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第2章:託されし願い
第22話:血染めの証
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夜明け前の薄明かりの中、宗次は満身創痍で「あの人」の家に辿り着いた。
服は汚れ、幾箇所かに擦り傷や打撲の痕がある。しかし、その目は確かな光を宿していた。
「あの人」は、戸口に立つ宗次の姿を見て、一瞬息を呑んだ。無事に戻ってきたことへの安堵と、激戦を潜り抜けてきたであろう宗次の様子に、緊張が走る。
家の中へ迎え入れられ、手早く傷の手当てを受けながら、宗次は昨夜の出来事を語った。問屋跡地の調査で見つけた箱から、越後屋の不正を示す記録が見つかったこと。「あの人」がその内容を読み解き、越後屋の次の違法な取引現場を特定できたこと。そして、その場所へ潜入し、取引を目撃したこと──。
「越後屋の若旦那が、そこにいました。取引相手らしき男と、禁制品らしき品物を扱っていました」
宗次の言葉に、「あの人」の顔が青ざめた。若旦那の直接の関与は、越後屋がこの件にどれほど深く関わっているかを示す何よりの証拠だ。
「そこにいた男に見つかり、逃げる際に争いになりました。ですが、なんとか逃げ延びました」
宗次は簡潔に逃走劇を語った。激しい追跡を受けたことも。
そして、宗次は懐から、蔵から持ち帰った小さな包みを取り出した。布に包まれたそれは、夜陰の混乱の中で咄嗟に掴んだものだ。逃げる際に落とさなかったことを確認し、宗次はこの包みを「あの人」に差し出した。
「これが、取引されていた品物の一部か、あるいはそれに関わるものかと」
「あの人」は震える手でその包みを受け取り、ゆっくりと布を解いた。中から現れたのは、手のひらサイズの、精巧な細工が施された金属片だった。異国風のデザインで、見慣れない文字らしきものが刻まれている。
「これは…」
「あの人」はその金属片を見て、目を見開いた。
「これは、南蛮渡りの時計の部品だ! それも、かなり貴重な、限られた者しか手に入れられぬ類の…! 間違いなく禁制品だ!」
「あの人」は時計や機械の知識もあったのだろう。金属片を持つ手が震えている。
「越後屋が扱っていたのは、やはりこのような高価な南蛮品、それも幕府が厳しく制限しているものだったのか…!」
あの記録に記されていた「波の魚」や「影」といった符丁が、具体的な密輸品と結びついた。越後屋は、その巨額の富を、このような危険な取引によって得ていたのだ。そして、お梅の夫は、この不正の運び役や帳簿管理に関わり、その秘密を知ってしまった。
「この部品一つで、越後屋が違法な取引に関わっているという強力な証拠になります」
宗次は言った。小さな金属片が、越後屋という巨悪の尻尾を掴む糸となる。
しかし、「あの人」の顔には、安堵よりも深い懸念が浮かんでいた。
「これは確かに動かぬ証拠だ。だが……これをどこへ持って行く? 奉行所か? 江戸の奉行所に、越後屋の悪事を暴ける者がいるだろうか? 奴らは街中に根を張り、奉行所にも繋がりがあるかもしれない」
越後屋の力の大きさを考えれば、迂闊に証拠を提示するのは、かえって自分たちの首を絞めることになる。証拠を握り潰されるか、あるいは証拠共々闇に葬られる可能性もある。
そして、もう一つの、より差し迫った問題があった。
「それに、あなたは越後屋に顔を見られた。もはや、隠れて行動するのは難しい。あなたの身が危ない。そして、あなたと関わりのある私も、そして……あの子も」
「あの人」の言葉に、宗次の胸が締め付けられた。自分が引き起こした危険が、お梅が最後に託した小さな命、そして「あの人」にまで及んでしまう。
「赤子を村へ移す手配は、今朝には完了するはずです。まずは、あの子だけでも…」
「あの人」は言った。しかし、それが済んだとしても、彼ら自身の危険は残る。
