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※推しの休日ウォッチング作戦(7)
しっかり目を見てクオーツに伝えてからも自分の発言を取り消そうとは思わない。
いままでのように自分の脚で自由にラルド様観察ができなくなるのは少し寂しいが、クオーツの心労が減るのなら……まぁいいか。
ラルド様を見守るのは別の方法を考えよう。
……あれ、もしかしてそれすらもダメなくらいガッチガチに幽閉される感じ?それはちょっと勘弁して欲しいかもしれんなぁ……交渉しよう。
とにかく、痛いのは嫌だから、ひとおもいにうまくやってほしい――それだけだ。
「……ラズ」
「ん?」
大きく深呼吸を繰り返しひとり覚悟を決めているなか落ち着いた声で名前を呼ばれ、いよいよか……と強く目を瞑りグッと息を呑む。
そしてやってきたのは、強い激痛――ではなく、ふわっと抱き締められる優しい感覚だった。
「クオー…ツ?」
「……知ってるかい?私はラズの自由奔放で突拍子もない我儘に振り回されるのが好きなんだ」
「……へ?」
「縛ってごめんね」
優しい抱擁が解かれたかと思えば、そのままカチャカチャと鎖同士が擦れ合う音がした後、頭上の拘束から完全に開放された。
拘束具の肌に当たる部分は柔らかい素材になっていたとはいえ、少し赤くなっている手首をクオーツが大切そうに撫でているが痺れてあまり感覚がない。
なんか、よくわからんが、闇堕ち寸前のどす黒オーラはすっかり霧散していた。
ぽけーっと呆気にとられている僕に気が付くと、ふっと微笑み、肩に回った腕が上体を起こす手助けをする。
されるがまま起き上がったものの、ちょん、とベッドに座り込む僕はいまだ一人だけ何も身に付けていない。そんな僕の肩にふわりとクオーツのジャケットが羽織らされついでとばかりにチュッとおでこにキスが落ちてきた。
ひとり展開についていけず、目を白黒させている僕ににっこり満足そうな笑顔が向けられる。
「私は自由に飛び回る鳥が必ず最後に帰ってくる場所でありたい。だから今はまだ閉じ込めるのはやめる」
「……ふーん?」
よくわからん、と首を傾げる顔に伸びてきた手が頬に触れ、条件反射でスリっと擦り寄る。
そのまま自然と上目遣いでクオーツを見つめれば同じようにクオーツも僕を見つめていた。
「ふふ、かわいい私のラズ―――仲直りの続きしよ」
「ん…ぅ」
折角羽織らせてもらったジャケットが背後でパサっとずり落ちた気配がする。
しかし、そんな事には一切構わず、頬から後頭部に移動した手が優しく引き寄せる力と、クオーツの首に両腕を巻き付け引き寄せる力がどちらともなくお互いの距離を縮め、あっという間に重なった。
シーツに埋もれ、混ざり合い、ひとつになるくらい深いキスは最高に気持ちがいい。
そんなキスに夢中になる傍ら、不意に下半身には別のモノがキスをするようにピトッと入口に触れる。それがクオーツのモノだとわかった瞬間、散々拡げられた穴は簡単にクオーツを呑み込み始めた。
「ぁ……あ…、おっき…」
「―――っ、ラズあまり私を煽らないで」
「んぅ、」
クオーツの腰にぎゅっと脚をまきつけ更に密着するよう引き寄せる。なんだかいつもよりお腹の中がきゅんきゅんする。
「ぁ、あ……あ―――っ」
「ラ…ズッ」
激しい抽挿などしなくても、ただクオーツのモノがそこにいるだけで勝手に極まる身体は、気付けば吐き出すものもなしにあっという間に絶頂をむかえていた。
一人勝手にイった僕は、はっ、はっ、と余韻と共に荒い呼吸を繰り返している間もクオーツのモノが中にいるのをハッキリと感じる。
しっかりその強度は保たれたまま。
「ラズ?大丈夫?」
「は、……は、っん――、だいじょぶ…だいじょぶだから、もっと、して」
「はは…、喜んで」
「あぅっ―――」
その後も、何度も何度も狂ったように身体を繋げ続け、最後は体力も底を尽き意識が朦朧としたギリギリの状態。
「ラズ私は―――」
クオーツが何かを言っていたのを夢半ばで聞いた―――気がするけど、覚えてない。
疲れきった身体は抗うことなく、すぅ…と気持ちのいい眠りの中へと堕ちて行った。
次の日、目が覚めると入室を許可されたのか既にそこいたマリンは、甲斐甲斐しく世話する傍ら、涙ながらに「もう二度とあんな無茶はやめてくれっ心臓もたん!ラズ様の世話係心臓もたん!」と激しく抗議をしつつ心配したのだと訴えてきた。
さすがに真摯に受け止め、更に深く反省したのだった。
しばらくは大人しくしよう。しばらくは。
推しの休日ウォッチング作戦 -END-
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