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第三部:転落と絶望の淵
第十二話:黒田屋の最後通牒と絶望の淵
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月見堂の源蔵さんが去った後、春告鳥には、それまで以上に重く、冷たい空気が満ちた。
源蔵さんの言葉、「店を畳むか、真の職人になるか」。それは、おみえにとって、どちらも選びようのない、絶望的な選択肢だった。
真の職人になど、今の自分には程遠い。かといって、父が命を懸けて守ってきたこの店を、自分の手で終わらせるなど、考えたくもなかった。しかし、嘘を重ね、信用を失い、客足が途絶えたこの店に、もう残された道はないのだろうか。
父は病床に伏せたまま、母も心労で倒れ、かろうじて横たわっている。善助さんは、黙って店の片付けをしてくれているが、その背中には、おみえと同じ無力感と諦めが見て取れた。
誰にも相談できない。誰にも助けてもらえない。おみえは、世界の全てから見放されたかのような、深い孤独の中に沈んでいた。
もう、自分は春告鳥の娘ではないのかもしれない。嘘つきの娘だ。全てを壊した張本人だ。自責の念が、おみえの心を深く抉った。
そんな、絶望の淵に沈むおみえに、容赦ない追い打ちがかけられた。
数日後の午後、店の戸が乱暴に開け放たれた。風と共に店に入ってきたのは、第五話で一度姿を見せた、悪徳商人、黒田屋だ。
だが、今回は一人ではない。強面の男たちを数人引き連れ、威圧的な雰囲気を全身から放っていた。黒田屋の目が、店の奥にいるおみえを捉えた。
その眼差しは、獲物を完全に追い詰めた獣のそれだった。
おみえは、恐怖で体が硬直し、息が止まりそうになった。心臓が、耳鳴りのように激しく鳴り響く。逃げなければ。そう思うのに、足が地面に縫い付けられたように動かない。
黒田屋は、不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりと店の中へと進んできた。引き連れた男たちは、店の周囲に立ち、出口を塞ぐように立つ。逃げ場はない。
「やあ、春告鳥の娘さん。先日ぶりだね。」
黒田屋の声は、以前よりも一段と冷たく、威圧的だった。おみえは、かろうじて声を出した。
「な、何の御用でしょう…」
「何の御用?とぼけるな。」
黒田屋は、おみえの前に立つと、懐から数枚の書類を取り出した。それらは、春告鳥に関するものらしかった。
「お前さんがついた嘘は、全て分かっているんだよ。父から秘伝を教わっているだと?特別な材料を探しているだと?笑わせてくれる。」
黒田屋の言葉一つ一つが、おみえの心に突き刺さる。父の菓子作りの覚え書きを開く手も、餡子を練る指先も震えたあの日のこと。常連客に期待を込めた目で見られ、咄嗟についたあの嘘。そして、黒田屋の前で、さらについた、より大きな嘘。全てを見抜かれている。恥辱と絶望が、おみえの全身を駆け巡った。
黒田屋は、手に持った書類をおみえの目の前に突きつけた。
「これを見ろ。お前さんがついた嘘の証拠だ。お前さんが秘伝など教わっていないという客の証言。特別な材料など存在しないという同業者の証言。そして、これらは、春告鳥の借金と、お前さんが店を継いでからの売上記録だ。」
書類には、おみえも知らない店の借金の額や、見るも無残な売上の数字が並んでいるのだろう。黒田屋は、周到に、春告鳥とおみえの弱みを全て調べ上げていたのだ。
「店の経営は火の車、信用は地に落ち、そして、お前さんは嘘つき。もう、この店に価値はない。」
黒田屋の言葉は、春告鳥という店を、そしておみえという存在を、徹底的に否定するものだった。おみえは、反論する言葉を見つけられない。黒田屋の言う通りだ。自分が、全てを壊してしまったのだ。
「さて、本題に入ろう。」
黒田屋の口元が、さらに大きく歪んだ。
「この店を、わしに明け渡せ。数日以内だ。潔く権利を譲渡すれば、お前さんたち家族の借金は帳消しにしてやろう。」
