赤ずきんちゃん……?

ラズ

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旅は道づれ?

目的地は?

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「ルプスさんはどこへ向かう予定ですか?」

腹ごしらえも終わり、とりあえず目的地を聞いてみることにした。

「それを訊いてどうする」

彼は睨むようにこちらを見ながらそう言った。
私は何を警戒しているのかわからない。

「?傷が早く治るって言っても明日に全快するわけじゃないのですよね?目的地が一緒ならいいけど、違うなら傷薬分けようかと思いまして…。ちなみに、私はルタリカに行こうとしてます」

「ああ、王都に近いあの街か」

「はい。祖母が足の骨を折ってしまったそうで、お見舞いとお手伝いに行くんです」

「そうか…睨んですまなかった。撃たれて少し気が立っているみたいだ」

「そうですか。大丈夫ですよ」

「俺は王都に向かっているんだ。お詫びと言ってはなんだが、よかったら街まで送ろう」

「え、でも…」

「手当てをしてくれている礼でもある。それに、女の一人旅は危険だろ?賊がいないとも限らないのだから」

彼のいうことも一理ある。
でも、この辺りで賊が出た情報はほとんどない。
行商人も毎週来てるし、とても平和なのだ。

「この辺りは平和ですよ?」

「いや、ルタリカに行くのに別の街にも入るだろ?そこが安全だとおもうなよ」

呆れたように彼はいうが、そうなのだろうか。村から出たことのないマイアにはわからなかった。

「少なくとも、俺にはあんたに恩がある。恩人を害するほど腐っているつもりはない。信用しろとまでは言わないが、悪い話ではないと思うが?」

「王都を過ぎてもいいんですか?」

「街一つ分くらい問題ない」

「あの、護衛料とか払えませんよ?」

「飯が食えればそれでいい」

「…分かりました。よろしくお願いします」

「ああ」

そう言って彼は満足そうに笑った。
優しく笑うその表情に胸が跳ねたのは内緒である。

「わ、私は出発する準備をしてきます!」

「なら、俺は少し剣を振ってこよう」

「だめですよ!?傷口が開きます!」

「すぐ塞がるから大丈夫だ」

「そうゆう問題じゃないです!」

「しかし…体が鈍る」

「歩くだけにしてください!」

「しかし…」

「また化膿止め飲みますか?」

「歩いてくる」

彼の発言に驚いて胸の高鳴りは消えてしまった。別の意味で顔が赤くなりそうだ。
渋々といった様子に私は苦笑を漏らしてしまう。
ずっと大人っぽく見えていたのに、少し子供っぽいなぁと思うのは悪いだろうか。
トボトボと小屋から出た彼を横目に私は出発準備を進めるのだった。

(早く終わらせて彼の様子を見に行こう。見てないからって剣を振ってたら、絶対化膿止め飲ませるんだから!)
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