心ですな。これで帝君の地位はつつがなく、正統なるご子息ゴーディソ様に受け継がれるというもの」
「今後の帝国の繁栄と、神のたゆまぬ恩寵を祈って――アッラーは偉大なり」
『アッラーは偉大なり!!』
エジプトの中央政府はまだ知らない。普通に舞い戻れば命が危うくなると悟ったアグラマンが、一計を案じた事を――
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数年後。シリア王ノランドが息子の反乱に遭い、政権を転覆させられた際――軍人奴隷らは皆、父王を裏切り王子の側に従った。その時マムルーク騎兵を率いていたのは――死んだ筈のアグラマンに瓜二つであったという。
サラセン帝国はシリアの離反に呼応するように、各地で続々と反乱が起こった。次代のシリア王を旗頭とし、中央に牙を剥いた反乱軍に加わったのは――ガルボの地を引き継いだソブリノの子や、アルジェリアの指導者となったイブン・ルスタムなど……いずれも若く、血気盛んな新たな力である。その中心にいた人物が誰であったか――今更繰り述べるまでもない事だろう。
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