借金まで。おみえは、頭を殴られたような衝撃を受けた。父は、病床に伏せるまで、こんな苦しい状況で店を守っていたのか。
「もし、逆らったり、愚かな真似をしたりすれば…お前さんがついた嘘、そして店の借金の全てを、江戸中に触れ回ってやる。お前たち一家が、二度と江戸にいられなくなるようにな。」
黒田屋の声には、一切の慈悲も容赦もなかった。脅迫だ。おみえの、そして家族の人生を、根こそぎ奪おうとしている。江戸にいられなくなる。
それは、父と母が、自分を拾って育ててくれた、この大切な場所を、二度と踏めなくなるということだ。父と母の故郷、そしておみえが「自分の家」だと思っていた場所を奪われること。
黒田屋は、懐からもう一枚の紙を取り出した。それは、店の権利譲渡に関する契約書らしかった。黒田屋は、その契約書を、おみえの目の前に置いた。
「ここに、名前を書き、判を押せば、全て丸く収まる。数日後、また来る。その時までに、返事を準備しておけ。」
黒田屋は、おみえの肩を乱暴に掴むと、ぞっとするほど冷たい声で囁いた。
「分かったな?嘘つき娘。」
そう言い残すと、黒田屋は引き連れた男たちと共に、高笑いをしながら店を後にした。
静寂が戻った店の中で、おみえは、目の前に置かれた契約書を見つめていた。店の権利譲渡契約書。それは、父が守り抜いた春告鳥という店の、命そのものだ。それが、自分のついた嘘によって、こんな悪党の手に渡ろうとしている。数日以内に返事をしろ。逆らえば、江戸にいられなくなる。
逃げ場はない。反論する余地も、抵抗する力も、おみえには微塵も残されていなかった。黒田屋の突きつけた事実はあまりにも圧倒的で、おみえの嘘はあまりにも脆かった。
父は病床。母も病床。善助さんも、何も言えないまま傍らに立っている。誰も助けてくれない。誰も助けられない。黒田屋の最後通牒と、目前に迫った破滅を前に、おみえは完全に絶望した。
これは、現実なのか。自分が招いた結末なのか。
目の前に広がる暗闇に、おみえはただ、吸い込まれていくしかなかった。
おみえの心には、もう、どんな光も、どんな希望も、残されてはいなかった。
源蔵さんの言葉、「店を畳むか、真の職人になるか」。それは、おみえにとって、どちらも選びようのない、絶望的な選択肢だった。
真の職人になど、今の自分には程遠い。かといって、父が命を懸けて守ってきたこの店を、自分の手で終わらせるなど、考えたくもなかった。しかし、嘘を重ね、信用を失い、客足が途絶えたこの店に、もう残された道はないのだろうか。
父は病床に伏せたまま、母も心労で倒れ、かろうじて横たわっている。善助さんは、黙って店の片付けをしてくれているが、その背中には、おみえと同じ無力感と諦めが見て取れた。
誰にも相談できない。誰にも助けてもらえない。おみえは、世界の全てから見放されたかのような、深い孤独の中に沈んでいた。
もう、自分は春告鳥の娘ではないのかもしれない。嘘つきの娘だ。全てを壊した張本人だ。自責の念が、おみえの心を深く抉った。
そんな、絶望の淵に沈むおみえに、容赦ない追い打ちがかけられた。
数日後の午後、店の戸が乱暴に開け放たれた。風と共に店に入ってきたのは、第五話で一度姿を見せた、悪徳商人、黒田屋だ。
だが、今回は一人ではない。強面の男たちを数人引き連れ、威圧的な雰囲気を全身から放っていた。黒田屋の目が、店の奥にいるおみえを捉えた。
その眼差しは、獲物を完全に追い詰めた獣のそれだった。
おみえは、恐怖で体が硬直し、息が止まりそうになった。心臓が、耳鳴りのように激しく鳴り響く。逃げなければ。そう思うのに、足が地面に縫い付けられたように動かない。
黒田屋は、不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりと店の中へと進んできた。引き連れた男たちは、店の周囲に立ち、出口を塞ぐように立つ。逃げ場はない。
「やあ、春告鳥の娘さん。先日ぶりだね。」
黒田屋の声は、以前よりも一段と冷たく、威圧的だった。おみえは、かろうじて声を出した。
