ちょっとした小話

ラズ

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七不思議

七不思議(最後の不思議)

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結局、捕まってしまった女子生徒は崩れ落ちて中庭からは見えなくなってしまいました。
おじいさんもこちらを睨みつけながら、溶けるように消えました。

中庭に集まった私たちに最初のテンションはありません。足は震え、歯の根は噛み合わず、顔は真っ青…立っているのもやっとでした。

「な、なぁ。今ここに残っているのって…何人だ?」

「え…と、1、2、3……」

みんなでお互いの顔を確認しながら数え始めた。

「6人だね…」

「え?7人じゃない?」

「俺は6人だった。他は?」

「私は8人に見えるけど?」

一人一人声をあげて報告をしていきます。
6人だったという意見が2人いただけで、あとはみんなバラバラでした。

「なんでだ?」

「おい、一人一人名前を言えばいいんじゃないか?それなら正確にわかるだろ?俺はJだ」

そう言って一人一人名前を名乗りました。
もちろん私も名乗ります。
そして、名乗った人数は…5人でした。
その時、よく見てみると明らかに大学生ではない人たちも混じっていました。軍服を着ていたり、割烹着を着ていたり…背筋がぞわぞわとします。

私たちは最初13人でした。しかし、学校をめぐるうちに一人、また一人とその姿を消したのです。

「Aたちがいない…第2で捕まったのか……」

それに気づいていないのか、J君はそう言い始めました。

「ちがうよ」

そこに幼い声が耳に滑り込んだのです。
こんな状況でも軽やかで、どこか楽しげな声はひどく場違いでした。

「ねえ、しりたい?いなくなったひとたちのこと……」

声のした方へ全員の視線が向かいます。
そこには、長い黒髪をポニーテールにした少女がいました。
一見可愛らしい少女でした。しかし暗い中でもよくわかるほど、その瞳は白く濁っていたのです。

「笑っていたお兄さんたちは階段で真っ黒焦げ。
第2研究室では今まさに研究の最中じゃないかな?薬漬けにされるか…切り刻まれるか…それとも…ふふふ。
女の子はさっき見てたよね?」

その場の全員の顔が引きつっています。もちろん私だって例外ではありません。
そして、J君は震える声で言いました。

「7つ目の不思議…思い出した。工事中…角材が倒れて小学生の女の子に当たって女の子は死んじゃった…って聞いたことある」

「正解。次は…君の番だね」

私は自分の体から力が抜けるのがわかりました。
私はもう苦しまなくて済むのでしょう。心からの安堵が涙に変わります。

「〇〇ちゃん…?」

誰かが私の名前を呼びました。
その声に顔を上げて、私はJ君に近づいてそっと言いました。

「代わってくれてありがとう。次はあなたの番だ」

私はこれ以上ここにいられません。それだけ言ってから私の姿は文字通り消えました。
そう、この世から……

遠くで、断末魔が聞こえたような気がしましたが、私はそれを子守唄として寝ました。
もう、二度と覚めることのない眠りへ………
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