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組織内の疑念
黄昏の国家21
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中国共産党とロシアは『共に革命』という血判に似た約束事を国として形どっている。
中国共産党主席、抗提起、独裁政権最後の主席とも目される。
内需拡大を更に広げ、少しでも民主化の動きがあれば、尽く潰していく。
嘗ての毛沢東と同様、いや、それ以上に非道な役回りをしていた。
それに対抗したのが中国レジスタンスと呼ばれる中国民主改革党である。
現状の中国では電子階層が5000以上もあると言われ、そのすきをついて活動している。
中国民主改革党とその他、民主を掲げる個別団体との共闘を図っている。
電子階層とはネットワークの総合的集約組会であり、2000年代に云われていた、サーフェス・ディープ・ダークウェブなど、主に3つの階層に分かれ、ダークウェブは犯罪の温床とされていた。
それが2030年頃に新たに結成された、国際ネットワーク監視連合というネットワークを徹底して取り締まる、世界的組織が誕生した。これによりダークウェブは可成りのダメージを受け、消失寸前まで追い込まれた。
その一党が逃げ込む際に作成したのが、中国でのネット階層315である。
315が何を意味するのかは、各関係者が探ったが未だ判らない数字である。
中国民主改革党はダークウェブとは無縁であったが、その際の315にテリトリーを設け、活動を開始した。
中国共産党が抱えるクラッカー集団、「レッド・ドラゴン」が対峙したが、中国民主改革党のハッカー集団の方に分があった。それにより、攻撃・防衛等の軍事関係のシステムが一斉にダウンした。31年中国電子事変として今に語られている出来事である。
その為、急速に失速した巨大な力を誇示していた中国共産党は、一党独裁から、野党を持つこととなる。
これが世界中に知れ渡ると、民主化を推し進めていた内外のレジスタンスは一斉に蜂起した。
内戦状態となった新彊ウイグル自治区やチベット自治区、香港では大掛かりな衝突を起こし双方に甚大な被害が出た。
日本の傭兵も編入し、同様に民主派として戦った。
やがて中国共産党は、これらの拠点を手放す事となる。
抗提起主席は、小型核の使用を提示したが、自国内での其れは破滅を意味する。
首相を始め、閣僚も一斉に反対を表明した。此の為、更なる悲劇は回避された。
高沢はビッグ・ワン及びその他のビッグ・フロートの電子会議を行う事を提案する。
まず、防衛ビッグ・マーカー 沢田有樹が議長を務め、今回の情報漏洩の対策を議論した。
人材を得る為に、十年越しに遡り不定な組織、或いは個人等などの繋がりがないか、徹底する。
例え政府の後援としても例外ではなく、監視と個人データベースにアクセス権を大まかに取り入れるようにする。
これに対しては、個人情報の干渉ではないかという意見が多く出たが、それ以上に今回の事件が重く圧し掛かっており、却下された。
ビッグ・ツーは建設途上だが、既に一部稼働しており、その責任者、尾本裕也という人物が指揮を執っていた。
「リュクスタ、沢田議長、ご無沙汰しております。尾本です。今回の事件における詳細は、日本政府にも責任があると認識しております」
約二十人からなる電子会議の冒頭で、そのように話す尾本の真意は何か?
沢田はまず、その理由を聞くことにした。
尾本はまず、角安の件を出したのだ。これには高沢自身痛い処を突かれている。
「内閣自政党、角安副次官の塾生であった木本さえが今回の主犯であると私は見ています。この件で新倉次官補が何かを提案したことが、機密隊より報告が上がっています」
高沢は思わず声を出した。自分の処では角安がこの件から引いたと聞いていた。
それが、新倉との取引をしたような尾本の口から出たのはどういう事か。
「尾本、角安副次官の件、何処で入手したんだ?」
尾本は少し間を開け、「先程も述べましたように、機密隊が動いております。これはリュクスタもご存じの筈です」
確かに隠密行動をとっている報告は受けている。しかし、木本さえの件のみの報告で角安が新倉次官補と駆け引きがあったことなど、微塵も聞いていない。
この時、高沢は悟った。オーイックスは一枚岩ではないと…。
これは自戒しなければならなかった。正に寝耳に水だ。
尾本に事の真相と、今後の状況連絡の重要さを嗜める必要性がある。
しかし、この時点で果たして其れが通用するのか?
準日本政府組織として立ち上げてから、時間は経っていない。
元々は角安が提案した内容だ。それが今では煙に巻かれている。
それとも内閣調査室が、リークしたのか?だとしたら、何故、高沢に直接連絡がこなかったのだ?
