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鼓動と名前とチュー犬くん
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数分後、俺たちは並んで歩いてる。
隣を見ると長いまつ毛、小さな耳、可愛らしい横顔が近くて、変に意識して前ばっか見てた。
……やべっ
誘ったのはいいけど、
クレープ屋なんて行ったことねぇぞ!
どこにあんだよ……!
その瞬間、“ピコン”とメールの通知音。
――秀からだった。
【どうせ場所知らないでしょ。これな】
地図のスクショが貼られてる。
思わず顔がゆるみそうになるのを、必死にこらえる。
ナイス、秀!マジで神!!
そのまま何気なく歩きながら、口を開いた。
「……あの、そういえば――名前、聞いてなかったっすね」
「え?」
あの人が少し驚いたようにこっちを見上げる。
「昨日の夜、助けてもらって……
傘まで貸してもらって……
でも、名前知らないままだなって
俺、犬神 翔っていいます」
「翔さん、……素敵な名前ですね」
そう言われドクンと鼓動が高鳴る
そして彼は恥ずかしそうに笑って――
「花咲 琥珀です。」
……琥珀。
その名前を聞いた瞬間、
胸の奥で、ぽんって灯りがともったみたいに温かくなった。
「……琥珀さん。」
確かめるように呼ぶ。
言葉にした瞬間、なんか大事なものを口にした気がした。
信号の向こうに、カラフルなのれん。
“クレープ”と書かれた看板が見える。
琥珀さんが少し笑って、「行きましょう」と小さく呟いた。
その声が妙にやわらかくて、心臓が跳ねる。
俺はその後ろ姿を見つめながら、
雨のにおいを吸い込むように深呼吸した。
――くだらねぇと思ってた恋が、
今始まっちまったかもしれねぇ。
隣を見ると長いまつ毛、小さな耳、可愛らしい横顔が近くて、変に意識して前ばっか見てた。
……やべっ
誘ったのはいいけど、
クレープ屋なんて行ったことねぇぞ!
どこにあんだよ……!
その瞬間、“ピコン”とメールの通知音。
――秀からだった。
【どうせ場所知らないでしょ。これな】
地図のスクショが貼られてる。
思わず顔がゆるみそうになるのを、必死にこらえる。
ナイス、秀!マジで神!!
そのまま何気なく歩きながら、口を開いた。
「……あの、そういえば――名前、聞いてなかったっすね」
「え?」
あの人が少し驚いたようにこっちを見上げる。
「昨日の夜、助けてもらって……
傘まで貸してもらって……
でも、名前知らないままだなって
俺、犬神 翔っていいます」
「翔さん、……素敵な名前ですね」
そう言われドクンと鼓動が高鳴る
そして彼は恥ずかしそうに笑って――
「花咲 琥珀です。」
……琥珀。
その名前を聞いた瞬間、
胸の奥で、ぽんって灯りがともったみたいに温かくなった。
「……琥珀さん。」
確かめるように呼ぶ。
言葉にした瞬間、なんか大事なものを口にした気がした。
信号の向こうに、カラフルなのれん。
“クレープ”と書かれた看板が見える。
琥珀さんが少し笑って、「行きましょう」と小さく呟いた。
その声が妙にやわらかくて、心臓が跳ねる。
俺はその後ろ姿を見つめながら、
雨のにおいを吸い込むように深呼吸した。
――くだらねぇと思ってた恋が、
今始まっちまったかもしれねぇ。
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