ちょっとした小話

ラズ

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駐車場

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これはちょっとした日常に一コマ。

最初に気づいたのは違和感でした。

家の前にある駐車場の街灯が点滅しているのです。
最初はただの接触不良だと思ってました。
それから一週間後、業者の方が来て点検をしていきました。

(ああ、これで直るんだ)

その日から街灯はしっかりとついていましたが、二週間もすればまた点滅をし始めました。

(直らなかったのかな?)

そんなこともあるだろうと深く考えてはいませんでした。
しかし、それからというもの…ある日は普通に街灯はついている、またある日は点滅しているといった風にコロコロ調子が変わるのです。
接触不良でもなんだか不気味でした。

その駐車場に街灯は二つあるのですが、もう一つの方は問題なくついています。

(あっちとこっちの街灯は何が違うんだろう?)

その時思い出したのは、なんとなく嫌なことでした。
街灯のある位置は建て直される前の我が家だったのです。

(前の話を読んでくださっている方はわかると思いますが、建て直される前の我が家はお化け屋敷でした)

当時は疑問に思っていませんでしたが、我が家はのある棟はおかしかったです。
我が家は平家の集合団地でいくつかの棟に別れています。
棟には3、4部屋ありまして、我が家のあった棟以外全て埋まっていました。

学校、駅、スーパー、病院はだいたい10分圏内にあってそこまで立地条件の悪いところではありませんでした。

(あそこ自体が悪いのかもなあ)

そんなことを思いつつ眠った夜のこと。
私は夢を見ました。

そこは以前の我が家の前にいました。
私は漠然と
(帰らなきゃ)
と思っていました。

私は目の前にある我が家の戸を叩きました。
そしてでてきたのは髪の長い見知らぬ女性。

「あの、ここは私の家じゃないんですか?」

馬鹿みたいに私はそんなことを聞いていました。
女性は意味がわからないというような顔をしながら言いました。

「ここは私の家よ?家がわからなくなっちゃたの?」

「うん。もしかしたら間違えたのかも…。他に行ってみる」

「それがいいわ。間違えないようにね」

そう行って女性はドアを閉めました。

自分お家を待ちげるはずないのに…とも思いつつとなりの部屋を叩きました。
するとでてきたのは可愛らしい男の子。

「こんにちわ、お姉ちゃん。遊びに来たの?」

キラキラした目をしながら男の子はそう言いました。
でも家に帰りたかった私は男の子に聞いてみます。

「ううん。私は家に帰りたいの。私の家を知らない?」

「え~、遊んでくれないの?家なんていいじゃん。僕と遊ぼうよ」

男の子は拗ねた顔をしながらそう言いました。
私はこのお男の子の声がなんだか引っかかりました。

(なんだろう?聞いたことあるような…)

「ねえ、お姉ちゃん。遊ぼうよ」

そう言われて私は思い出しました。
それと同時にドアを思いっきり閉めて走り出したのです。

(あの子だ!)

それをきっかけにここが夢の中であることもわかりました。

(早く覚めろ。早く覚めろ)
心の中で唱えながら私は一心不乱に走りました。

「追いかけっこ?僕が鬼なんだね」

「まてまて~」

「楽しいなあ」

後ろから男の子の声が聞こえます。
私は神社のお堂の中に隠れました。

(早く早く早く早く…)

足音がゆっくりと近づいてきます。
そしてついにお堂の扉が動き始めました。

「みーつけた」







その声とを聞いたのを最後に私は目を覚ましました。
そこはいつもの布団の中で汗をかいている以外は特に以上はありません。
夢から覚めることができてよかったと胸をなでおろした時…

「また遊ぼうね」

そう、男の子の声が聞こえたのでした。
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