手に入れた証拠は強力だが、同時に彼らを追われる立場にした。越後屋は宗次を捕らえ、口を封じようとするだろう。そして、彼がどこから情報を得たのか、誰と繋がっているのかを探るはずだ。
「この証拠を、どう使うか…」
宗次は金属片を見つめた。越後屋を追い詰めるための切り札となるはずだが、使い道を誤れば、全てが終わる。
「あの記録には、他にも隠し場所を示す符丁がありました。これを読み解けば、越後屋が隠している財産や、さらなる証拠が見つかるかもしれません。それが手に入れば、越後屋を完全に追い詰めることができる」
「あの人」は提案した。
彼らが手に入れたのは、違法取引の一端を示す証拠だけだ。越後屋の根幹を揺るがすには、お梅の夫が知ってしまった「何か」、つまり越後屋の破滅に繋がる決定的な証拠や隠し財産そのものを見つけ出す必要がある。
「私が、あの記録の続きを読み解きます。あなたには……」
「あの人」は宗次を見た。宗次は越後屋に顔を知られた今、単独で動くのは極めて危険だ。
しかし、宗次には越後屋に対抗しうる武術の腕がある。そして、何よりも、彼らを止めるという強い意志がある。
「奴らが私を追ってくるでしょう。それを逆手に取ることはできないか」
宗次が呟いた。自分が越後屋の注意を引きつけ、その隙に「あの人」が記録の分析を進める。そして、隠し場所を特定できれば…
危険すぎる策だ。「あの人」は宗次の提案に表情を曇らせた。しかし、他に越後屋の追撃をかわしながら、調査を進める有効な手立てがあるだろうか。
朝日が昇り始め、部屋に光が差し込んできた。小さな金属片は、朝日に照らされて鈍く光っている。それは、命懸けで手に入れた証拠であり、同時に彼らを待ち受ける危険を示す烙印のようでもあった。
「…分かりました。危険は承知の上です。ですが、絶対に生きて戻ってきてください」
「あの人」は重い声で言った。
宗次は頷いた。お梅の願い、赤子の命、そして「あの人」との間に生まれた信頼。護るべきものが、宗次を奮い立たせる。
夜の闇を駆け抜け、手に入れた証拠と、それを読み解く知恵。越後屋という巨大な壁を崩すため、宗次と「あの人」の危険な連携は続く。
追われる身となった宗次の、新たな戦いが始まろうとしていた。
服は汚れ、幾箇所かに擦り傷や打撲の痕がある。しかし、その目は確かな光を宿していた。
「あの人」は、戸口に立つ宗次の姿を見て、一瞬息を呑んだ。無事に戻ってきたことへの安堵と、激戦を潜り抜けてきたであろう宗次の様子に、緊張が走る。
家の中へ迎え入れられ、手早く傷の手当てを受けながら、宗次は昨夜の出来事を語った。問屋跡地の調査で見つけた箱から、越後屋の不正を示す記録が見つかったこと。「あの人」がその内容を読み解き、越後屋の次の違法な取引現場を特定できたこと。そして、その場所へ潜入し、取引を目撃したこと──。
「越後屋の若旦那が、そこにいました。取引相手らしき男と、禁制品らしき品物を扱っていました」
宗次の言葉に、「あの人」の顔が青ざめた。若旦那の直接の関与は、越後屋がこの件にどれほど深く関わっているかを示す何よりの証拠だ。
「そこにいた男に見つかり、逃げる際に争いになりました。ですが、なんとか逃げ延びました」
宗次は簡潔に逃走劇を語った。激しい追跡を受けたことも。
そして、宗次は懐から、蔵から持ち帰った小さな包みを取り出した。布に包まれたそれは、夜陰の混乱の中で咄嗟に掴んだものだ。逃げる際に落とさなかったことを確認し、宗次はこの包みを「あの人」に差し出した。
「これが、取引されていた品物の一部か、あるいはそれに関わるものかと」
「あの人」は震える手でその包みを受け取り、ゆっくりと布を解いた。中から現れたのは、手のひらサイズの、精巧な細工が施された金属片だった。異国風のデザインで、見慣れない文字らしきものが刻まれている。
「これは…」
「あの人」はその金属片を見て、目を見開いた。
「これは、南蛮渡りの時計の部品だ! それも、かなり貴重な、限られた者しか手に入れられぬ類の…! 間違いなく禁制品だ!」
「あの人」は時計や機械の知識もあったのだろう。金属片を持つ手が震えている。
