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第9章 物語は綻びる
9 コンスタンティノープルにて
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パリでの騒動から3週間後。
ブラダマンテ達クレルモン家の一行は、東ローマ帝国の都・コンスタンティノープル(註:現在のイスタンブール)に到着した。
今回の旅路に連れ立った名のある面子は、花嫁となるブラダマンテの他、父エイモン公、母ベアトリーチェ。そして彼女の兄リッチャルデットとアラルドといった所だった。
長兄リナルドは母に刃向う発言をしたため、パリで留守番する羽目になった。
帝都に入りしばらく進むと、不意に馬車が止まった。
「まあ、ブラダマンテ。ご覧なさいな」
母ベアトリーチェは馬車から降り、嬉しそうに娘を手招きした。
「この素晴らしき都こそが、コンスタンティノープル。
貴女がこれから嫁ぐ事になる夫の治める地よ」
道中ずっと、意気消沈していたブラダマンテであったが――促され外に出ると、そこには想像を絶する光景が広がっていた。
「…………ッ!?」
半島状の雄大な敷地に、凄まじい数の石造建物が密集する街並み。
西の陸側には外敵を防ぐために築かれた、長大な三重構造の城壁。
南はマルマラ海、北は金角湾、北東はボスフォラス海峡といった、天然の要害に囲まれた立地。
なるほど確かに数世紀に渡って外敵の侵攻を退けてきた、難攻不落の城塞都市に相応しき威容であった。
(凄い……ここがコンスタンティノープル。レオ皇太子――綺織先輩の住む都。
フランクの王都パリも大きかったけど……それすら霞んで見えるぐらい、桁違いの差だわ……!)
「ブラダマンテ」も、中に宿る司藤アイの魂も、現代日本の大都会に引けを取らない古代都市の迫力に見惚れていた。
そんな折、双頭の鷲の紋章をあしらった馬車がやってきて、クレルモン家の馬車と横並びになる。中から出てきたのは――
「これはこれは。皇太子殿下おん自ら、お出迎え下さるとは――」
エイモン公以下、クレルモン家一同もその場に跪く。
「――楽になさって下さい、皆様方。
遠路はるばる花嫁となる方が来て下さったのです。婿となる者が歓待しないのは失礼ですからね」
声の主は、アイもよく知っている人物。淡い恋心を抱き、惹かれていた――綺織浩介だった。
今は東ローマ帝国の皇太子レオとして、ギリシア風の皇族衣装を纏い……立ち居振る舞いにも気品と威厳が漂っている。
綺織先輩はアイの姿を認めると、ニコリと微笑んだ。
そして彼女の前に跪き、アイ以外の周りに聞こえない程度の声で言った。
「しばらくぶりだね。また会えて嬉しいよ。
ブラダマンテ――いや、司藤さん」
**********
コンスタンティノープル。元々はビザンティオンと呼ばれていた、古代ギリシア時代の植民都市である。
名の意味は「コンスタンティヌスの町」。西暦330年、時のローマ皇帝コンスタンティヌス1世が建設した。東西貿易航路の要衝にして、天然の良港たる金角湾を擁するこの地は、古代ローマ帝国の分裂後も、西ローマ帝国の滅亡後も、古き良きローマ文化を継承する大都市として栄えていた。
「噂に聞いていたより、ずっと賑やかで美しい街ね」
ブラダマンテとレオは、婚約者同士親睦を深めるという名目で、二人で帝都の街並みを散歩していた。
供回りも最低限の護衛や従者のみ。十分な距離があるため二人の会話が聞かれる心配はない。
「……百年ほど前までは、戦続きで酷い有様だったそうだよ」レオは苦笑しつつも答えた。
かつては古のローマ帝国の残照を映すが如く、市民にパンを無償提供したり、戦車競走を連日催したりと、繁栄した国であったが。
