4 / 7
4.触られる裸体
ビクッ――。
私はとっさに胸と股間を両手で隠すと首だけ後ろをむいた。
するとそこにはタオルを持った、一糸纏わぬ姿のカプノスが立っていた。
「カプノスっ! なんでこんな時間に……」
今までこんな時間にシャワー室で誰かと鉢合わせたことなどなかった。
だからこそ、油断してしまったというのもある。
「フラウが走り込みでもしてろって言ったんだろ」
「っ! それは……」
確かに言ったが、あれは冗談のようなものだ。
まさかそれを真に受けて、それもこんな時間まで走っているなんて。
ピオニエ騎士学校に在籍している以上、カプノスが不真面目な男だとは思っていなかったが、まさかここまで意欲的だったとは。
完全な誤算である。
「そういえば、シャワー室でフラウと会うのって初めてだよな。
いつもこんな時間まで鍛練してるのか」
「ま、まあ……」
この状況は非常にまずい。
シャワー室から逃げようにも、カプノスに背後を取られてしまっている。
既に臀部は見られてしまっているが、それだけではまだ女だとバレていないはずだ。
だが、両手で女の部分は隠しているものの、腕の下にある胸の膨らみを見ればさすがに女だとバレてしまうだろう。
背中を向けたまま、カプノスの横を通り抜けたいところだが、そんな不自然な動きをすれば、不審に思ったカプノスが身体の前面を無理やり見ようとしてくるかもしれない。
そうなれば両手を塞がれている私に抵抗は難しいだろう。
いったいどうすれば……。
「それにしても……」
パアァン――。
「ひゃあっ!」
突然カプノスが私の尻を叩いた。
「全然筋肉がついてないじゃねぇか。なんだ、この尻は」
(カプノスにお尻を触られた……!)
元々カプノスはスキンシップの多い奴だ。
それは同性だと思っているからこその親しみ方なのだろう。
しかしまさか、家族以外の異性に臀部を、それも生で触られるなんて。
私の中の消し去れない女の部分が羞恥の波にさらされる。
「それに肩幅だって狭いし、腹回りだってこんなに細い」
「っ!」
後ろから私の肩に両手を置いたカプノスはそのまま下へと私の身体の側面を撫でていく。
「脚だってこんなに柔らかいし」
大腿を異性の手がなぞる感覚に、背筋がピリッとする。
「ほんと、よくこんな身体つきであんな動きができるよな……って、何で男同士なのにそんなにがっちり身体隠してるんだよ?」
後ろから覗き込むように顔を覗かせるカプノス。
「っ!?」
思わず身体を隠す両腕に力が入る。
「そ、それはその……。ど、同性だってわざわざ見せびらかすようなものじゃないだろう!」
「そりゃそうだけど……。ははん、なるほどな。そういうことか」
カプノスの含むような言葉に血の気が引く。
私はとっさに胸と股間を両手で隠すと首だけ後ろをむいた。
するとそこにはタオルを持った、一糸纏わぬ姿のカプノスが立っていた。
「カプノスっ! なんでこんな時間に……」
今までこんな時間にシャワー室で誰かと鉢合わせたことなどなかった。
だからこそ、油断してしまったというのもある。
「フラウが走り込みでもしてろって言ったんだろ」
「っ! それは……」
確かに言ったが、あれは冗談のようなものだ。
まさかそれを真に受けて、それもこんな時間まで走っているなんて。
ピオニエ騎士学校に在籍している以上、カプノスが不真面目な男だとは思っていなかったが、まさかここまで意欲的だったとは。
完全な誤算である。
「そういえば、シャワー室でフラウと会うのって初めてだよな。
いつもこんな時間まで鍛練してるのか」
「ま、まあ……」
この状況は非常にまずい。
シャワー室から逃げようにも、カプノスに背後を取られてしまっている。
既に臀部は見られてしまっているが、それだけではまだ女だとバレていないはずだ。
だが、両手で女の部分は隠しているものの、腕の下にある胸の膨らみを見ればさすがに女だとバレてしまうだろう。
背中を向けたまま、カプノスの横を通り抜けたいところだが、そんな不自然な動きをすれば、不審に思ったカプノスが身体の前面を無理やり見ようとしてくるかもしれない。
そうなれば両手を塞がれている私に抵抗は難しいだろう。
いったいどうすれば……。
「それにしても……」
パアァン――。
「ひゃあっ!」
突然カプノスが私の尻を叩いた。
「全然筋肉がついてないじゃねぇか。なんだ、この尻は」
(カプノスにお尻を触られた……!)
元々カプノスはスキンシップの多い奴だ。
それは同性だと思っているからこその親しみ方なのだろう。
しかしまさか、家族以外の異性に臀部を、それも生で触られるなんて。
私の中の消し去れない女の部分が羞恥の波にさらされる。
「それに肩幅だって狭いし、腹回りだってこんなに細い」
「っ!」
後ろから私の肩に両手を置いたカプノスはそのまま下へと私の身体の側面を撫でていく。
「脚だってこんなに柔らかいし」
大腿を異性の手がなぞる感覚に、背筋がピリッとする。
「ほんと、よくこんな身体つきであんな動きができるよな……って、何で男同士なのにそんなにがっちり身体隠してるんだよ?」
後ろから覗き込むように顔を覗かせるカプノス。
「っ!?」
思わず身体を隠す両腕に力が入る。
「そ、それはその……。ど、同性だってわざわざ見せびらかすようなものじゃないだろう!」
「そりゃそうだけど……。ははん、なるほどな。そういうことか」
カプノスの含むような言葉に血の気が引く。
あなたにおすすめの小説
義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった
くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。
血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。
夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。
「……涼介くん」
薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。
逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。
夜、来て。
その一言が——涼介の、全部を壊した。
甘くて、苦しくて、止まれない。
これは、ある夏の、秘密の話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ナイトプールで熱い夜
狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…?
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。