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第三章・石化魔眼の災厄蛇
第四十七話
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「あーしは悪くない」
白髪の少女は不機嫌そうに顔を顰める。
自分は悪くないと、偶然に偶然が重なっただけなのだと、そう言うのだ。
だがそんな言い訳を少年は許さない。少し濃いめのブラウンの髪をかきあげて、精霊剣士は静かに口を開く。
「例えば、例えばの話なのだが。もし君が馬車に乗っている最中に自分以外の同乗者が大喧嘩を始めたらどうするだろうか?」
そんな質問に少女は吹けもしない口笛を吹いて誤魔化そうとする。
すーすーと空気の音だけが虚しく木霊する。
精霊剣士、シーカー・マクシミリアンは湧き上がる怒りと空気を大きく飲み込んで、フゥ、と大きく息を吐く。
そうしなければ怒鳴り散らしながら叱りつけてしまいそうだったからだ。
無理やり怒りを飲み込んだ代償か、僅かにこめかみの辺りが痛み出すが、気のせいだと頭を振る。
気のせいだったならどれほど楽か、と偏頭痛持ちのシーカーは目元を抑える。
すると、
「結局悪いのは運であってあーしではない、ここまでは大丈夫かしら?」
と、平然と口にするので、シーカーは、「ははは、何を言っているのだろうかこの童女は」と乾いた笑みを浮かべている。
白髪の少女、ベルベット・プライマーは真剣な表情を浮かべたまま、目を背けている。まるでやましいことがあるように。
「ベルベット、ベルベット・プライマー。君は優秀な魔法使いだ、研究熱心、高い適正、他を圧倒する技術と知識、どれを取っても君は一流だと私は確信している」
そうでしょうそうでしょう、と頷くベルベット。
しかし、シーカーは、だが!! と力強く続ける。
「君の性格は最悪だ。素行不良、淫乱、自分の不利益を絶対に許さない度量の小ささ、人の物を欲しがる性、苦痛に歪む男の顔が大好きなサディスト、平気で人をさらい実験する悪魔のような所業、私は君のその性格が私が思う最悪の十指に入るほど嫌いだ」
「別にあーしはアンタに嫌われてもいいのだけれど」
「そういう話をしているのではない!」
ベルベットの物言いに思わず怒鳴ってしまうシーカー。
すぐにハッと我に返り、あっさりと沸点超えてしまう自分に思わず苦い顔をする。
しかし、それはそれこれはこれと無理やり割り切るとシーカーは脱線しかけている話を元に戻す。
「とにかく、こんな状況になってしまった責任の所在ではなく何故この状況になったのかよく考えたまえということだ」
少し考えてベルベットは答えを出す。
「……運が悪かった?」
「ちがぁーう! 何故その結論に至るんだ! もっと現実を直視しろ! というか君は分かっていてワザとやっているだろ!」
あら、気づいた? とベルベットは艶のある笑みを浮かべる。
因みに、こんな状況というのは、崖の谷底に馬車の後ろ側だけ落下した状況の事だ。
とりあえず太陽の光が届かない程に深いとだけ記しておこう。
「クソ、何故こんな事に!」
何故こんな深い谷底に二人は落ちたのか、遡る事十五分と少し前……。
*
「ベルベット、いい加減デバガメは止めたまえ、見苦しいのだが」
そう忠告を受けるがベルベットは全く意に介さずにひたすら前方を走る馬車の中を魔法で覗き見している。
例によって眉を顰めるシーカーだったがベルベットには何を言ってもしょうがない事を重々承知しているのでそれ以上は口を開かなかったのだが……、
『シーカーやっぱりこのコはだめだヨ、君たちに悪影響しかアタエないし縁を切ったらドウカナ?』
シーカーと契約している風の精霊がそんな事を言うのだ。
前々からファルファーレとベルベットの相性が良くないのは知っていたシーカーはこれから起こるであろう言い争いに頭が痛くなる思いだった。