「な、何の御用でしょう…」
「何の御用?とぼけるな。」
黒田屋は、おみえの前に立つと、懐から数枚の書類を取り出した。それらは、春告鳥に関するものらしかった。
「お前さんがついた嘘は、全て分かっているんだよ。父から秘伝を教わっているだと?特別な材料を探しているだと?笑わせてくれる。」
黒田屋の言葉一つ一つが、おみえの心に突き刺さる。父の菓子作りの覚え書きを開く手も、餡子を練る指先も震えたあの日のこと。常連客に期待を込めた目で見られ、咄嗟についたあの嘘。そして、黒田屋の前で、さらについた、より大きな嘘。全てを見抜かれている。恥辱と絶望が、おみえの全身を駆け巡った。
黒田屋は、手に持った書類をおみえの目の前に突きつけた。
「これを見ろ。お前さんがついた嘘の証拠だ。お前さんが秘伝など教わっていないという客の証言。特別な材料など存在しないという同業者の証言。そして、これらは、春告鳥の借金と、お前さんが店を継いでからの売上記録だ。」
書類には、おみえも知らない店の借金の額や、見るも無残な売上の数字が並んでいるのだろう。黒田屋は、周到に、春告鳥とおみえの弱みを全て調べ上げていたのだ。
「店の経営は火の車、信用は地に落ち、そして、お前さんは嘘つき。もう、この店に価値はない。」
黒田屋の言葉は、春告鳥という店を、そしておみえという存在を、徹底的に否定するものだった。おみえは、反論する言葉を見つけられない。黒田屋の言う通りだ。自分が、全てを壊してしまったのだ。
「さて、本題に入ろう。」
黒田屋の口元が、さらに大きく歪んだ。
「この店を、わしに明け渡せ。数日以内だ。潔く権利を譲渡すれば、お前さんたち家族の借金は帳消しにしてやろう。」
借金まで。おみえは、頭を殴られたような衝撃を受けた。父は、病床に伏せるまで、こんな苦しい状況で店を守っていたのか。
「もし、逆らったり、愚かな真似をしたりすれば…お前さんがついた嘘、そして店の借金の全てを、江戸中に触れ回ってやる。お前たち一家が、二度と江戸にいられなくなるようにな。」
黒田屋の声には、一切の慈悲も容赦もなかった。脅迫だ。おみえの、そして家族の人生を、根こそぎ奪おうとしている。江戸にいられなくなる。
それは、父と母が、自分を拾って育ててくれた、この大切な場所を、二度と踏めなくなるということだ。父と母の故郷、そしておみえが「自分の家」だと思っていた場所を奪われること。
黒田屋は、懐からもう一枚の紙を取り出した。それは、店の権利譲渡に関する契約書らしかった。黒田屋は、その契約書を、おみえの目の前に置いた。
「ここに、名前を書き、判を押せば、全て丸く収まる。数日後、また来る。その時までに、返事を準備しておけ。」
黒田屋は、おみえの肩を乱暴に掴むと、ぞっとするほど冷たい声で囁いた。
「分かったな?嘘つき娘。」
そう言い残すと、黒田屋は引き連れた男たちと共に、高笑いをしながら店を後にした。
静寂が戻った店の中で、おみえは、目の前に置かれた契約書を見つめていた。店の権利譲渡契約書。それは、父が守り抜いた春告鳥という店の、命そのものだ。それが、自分のついた嘘によって、こんな悪党の手に渡ろうとしている。数日以内に返事をしろ。逆らえば、江戸にいられなくなる。
逃げ場はない。反論する余地も、抵抗する力も、おみえには微塵も残されていなかった。黒田屋の突きつけた事実はあまりにも圧倒的で、おみえの嘘はあまりにも脆かった。
父は病床。母も病床。善助さんも、何も言えないまま傍らに立っている。誰も助けてくれない。誰も助けられない。黒田屋の最後通牒と、目前に迫った破滅を前に、おみえは完全に絶望した。
これは、現実なのか。自分が招いた結末なのか。
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おみえの心には、もう、どんな光も、どんな希望も、残されてはいなかった。
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