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第186話 第一の遺跡・ゴードラス遺跡攻略戦1
しおりを挟む「では諸君、会議を始めるぞ」
「あんたが仕切るんですかい」
「既にそうしていいと了承は得ている。それに、今回の話は儂が話す必要があるのでな」
それから約束通り3日後の午前、ハーネイトを初め、DG戦争で彼に味方した関係者たちがホテル内の大会議室にて、スプリィーテスが仕切る作戦会議に参加していた。
「既に私と長らく行動を共にしていたメンバーは周知の事実だが、このAM星に存在する古代バガルタ人の遺跡で異変が起きている。異常なエネルギー値の観測及び、長らく眠っていた古代人が目覚め何らかの活動を行っているという話だ」
まず最初に、今この星で起きている異常な現象に関してスプリィーテスは、今までの観測記録などを提示しつつ話を進めていく。
「しかもここからが本題だが、古代人の一部とDGの残党が協力関係にあるという情報を手に入れている。彼らがともに行動することになると再びこの星は戦火に巻き込まれることになる」
「そこで、DG残党の発見及び討伐と遺跡調査及び目覚めた古代人との接触をこれからの作戦として進めていくことに決めました」
「それと同時に、可能な限り遺跡からヴィダールに関する資料、龍の力に関する資料を回収し分析及び解読しないといけない。というかそれが一番大切なのです」
「せやな。ウルグサスからの課題をこなさんとあかん。それにヴィダールって奴の力を宿した奴らも気になる話やろ? 」
しかも、この星に住む古代バガルタ人とDGの一部が、それぞれ手を取り合い何かを企んでいる可能性についてヴラディミールは言及し、その内容にハーネイトも合わせ、これからの行動方針について話をするのであった。
「マジすか師匠。だが、DGの幹部……しかも旧派の連中がいるってなら早く倒さねえと。資料がまずいかもっす」
「どこから攻めるんですかマスター。遺跡の場所について特定は?」
「スプリィーテス氏からの情報提供ですでに場所は把握している。だが海中遺跡と離島に関しては別に移動手段が必要になる。離島への移動はビュコルフさんに協力を仰ぐが……」
リシェルと南雲はそれぞれ、ハーネイトに対して質問をするが的確に言葉を返し、疑問を解消していく。但し今問題が1つあり、海底にある遺跡への移動をどうするべきか考えているという。
「海の底はどう行けばいいんだ?海底に繋がるトンネルとかあるのか?」
「ある遺跡に、移動要塞であり水中での機動力の高い古代兵器がある。それを確保してからだな」
「となると優先度は高いな、そっちの方が」
それに関して、スプリィーテスは既に対策を考えていると言う。ある遺跡に管理されている可能性の高い移動基地には、水中を自由に移動できる物があるという。それの確保が先決であることを話す。
「遺跡巡りねえ、まあ戦闘のおまけつきだけど、宝探しは楽しそう」
「俺、遺跡の中、入れるかな」
「ユミロは、あの小さくなる魔法でもかけてもらえばよいでしょう」
「そ、そうだなシャックス。俺、精一杯、働く!」
「まさかと思うが全員出撃か?」
「そうですねボガーさん」
「手分けした方がいいんじゃないのか?」
「そうですねヴァン、場合によってはそうした方がいいかと思います」
それから10分ほど部屋の中が騒めき、話がまとまると今度は、どの遺跡に攻め込みDG残党を倒すかについて話が進む。
「では最初に攻略する遺跡は、ここだ!」
「北大陸のアンバサス山脈の中にある、ゴードラス遺跡群か」
「車系でいけそうな場所ではあるが、敵との交戦には要注意だな」
スプリィーテスが地図上で指差した場所は、険しい表きょう6000m級の山間部に存在する、古代バガルタ人が作り上げた遺跡群であった。
堅牢な石で積み上げられた地上部は大分老朽化が進んでいるが、地下施設に関してはかなり良好な状態を保っているという。全員が話を聞き、そこに行こうと満場一致したため、後はいつごろ行くかについて話を詰めるだけであった。
「では、明日の朝にホテルロビーに集合します。シャムロック、車両のチェックをお願いします」
