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普通の病院
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しおりを挟む「それってやっぱり、あの……うーん、なんて言えばいいんだろ?…毎日面会に来てた……えっと、…超美形の男の人に特別扱いされてるからなのかな?」
「…それは、ちょっと違うとは思う、けど…」
色々反応に困るというか、何と返せばいいかわからない表現に思わず少し苦く笑ってしまう。
多分…だけど、その男の人って、面会に来てるのって一人だけだし、…琉夏のことだよな。
……というか、
「なんで、オレが特別扱いされてるって思ったの?」
不意に浮かんだ疑問が零れる。
『特別扱い』
だって、それは何かの扱いと比較した場合であって、そもそも、オレだけじゃなくて、きっと寧音も琉夏のことを全く知らないはずに、特別扱いされていると思える認識にはならない…と思う。
と何気なく出した言葉に、「あ、」と寧音が口に出してはいけないことを言ってしまったかのような顔をする。
気まずげな彼女の視線が別の方に向かい、それに対して苦虫をかみつぶしたような顔で受け止めた湊人はため息を吐いた。
「どうせ寧音の馬鹿が言うことなんだから、言葉の間違いじゃねーの。優しくされてるって言いたかったんだろ?」
「あ、えと、えっとね、そうそう!そうなの!話を聞いてると、その人が真白のことを知ってるらしいのに、真白も積極的に過去を聞いてる感じじゃないし、それって優しくしてもらってるから信頼してるのかなって思って間違っちゃっただけだから!他意はないから!」
ぶんぶんと無茶苦茶な動作で手と首を横に振り、修正する。
湊人の表情も変だったし、今の何かを隠すようにまくしたてるような言い方にも違和感を覚える。
でも、それに関して尋ねる間もなく、「それよりも!」ぐい、と寧音が好奇心爛々の顔を近づけてきた。
「あの男の人、笑顔が想像できないぐらい冷たい雰囲気だけど、それが余計に女の子の理想の彼氏を形にしたって感じの外見で、すーーっごく格好良い人だなって思ってたんだ。他の子達も気になってるから教えてほしいんだけど、真白の前では笑ったりするの?」
「どーいう人?怖くない?どうして毎日会いに来るの?普段何話したりするの?」興奮気味につけ加えて質問攻めにされて、情報の脳内処理が追いつかない。「ぁ、いや、」と少しのけぞり気味に後ろに下がろうとすれば、「ぬぎゃ!」と短い叫びとともに視界いっぱいにいた寧音が消えた。
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