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飼い殺し
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しおりを挟むくーくんだって勃ってるのに、我慢してるみたいに熱く息を零してるのに、…挿れようとするとこうしてお預けにされて流石に泣きたくなる。
「なんで…っ、?!なんでぇ…っ、」
丁度入らない位置に抱き寄せられ、猛烈に悔しくて反抗する。
もうちょっと、あと少しだったのにと魅入られているように彼の昂っている亀頭の先を追いかけるようにして手を伸ばす。
「…っ、だめ、だって」
「だめじゃ…っ、ない…っ、」
「…………あー、もう、」
ぐちゅぅ…、
「ぁ、ゔぅ…っ、!!…もっ、む、…っ、ぐぅ…ゔ、っ!!?、ま゛、ら゛…っ、ん゛ぅゔぅうぁああ…っ?!!」
肚の中に指を二本差し込まれて物凄い勢いでヌヂュヌヂュグチャグチャグチャグチャ掻き回される。
膨らんだ前立腺を押し込み小刻みに捏ねられ摩擦され続けてもう指やだ、やだと喚きながらも眩暈がするほどの凄まじい快感が襲う。唾液と涙をぼろぼろ流して、ひたすら何度目かわからない絶頂感が脳を突き抜けた。
びくびくと股間から脚にかけて小さい痙攣が大きくなり、あっという間に全身が大きく痙攣する。
「…っ、ぁ、ゔ、っ、…は…へ、っ、」
びくんっ、びくっと涎を垂らしてぶるぶる震えた。
脳が弾けたように真っ白な視界で何も考えられない。
何度も浅い呼吸をし、収まるのを待つ。
「ら、れ…られ、なろ…っ」
どうして、どうしていれてくれないの。
おれも、おれにも同じことして。
「…っ、ね、おれりも、して、…っ、かわり、れ、いい、からぁ…っ、」
ぐちゃぐちゃに濡れた顔で涙を飲みこむ。
代わりになんてなれないのはわかってる。
こんな奴を好きな女の代わりになんてしたくないのは痛いほどわかってる。
けど、
それでも、
『妊娠しないから、いっぱい出して』
『乱暴にしていいから、殴っても良いから』
『どんなふうに使っても良いから。いっぱい精子おれにも出して』
これだけじゃない。
他にも数えきれない程醜い欲求が口から溢れ出て止まらない。
好きなのに
好きなのに
好きなのに
おれだって、こんなに好きなのに。
「な、んれ、あっちは良くて、おれは、ら、」
『どうして××とはセックスするのに、おれとはしてくれないの』
頭の中で踏みにじっても踏みにじっても収まらずに塗りつぶした存在。
『おれだって、××には及ばなくてもそれなりに必要だからここにいるんじゃないの』
おかしい意見じゃないはずで、こんな状況なら当然誰もが思う疑問だった。
それにもかかわらず、返ってきた答えは言葉じゃなかった。
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