5日間ホテルに滞在して大阪・関西万博のボランティア活動をしてみた

夏目碧央

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東のエリア活動(夜シフト)

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 16時になり、そろそろ役割別に座る事になった。今しゃべっていた人とはお別れになった。
 今までとは違って一斉に集合エリアに集まったので、まずディレクターさんのところへ行って名前を伝えるところから始まった。出席確認をしてもらってから、自分の椅子に座るのだ。
 座っていると、一瞬引いた。私と同じグループの3人は、とても若かったのだ。こんなに若い人だけなのは初めてだ。女性が1人と男性が2人。その男性、というか男の子2人はお友達のようだ。こんな所に入って大丈夫かなと思ったが、まあ大抵は大丈夫。
 自己紹介をする段になると、男の子の1人が、
「大学2年生です!」
と言った。学生は自分から学年を言いがちだ。おばちゃんは年齢を絶対に言わないが。
 というか、大学2年という事は、とうとう自分の息子よりも若い子と一緒に活動するという事か!うちの次男よりも1つ若い。
 まあ、息子のようなもの。特に緊張もしなければ遠慮もしない。同じグループの女性も遠慮していなかった。この女性は若いけれど、社会人には違いないようだ。3人とも感じが良く、私とも仲良く話してくれた。可愛い子達。そして、男の子2人が帽子を被った時、思わず「可愛い!」と言ったよね。うちの次男に被らせてみた時にもとても可愛いと思ったが、やっぱり若い男の子が被ると可愛いのだ。髪型は関係なかった。(うちの次男の髪が長いから似合うのかと思っていたが)
 私以外の3人がクオカードの受け取り同意書にサインをし、その後はボードにメッセージを書いた。みんなで頑張って書いた。一昨日は書いてもらって、私は全然手を出さなかったが、今日は日付を書いたり目玉を描いたりしたので写真を撮った。
 今日のディレクターさんもすごく若かった。キャップをすごく緩く被るという特徴があった。今日のイベントの時間などがホワイトボードに書いてあり、質問されるなと思ってメモをしておいた。メモ帳が役に立った。
 17時になったので移動した。東ゲートの目の前に立つ事になった。我々の4人グループはこの辺で、という風にディレクターさんから指示を受け、ボードを掲げて「こんにちは~」とお客さんに声を掛けていた。
 すると、けっこうそのボードの写真を撮りたがるお客さんがいる。そうすると、ボードを持っていた女の子がボードをお客さんに持たせ、写真を撮ってあげていた。外国人も多く、次々と写真撮影をしてあげた。他のグループもすぐ近くにいて、そちらもキレイに装飾されたボードを持っているのだが、うちのボードが一番人気があるようだった。やっぱり漢字がいいんだよ!と我々は言い合っていた。外国人からすると珍しいというか、日本に来たぞという感じがして良いのかもしれない。
 そういえば、あれだけ朝から疲れていて、足が重たくて立っているのも辛かったのに、活動が始まった途端、疲れがどこかに吹き飛んだ。立っていても全然辛くないし、歩くのも平気。これが噂に聞く「ゾーンに入る」ってやつなのか?(多分違う)
 大学生の男子2人も大きな声で「こんにちはー!」「何でも聞いてくださーい!」と呼びかけていた。めっちゃいい子やん。もとい、とてもいい子ではないか。そして、女の子が言った。
「なんか、可愛い子がみんな男子たちの方に行ってる!」
言われてみれば、若い女の子のお客さんが男子たちの所にたくさん聞きに来ていた。我々の所にはおじさん、おばさんが来るって?
「やっぱ帽子男子は最強だよ。」
と私が言った。
 予約がしたい、地図が欲しい、どこそこのパビリオンに行きたい、などと質問を受けた。それで、女の子の情報によると、今日はもう地図が売り切れていたとか。もしかすると復活しているかもしれないけれど、東のインフォメーションにはもうないかもしれないと。それで、このアプリがお勧めですよ、とNTTの万博地図アプリを紹介したりしていた。詳しい子がいて助かった。
 地図は販売していると言うと、要らないという人もいる。でも地図がないと辛いだろう。あちこちにインフォメーションマークの看板が立っていて、そこでは周辺地図と現在地が見られるが。
 風が強い。女の子が「花粉来た!」と言った。夕方になって急に来たらしい。黄砂がどうとかも。私は花粉症ではないし、黄砂なんて今は大した事ないと思っていたが、黄砂は関東よりも関西の方が強く影響を受けるという事をすっかり忘れていたのだった。コンタクトを再開したばかりの目が、どうもゴロゴロすると思っていたが、乾燥や強風のせいだけではなかったのか?
 1時間経ち、一度ボラセンに戻ってきた。これから1時間の休憩だ。
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