焦げ付いたような鼻を衝く感覚に捕らわれる。
中国共産党主席、抗提起、独裁政権最後の主席とも目される。
内需拡大を更に広げ、少しでも民主化の動きがあれば、尽く潰していく。
嘗ての毛沢東と同様、いや、それ以上に非道な役回りをしていた。
それに対抗したのが中国レジスタンスと呼ばれる中国民主改革党である。
現状の中国では電子階層が5000以上もあると言われ、そのすきをついて活動している。
中国民主改革党とその他、民主を掲げる個別団体との共闘を図っている。
電子階層とはネットワークの総合的集約組会であり、2000年代に云われていた、サーフェス・ディープ・ダークウェブなど、主に3つの階層に分かれ、ダークウェブは犯罪の温床とされていた。
それが2030年頃に新たに結成された、国際ネットワーク監視連合というネットワークを徹底して取り締まる、世界的組織が誕生した。これによりダークウェブは可成りのダメージを受け、消失寸前まで追い込まれた。
その一党が逃げ込む際に作成したのが、中国でのネット階層315である。
315が何を意味するのかは、各関係者が探ったが未だ判らない数字である。
中国民主改革党はダークウェブとは無縁であったが、その際の315にテリトリーを設け、活動を開始した。
中国共産党が抱えるクラッカー集団、「レッド・ドラゴン」が対峙したが、中国民主改革党のハッカー集団の方に分があった。それにより、攻撃・防衛等の軍事関係のシステムが一斉にダウンした。31年中国電子事変として今に語られている出来事である。
その為、急速に失速した巨大な力を誇示していた中国共産党は、一党独裁から、野党を持つこととなる。
これが世界中に知れ渡ると、民主化を推し進めていた内外のレジスタンスは一斉に蜂起した。
内戦状態となった新彊ウイグル自治区やチベット自治区、香港では大掛かりな衝突を起こし双方に甚大な被害が出た。
日本の傭兵も編入し、同様に民主派として戦った。
やがて中国共産党は、これらの拠点を手放す事となる。
抗提起主席は、小型核の使用を提示したが、自国内での其れは破滅を意味する。
首相を始め、閣僚も一斉に反対を表明した。此の為、更なる悲劇は回避された。
高沢はビッグ・ワン及びその他のビッグ・フロートの電子会議を行う事を提案する。
まず、防衛ビッグ・マーカー 沢田有樹が議長を務め、今回の情報漏洩の対策を議論した。
人材を得る為に、十年越しに遡り不定な組織、或いは個人等などの繋がりがないか、徹底する。
例え政府の後援としても例外ではなく、監視と個人データベースにアクセス権を大まかに取り入れるようにする。
これに対しては、個人情報の干渉ではないかという意見が多く出たが、それ以上に今回の事件が重く圧し掛かっており、却下された。
ビッグ・ツーは建設途上だが、既に一部稼働しており、その責任者、尾本裕也という人物が指揮を執っていた。
「リュクスタ、沢田議長、ご無沙汰しております。尾本です。今回の事件における詳細は、日本政府にも責任があると認識しております」
約二十人からなる電子会議の冒頭で、そのように話す尾本の真意は何か?
沢田はまず、その理由を聞くことにした。
尾本はまず、角安の件を出したのだ。これには高沢自身痛い処を突かれている。
「内閣自政党、角安副次官の塾生であった木本さえが今回の主犯であると私は見ています。この件で新倉次官補が何かを提案したことが、機密隊より報告が上がっています」
高沢は思わず声を出した。自分の処では角安がこの件から引いたと聞いていた。
それが、新倉との取引をしたような尾本の口から出たのはどういう事か。
「尾本、角安副次官の件、何処で入手したんだ?」
尾本は少し間を開け、「先程も述べましたように、機密隊が動いております。これはリュクスタもご存じの筈です」
確かに隠密行動をとっている報告は受けている。しかし、木本さえの件のみの報告で角安が新倉次官補と駆け引きがあったことなど、微塵も聞いていない。
この時、高沢は悟った。オーイックスは一枚岩ではないと…。
これは自戒しなければならなかった。正に寝耳に水だ。
尾本に事の真相と、今後の状況連絡の重要さを嗜める必要性がある。
しかし、この時点で果たして其れが通用するのか?
準日本政府組織として立ち上げてから、時間は経っていない。
元々は角安が提案した内容だ。それが今では煙に巻かれている。
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