「あらぁ? 風の精霊じゃない、魔力が小さすぎて気づかなかったわ」
ベルベットの嘲笑にファルファーレもカッチーンと来たのか、目を細めて言い返す。
『汚ならしい悪魔を従えてる分際でホザクじゃアないか、本来なら今すぐニ吹き飛ばしてシマウ所だけどシーカーの知り合いだからネ、見逃してアゲルヨ』
売り言葉に買い言葉、ベルベットは額に怒りのマークを浮かべながら応戦する。
「あらありがとう、矮小で無知な精霊さん、アンタ程度の存在があーしに許しを与えるとか笑えないわね」
お互いにアハハ、ウフフと笑みを浮かべると突然キレ始める。
「『何笑ってるのよ!(んダ!)』」
ダメだこいつら何とかしないと、とシーカーが間に割って入る前に狭い室内に風が吹き荒れる。
「ファル!?」
『流石に堪忍袋のオガキレたよ!』
驚いたように叫ぶシーカー、その直後に風量が倍ほどになった。
何故!? という疑問はすぐに解消される。
ベルベットが不敵な笑みを浮かべて口を開いたからだ。
「風の精霊が魔法使いに風の扱いで負けたら存在意義ってあるのかしらね?」
心底腹に来たのか、ファルファーレの口調が素に戻る。
『ニンゲン風情が粋がるなよ』
直後の暴風に馬車の籠はあえなく谷底へと落下したのであった。
*
因みに、ファルファーレはシーカーに本気で叱られて精霊石に引きこもっている。
暗い谷底で何故こんな事に、と言ったシーカーを哀れむような目を向けるベルベットが「アンタ記憶力ないの?」と言うと、疲れ切った表情で精霊剣士は口を開く。
「私はもう現実を見続ける元気が出ないのだが」
そんな嘆きをベルベットは「あっそう」と切り捨てる。
本当にリリィとアルフ以外には興味がないようだ、とシーカー思う。
ベルベットは極端な身内贔屓だ、しかも内に入り難くその守りは鉄壁に近い。
何故かアルフレッドは最初から気に入られていたが、リリィはそうでは無かったと聞き及んでいたシーカーは一体どうやって口説いたのかと気になるが、生憎とその本人は物理的に遠くに行ってしまったので尋ねようもなかった。
「一応聞いておきたいのだが、空間転移を使えば此処から抜け出せるのでは?」
「ハァ、この件では使わないって言ったはずだけれど?」
「その割にリリィの馬車には跳んでいたと思うのだが……」
今回の騒動でベルベットは空間転移は使わないと宣言した。その理由を誰が尋ねても絶対に話そうとしないので恐らくルーベンスが何かを予見したのではとの話だ。
あくまでも予想だが……。
「あれくらいなら自分で跳べるし良いのよ、あーしが言ってるのは長距離の空間転移の話よ」
「? 君はいつも自分で空間転移していると思うのだが?」
「まあ、本職の人間じゃないならそんなものよね」
「言葉の意味はよく分からないがとりあえずどうやって此処から脱出するかを考えないか?」
「アンタがあーしを担いでこの崖を登る」
「君の冗談は私の精神に大きな負担が掛かるから遠慮して欲しいのだが」
「何よ、こんなか弱い美少女に断崖絶壁を登らせようっていうのかしら?」
か弱い、という単語にシーカーしっかり十秒ほど考え込み口を開いた。
「すまない[か弱い]とはどういう意味だっただろうか?」
「どういう意味よ!」
そのままの意味なのだが、と思ったが話が進まないのでスルーする。
「しかし本当にどうしたものか、君にいい案があるなら聞かせて欲しい、もちろん冗談抜きで」
「冗談なんて言った事ないのだけれど……そうね、とりあえず先に進むという選択肢とここでアルフとリリィが落ちて来るのを待つのどっちがいいかしら?」
「流石に二人が落ちてくるというのは無いと思うのだが」
そうシーカーが口にした直後、真っ暗闇の天幕からパラパラと何かが落ちて来る。
まるで誰かが崖から飛ぶときに蹴飛ばしてしまった小石のようだった。
ベルベットはニヤリと笑みを浮かべてシーカーに言った。
「ねぇシーカー、本当に無いと思うの?」
シーカーは首を横に振って口を開く。