「越後屋が扱っていたのは、やはりこのような高価な南蛮品、それも幕府が厳しく制限しているものだったのか…!」
あの記録に記されていた「波の魚」や「影」といった符丁が、具体的な密輸品と結びついた。越後屋は、その巨額の富を、このような危険な取引によって得ていたのだ。そして、お梅の夫は、この不正の運び役や帳簿管理に関わり、その秘密を知ってしまった。
「この部品一つで、越後屋が違法な取引に関わっているという強力な証拠になります」
宗次は言った。小さな金属片が、越後屋という巨悪の尻尾を掴む糸となる。
しかし、「あの人」の顔には、安堵よりも深い懸念が浮かんでいた。
「これは確かに動かぬ証拠だ。だが……これをどこへ持って行く? 奉行所か? 江戸の奉行所に、越後屋の悪事を暴ける者がいるだろうか? 奴らは街中に根を張り、奉行所にも繋がりがあるかもしれない」
越後屋の力の大きさを考えれば、迂闊に証拠を提示するのは、かえって自分たちの首を絞めることになる。証拠を握り潰されるか、あるいは証拠共々闇に葬られる可能性もある。
そして、もう一つの、より差し迫った問題があった。
「それに、あなたは越後屋に顔を見られた。もはや、隠れて行動するのは難しい。あなたの身が危ない。そして、あなたと関わりのある私も、そして……あの子も」
「あの人」の言葉に、宗次の胸が締め付けられた。自分が引き起こした危険が、お梅が最後に託した小さな命、そして「あの人」にまで及んでしまう。
「赤子を村へ移す手配は、今朝には完了するはずです。まずは、あの子だけでも…」
「あの人」は言った。しかし、それが済んだとしても、彼ら自身の危険は残る。
手に入れた証拠は強力だが、同時に彼らを追われる立場にした。越後屋は宗次を捕らえ、口を封じようとするだろう。そして、彼がどこから情報を得たのか、誰と繋がっているのかを探るはずだ。
「この証拠を、どう使うか…」
宗次は金属片を見つめた。越後屋を追い詰めるための切り札となるはずだが、使い道を誤れば、全てが終わる。
「あの記録には、他にも隠し場所を示す符丁がありました。これを読み解けば、越後屋が隠している財産や、さらなる証拠が見つかるかもしれません。それが手に入れば、越後屋を完全に追い詰めることができる」
「あの人」は提案した。
彼らが手に入れたのは、違法取引の一端を示す証拠だけだ。越後屋の根幹を揺るがすには、お梅の夫が知ってしまった「何か」、つまり越後屋の破滅に繋がる決定的な証拠や隠し財産そのものを見つけ出す必要がある。
「私が、あの記録の続きを読み解きます。あなたには……」
「あの人」は宗次を見た。宗次は越後屋に顔を知られた今、単独で動くのは極めて危険だ。
しかし、宗次には越後屋に対抗しうる武術の腕がある。そして、何よりも、彼らを止めるという強い意志がある。
「奴らが私を追ってくるでしょう。それを逆手に取ることはできないか」
宗次が呟いた。自分が越後屋の注意を引きつけ、その隙に「あの人」が記録の分析を進める。そして、隠し場所を特定できれば…
危険すぎる策だ。「あの人」は宗次の提案に表情を曇らせた。しかし、他に越後屋の追撃をかわしながら、調査を進める有効な手立てがあるだろうか。
朝日が昇り始め、部屋に光が差し込んできた。小さな金属片は、朝日に照らされて鈍く光っている。それは、命懸けで手に入れた証拠であり、同時に彼らを待ち受ける危険を示す烙印のようでもあった。
「…分かりました。危険は承知の上です。ですが、絶対に生きて戻ってきてください」
「あの人」は重い声で言った。
宗次は頷いた。お梅の願い、赤子の命、そして「あの人」との間に生まれた信頼。護るべきものが、宗次を奮い立たせる。
夜の闇を駆け抜け、手に入れた証拠と、それを読み解く知恵。越後屋という巨大な壁を崩すため、宗次と「あの人」の危険な連携は続く。
追われる身となった宗次の、新たな戦いが始まろうとしていた。
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