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声が聞こえる
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これは引っ越す前のお話。
その日、私は一人で留守番をしていました。
することがあるわけではなく、一人で本を読んで暇をつぶしていました。
そして、ソレは突然のことでした。
「ねぇ…」
そのときの私は
何か聞こえたような…
と思うくらいで本に視線を向けたまま耳をすませました。
「お姉ちゃん…」
今度ははっきりと聞こえました。
声は私の真後ろから聞こえてきます。
幼い男の子の声だと認識して、私は本に視線を向けたままかたまってしまいました。
「あそぼうよ…」
私は冷や汗が流れるのを止められませんでした。
必死に聞こえていないフリをして本を読んで無視し続けました。もちろん、本の内容なんて頭に入ってきません。
なぜなら私は一人で留守番をしていたからです。
仮に誰かが帰ってきても私は末っ子だから、お姉ちゃんなんて呼ばれることはないのです。
しかも、我が家には当時幼い男の子なんておらず、家にいる存在自体がありえないモノでした。
その後、家族が帰ってきてなんとか動けるようになり事なきを得ましたが、ふと思うのです。
あのまま振り返っていたらどうなっていたのだろうか…と。
遊んでいたらどうなっていたのだろうか…と
∞ ∞ ∞
今回は短いのでもう1話
∞ ∞ ∞
これは中学時代の部活のときのお話。
当時、私は美術部に通っていました。
この美術部では顧問の先生の方針で
「挨拶は部室に入るとき、はっきり大きな声でする」
という運動部のような決まりごとがありました。
最初はなれなかった部員も次第に慣れていき、誰もがはっきり大きな声で挨拶をしていました。
そんなある日の事でした。
小雨の降る放課後、私は特に仲の良い部員と一緒に制作をしていました。
すると、
「こんにちわ!」
と、声が聞こえてきました。
私は反射的に
「こんにちわ!」
と返し、挨拶してきた人物を見ようと顔を上げましたが、入り口には誰もいませんでした。
他の部員も何人か返していたので空耳という事はないと思います。
そもそも、引き戸である扉の開閉音が全くしなかったのは不自然でした。
それでも恐怖はなく、小首を傾げてから製作に戻りました。
またしばらくして
「こんにちわ!」
と声が聞こえたので
「こんにちわ!」
と返し、顔を上げました。しかし、また誰もいません。
一緒に製作していた部員に挨拶が聞こえたかときいたけど、聞こえなかったと返され、また首を傾げることになりました。
今回は私しか聞こえなかったようで、
他の部員に空耳だと笑われました。
納得がいかず、顔を上げると引き戸のガラスの向こうに黄色いレインコートが見えました。
ソレはゆっくりと扉の前から去りました。
そのレインコートの人と謎の挨拶との関連はわかりませんが、部室は4階にあって帰るとき部室の前の廊下だけ水たまりができていた事を追記しておきます。
前回と比べて短くなりました。
作者は美術部に通っていましたが、絵が下手です。
その日、私は一人で留守番をしていました。
することがあるわけではなく、一人で本を読んで暇をつぶしていました。
そして、ソレは突然のことでした。
「ねぇ…」
そのときの私は
何か聞こえたような…
と思うくらいで本に視線を向けたまま耳をすませました。
「お姉ちゃん…」
今度ははっきりと聞こえました。
声は私の真後ろから聞こえてきます。
幼い男の子の声だと認識して、私は本に視線を向けたままかたまってしまいました。
「あそぼうよ…」
私は冷や汗が流れるのを止められませんでした。
必死に聞こえていないフリをして本を読んで無視し続けました。もちろん、本の内容なんて頭に入ってきません。
なぜなら私は一人で留守番をしていたからです。
仮に誰かが帰ってきても私は末っ子だから、お姉ちゃんなんて呼ばれることはないのです。
しかも、我が家には当時幼い男の子なんておらず、家にいる存在自体がありえないモノでした。
その後、家族が帰ってきてなんとか動けるようになり事なきを得ましたが、ふと思うのです。
あのまま振り返っていたらどうなっていたのだろうか…と。
遊んでいたらどうなっていたのだろうか…と
∞ ∞ ∞
今回は短いのでもう1話
∞ ∞ ∞
これは中学時代の部活のときのお話。
当時、私は美術部に通っていました。
この美術部では顧問の先生の方針で
「挨拶は部室に入るとき、はっきり大きな声でする」
という運動部のような決まりごとがありました。
最初はなれなかった部員も次第に慣れていき、誰もがはっきり大きな声で挨拶をしていました。
そんなある日の事でした。
小雨の降る放課後、私は特に仲の良い部員と一緒に制作をしていました。
すると、
「こんにちわ!」
と、声が聞こえてきました。
私は反射的に
「こんにちわ!」
と返し、挨拶してきた人物を見ようと顔を上げましたが、入り口には誰もいませんでした。
他の部員も何人か返していたので空耳という事はないと思います。
そもそも、引き戸である扉の開閉音が全くしなかったのは不自然でした。
それでも恐怖はなく、小首を傾げてから製作に戻りました。
またしばらくして
「こんにちわ!」
と声が聞こえたので
「こんにちわ!」
と返し、顔を上げました。しかし、また誰もいません。
一緒に製作していた部員に挨拶が聞こえたかときいたけど、聞こえなかったと返され、また首を傾げることになりました。
今回は私しか聞こえなかったようで、
他の部員に空耳だと笑われました。
納得がいかず、顔を上げると引き戸のガラスの向こうに黄色いレインコートが見えました。
ソレはゆっくりと扉の前から去りました。
そのレインコートの人と謎の挨拶との関連はわかりませんが、部室は4階にあって帰るとき部室の前の廊下だけ水たまりができていた事を追記しておきます。
前回と比べて短くなりました。
作者は美術部に通っていましたが、絵が下手です。
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