「すまない、十分ありえた話だったよ」
直後にアルフレッドとリリィが落下して来た事は言うまでも無かった。
白髪の少女は不機嫌そうに顔を顰める。
自分は悪くないと、偶然に偶然が重なっただけなのだと、そう言うのだ。
だがそんな言い訳を少年は許さない。少し濃いめのブラウンの髪をかきあげて、精霊剣士は静かに口を開く。
「例えば、例えばの話なのだが。もし君が馬車に乗っている最中に自分以外の同乗者が大喧嘩を始めたらどうするだろうか?」
そんな質問に少女は吹けもしない口笛を吹いて誤魔化そうとする。
すーすーと空気の音だけが虚しく木霊する。
精霊剣士、シーカー・マクシミリアンは湧き上がる怒りと空気を大きく飲み込んで、フゥ、と大きく息を吐く。
そうしなければ怒鳴り散らしながら叱りつけてしまいそうだったからだ。
無理やり怒りを飲み込んだ代償か、僅かにこめかみの辺りが痛み出すが、気のせいだと頭を振る。
気のせいだったならどれほど楽か、と偏頭痛持ちのシーカーは目元を抑える。
すると、
「結局悪いのは運であってあーしではない、ここまでは大丈夫かしら?」
と、平然と口にするので、シーカーは、「ははは、何を言っているのだろうかこの童女は」と乾いた笑みを浮かべている。
白髪の少女、ベルベット・プライマーは真剣な表情を浮かべたまま、目を背けている。まるでやましいことがあるように。
「ベルベット、ベルベット・プライマー。君は優秀な魔法使いだ、研究熱心、高い適正、他を圧倒する技術と知識、どれを取っても君は一流だと私は確信している」
そうでしょうそうでしょう、と頷くベルベット。
しかし、シーカーは、だが!! と力強く続ける。
「君の性格は最悪だ。素行不良、淫乱、自分の不利益を絶対に許さない度量の小ささ、人の物を欲しがる性、苦痛に歪む男の顔が大好きなサディスト、平気で人をさらい実験する悪魔のような所業、私は君のその性格が私が思う最悪の十指に入るほど嫌いだ」
「別にあーしはアンタに嫌われてもいいのだけれど」
「そういう話をしているのではない!」
ベルベットの物言いに思わず怒鳴ってしまうシーカー。
すぐにハッと我に返り、あっさりと沸点超えてしまう自分に思わず苦い顔をする。
しかし、それはそれこれはこれと無理やり割り切るとシーカーは脱線しかけている話を元に戻す。
「とにかく、こんな状況になってしまった責任の所在ではなく何故この状況になったのかよく考えたまえということだ」
少し考えてベルベットは答えを出す。
「……運が悪かった?」
「ちがぁーう! 何故その結論に至るんだ! もっと現実を直視しろ! というか君は分かっていてワザとやっているだろ!」
あら、気づいた? とベルベットは艶のある笑みを浮かべる。
因みに、こんな状況というのは、崖の谷底に馬車の後ろ側だけ落下した状況の事だ。
とりあえず太陽の光が届かない程に深いとだけ記しておこう。
「クソ、何故こんな事に!」
何故こんな深い谷底に二人は落ちたのか、遡る事十五分と少し前……。
*
「ベルベット、いい加減デバガメは止めたまえ、見苦しいのだが」
そう忠告を受けるがベルベットは全く意に介さずにひたすら前方を走る馬車の中を魔法で覗き見している。
例によって眉を顰めるシーカーだったがベルベットには何を言ってもしょうがない事を重々承知しているのでそれ以上は口を開かなかったのだが……、
『シーカーやっぱりこのコはだめだヨ、君たちに悪影響しかアタエないし縁を切ったらドウカナ?』
シーカーと契約している風の精霊がそんな事を言うのだ。
前々からファルファーレとベルベットの相性が良くないのは知っていたシーカーはこれから起こるであろう言い争いに頭が痛くなる思いだった。
「あらぁ? 風の精霊じゃない、魔力が小さすぎて気づかなかったわ」
ベルベットの嘲笑にファルファーレもカッチーンと来たのか、目を細めて言い返す。