「了解しました。しかし、この人数を連れて行くのは難しいかと」
「だったら俺が運転してやるぜ。他に車両はあるのか?」
「ああ、ベイリックスは計6台製作しているが、今ここにあるのは計2台だ」
「分かった、もう一台は俺がやる。運転には自信あるぜ」
「分かった、頼んだぞボガー」
遺跡までは車が通れる道があるためシャムロックの作った移動基地車両、ベイリックスで移動することになったが、1台では人が入りきれないので、ボガーが2号機を運転することになった。
こうして初の遺跡攻略戦に向け、彼らは移動を開始した。道中数か所の村に立ち寄り、補給と休息を取りつつ2日かけて最初の目標である、ゴードラス遺跡群の近くまでたどり着いたのであった。
車から全員降りた後ハーネイトたちは周囲を警戒しつつ、石造りの遺跡の入り口付近まで移動しながら話をしていた。
「特に妨害などありませんでしたね、ハーネイトさん」
「そうだが、ここからは特に気を付けなければな」
「そうだぜエレクトリール。敵の陣地に足を踏み入れるんだからよ」
「分かっていますよ」
「では、これより遺跡内部に侵入します」
「うむ、では行くぞ」
各員は慎重に前に進めながら難なく遺跡内部への侵入を果たした。内部は薄暗く気温が低い。ハーネイトはヴラディミールと共に一番前を歩き先導する。
「まさかこうなるとは思っていなかったわね」
「いかにも遺跡、って感じだな!」
「はい、何だかワクワクしますね。冒険しているみたいですハーネイトさん、リシェルさん」
「確かにそうだな。ただ、罠には要注意だ。石造りで大分老朽化も進んでいる。落盤などには常に注意して地下に移動するぞ」
エレクトリールは遺跡内部を見ながら興奮していたが、ハーネイトは罠などに関して注意を怠らないようにしろと全員に通達する。
また彼は昔遺跡探索の際に落盤事故に遭い、危うく命を落とす所だったと経験談を交え少しでも異変を感じた場合は引き返すとリシェルたちにそう伝える。
「地上部から地下部に入るが、各員更に注意を怠るな」
「了解です師匠」
「っ、気を付けてください。これは機械の人形か何かかな?」
石造りの階段を降り地下部に侵入したその矢先、遺跡の通路前方からこちらに向かってくる数体の機械兵を確認した。それらは全員腕に憑りつけている銃を向けて今にも発砲しそうな状態である。
「早速敵のお出迎えか、全員戦闘態勢だ!」
「待ってたぜ」
「俺たちは後方から支援します」
「その位置取りを維持してくれよ支援組!」
ハーネイトたち前衛組がそれに気づきいち早く突撃を仕掛け、リシェルたち後方組が彼らの攻撃を支援する形で布陣を速やかに形成する。
これも会議の際に打ち合わせで連携を確認しており、それが見事嵌っている感じであった。
「ぞろぞろ湧いて出てくるが、これは機械兵か。しかもDGが開発した代物だ」
「これは面倒なことになってきましたわねサイシア」
「なあに、こんなの全部私の力でぺしゃんこよ」
すると遺跡の防衛システムを踏んでしまったのか、向かい側から更に機械兵の集団が押し掛けてきた。
「遠慮はいらねえ、全部スクラップだぜヒャッハーーーー!」
「血の気が多いのも問題ね。行くわよ、ロザード・エスパーディア!」
「私も行きますわ、覚悟なさい!サイプレッシャーーー!」
それに対し、ブラッドとリリエット、エスメラルダが同時攻撃を仕掛け、一瞬で数十体の機械兵を戦闘不能にしたのであった。
「すげえ、纏めて踏みつぶされたかのようだ」
「主殿、わし等は遺跡の裏に回り込んで陽動を仕掛けますぞ」
「頼むよミロクおじさん!」
「ああ、シャムロックもついてこい」
「では、武運をハーネイト様」
「引付は頼んだよ」
「では中央突破し、遺跡内部に突撃を仕掛けます」
「いいぜ、俺たちも合わせる」
「ここはわしらに任せてくれ。機子斬・塵解刃(じんかいじん)!」
「すげえな、スプリィーテスのおっさんマジで強ええぜ」
機械兵たちの猛攻をしのぎ切ったハーネイト一行は遺跡の地下最深部に到着したが、既に何者かが部屋の先にいるようで警戒しつつ、内部に一気に突入を行うのであった。
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