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4.触られる裸体
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ビクッ――。
私はとっさに胸と股間を両手で隠すと首だけ後ろをむいた。
するとそこにはタオルを持った、一糸纏わぬ姿のカプノスが立っていた。
「カプノスっ! なんでこんな時間に……」
今までこんな時間にシャワー室で誰かと鉢合わせたことなどなかった。
だからこそ、油断してしまったというのもある。
「フラウが走り込みでもしてろって言ったんだろ」
「っ! それは……」
確かに言ったが、あれは冗談のようなものだ。
まさかそれを真に受けて、それもこんな時間まで走っているなんて。
ピオニエ騎士学校に在籍している以上、カプノスが不真面目な男だとは思っていなかったが、まさかここまで意欲的だったとは。
完全な誤算である。
「そういえば、シャワー室でフラウと会うのって初めてだよな。
いつもこんな時間まで鍛練してるのか」
「ま、まあ……」
この状況は非常にまずい。
シャワー室から逃げようにも、カプノスに背後を取られてしまっている。
既に臀部は見られてしまっているが、それだけではまだ女だとバレていないはずだ。
だが、両手で女の部分は隠しているものの、腕の下にある胸の膨らみを見ればさすがに女だとバレてしまうだろう。
背中を向けたまま、カプノスの横を通り抜けたいところだが、そんな不自然な動きをすれば、不審に思ったカプノスが身体の前面を無理やり見ようとしてくるかもしれない。
そうなれば両手を塞がれている私に抵抗は難しいだろう。
いったいどうすれば……。
「それにしても……」
パアァン――。
「ひゃあっ!」
突然カプノスが私の尻を叩いた。
「全然筋肉がついてないじゃねぇか。なんだ、この尻は」
(カプノスにお尻を触られた……!)
元々カプノスはスキンシップの多い奴だ。
それは同性だと思っているからこその親しみ方なのだろう。
しかしまさか、家族以外の異性に臀部を、それも生で触られるなんて。
私の中の消し去れない女の部分が羞恥の波にさらされる。
「それに肩幅だって狭いし、腹回りだってこんなに細い」
「っ!」
後ろから私の肩に両手を置いたカプノスはそのまま下へと私の身体の側面を撫でていく。
「脚だってこんなに柔らかいし」
大腿を異性の手がなぞる感覚に、背筋がピリッとする。
「ほんと、よくこんな身体つきであんな動きができるよな……って、何で男同士なのにそんなにがっちり身体隠してるんだよ?」
後ろから覗き込むように顔を覗かせるカプノス。
「っ!?」
思わず身体を隠す両腕に力が入る。
「そ、それはその……。ど、同性だってわざわざ見せびらかすようなものじゃないだろう!」
「そりゃそうだけど……。ははん、なるほどな。そういうことか」
カプノスの含むような言葉に血の気が引く。
私はとっさに胸と股間を両手で隠すと首だけ後ろをむいた。
するとそこにはタオルを持った、一糸纏わぬ姿のカプノスが立っていた。
「カプノスっ! なんでこんな時間に……」
今までこんな時間にシャワー室で誰かと鉢合わせたことなどなかった。
だからこそ、油断してしまったというのもある。
「フラウが走り込みでもしてろって言ったんだろ」
「っ! それは……」
確かに言ったが、あれは冗談のようなものだ。
まさかそれを真に受けて、それもこんな時間まで走っているなんて。
ピオニエ騎士学校に在籍している以上、カプノスが不真面目な男だとは思っていなかったが、まさかここまで意欲的だったとは。
完全な誤算である。
「そういえば、シャワー室でフラウと会うのって初めてだよな。
いつもこんな時間まで鍛練してるのか」
「ま、まあ……」
この状況は非常にまずい。
シャワー室から逃げようにも、カプノスに背後を取られてしまっている。
既に臀部は見られてしまっているが、それだけではまだ女だとバレていないはずだ。
だが、両手で女の部分は隠しているものの、腕の下にある胸の膨らみを見ればさすがに女だとバレてしまうだろう。
背中を向けたまま、カプノスの横を通り抜けたいところだが、そんな不自然な動きをすれば、不審に思ったカプノスが身体の前面を無理やり見ようとしてくるかもしれない。
そうなれば両手を塞がれている私に抵抗は難しいだろう。
いったいどうすれば……。
「それにしても……」
パアァン――。
「ひゃあっ!」
突然カプノスが私の尻を叩いた。
「全然筋肉がついてないじゃねぇか。なんだ、この尻は」
(カプノスにお尻を触られた……!)
元々カプノスはスキンシップの多い奴だ。
それは同性だと思っているからこその親しみ方なのだろう。
しかしまさか、家族以外の異性に臀部を、それも生で触られるなんて。
私の中の消し去れない女の部分が羞恥の波にさらされる。
「それに肩幅だって狭いし、腹回りだってこんなに細い」
「っ!」
後ろから私の肩に両手を置いたカプノスはそのまま下へと私の身体の側面を撫でていく。
「脚だってこんなに柔らかいし」
大腿を異性の手がなぞる感覚に、背筋がピリッとする。
「ほんと、よくこんな身体つきであんな動きができるよな……って、何で男同士なのにそんなにがっちり身体隠してるんだよ?」
後ろから覗き込むように顔を覗かせるカプノス。
「っ!?」
思わず身体を隠す両腕に力が入る。
「そ、それはその……。ど、同性だってわざわざ見せびらかすようなものじゃないだろう!」
「そりゃそうだけど……。ははん、なるほどな。そういうことか」
カプノスの含むような言葉に血の気が引く。
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