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旅は道づれ?
街と村
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案の定剣を振っていたルプスさんには苦~い化膿止めを飲んでもらった。
忠告したのに傷口を開くほどやっていたので反論は許さない。
ものすごく顔を顰めているルプスさんに水を渡して、落ち着いたら出発する。
優しい風が頬を撫でる。
ここは整地された街道なのでかなり歩きやすい。
そう思っていると、ルプスがポツリと呟いた。
「ここの道は狭いな」
「そうですか?どこもこのくらいなのでは?」
「いや、狭い。馬車が一台通れるくらいだろう。これではすれ違えない」
「なるほど、そうなんですね。うーん、この先には私たちの村しかありませんし、商人さんもさほど頻繁にきませんからこれで十分なのかもしれません」
「そうか…。この先の村はなんという村なんだ?」
「リーデアです」
「リーデア…な。結構遠いのか?」
「いいえ、歩いて一日くらいの距離ですよ?」
「そうか、そこそこ近いのだな」
大きな街や村がいくつか先にある街道なら広いのだろうけど、平和といえど森の奥。
自然豊かと言えば聞こえはいいけど、自然の脅威は馬鹿にできない。
それゆえに、村や里になりにくいのだ。
「ルプスさんは大きな街に住んでいるんですか?」
「?なぜだ?」
「いえ、街道が狭いと言っていたので」
「あぁ。まぁ、結構広い街には住んでいる…な」
「どんなところなんですか?」
「活気があってみんな威勢がいいな。それに港もあるからいろんなものが入ってくるんだ」
「想像できません」
「そうか?そういう、リーデアはどうなんだ?」
「こじんまりとした村ですよ?村人全員が仲良しで、喧嘩も滅多にありません。入ってくる物資は月一で来る商人さんが主で、他にどうしても必要があれば男性が街へ行ってくれます」
「全員仲良しなのはすごいな」
「そうなんですか?」
「だいたいどこに行っても仲の悪い奴はいるだろう?」
「…仲が悪いと死活問題では?」
「?どういうことだ?」
「だって、助け合えないじゃないですか。人は助け合って生きるものでしょう?」
「…そういうことか。人が少ないと確かに死活問題だな。それが抑止力になっているのか」
「?どういうことですか?」
「人が多いと一人や二人中の悪い奴がいても、他の助け合える者に会えるということだ」
「なるほど」
「だからこそ争いは起きないし、平和なんだな」
マイアはそう言われて村が平和な理由に初めて気づいた。
小さな頃にはよく言われたことの本当の意味も。
『みんなと仲良くしなさい。手を出して喧嘩するより、声を出して話し合いなさい。助け合うために』
小さな村だから諍いはかなり目立つ。
どちらが原因でも、付き合いやすいのか不安にはなるだろう。
さらに手を出してしまえば乱暴者というレッテルが貼られてしまう。尚更そんな者と付き合いたくはないと思うのが普通だ。
それを避けるためだったのだと、今更ながら気づいた。
(大きな街だと違うんだ…。これが普通だと思ってた)
マイアは一人そんなことを思ったのだった。
忠告したのに傷口を開くほどやっていたので反論は許さない。
ものすごく顔を顰めているルプスさんに水を渡して、落ち着いたら出発する。
優しい風が頬を撫でる。
ここは整地された街道なのでかなり歩きやすい。
そう思っていると、ルプスがポツリと呟いた。
「ここの道は狭いな」
「そうですか?どこもこのくらいなのでは?」
「いや、狭い。馬車が一台通れるくらいだろう。これではすれ違えない」
「なるほど、そうなんですね。うーん、この先には私たちの村しかありませんし、商人さんもさほど頻繁にきませんからこれで十分なのかもしれません」
「そうか…。この先の村はなんという村なんだ?」
「リーデアです」
「リーデア…な。結構遠いのか?」
「いいえ、歩いて一日くらいの距離ですよ?」
「そうか、そこそこ近いのだな」
大きな街や村がいくつか先にある街道なら広いのだろうけど、平和といえど森の奥。
自然豊かと言えば聞こえはいいけど、自然の脅威は馬鹿にできない。
それゆえに、村や里になりにくいのだ。
「ルプスさんは大きな街に住んでいるんですか?」
「?なぜだ?」
「いえ、街道が狭いと言っていたので」
「あぁ。まぁ、結構広い街には住んでいる…な」
「どんなところなんですか?」
「活気があってみんな威勢がいいな。それに港もあるからいろんなものが入ってくるんだ」
「想像できません」
「そうか?そういう、リーデアはどうなんだ?」
「こじんまりとした村ですよ?村人全員が仲良しで、喧嘩も滅多にありません。入ってくる物資は月一で来る商人さんが主で、他にどうしても必要があれば男性が街へ行ってくれます」
「全員仲良しなのはすごいな」
「そうなんですか?」
「だいたいどこに行っても仲の悪い奴はいるだろう?」
「…仲が悪いと死活問題では?」
「?どういうことだ?」
「だって、助け合えないじゃないですか。人は助け合って生きるものでしょう?」
「…そういうことか。人が少ないと確かに死活問題だな。それが抑止力になっているのか」
「?どういうことですか?」
「人が多いと一人や二人中の悪い奴がいても、他の助け合える者に会えるということだ」
「なるほど」
「だからこそ争いは起きないし、平和なんだな」
マイアはそう言われて村が平和な理由に初めて気づいた。
小さな頃にはよく言われたことの本当の意味も。
『みんなと仲良くしなさい。手を出して喧嘩するより、声を出して話し合いなさい。助け合うために』
小さな村だから諍いはかなり目立つ。
どちらが原因でも、付き合いやすいのか不安にはなるだろう。
さらに手を出してしまえば乱暴者というレッテルが貼られてしまう。尚更そんな者と付き合いたくはないと思うのが普通だ。
それを避けるためだったのだと、今更ながら気づいた。
(大きな街だと違うんだ…。これが普通だと思ってた)
マイアは一人そんなことを思ったのだった。
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