ペルシアやイスラムといった新興の帝国にシリア・エジプト等の豊かな穀倉地帯を奪われ、帝都コンスタンティノープルも度々外敵の脅威に晒された。難攻不落の城壁と秘密兵器「ギリシアの火」で撃退はしたものの――打ち続く戦乱で都は荒廃し、水道や公共施設の整備すらままならぬほどだったという。
しかし先代の皇帝レオン3世・現皇帝コンスタンティヌス5世の二世代に渡り、軍制改革に成功した彼らは再び、強いローマの軍隊を復活させた。
国力が充実し、コンスタンティノープルも最盛期の活気と人口を取り戻しつつあった。レオ皇太子の少年時代には、増加する市民のインフラを整備すべく水道が修復される。その際に世界各地から招いた商人・職人たちが集まる事で、都は再び賑わいを見せた。
ブラダマンテ達が目抜き通りに入ると、絹織物や貴金属の工芸品といった品物を取り扱う市場が開かれていた。
威勢のいい呼び込みの声や、足を止め買い物を楽しむ市民の姿……ブラダマンテには微笑ましく映った。
「……とってもいい所ね。みんな楽しそう」
「今となっては、古代ローマのような絶頂期は望むべくもないけれど。
僕はこの街が好きだ。素朴で、力強くて――皆、明日に希望を抱いている」
質実剛健といった所か。図抜けた華やかさこそないが、活力と熱気に溢れた光景だった。レオ――綺織先輩に連れられ、観光案内をされているようで……アイは心が躍った。
(……はッ。いけない。あんまりにも楽しすぎて『このまま先輩のお嫁さんもいいかな』なんて思いかけちゃった)
危うく本来の目的を忘れてしまいがちになる。
コンスタンティノープルに来たのはあくまでも、綺織先輩の一連の行動に関する真意を問い質す為なのだ。
「……あの、綺織先輩――」
「そろそろ晩食の時間だね。お腹空かない? 司藤さん」
微笑みながら尋ねてくる綺織。確かに長旅の粗食で、空腹感は常につきまとっていたが。
ここは意を決して、誘惑に屈せず言葉を返そうと意を決し――
「この都は海に近いから、飛脚に頼らず高級な鮮魚が安く手に入りやすいんだ。
それに西欧と違ってキプロス島のサトウキビもあるから、甘味にも困らないよ。一緒にどう?」
「…………行きますッ!」
現代日本人の味覚からすると、味気ない食事続きだったのが災いして。
司藤アイの理性と決意は、呆気なく食欲の前に膝を折ったのだった。
ブラダマンテ達クレルモン家の一行は、東ローマ帝国の都・コンスタンティノープル(註:現在のイスタンブール)に到着した。
今回の旅路に連れ立った名のある面子は、花嫁となるブラダマンテの他、父エイモン公、母ベアトリーチェ。そして彼女の兄リッチャルデットとアラルドといった所だった。
長兄リナルドは母に刃向う発言をしたため、パリで留守番する羽目になった。
帝都に入りしばらく進むと、不意に馬車が止まった。
「まあ、ブラダマンテ。ご覧なさいな」
母ベアトリーチェは馬車から降り、嬉しそうに娘を手招きした。
「この素晴らしき都こそが、コンスタンティノープル。
貴女がこれから嫁ぐ事になる夫の治める地よ」
道中ずっと、意気消沈していたブラダマンテであったが――促され外に出ると、そこには想像を絶する光景が広がっていた。
「…………ッ!?」
半島状の雄大な敷地に、凄まじい数の石造建物が密集する街並み。
西の陸側には外敵を防ぐために築かれた、長大な三重構造の城壁。
南はマルマラ海、北は金角湾、北東はボスフォラス海峡といった、天然の要害に囲まれた立地。
なるほど確かに数世紀に渡って外敵の侵攻を退けてきた、難攻不落の城塞都市に相応しき威容であった。
(凄い……ここがコンスタンティノープル。レオ皇太子――綺織先輩の住む都。
フランクの王都パリも大きかったけど……それすら霞んで見えるぐらい、桁違いの差だわ……!)
