【本編完結】今日も推しに辿り着く前に嫉妬が激しい番に連れ戻されます

公爵家の三男坊として生まれたラズには前世の記憶が存在した。
赤子の脳には膨大すぎる記憶量に一人戸惑う中、公爵家お抱え騎士見習いのラルド様との接触がきっかけで“大切な人”──前世の付き人の記憶を思い出す。
それ以来ラズは、その人と同じ魂の持ち主ラルド様を陰日向からこっそり眺め観察する活動【推し活】に精を出していた。

しかし、そんなラズには既に運命の番が存在する。
それはこの国の絶対的権力者である国王陛下クオーツ様だった。
幼い時から出会いロックオンされ過ごしてきた長い年月を経て、ラズの初めての発情期が来ると同時に番契約を結んだ二人は正真正銘番同士。なのだが───

ラズのハッピー推し活生活も、クオーツ様にバレれば即寝室へ強制送還。
満足に推し活をする為、毎日が戦いだった───

「はぁラルド様…今日も素晴らしくかっこいい…!」
「……ねぇラズ?お願いだから私以外の男に興奮しないでよ。その目が他の男を映すのが気に入らない」
「うげ、クオーツうるさい。気が散るからあっち行って、しっしっ」
「はぁ…ラルド、クビにしようかな」
「きぃぃっ権力の行使反対!!」


推しを眺める推し活を生きがいとするラズと、自分だけを見ていてほしいクオーツ様の一瞬即発奮闘劇。


◆ラズ(22)Ω
 …推し活に忙しい王妃、前世の記憶あり
◆クオーツ様(29)α
 …国王陛下、見た目爽やか中身激重愛情嫉妬の鬼
  ラズの前世の婚約者

◆ラルド様(32)α
 …騎士団長、落ち着いた大人な男性、筋肉
  ラズの前世の付き人
◆トール、マリン(29)β
 …双子、クオーツ様とラズの側近兼護衛兼愚痴聞き役


少しでもR-18展開のお話にはタイトルに※付けます。
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