32 / 61
東のエリア活動(夜シフト)
しおりを挟む
16時になり、そろそろ役割別に座る事になった。今しゃべっていた人とはお別れになった。
今までとは違って一斉に集合エリアに集まったので、まずディレクターさんのところへ行って名前を伝えるところから始まった。出席確認をしてもらってから、自分の椅子に座るのだ。
座っていると、一瞬引いた。私と同じグループの3人は、とても若かったのだ。こんなに若い人だけなのは初めてだ。女性が1人と男性が2人。その男性、というか男の子2人はお友達のようだ。こんな所に入って大丈夫かなと思ったが、まあ大抵は大丈夫。
自己紹介をする段になると、男の子の1人が、
「大学2年生です!」
と言った。学生は自分から学年を言いがちだ。おばちゃんは年齢を絶対に言わないが。
というか、大学2年という事は、とうとう自分の息子よりも若い子と一緒に活動するという事か!うちの次男よりも1つ若い。
まあ、息子のようなもの。特に緊張もしなければ遠慮もしない。同じグループの女性も遠慮していなかった。この女性は若いけれど、社会人には違いないようだ。3人とも感じが良く、私とも仲良く話してくれた。可愛い子達。そして、男の子2人が帽子を被った時、思わず「可愛い!」と言ったよね。うちの次男に被らせてみた時にもとても可愛いと思ったが、やっぱり若い男の子が被ると可愛いのだ。髪型は関係なかった。(うちの次男の髪が長いから似合うのかと思っていたが)
私以外の3人がクオカードの受け取り同意書にサインをし、その後はボードにメッセージを書いた。みんなで頑張って書いた。一昨日は書いてもらって、私は全然手を出さなかったが、今日は日付を書いたり目玉を描いたりしたので写真を撮った。
今日のディレクターさんもすごく若かった。キャップをすごく緩く被るという特徴があった。今日のイベントの時間などがホワイトボードに書いてあり、質問されるなと思ってメモをしておいた。メモ帳が役に立った。
17時になったので移動した。東ゲートの目の前に立つ事になった。我々の4人グループはこの辺で、という風にディレクターさんから指示を受け、ボードを掲げて「こんにちは~」とお客さんに声を掛けていた。
すると、けっこうそのボードの写真を撮りたがるお客さんがいる。そうすると、ボードを持っていた女の子がボードをお客さんに持たせ、写真を撮ってあげていた。外国人も多く、次々と写真撮影をしてあげた。他のグループもすぐ近くにいて、そちらもキレイに装飾されたボードを持っているのだが、うちのボードが一番人気があるようだった。やっぱり漢字がいいんだよ!と我々は言い合っていた。外国人からすると珍しいというか、日本に来たぞという感じがして良いのかもしれない。
そういえば、あれだけ朝から疲れていて、足が重たくて立っているのも辛かったのに、活動が始まった途端、疲れがどこかに吹き飛んだ。立っていても全然辛くないし、歩くのも平気。これが噂に聞く「ゾーンに入る」ってやつなのか?(多分違う)
大学生の男子2人も大きな声で「こんにちはー!」「何でも聞いてくださーい!」と呼びかけていた。めっちゃいい子やん。もとい、とてもいい子ではないか。そして、女の子が言った。
「なんか、可愛い子がみんな男子たちの方に行ってる!」
言われてみれば、若い女の子のお客さんが男子たちの所にたくさん聞きに来ていた。我々の所にはおじさん、おばさんが来るって?
「やっぱ帽子男子は最強だよ。」
と私が言った。
予約がしたい、地図が欲しい、どこそこのパビリオンに行きたい、などと質問を受けた。それで、女の子の情報によると、今日はもう地図が売り切れていたとか。もしかすると復活しているかもしれないけれど、東のインフォメーションにはもうないかもしれないと。それで、このアプリがお勧めですよ、とNTTの万博地図アプリを紹介したりしていた。詳しい子がいて助かった。
地図は販売していると言うと、要らないという人もいる。でも地図がないと辛いだろう。あちこちにインフォメーションマークの看板が立っていて、そこでは周辺地図と現在地が見られるが。
風が強い。女の子が「花粉来た!」と言った。夕方になって急に来たらしい。黄砂がどうとかも。私は花粉症ではないし、黄砂なんて今は大した事ないと思っていたが、黄砂は関東よりも関西の方が強く影響を受けるという事をすっかり忘れていたのだった。コンタクトを再開したばかりの目が、どうもゴロゴロすると思っていたが、乾燥や強風のせいだけではなかったのか?
