5日間ホテルに滞在して大阪・関西万博のボランティア活動をしてみた

夏目碧央

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彦根駅

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 彦根駅に着いた。エレベーターで改札階へと上がった。小さい駅だ。人はまあまあいるが。改札階に着いたら、誰でもトイレがあった。これならスーツケースごと入れるからと思い、入った。ほとんど人がいない状態だからいいだろう。
 改札を出た。幸いにして、改札横にコインロッカーがあった。ここにスーツケースを入れておこう。今度はリュックも入れていこう。身軽になって行こうではないか。コートはどうしようか迷ったが、これから日が暮れると寒くなるかもしれないから、着て行く事にした。
 コインロッカーはほとんど空(あ)いていた。そして、ここは100円玉が必要だった。100円玉で400円。それなら自販機で水を買うまで。ちょうど買おうと思っていたのだ。しかし400円か。大阪駅より100円安い。機械化されていないからだろう。
 すぐ後ろに自販機が並んでいた。千円札を入れてボタンを押すと、千円札が出てきた。なんでだ?
 何度入れてもダメだった。折れているからだろうか。新札は使えないと書いてあるが、私が今使おうとしているのは旧札だ。
 3~4回やってもダメだったので、隣の自販機へ行ってみたら、すんなり買えた。これでダメなら駅の窓口で何とかしてもらう所だった。
 水は水筒に入れた。水筒に入りきらなかった分をその場で飲み干し、ペットボトルは処分。これでポシェットに水筒だけを入れていける。喉が渇いていたからちょうど良かった。
 スーツケースとリュックをロッカーに入れ、鍵を掛けた。この鍵は持ち歩く必要がある。持ってきたキーケースが役に立った。一度だけボラセンのコインロッカーの鍵を入れたが、その後はAD証の裏に入れるように言われたのであまり出番がなかった。まあ、ホテルのカードキーも外ポケットに入れていたのだが。
 駅の外に出ると、割と閑散としていた。バスターミナルがあるのだが、バスはない。タクシーもない。時刻は16時ちょうど。実は、16時半までに彦根城に着かないとならない。閉館が17時で、入館は16時半までなのだ。
 地図を見ると、このまままっすぐ行けば彦根城だ。経路検索をしたら徒歩23分と出た。けっこうぎりぎりだ。でも、やっと来たタクシーには別の人が乗ってしまったし、まあ、今まで万博内で20分やそこらなんてすぐそこまでって感じで歩いていたわけだし。(言い過ぎか?)
 ということで、歩くことにした。弱い日が差していた。今日、琵琶湖の北側は雨が降るが、南側は降らないという予報になっていた。彦根は南側なのだ。もっと曇りだと思っていたが、電車に乗っている時にも、割と日差しが降り注いでいた。
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