聖女は素直にイケメンハーレムを所望しました!

Ao

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インテリア眼鏡との出会い

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ロバート様にお姫様抱っこされてローズ宮に戻った私は、自室のソファに下ろされると、心臓がバクバク鳴り止まらなかった。

「ま、まさか…こんな展開もあるなんて…」

顔が熱くなるのを感じながら、私はただただぼう然とするばかりだった。ロバート様は私の反応を見て、くしゃっと笑った。

「聖女様、今日は少しだったが庭園散策できて嬉しかったぜ。また今度、騎士団の訓練も見に行こうな!」

そう言って、彼は爽やかな笑顔を残し、去っていった。その力強い言葉に、私はドキドキが止まらなかった。

昼食を終え、ようやく落ち着きを取り戻した頃、午後のティータイムが近づいてきた。

ティーサロンへと向かうと、そこに待っていたのは、これまでに出会ったどの男性とも違う雰囲気の人物だった。

その方は、知的な雰囲気を漂わせる銀縁の眼鏡をかけている。落ち着いた黒い髪はきちんと整えられ、その奥から覗く深い藍色の瞳は、どこか思慮深さを感じさせた。すらりとした体躯は細身だが、漂う気品は紛れもない貴族のものだ。

彼の名は、フィリップ子爵家の次男、アルフォンス様。普段は宰相室で文官として務めている。

「聖女様、初めにお目にかかります。アルフォンスと申します。本日は、聖女様とお茶をご一緒させていただけることを、大変光栄に思います」

アルフォンス様は、眼鏡を少しだけ押し上げながら、穏やかで丁寧な口調で挨拶をした。彼の言葉遣いからは、生真面目さと共に、彼の知性の高さが伺える。

私は
「こちらこそ、アルフォンス様とお話しできることを楽しみにしておりました」
と返した。

だいぶ板についてきたぞ、お淑やか。

お茶を飲みながら会話を始めると、私は昨日のロバート様との庭園散策で目にした騎士団の練習場の話題を切り出した。

「昨日、庭園から騎士の方々が訓練されているのが見えたのですが、この国の騎士団はとても活発なのですね。魔王討伐の旅でも、本当に心強かったです」

私がそう言うと、アルフォンス様は穏やかに頷いた。

「ええ、聖女様がおっしゃる通り、我が国の騎士団は精鋭揃いでございます。魔王の脅威が去ったとはいえ、国を守る上では彼らの存在は不可欠ですから」

そこから、話は自然と国の現状へと移っていった。魔王が討伐された後の国の復興状況や、国民の暮らしぶりなど、私が漠然と気になっていたことを、アルフォンス様は非常に分かりやすく説明してくれた。

彼の話を聞いているうちに、私は、この国の政治がどのように動いているのか、経済はどのように成り立っているのか、より具体的なことが知りたくなってきた。

「あの、アルフォンス様。例えば、騎士団の方々が活発に訓練されているのは、やはりそれだけ国を守ることに力を入れているということなのですよね?国政という面では、他にどのような点に力を入入れているのですか?」

私は、我ながらかなり突っ込んだ質問をしてしまったことに気づき、少し慌てた。しかし、アルフォンス様は驚くことなく、私の質問に真摯に耳を傾けてくれた。

「聖女様は、国の未来にもご関心をお持ちでいらっしゃるのですね。素晴らしいことです。もちろん、ご説明させていただきます」

そこから、アルフォンス様は、この国の政治体制や経済状況、あるいは他国との外交関係について、非常に分かりやすく説明してくれた。専門的な内容も、彼にかかるとまるで物語を聞いているかのようにすんなりと頭に入ってくる。

「聖女様は、魔王討伐という偉業を成し遂げられました。この国の現状を深くご理解いただくことは、聖女様の今後のご生活においても、また、この国の発展においても、非常に重要なことかと存じます」

彼の言葉には、単なる知識のひけらかしではなく、聖女である私への真摯な敬意と、この国をより良くしたいという熱意が込められているのが伝わってきた。

「アルフォンス様のお話、とても分かりやすいです…!もっと色々教えていただけますか?」

私の目が輝いたのを見て、アルフォンス様は嬉しそうに微笑んだ。

「もちろん、聖女様。もしよろしければ、定期的にこうしてお時間をいただき、勉強会を開かせていただくのはいかがでしょうか? 聖女様のご質問には、何なりとお答えいたしましょう」

「え!本当ですか!?ぜひお願いします!」

私は興奮気味に答えた。彼の丁寧な物腰と知的な会話は、これまでのイケメンたちとはまた違う、新たな魅力に溢れていた。それに、この国のことをもっと深く知れるチャンスだ。

こうして、私の異世界イケメンライフに、新たに「インテリ眼鏡との勉強会」という、これまた刺激的なイベントが加わることになったのだった。
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