「ブラダマンテ」も、中に宿る司藤アイの魂も、現代日本の大都会に引けを取らない古代都市の迫力に見惚れていた。
そんな折、双頭の鷲の紋章をあしらった馬車がやってきて、クレルモン家の馬車と横並びになる。中から出てきたのは――
「これはこれは。皇太子殿下おん自ら、お出迎え下さるとは――」
エイモン公以下、クレルモン家一同もその場に跪く。
「――楽になさって下さい、皆様方。
遠路はるばる花嫁となる方が来て下さったのです。婿となる者が歓待しないのは失礼ですからね」
声の主は、アイもよく知っている人物。淡い恋心を抱き、惹かれていた――綺織浩介だった。
今は東ローマ帝国の皇太子レオとして、ギリシア風の皇族衣装を纏い……立ち居振る舞いにも気品と威厳が漂っている。
綺織先輩はアイの姿を認めると、ニコリと微笑んだ。
そして彼女の前に跪き、アイ以外の周りに聞こえない程度の声で言った。
「しばらくぶりだね。また会えて嬉しいよ。
ブラダマンテ――いや、司藤さん」
**********
コンスタンティノープル。元々はビザンティオンと呼ばれていた、古代ギリシア時代の植民都市である。
名の意味は「コンスタンティヌスの町」。西暦330年、時のローマ皇帝コンスタンティヌス1世が建設した。東西貿易航路の要衝にして、天然の良港たる金角湾を擁するこの地は、古代ローマ帝国の分裂後も、西ローマ帝国の滅亡後も、古き良きローマ文化を継承する大都市として栄えていた。
「噂に聞いていたより、ずっと賑やかで美しい街ね」
ブラダマンテとレオは、婚約者同士親睦を深めるという名目で、二人で帝都の街並みを散歩していた。
供回りも最低限の護衛や従者のみ。十分な距離があるため二人の会話が聞かれる心配はない。
「……百年ほど前までは、戦続きで酷い有様だったそうだよ」レオは苦笑しつつも答えた。
かつては古のローマ帝国の残照を映すが如く、市民にパンを無償提供したり、戦車競走を連日催したりと、繁栄した国であったが。
ペルシアやイスラムといった新興の帝国にシリア・エジプト等の豊かな穀倉地帯を奪われ、帝都コンスタンティノープルも度々外敵の脅威に晒された。難攻不落の城壁と秘密兵器「ギリシアの火」で撃退はしたものの――打ち続く戦乱で都は荒廃し、水道や公共施設の整備すらままならぬほどだったという。
しかし先代の皇帝レオン3世・現皇帝コンスタンティヌス5世の二世代に渡り、軍制改革に成功した彼らは再び、強いローマの軍隊を復活させた。
国力が充実し、コンスタンティノープルも最盛期の活気と人口を取り戻しつつあった。レオ皇太子の少年時代には、増加する市民のインフラを整備すべく水道が修復される。その際に世界各地から招いた商人・職人たちが集まる事で、都は再び賑わいを見せた。
ブラダマンテ達が目抜き通りに入ると、絹織物や貴金属の工芸品といった品物を取り扱う市場が開かれていた。
威勢のいい呼び込みの声や、足を止め買い物を楽しむ市民の姿……ブラダマンテには微笑ましく映った。
「……とってもいい所ね。みんな楽しそう」
「今となっては、古代ローマのような絶頂期は望むべくもないけれど。
僕はこの街が好きだ。素朴で、力強くて――皆、明日に希望を抱いている」
質実剛健といった所か。図抜けた華やかさこそないが、活力と熱気に溢れた光景だった。レオ――綺織先輩に連れられ、観光案内をされているようで……アイは心が躍った。
(……はッ。いけない。あんまりにも楽しすぎて『このまま先輩のお嫁さんもいいかな』なんて思いかけちゃった)
危うく本来の目的を忘れてしまいがちになる。
コンスタンティノープルに来たのはあくまでも、綺織先輩の一連の行動に関する真意を問い質す為なのだ。
「……あの、綺織先輩――」
「そろそろ晩食の時間だね。お腹空かない? 司藤さん」
微笑みながら尋ねてくる綺織。確かに長旅の粗食で、空腹感は常につきまとっていたが。
ここは意を決して、誘惑に屈せず言葉を返そうと意を決し――
「この都は海に近いから、飛脚に頼らず高級な鮮魚が安く手に入りやすいんだ。
それに西欧と違ってキプロス島のサトウキビもあるから、甘味にも困らないよ。一緒にどう?」
「…………行きますッ!」
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