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お礼と誘いとチュー犬くん
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「……あの!」
声をかけるとびくっと方が揺れ、その人が振り向く。
「あ、えっと……昨日……その……路地で……」
言葉が詰まる。
「……傘、ありがとうございました!」
勢いよく頭を下げる。
そして、ふと目が合う。
初めて……しっかり、顔を見た。
雨に濡れた髪、少し紅く染まった頬。
柔らかそうな目元、真っ直ぐ俺を見ている視線。
息が詰まる。鼓動が耳まで響く。
その人は少し戸惑ったように笑い、
「……あ、あのときの!
よかった、怪我、平気ですか?」
慌てて答える。
「だ、大丈夫っす! 本当、助かりました……」
耳まで熱くなる。
「いえ……たいしたことしてないです。
傘、持ってきてくれたんですね。
ありがとうございます。」
……これ、返したら終わり。
それだけなのに…このまま終わりたくない
「じゃあこれで」
――その瞬間、心臓が跳ねた。
「――あのっ!
その……助けてもらったのに、何もお礼できてねぇんで。
だから……恩返しさせてください!!」
少し驚いたように目を見開くその人。
「恩返し、なんて。そんな、いいですよ……」
目を伏せ、柔らかく笑う。
「……その気持ちだけで、嬉しいです」
「じゃあ好きなもん、奢らせてください!」
「えっ……?」
「な、なんでもいいっす。
ラーメンでも、おにぎりでも、スイーツでも!
とにかく、恩返しさせてください!」
その人はぽかんとした後、小さく笑う。
「……あの、そんな。本当にいいですよ。
僕、ただの通りすがりなので」
「でも……俺、あんな風に優しくされたの初めてで!」
そう言ってから自分でも恥ずかしくなって目を逸らす。
「……いや、別に変な意味じゃなくて!
その、助けてくれたから……!」
「……じゃあ」
「!」
「……クレープ。好きです」
小さく微笑んだその顔から目が離せない
「……っ、了解っす!!
このあと予定とか、ありますか!?」
「え? えっと……特には」
「じゃあ……今からクレープ、行きませんか!?」
「い、今から……?」
「はい!お礼、今したくて!
俺、言い出したら止まんねぇタイプなんで」
照れ隠しの早口。
一瞬戸惑うその人だが、優しく笑う。
「……じゃあ、少しだけ」
「っ! はいっ!!」
頷く姿を見て、顔が緩んだ。
ふと顔を上げると、さっきまで降ってた雨がいつのまにかやんでた。
通り雨だったようだ。
街灯の光が水たまりに滲んで、空は少しだけ明るくなってる。
「タイミング良かったですね」
傘を閉じながらその人は言う。
「そうですね、……じゃあ行きましょうか」
「はい」
俺たちはゆっくりと歩き出した。
声をかけるとびくっと方が揺れ、その人が振り向く。
「あ、えっと……昨日……その……路地で……」
言葉が詰まる。
「……傘、ありがとうございました!」
勢いよく頭を下げる。
そして、ふと目が合う。
初めて……しっかり、顔を見た。
雨に濡れた髪、少し紅く染まった頬。
柔らかそうな目元、真っ直ぐ俺を見ている視線。
息が詰まる。鼓動が耳まで響く。
その人は少し戸惑ったように笑い、
「……あ、あのときの!
よかった、怪我、平気ですか?」
慌てて答える。
「だ、大丈夫っす! 本当、助かりました……」
耳まで熱くなる。
「いえ……たいしたことしてないです。
傘、持ってきてくれたんですね。
ありがとうございます。」
……これ、返したら終わり。
それだけなのに…このまま終わりたくない
「じゃあこれで」
――その瞬間、心臓が跳ねた。
「――あのっ!
その……助けてもらったのに、何もお礼できてねぇんで。
だから……恩返しさせてください!!」
少し驚いたように目を見開くその人。
「恩返し、なんて。そんな、いいですよ……」
目を伏せ、柔らかく笑う。
「……その気持ちだけで、嬉しいです」
「じゃあ好きなもん、奢らせてください!」
「えっ……?」
「な、なんでもいいっす。
ラーメンでも、おにぎりでも、スイーツでも!
とにかく、恩返しさせてください!」
その人はぽかんとした後、小さく笑う。
「……あの、そんな。本当にいいですよ。
僕、ただの通りすがりなので」
「でも……俺、あんな風に優しくされたの初めてで!」
そう言ってから自分でも恥ずかしくなって目を逸らす。
「……いや、別に変な意味じゃなくて!
その、助けてくれたから……!」
「……じゃあ」
「!」
「……クレープ。好きです」
小さく微笑んだその顔から目が離せない
「……っ、了解っす!!
このあと予定とか、ありますか!?」
「え? えっと……特には」
「じゃあ……今からクレープ、行きませんか!?」
「い、今から……?」
「はい!お礼、今したくて!
俺、言い出したら止まんねぇタイプなんで」
照れ隠しの早口。
一瞬戸惑うその人だが、優しく笑う。
「……じゃあ、少しだけ」
「っ! はいっ!!」
頷く姿を見て、顔が緩んだ。
ふと顔を上げると、さっきまで降ってた雨がいつのまにかやんでた。
通り雨だったようだ。
街灯の光が水たまりに滲んで、空は少しだけ明るくなってる。
「タイミング良かったですね」
傘を閉じながらその人は言う。
「そうですね、……じゃあ行きましょうか」
「はい」
俺たちはゆっくりと歩き出した。
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