ちょっとした小話

ラズ

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七不思議

七不思議(はじめに)

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これは、大学生のお話。

その日、私は学祭の準備で遅くまでサークルメンバーと準備をしていました。
お祭りに向けての準備は楽しく、みんなで騒ぎながら準備をしていました。
時計を見るとそろそろ9時になります。
後少しでひと段落つくので、私たちは後は明日に回して解散することにしました。
すると、サークル内1お調子者の男子が言いました。

「夜の大学ってわくわくするよな。探検しない?」

普段は反対するメンバーもお祭テンションでおかしくなっているのか、賛成してみんなで回ることになりました。
私は帰りたかったけど、1人で帰る方が怖いし、誰か一緒にいるなら大丈夫だと思い、ついていくことにしました。

真っ暗な中帰りたくなくて持ってきていた懐中電灯で廊下を照らします。
学祭の準備で廊下はもので溢れていましたが、人が通れないほどではありません。
ただ、他の教室はサークルのものを壊すわけにはいかないので一列になって、私たちは校内を巡りました。

何も起こらず、ただ無言で歩くのに耐えられなくなったのか…お調子者が話し始めました。

「なあなあ、知ってるか?ここって戦争中は避難所だったらしいぜ。だから、たまに防災頭巾をかぶった子が出るんだってさ」

「あー、七不思議であったね。教授棟の階段だっけ?」

大学生にもなって七不思議とは変だと思われるかもしれませんが、この大学には七不思議がありました。
そして、さっき言った防災頭巾をかぶった子もその一つです。

「とりあえず行ってみる?他って何があったけ?」

「魔の教室とか?たしか、2-Aがそうじゃなかった?あの教室になると毎年必ず大怪我もしくは死者が出るっていうやつ」

「裏庭の沼は?あそこって昔、口べらしにあった子が沈んでるんじゃなかったか?」

「あったね。後は…第2実験室!数十年前に実験に失敗して爆発が起きちゃってその場にいた生徒と先生がみんな死んじゃって…教室は直ったけど、死んじゃった生徒と先生は今でも実験してるってやつ」

楽しげにみんなは話しています。
私はけど、それを伝えられません。

話はどんどん進んでいきます。

「カフェテリアは?あそこってもともと祠のあった場所で、たまにものが落ちてたり飛んできたりするって話し聞いたことがあるよ」

「神の祟りってやつね。あとは……玄関にある大時計。あれって壊れて止まっているけど、動いているところを見たらナニか出るって話」

「これで六つ目だね。七つ目は?」

高い声が問いかけた。まるで、のようなあどけない声です。
誰もその違和感に気づかないのか、考え始めます。

「でもさ、七つ目はを知ったら死んじゃうんじゃなかった?」

「そういえば…そんなこと聞いた覚えがある」

「じゃあ、とりあえず…六つをめぐるか」

『おー!』

おかしなテンションのまま私たちは教授棟の階段を目指しました。
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