1時間経ち、一度ボラセンに戻ってきた。これから1時間の休憩だ。
今までとは違って一斉に集合エリアに集まったので、まずディレクターさんのところへ行って名前を伝えるところから始まった。出席確認をしてもらってから、自分の椅子に座るのだ。
座っていると、一瞬引いた。私と同じグループの3人は、とても若かったのだ。こんなに若い人だけなのは初めてだ。女性が1人と男性が2人。その男性、というか男の子2人はお友達のようだ。こんな所に入って大丈夫かなと思ったが、まあ大抵は大丈夫。
自己紹介をする段になると、男の子の1人が、
「大学2年生です!」
と言った。学生は自分から学年を言いがちだ。おばちゃんは年齢を絶対に言わないが。
というか、大学2年という事は、とうとう自分の息子よりも若い子と一緒に活動するという事か!うちの次男よりも1つ若い。
まあ、息子のようなもの。特に緊張もしなければ遠慮もしない。同じグループの女性も遠慮していなかった。この女性は若いけれど、社会人には違いないようだ。3人とも感じが良く、私とも仲良く話してくれた。可愛い子達。そして、男の子2人が帽子を被った時、思わず「可愛い!」と言ったよね。うちの次男に被らせてみた時にもとても可愛いと思ったが、やっぱり若い男の子が被ると可愛いのだ。髪型は関係なかった。(うちの次男の髪が長いから似合うのかと思っていたが)
私以外の3人がクオカードの受け取り同意書にサインをし、その後はボードにメッセージを書いた。みんなで頑張って書いた。一昨日は書いてもらって、私は全然手を出さなかったが、今日は日付を書いたり目玉を描いたりしたので写真を撮った。
今日のディレクターさんもすごく若かった。キャップをすごく緩く被るという特徴があった。今日のイベントの時間などがホワイトボードに書いてあり、質問されるなと思ってメモをしておいた。メモ帳が役に立った。
17時になったので移動した。東ゲートの目の前に立つ事になった。我々の4人グループはこの辺で、という風にディレクターさんから指示を受け、ボードを掲げて「こんにちは~」とお客さんに声を掛けていた。
すると、けっこうそのボードの写真を撮りたがるお客さんがいる。そうすると、ボードを持っていた女の子がボードをお客さんに持たせ、写真を撮ってあげていた。外国人も多く、次々と写真撮影をしてあげた。他のグループもすぐ近くにいて、そちらもキレイに装飾されたボードを持っているのだが、うちのボードが一番人気があるようだった。やっぱり漢字がいいんだよ!と我々は言い合っていた。外国人からすると珍しいというか、日本に来たぞという感じがして良いのかもしれない。
そういえば、あれだけ朝から疲れていて、足が重たくて立っているのも辛かったのに、活動が始まった途端、疲れがどこかに吹き飛んだ。立っていても全然辛くないし、歩くのも平気。これが噂に聞く「ゾーンに入る」ってやつなのか?(多分違う)
大学生の男子2人も大きな声で「こんにちはー!」「何でも聞いてくださーい!」と呼びかけていた。めっちゃいい子やん。もとい、とてもいい子ではないか。そして、女の子が言った。
「なんか、可愛い子がみんな男子たちの方に行ってる!」
言われてみれば、若い女の子のお客さんが男子たちの所にたくさん聞きに来ていた。我々の所にはおじさん、おばさんが来るって?
「やっぱ帽子男子は最強だよ。」
と私が言った。
予約がしたい、地図が欲しい、どこそこのパビリオンに行きたい、などと質問を受けた。それで、女の子の情報によると、今日はもう地図が売り切れていたとか。もしかすると復活しているかもしれないけれど、東のインフォメーションにはもうないかもしれないと。それで、このアプリがお勧めですよ、とNTTの万博地図アプリを紹介したりしていた。詳しい子がいて助かった。
地図は販売していると言うと、要らないという人もいる。でも地図がないと辛いだろう。あちこちにインフォメーションマークの看板が立っていて、そこでは周辺地図と現在地が見られるが。
風が強い。女の子が「花粉来た!」と言った。夕方になって急に来たらしい。黄砂がどうとかも。私は花粉症ではないし、黄砂なんて今は大した事ないと思っていたが、黄砂は関東よりも関西の方が強く影響を受けるという事をすっかり忘れていたのだった。コンタクトを再開したばかりの目が、どうもゴロゴロすると思っていたが、乾燥や強風のせいだけではなかったのか?
1時間経ち、一度ボラセンに戻ってきた。これから1時間の休憩だ。
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる