ちょっとした小話

ラズ

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ちょっと不思議な話

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こんなこともあるのか…とも感じるちょっとした小話。

私の友人が出産のために入院しているのでお見舞いに行きました。
彼女は案外元気そうで、手を振って迎えてくれました。
その友達は実は切迫流産(無理すると流産しちゃうという状態)でした。だから、元気そうな顔が見れて内心ホッとしました。

その時は3人の友人と彼女のもとに訪れてちょっと気の早い出産祝い兼結婚祝いを渡す予定でした。
何を渡せばいいのかみんなで悩みながら、それぞれちょっとしたものを渡しました。
その中で、私は小さなハリネズミのマスコットをハーブティーのセットとともに送りました。

『新しい生活で気を張るかもしれないけど、ちょっとした息抜きも大切にね』

なんてメッセージを添えつつリラックス系のを選んで送ってみました。
ちなみにハリネズミのマスコットは友達が好きだから添えてみただけです(笑)

ハーブティーは家に帰ってから飲むといった友達はハリネズミのマスコットだけ近くのチェストに置きました。

プレゼントを渡してから話に花を咲かせていると、なんとなく視界に映ってしまうの病院ココなのでしょう。

産まれたくても生まれてこれなかった命。
産んであげたかったけど、ともに消えてしまった命。

どんな時代になっても出産は命懸けです。
産婦人科は生と死が一緒にある場所でちょっと怖いと思いました。

面会時間の終了が迫り、私たちは帰ることになりました。

「出産頑張ってね!」

「うん!」

そんな言葉を最後にして、私たちは帰りました。



それから一か月後、出産を無事終えた友達からこんな話を聞いたのです。

「あのね、出産の時に一度あぶなかったらみたいなの。産むんだ!って頑張ってたはずなのに体が急に冷え始めてかなり怖かった。なんかね、変なところが切れちゃって血がかなり出たみたいなの」

「え?!」

「意識が朦朧とし始めて、やばいかもって思った時に何故か両手を包まれたんだよ。誰かはわからないの。ちっちゃいようなおっきいようなそんな手だった気がするの」

「…うん」

「後でお医者さんに訊いたけど、『そんなことはやってない』って言われたの。まぁ、輸血とかの処置で忙しかっただろうしそうだよなぁって思ったけど…」

「そうだね」

「でもね、あの温もりがなんだか「頑張れ!」「諦めるな!」って言ってたみたいでもう一踏ん張りができたんだよ。不思議だよね~」

「そっか…。そうだね~」

その時私はなんとなく見えました。
今から生まれてくるを必死に守るお義姉ちゃんやお義兄ちゃん達生まれてこれなかった子達の姿が。

(きっと、も巻き込んで頑張ったんだね)

「あとね、もらったハリネズミのマスコットがたまに床に落ちてるんだよね。安定悪くないはずなんだけど?なんでかな?」

「……さぁ?」

(ハリネズミに憑いていっちゃったのかな?)

モノには憑きやすいとはいうけど…病院にぬいぐるみはまずかったか?なんて思いながら、一度友達の新居にお邪魔しようかとおもう今日のこの頃でした。
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