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やきもちを妬いたヤンデレお兄ちゃんに、雨の日の学校のトイレでおしおきエッチされるお話。

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『お兄ちゃんは妹を愛しすぎている』の過去の話。


ーーー

〈登場人物〉

主人公
伊織の年の離れた妹。
兄に対して愛情と葛藤の混じった、複雑な感情を抱いている。

伊織
主人公の兄。
職業作家、ヤンデレ。
高身長で逞しい身体に、端正な顔立ち。
妹に執着し、溺愛している。






 
 その日は、冷たい春の雨が降っていた。
 傘を忘れた私は、学校の玄関先でぼうっと落ちて流れてゆく雨水を眺めていた。
 ぬるい風が頬を撫で、生暖かい空気になぜか劣情を感じ、お腹の奥がぞわりとしてくる。
 
 いつも私を暇さえあれば抱いている兄の伊織は、最近珍しく仕事が修羅場であるとかで部屋に篭もりきり、私に指一本すら触れていない。
 
「ーーお兄、ちゃん」
 
 呟いた声は思ったよりも甘く、少しだけ掠れていた。
 
「あっ、お前も傘無いの?」
 
 不意にかけられた声に、怪訝な目を向ければ、クラスメイトの男子が人懐っこい顔をして笑っていた。
 
「……うん。すごいね、雨」
 
 伊織が言いつけた通り、私は学校で男子と最低限の関わりしか持たないようにしている。
 
「走って帰れるかなー……あっ」
 
「んっ」
 
 骨張った指が髪を撫で、男の匂いが一瞬だけ鼻先に近づいた。
 ーー伊織とは、違う少年らしい指。
 お兄ちゃんとは違う、雄の香り……。
 
「ご、ごめん。ほら、髪になんかついてたから……」
 
 反射的に漏れた私の甘い声に、クラスメイトは照れたような、驚いたような表情で謝罪した。
 
「いいの……。きゃっ」
 
 ゆるく頭《かぶり》を振る私の手首を、不意に大きく無骨な手のひらが掴んだ。
 滴り落ちてくる雨水とは逆に、熱を帯びたそれは、私の頬へと伸びてーー。
 
「おにぃ、ちゃん……」
 
 私の赤い傘をさした伊織が、昏《くら》い目をして立っていた。
 おそらく急な雨に迎えに来てくれたのだろう。
 でも……。
 
「あっ、お兄さん⁉︎ 初めまして~。俺、クラスメイトの……」
 
 場違いに明るい声をあげるクラスメイトを、伊織は大切なものを隠す蛇のように睨め付けてーー。
 
「行くぞ」
 
「お、お兄ちゃん……痛いっ」
 
 伊織が私の手を引いて、ばしゃばしゃと雨溜まりの地面を荒らしていく。
 一応相合傘の体をしている傘も意味を成さず、髪や身体が冷たく濡れてゆく。
 
 ーー迎えに来た意味、無い……。
 
 どこか冷静に考える自分がいて。
 伊織の言動に恐怖と甘い期待を感じる自分もいてーー。
 久しぶりに体感する伊織の力強さに、お腹の奥がじわじわと熱くなる。
 
 私たちは実の兄妹なのに……。
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「学校で男に近づいたら駄目だって、お兄ちゃん言ったよなぁ?」
 
 連れ込まれたのは古びた旧校舎近くのトイレで、背も高く筋肉質な伊織と二人では、個室が満杯になってしまう。
 
「で、でも……クラスメイトだしっ、さっきのはゴミを取って……ひゃんっ⁉︎」
 
 便器に座らされた私を見下ろすように、伊織が壁に手をついた。
 捕食者のような目。
 でも、それは、どこか甘くてーー……。
 
「悪い子にはおしおきしないとなぁ」
 
「おに、ぃちゃ……おうち、おうち帰ろ? ちゃんとごめんなさいするから……」
 
 甘えて伊織のシャツを掴む私の髪を、伊織の大きな手が愛おしそうに撫でる。
 濡れた髪に温かい手のひらが気持ちいい。
 
「だーめ。お前はこんなに可愛いのに……お兄ちゃん以外の男の前で無防備になるなんて、悪い子だなぁ?」
 
「人が来ちゃ……んぅ♡」
 
 長躯を屈めた伊織が、私に口づけた。
 久しぶりのキスは濃厚で、執拗で。
 伊織の厚く大きな舌は丁寧に私の口内を犯し、ねっとりと歯列を舐めあげ、舌を吸った。
 
 ーー大好きなお兄ちゃんの、味……。
 いつもの煙草の、匂い……。
 
 たまらなくなって私も自ら伊織の首に抱きついて、激しく舌を絡める。
 
 ちゅ、ぺちゃぺちゃ……ちゅぱ……。
 
 雨音に混じって、いやらしい水音がよく響いた。
 湿った空気。
 篭った体温。
 濡れた身体ーー。
 
「ふ、ぁ、きもちぃ……♡」
 
 うっとりとした目で伊織を見つめる。
 雨に濡れた伊織の美しい黒髪は僅かに水を滴らせていて、シャツが逞しい身体に張りついている。
 いやらしい、私のお兄ちゃん……。
 なんて格好良いんだろう……。
 
「最近仕事が忙しくて抱いてやれなかったからな。お前も欲しかっただろぉ?」
 
 片手でブラを外しながら、伊織が私の首筋を舐めあげる。
 
「俺も我慢してたんだぞ」
 
 濡れた制服が露わになった胸に張りついて気持ちが悪い。
 
「制服が透けてエロいなぁ……ほら」
 
 くりゅ♡ くりくりくりっ♡♡
 
「んんっ♡ おにいちゃ、待って……」
 
「勃起乳首に張りついて丸見えだぞぉ……やらしいなぁ?」
 
 伊織が意地悪な笑みを浮かべて、制服の上から乳首を強く扱き、胸を揉む。
 硬い生地が、勃起して敏感になっている乳首に擦れて……快感がビリビリと全身を走る。
 
「ああっ♡ あんっ♡ ちくびコリコリしゅきぃ♡♡」
 
 待ちわびた快楽に、ここが学校であるのも忘れて大きく喘いでしまった。
 
 コリコリ♡ くりゅくりゅくりゅっ♡♡
 
「あん♡ あん♡ ふぁあああぁっ♡♡♡」
 
 気持ちいいのが止まらなくて……おまんこがムズムズする。
 全身がそわそわして、頭がぼうっとして……。
 おまんこから、ぷしゃあああ♡ と潮を吹いて、私はイッてしまった。
 
「お前……まんこも触らないでイッたのかよ。どんだけ淫乱なんだぁ?」
 
「ご、ごめ、なしゃ……」
 
 脱力した身体で荒い息を繰り返す。
 トイレに篭った春雨の生暖かい空気は、気持ち悪いのになんだかいやらしくて……。
 雨と汗で湿ったスカートを脱ぎ落とし、愛液でぐっちょりと濡れたショーツも脱ぎ捨てる。
 私は便器の上で自分の太腿を持って大きく脚を開いた。
 
「お兄ちゃぁん……も、我慢できないのっ‼︎ お兄ちゃんの、おっきぃおちんちん挿入《い》れてぇ……」



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フルバージョンはリンク先のDLsiteに置いてあります。
フルカラー漫画『お兄ちゃんの正しい愛し方』に同梱収録されています。
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