5日間ホテルに滞在して大阪・関西万博のボランティア活動をしてみた

夏目碧央

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最後の夜~夜中の苦悩

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 23時過ぎに寝床に着いたのだが、0時、1時、2時と時計を見てしまい、3時にはトイレに起きた。その後は腰やふくらはぎ、首が痛いというか苦しくて、揉んだりストレッチをしたり、薬を塗ったり。その後少しは眠ったようだが、5時半に目覚ましで起きた。目がものすごく眠い。
 これだから、むしろビールの1缶でも飲んで寝れば良かったのだ。だが、どうしても飲む気になれなかったのだ。これまであまり眠れない日が続いているのに、突然ぐったり寝てしまったら起きられないのではないか。翌朝頭痛になるのではないか。そして、朝しなければならない事を忘れてしまうのではないか。色々と怖くて。
 起きたら朝ごはんを食べ、スーツケースに全ての私物を入れた。5日間ベッドサイドや机の上に置きっぱなしだった物は要注意。ベッドの下も確認し、時間は割とギリギリだったが、予定通り部屋を出た。6:50である。
 夕べ目薬を点したら、あと2回分くらいしかないと気づいてびっくり。1週間ほど前に久しぶりにコンタクトレンズを再開したのだが、やっぱり慣れなくてしょっちゅう目薬を点していた。大阪に来た時に封を切ったというのに、まさか5日で無くなるとは。1カ月1本のはずだったのに。
 毎日駅からホテルに帰る時、いくつもドラッグストアを見てきた。何でもいいから目薬を買っておけば良かった。朝シフトの今日、活動の前にはドラッグストアは開いていないだろう。困ったと思っていたら思い出した。ものもらいが出来そうになった時の為に抗菌目薬を持ってきていた事を。とにかくこれを点すしかないという事で、ポシェットに入れた。
 同じような話がもう1つある。目薬の点しすぎで目尻が痒くなった。眼科でもらった痒み止めの塗り薬を持ってくれば良かったと後悔した。メンタムのような物も持ってきていないし、困ったと思っていたのだが、1日くらい経ってから、小さいムヒを持っていた事を思い出した。いつも持ち歩いていたのだ。ムヒは虫刺され用だと思い込んでいたが、痒み止めだ。目尻に塗ってみたら痒みが止まったのだった。
 余談はこれくらいにして話を戻そう。ホテルの部屋を出て、機械でチェックアウトの手続きをした。ホテルの人とは会話もなく、一人でホテルを出る。狭い部屋だったけれど、5泊もお世話になった。また泊ろうとは思わないが、愛着が湧かないと言ったらウソになる。
 が、あまり余裕もないので振り返りもせず、駅を目指した。スーツケースにリュックにポシェットという大荷物。速く歩けないのだ。
 そういえば、活動初日に着ていたコートは、その後3日間ホテルの部屋に掛けっぱなしだった。暖かい日が続いたので着る必要がなかったのだ。これを着ないで持ち歩くとまた荷物になる。だから、今日が涼しくて助かった。朝だからというのもあるが、今日は昨日までとは違って曇りで、気温も低いという予報だった。
 元々、この日曜日が雨予報だった為、私は靴をどうするか迷ったのだった。本当は、東京2020のボランティアシューズを履いてきたかった。あれはグレーと紺なので、万博ボラのユニフォームにピッタリなのだ。しかし、あのシューズは上面がメッシュなので、少しの雨でも中まで濡れてしまう。白いスニーカーだったら濡れないので、そっちにしたのだ。白い靴のせいで、余計にラフな感じになって中之島などで浮いてしまったのだが。
 今回、幸いにも雨に降られなかったのは奇跡だ。これでは雨女返上だな。雨が降らないに越したことはないが、雨の体験もした方が、エッセイとしてはおいしかったのだが。
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