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「ほら、だから言ったのに」
会場中に男の声が響き渡った。
「うわぁぁぁああああ!!」
リカ王子が悲鳴をあげる。
見ればどこからともなく植物の蔓が現れ、リカ王子の体に絡みついていた。
「な、なんだこれは!」
愛する人が大変だというのに、悲鳴をあげて気味悪そうに距離をとるアンナ。
国王陛下の目が見開かれる。
「こ、これは……この力は……」
「ね、だから言っただろ。人間なんてろくなもんじゃないって」
アイシラの傍に黒髪赤目の男が姿を現した。
肩を抱き、彼女に微笑む。
さっきまで誰もいなかったのに突然姿を現した男に会場がざわめいた。
「誰だ、お前は!この蔓もお前の仕業なのか!こんなことしてただで済むと思うなよ!」
リカ王子が叫ぶ。
男は愉快そうに笑った。
「今度の王子はよく喚く。頭も軽そうだ」
「なんだと!」
「俺が誰かだって?」
赤い目を細める。
「俺は、貴様よりもはるか昔からこの国を見てきた者だよ」
会場中に男の声が響き渡った。
「うわぁぁぁああああ!!」
リカ王子が悲鳴をあげる。
見ればどこからともなく植物の蔓が現れ、リカ王子の体に絡みついていた。
「な、なんだこれは!」
愛する人が大変だというのに、悲鳴をあげて気味悪そうに距離をとるアンナ。
国王陛下の目が見開かれる。
「こ、これは……この力は……」
「ね、だから言っただろ。人間なんてろくなもんじゃないって」
アイシラの傍に黒髪赤目の男が姿を現した。
肩を抱き、彼女に微笑む。
さっきまで誰もいなかったのに突然姿を現した男に会場がざわめいた。
「誰だ、お前は!この蔓もお前の仕業なのか!こんなことしてただで済むと思うなよ!」
リカ王子が叫ぶ。
男は愉快そうに笑った。
「今度の王子はよく喚く。頭も軽そうだ」
「なんだと!」
「俺が誰かだって?」
赤い目を細める。
「俺は、貴様よりもはるか昔からこの国を見てきた者だよ」
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