『汚ならしい悪魔を従えてる分際でホザクじゃアないか、本来なら今すぐニ吹き飛ばしてシマウ所だけどシーカーの知り合いだからネ、見逃してアゲルヨ』
売り言葉に買い言葉、ベルベットは額に怒りのマークを浮かべながら応戦する。
「あらありがとう、矮小で無知な精霊さん、アンタ程度の存在があーしに許しを与えるとか笑えないわね」
お互いにアハハ、ウフフと笑みを浮かべると突然キレ始める。
「『何笑ってるのよ!(んダ!)』」
ダメだこいつら何とかしないと、とシーカーが間に割って入る前に狭い室内に風が吹き荒れる。
「ファル!?」
『流石に堪忍袋のオガキレたよ!』
驚いたように叫ぶシーカー、その直後に風量が倍ほどになった。
何故!? という疑問はすぐに解消される。
ベルベットが不敵な笑みを浮かべて口を開いたからだ。
「風の精霊が魔法使いに風の扱いで負けたら存在意義ってあるのかしらね?」
心底腹に来たのか、ファルファーレの口調が素に戻る。
『ニンゲン風情が粋がるなよ』
直後の暴風に馬車の籠はあえなく谷底へと落下したのであった。
*
因みに、ファルファーレはシーカーに本気で叱られて精霊石に引きこもっている。
暗い谷底で何故こんな事に、と言ったシーカーを哀れむような目を向けるベルベットが「アンタ記憶力ないの?」と言うと、疲れ切った表情で精霊剣士は口を開く。
「私はもう現実を見続ける元気が出ないのだが」
そんな嘆きをベルベットは「あっそう」と切り捨てる。
本当にリリィとアルフ以外には興味がないようだ、とシーカー思う。
ベルベットは極端な身内贔屓だ、しかも内に入り難くその守りは鉄壁に近い。
何故かアルフレッドは最初から気に入られていたが、リリィはそうでは無かったと聞き及んでいたシーカーは一体どうやって口説いたのかと気になるが、生憎とその本人は物理的に遠くに行ってしまったので尋ねようもなかった。
「一応聞いておきたいのだが、空間転移を使えば此処から抜け出せるのでは?」
「ハァ、この件では使わないって言ったはずだけれど?」
「その割にリリィの馬車には跳んでいたと思うのだが……」
今回の騒動でベルベットは空間転移は使わないと宣言した。その理由を誰が尋ねても絶対に話そうとしないので恐らくルーベンスが何かを予見したのではとの話だ。
あくまでも予想だが……。
「あれくらいなら自分で跳べるし良いのよ、あーしが言ってるのは長距離の空間転移の話よ」
「? 君はいつも自分で空間転移していると思うのだが?」
「まあ、本職の人間じゃないならそんなものよね」
「言葉の意味はよく分からないがとりあえずどうやって此処から脱出するかを考えないか?」
「アンタがあーしを担いでこの崖を登る」
「君の冗談は私の精神に大きな負担が掛かるから遠慮して欲しいのだが」
「何よ、こんなか弱い美少女に断崖絶壁を登らせようっていうのかしら?」
か弱い、という単語にシーカーしっかり十秒ほど考え込み口を開いた。
「すまない[か弱い]とはどういう意味だっただろうか?」
「どういう意味よ!」
そのままの意味なのだが、と思ったが話が進まないのでスルーする。
「しかし本当にどうしたものか、君にいい案があるなら聞かせて欲しい、もちろん冗談抜きで」
「冗談なんて言った事ないのだけれど……そうね、とりあえず先に進むという選択肢とここでアルフとリリィが落ちて来るのを待つのどっちがいいかしら?」
「流石に二人が落ちてくるというのは無いと思うのだが」
そうシーカーが口にした直後、真っ暗闇の天幕からパラパラと何かが落ちて来る。
まるで誰かが崖から飛ぶときに蹴飛ばしてしまった小石のようだった。
ベルベットはニヤリと笑みを浮かべてシーカーに言った。
「ねぇシーカー、本当に無いと思うの?」
シーカーは首を横に振って口を開く。
「すまない、十分ありえた話だったよ」
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